冷たいもので歯が痛い!歯がしみるときに、知覚過敏について確認したいこと
こんにちは。渋谷道玄坂の歯医者、アンデルト歯科・矯正歯科 渋谷 道玄坂通の歯科医師、若松怜子です。
みなさんは冷たいものを飲んだときや、歯みがきをした時などにピリッとした痛みを感じたことはありませんか?
でも触らなければ痛くない…それは知覚過敏の症状かもしれません。
今回は知覚過敏の原因、治療法、予防法について解説します。
知覚過敏の原因
知覚過敏は、歯の表面が刺激に過敏に反応し、痛みや違和感を感じる状態です。
様々な原因で外部刺激の影響を受けやすい、象牙質が露出してしまうことで起こる症状です。
歯の詳しい構造についてはこちら
(歯科医師国家試験 第112回_D_074)
1. 歯のエナメル質の減少
歯のエナメル質が摩耗したり、歯質の溶解が進行することで、歯の表面が露出し、刺激に対して敏感になります。
これは、過度な歯磨きや歯ぎしり、酸性食品や飲料の摂取などが原因となることがあります。
2. 歯ぐきの退縮
歯ぐきが退縮すると、根っこが露出し、知覚過敏が引き起こされる可能性があります。
歯ぐきの退縮は、歯ぎしりや過度な歯磨き、歯周病などが原因となります。
3. 歯質の損傷
歯の中にある象牙質やセメント質が損傷することで、知覚過敏が発生することがあります。
これは、虫歯の進行や歯科治療後の刺激などが原因となります。
4. 加齢
加齢に伴い、歯のエナメル質や象牙質が減少することで、知覚過敏が発生するリスクが高まります。
知覚過敏の治療法
知覚過敏の原因を特定するために、歯科医師による詳細な口腔検査が必要です。
歯や歯ぐきの状態を評価し、適切な治療法を提案します。
1. 特殊な歯磨き粉の使用
知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで、歯の表面に保護膜を形成し、刺激を和らげる効果があります。
2. フッ化物の塗布
フッ化物の塗布により、歯の表面の強化やエナメル質の再石灰化が促進され、知覚過敏が軽減されることがあります。
3. 歯の保護
歯ぐきの退縮部分やエナメル質の薄い部分に、コーティング剤を塗布することで、刺激から歯を保護することができます。
知覚過敏の予防法
1. 正しい歯みがき法の実践
適切な歯みがき法を実践し、過度な圧力や横振りの歯みがきを避けることが重要です。
2. 毎日の口腔ケア
歯垢や食物の残りをしっかりと除去することで、歯周病を防ぎ、健康を保ちます。
3. 適切な食生活の習慣
酸性食品や飲料の摂取を控え、歯のエナメル質を保護するために、バランスの取れた食事を心がけましょう。
4. デンタルケア製品の選択
フッ化物を含む歯磨き粉やマウスウォッシュを使用し、歯の健康をサポートします。
5. 歯科医の定期的なチェック
定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、早期に知覚過敏を発見し、適切な対処法を行うことができます。
まとめ
知覚過敏は、適切なケアや治療を行うことで管理できる状態です。
一度症状が出ると、根本解決が難しいですが、歯科医師と相談のうえ症状を抑えていくようにしましょう。
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歯科医院・カフェ・ジムの共同施設「アンデルト」。心身ともに健康になること(Wellness)を目的とした施設です。 口腔環境を整え、体に良いものを食べ、適切な運動を行う。個別の目標に合わせたアプローチとコンディショニングを通して、一人ひとりの「なりたい自分」へ。自分らしく前向きに、自信をつけるサポートを行います。