歯列矯正中の食事はどうする?避けたい食べ物と痛い時期の乗り切り方

「歯列矯正を始めたら、食事はどうなるの?」「痛くて噛めないときは何を食べればいいの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

歯列矯正中の食事で気をつける点は装置によって変わり、ワイヤー矯正では硬いものや粘着性の強いものを避け、マウスピース矯正では装置を外して食べるため制限が原則ありません。

痛みが出やすいのは装置を付けた直後と調整の翌日で、ピークは1〜2日、多くの場合1週間ほどで落ち着いていきます。

この記事では、装置ごとの注意点から、避けたい食べ物とその理由、痛い時期に食べやすいもの、装置に挟まったときの対処まで詳しくお伝えしますので、食事の不安を抱えている方はぜひ参考にしてください。

歯列矯正中の食事は装置によって変わる

矯正を始めるにあたって、食事の心配をされる方は多くいます。

好きなものが食べられなくなるのではないかと考えると、気が重くなるでしょう。

ただし、注意すべき点は選んだ装置によって大きく変わります。

自分がどちらに当てはまるかを知れば、必要な準備も見えてきます。

まずは、装置ごとの違いから整理していきましょう。

ワイヤー矯正で気をつけること

ワイヤー矯正では、装置を壊さないことが食事の最大の注意点になります。

歯の表面に接着したブラケットとワイヤーは、治療が終わるまで外れない構造だからです。

食事のたびに装置へ力がかかります。

硬いものを噛めばブラケットが外れたりワイヤーが変形したりし、粘着性の強いものは装置に絡みついて取れなくなります。

装置の周りに食べかすが残りやすく、歯みがきにも手間がかかります。

制限があると聞くと身構えてしまいますが、避けるべきものを覚えてしまえば日常は普段どおりに過ごせます。

マウスピース矯正で気をつけること

マウスピース矯正では、食事の際に装置を外すため制限が原則ありません。

装置を外した状態で噛むため、破損の心配がないためです。

食べ物の種類を選ぶ必要は基本的に生じません。

代わりに問題になるのは、外している時間の長さと、装置を戻す前のケアです。

食事のたびに外して歯を磨き、装置も洗ってから装着するという流れが必要になります。

食べたいものを食べられる自由と、装着時間を守る責任はセットになっていると理解しておきましょう。

装置が外れない治療ほど制限が多い

食事の制限は、装置を自分で外せるかどうかで決まります。

外せない装置は食べ物と直接ぶつかることになり、その力を受け止めるためです。

構造上の違いから生じる差にあたります。

表側のワイヤー矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正はいずれも外れない装置であり、同じように食事の制限がかかります。

裏側矯正では装置が舌に近い位置にあるため、食べ物が挟まったときの不快感が強く出ることもあります。

装置を選ぶ段階で、この違いを知っておくと生活への影響を想像しやすくなります。

どちらも口の中のケアは欠かせない

装置の種類にかかわらず、食後のケアは共通して重要になります。

むし歯は、口の中の細菌が糖質をもとに作り出す酸によって歯が溶かされることで進行するためです[1]。

矯正中は汚れが残りやすい条件がそろいます。

ワイヤー矯正では装置の周りに食べかすが留まり、マウスピース矯正では装置が汚れを歯に閉じ込めます。

どちらの場合も、食後にできるだけ早く歯を磨くことがリスクを下げてくれます。

食事の工夫と口の中のケアは同じ治療の一部だと考えて、両方に取り組んでみてください。

ワイヤー矯正で避けたい食べ物

装置が外れない治療では、食べ物の選び方が治療の進み具合を左右します。

装置が壊れれば、その分だけ治療が止まってしまうためです。

避けたい食べ物には共通した特徴があり、覚えてしまえば判断に迷わなくなります。

一覧を暗記するより、なぜ避けるのかを理解しておくほうが応用が利きます。

ここでは、5つの視点から整理します。

装置が壊れるおそれがある硬いもの

硬い食べ物は、噛んだときに装置へ強い力がかかります。

ブラケットは歯の表面に接着されているだけで、大きな衝撃には耐えられないためです。

外れたり、ワイヤーが変形したりする原因になります。

氷、硬いせんべい、フランスパンの端、ナッツ類、骨付き肉といったものが代表的です。

とくに前歯でかぶりつく食べ方は装置に力が集中するため、避けたほうが安心です。

りんごのように硬い果物も、小さく切れば食べられますから、諦める必要はありません。

装置に絡みつく粘着性の強いもの

粘り気のある食べ物は、装置に強く付着して取れなくなります。

装置とワイヤーの隙間に入り込み、引っ張られる形になるためです。

無理に取ろうとすればブラケットが外れます。

キャラメル、ガム、ソフトキャンディ、お餅、一部のドライフルーツなどがこれにあたります。

糖分を多く含むものが多く、装置の周りに長く留まればむし歯のリスクも高まります。

ガムは基本的に控えることになりますから、口寂しいときは別の方法を考えてみてください。

装置が着色しやすいもの

色の濃い食べ物や飲み物は、装置に色を残します。

白いブラケットやワイヤーを固定するゴムは、色素が付きやすい素材でできているためです。

一度ついた着色は歯みがきでは落ちません。

カレー、キムチ、ミートソース、コーヒー、紅茶、赤ワインなどが代表的です。

歯そのものではなく装置が色づくため、目立ちにくさを重視して白い装置を選んだ方ほど気になります。

食べたあとに水で口をゆすぐだけでも印象は変わりますから、完全に避ける必要はありません。

繊維が挟まりやすいもの

繊維質の食べ物は、装置と歯の間に挟まりやすくなります。

細い繊維がワイヤーの下に入り込み、歯ブラシでは取り除きにくくなるためです。

不快感が長く続きます。

ほうれん草やニラといった葉物野菜、もやし、えのき、繊維の多い肉などが挟まりやすい食品にあたります。

食べてはいけないわけではなく、細かく刻むことで挟まりにくくなります。

外出先で気になったときのために、携帯用の歯間ブラシを持ち歩くという方法も役立ちます。

避ける理由を知れば応用できる

避けたい食べ物を丸暗記する必要はありません。

装置が壊れる、痛みが増す、着色する、挟まるという4つの理由に整理できるためです。

理由が分かれば、初めて見る食品でも判断できます。

硬いかどうか、粘り気があるか、色が濃いか、繊維が多いかという4点を確かめれば、自分で判断がつきます。

迷ったときは小さく切る、加熱するといった工夫を先に試すという方法も取れます。

考え方を身につけておけば、外食のメニューを前にしても落ち着いて選べるようになります。

痛みがある時期の食事

矯正中の食事で最も困るのは、痛みで噛めない時期でしょう。

食べたいものがあっても、口に入れられないという状態は精神的にもこたえます。

痛みが出る時期はある程度決まっており、続く期間も限られています。

見通しを持っておけば、その数日を乗り切りやすくなります。

ここでは、時期ごとの食事の組み立て方を整理します。

痛みが出やすいのはいつか

痛みが出やすいのは、装置を付けた直後と、調整を受けた翌日です。

歯に新しい力がかかり始め、周囲の組織が反応するためです。

体が新しい状態に慣れるまでの反応と考えられます。

痛みのピークは装置を付けてから1〜2日程度で、多くの場合は1週間ほどで落ち着いていきます。

通院でワイヤーを調整したあとにも同じような痛みが出ますが、治療が進むにつれて軽くなっていく傾向があります。

いつ痛むかが分かっていれば、その時期に合わせて食事の準備もできます。

痛みのピークに食べやすいもの

痛みが強い時期は、噛まずに飲み込めるものが中心になります。

歯に力をかけずに済むため、痛みを避けながら栄養を取れるためです。

無理に噛む必要がありません。

おかゆ、豆腐、茶碗蒸し、ポタージュスープ、ヨーグルト、プリン、ゼリー飲料といったものが選びやすくなります。

バナナはやわらかく腹持ちもよいため、軽食の代わりにも向いています。

数日のことですから、この時期は栄養を確保することを優先して乗り切ってみてください。

痛みが和らいできたときに食べたいもの

痛みが落ち着いてきたら、少しずつ食べられるものを広げていきます。

強く噛みしめる必要がなければ、食べ応えのあるものも口にできるためです。

食事の楽しみも戻ってきます。

うどん、雑炊、卵料理、煮込んだ野菜、ハンバーグやつくねといったやわらかい肉料理が食べやすくなります。

シチューやカレーなどの煮込み料理も、痛みが強くなければ問題なく食べられます。

一気に元どおりにせず、様子を見ながら戻していくと負担がかかりません。

コンビニで買えるもの

料理をする余裕がないときは、市販の食品を活用するという方法もあります。

やわらかく食べやすい商品が数多く並んでいるためです。

準備の手間をかけずに済みます。

ゼリー飲料や飲むヨーグルトは、最も痛みが強い時期の栄養補給に向いています。

ほぐしたタイプのサラダチキンは、スープや麺に加えるだけでたんぱく質を補えます。

買い置きしておけば、調整を受けた日の帰り道にも慌てずに済みます。

調理の工夫で食べられる範囲を広げる

避けたい食べ物を知ると、食べられるものが少ないように感じるかもしれません。

好きな料理を我慢し続けるのは、数年にわたる治療では負担になります。

同じ食材でも、調理のしかたを変えれば食べられるものは大きく広がります。

工夫を知っておけば、献立に困る場面も減ります。

ここでは、4つの方法をお伝えします。

切り方を変える

食材を小さく切るだけで、食べられる範囲は広がります。

前歯でかぶりつく食べ方が装置に最も強い力をかけるためです。

その動作を避ければ問題は起こりにくくなります。

りんごや梨は薄くスライスするか、すりおろせば食べられます。

とうもろこしは実を削いでから、肉は繊維を断つように切ってから調理すると噛みやすくなります。

食べられないと決めつける前に、切り方を変えてみるという発想を持っておくとよいでしょう。

加熱してやわらかくする

硬い食材も、加熱によってやわらかくなります。

熱を加えることで繊維がほぐれ、噛む力が少なくて済むためです。

痛みがある時期にも取り入れやすくなります。

にんじんやごぼうといった根菜は、煮込むことで食べやすい硬さになります。

ご飯も水を多めにして炊く、おかゆや雑炊にするといった工夫で口当たりが変わります。

冬場の鍋料理はよく煮込むことでやわらかくなり、締めのうどんまで無理なく食べられます。

ひき肉や煮込み料理を活用する

たんぱく質を取りたいときは、ひき肉が使いやすい食材になります。

もともと細かくなっているため、強く噛む必要がないためです。

繊維が挟まる心配も少なくなります。

ハンバーグ、つくね、そぼろ、麻婆豆腐といった料理であれば、痛みがある時期でも食べやすくなります。

シチューやポトフのような煮込み料理は、野菜とたんぱく質を一度に取れる点でも役立ちます。

作り置きしておけば、調整を受けた日にも準備の手間をかけずに済みます。

栄養が偏らないようにする

食べやすいものばかりを選ぶと、栄養が偏りやすくなります。

やわらかい食品は炭水化物や糖分に寄りやすく、たんぱく質や野菜が不足しがちだからです。

数日であれば大きな問題になりませんが、長引けば影響が出ます。

スープに野菜とひき肉を加える、ヨーグルトに果物を添えるといった形で、一品のなかに複数の要素を入れる方法が取り入れやすくなります。

口内炎ができやすい時期には、卵や乳製品などを意識して取り入れるという工夫もあります。

食べやすさと栄養の両方を意識すれば、治療期間を無理なく過ごせます。

食事中と食後に起こるトラブルへの対処

気をつけていても、食事にまつわる困りごとは起こります。

装置が外れる、食べ物が挟まるといった事態は、矯正中には珍しくありません。

対処のしかたを知っておけば、慌てずに済みます。

自己流の対応が事態を悪くすることもあるため、正しい方法を押さえておきたいところです。

ここでは、4つの場面を取り上げます。

装置に食べ物が挟まったとき

装置に食べ物が挟まったときは、水でうがいをするところから始めます。

口に多めの水を含んでしっかりゆすげば、大きめの食べかすは流せるためです。

無理に取ろうとする前に試す価値があります。

爪楊枝や先の尖ったもので取ろうとすると、装置が外れたり歯ぐきを傷つけたりする可能性があります。

うがいで取れない場合は、ヘッドの小さい歯ブラシやワンタフトブラシを使うと届きやすくなります。

挟まったまま放置するとむし歯のリスクが高まりますから、その日のうちに取り除いておきましょう。

装置が外れてしまったとき

ブラケットが外れた場合は、自分で戻そうとしないでください。

接着の位置がわずかにずれるだけで、歯にかかる力の向きが変わってしまうためです。

正しい位置に付け直せるのは歯科医師だけです。

外れた装置がワイヤーに引っかかったままであれば、そのままにして医療機関へ連絡します。

完全に外れた場合は、なくさないよう保管して次の通院時に持参します。

痛みや口の中を傷つける状態があれば、次の予約を待たずにその日のうちに連絡してみてください。

口内炎ができたとき

装置が粘膜に当たることで、口内炎ができることがあります。

ブラケットやワイヤーの端が、唇の裏側や頬の内側に触れるためです。

装置に慣れるまでの時期に起こりやすくなります。

痛む部分に刺激の強い食べ物が当たると、さらにつらくなります。

香辛料の効いたものや酸味の強いもの、熱いものは、口内炎がある間は控えたほうが過ごしやすくなります。

装置に貼るワックスを渡してもらえる医療機関もありますから、繰り返しできる場合は相談してみましょう。

食後の歯みがきをどうするか

矯正中は、食後にできるだけ早く歯を磨くことが大切になります。

装置の周りに食べかすが残りやすく、汚れが留まる時間が長いほどリスクが高まるためです。

普段以上に丁寧なケアが求められます。

歯ブラシを装置の上下から斜めに当てて1本ずつ動かし、ワンタフトブラシで装置の際を狙うという方法が有効です。

外出先で磨けないときは、水でしっかり口をゆすいでおくだけでも違いが出ます。

携帯用の歯ブラシを持ち歩く習慣をつけておけば、外食のときにも困りません。

外食や会食のときの過ごし方

自宅での食事は工夫できても、外食となると勝手が変わります。

メニューを選べない場面や、人と向かい合って食べる状況もあるでしょう。

矯正中だからといって、外食を避け続ける必要はありません。

いくつかの準備と心構えがあれば、これまでどおりの付き合いを続けられます。

ここでは、3つの場面ごとに整理します。

メニューの選び方

外食では、調理法を手がかりに選ぶと失敗しにくくなります。

煮る、蒸す、炒めるといった加熱を経た料理は、やわらかくなっていることが多いためです。

同じ食材でも調理法で硬さが変わります。

丼もの、煮込み料理、シチュー、パスタ、卵料理などは選びやすい部類に入ります。

ステーキやフライドチキンのように大きな塊で出てくるものは、ナイフで小さく切り分ければ対応できます。

食べられないものを探すより、食べやすいものを見つける視点で選ぶと気楽になります。

人目が気になるときの工夫

装置が見えることを気にして、外食をためらう方もいます。

口を開けて食べる場面で、装置が視界に入るためです。

気になり始めると食事に集中できなくなります。

口を大きく開けずに食べられる料理を選ぶ、一口の量を小さくするといった工夫で印象は変わります。

親しい相手であれば、矯正中だと伝えておくほうがかえって気楽に過ごせます。

矯正は珍しいことではありませんから、思っているほど周囲は気にしていないと考えてみてください。

外出先で歯を磨けないとき

外食のあとに歯を磨けない状況も起こります。

洗面所が混雑している、時間がないといった事情があるためです。

何もしないまま過ごすより、できることを選びたいところです。

水を多めに口に含んでしっかりゆすげば、装置に残った食べかすの一部は流せます。

携帯用の歯ブラシを持っていれば、店の洗面所で短時間でも磨けます。

帰宅後に改めて丁寧なケアをすれば十分ですから、外出先では完璧を目指さずに対処してみましょう。

食事の面から治療をスムーズに進めるために

食事への配慮は、我慢のためではなく治療を予定どおり進めるためのものです。

装置の破損やむし歯が起これば、そのぶん治療は止まってしまいます。

日々の選択が、結果として期間や費用に影響していきます。

意識しておきたい点を知っておけば、無理のない範囲で守れます。

ここでは、3つの視点をお伝えします。

装置の破損は治療期間に影響する

ブラケットが外れると、その間は歯を動かす力が正しく伝わりません。

装置は歯列全体で連動して力をかける仕組みになっているためです。

1か所が外れるだけで計画に影響します。

付け直しのために予定外の通院が必要になり、次の調整も後ろにずれていきます。

外れた状態のまま次の通院日まで過ごせば、その期間の治療は進みません。

硬いものを避けるという一手間が、結果として治療期間を守ってくれます。

むし歯を作らないことが最優先

矯正中に最も避けたいのは、むし歯を作ってしまうことです。

治療が必要になれば装置を一部外すことになり、矯正が一時的に止まるためです。

被せ物の形が変われば、装置が合わなくなることもあります。

装置の周りは汚れが残りやすく、糖分を含む食品が長く留まればリスクは高まります[1]。

だらだらと間食を続けない、食後はできるだけ早く磨くという2点を守るだけでも状況は変わります。

食べ物の選択と口の中のケアは、同じ目的に向かう取り組みだと考えてみてください。

困ったときは早めに相談する

食事に関する困りごとは、我慢せずに伝えることが解決の近道になります。

痛みで食べられない状態が続けば、栄養面でも影響が出るためです。

装置の調整で改善できる場合もあります。

痛みが1週間以上続く、特定の食べ物がどうしても食べられないといった状態は、遠慮なく相談してよい内容です。

装置が粘膜に当たって痛む場合も、その場で対応してもらえることがあります。

一人で工夫を重ねる前に、次の通院で状況を伝えてみましょう。

歯列矯正中の食事に関するよくある質問

Q:矯正中に食べてはいけないものはありますか?

A:ワイヤー矯正では、硬いもの、粘着性の強いもの、色の濃いものに注意が必要です。

氷やナッツは装置が外れる原因になり、キャラメルやガムは装置に絡みついて取れなくなります。

マウスピース矯正は食事の際に装置を外すため、食べ物の制限は原則ありません。

Q:痛くて噛めないときは何を食べればいいですか?

A:おかゆ、豆腐、茶碗蒸し、ポタージュスープ、ヨーグルトなど、噛まずに飲み込めるものが選びやすくなります。

ゼリー飲料や飲むヨーグルトは、最も痛みが強い時期の栄養補給に向いています。

痛みのピークは1〜2日程度ですので、その数日は栄養の確保を優先して乗り切ってみてください。

Q:装置に食べ物が挟まったらどうすればいいですか?

A:まず水を多めに口に含み、しっかりうがいをしてみてください。

爪楊枝など先の尖ったもので取ろうとすると、装置が外れたり歯ぐきを傷つけたりする可能性があります。

うがいで取れない場合は、ヘッドの小さい歯ブラシやワンタフトブラシを使うと届きやすくなります。

Q:外食や飲み会に行っても大丈夫ですか?

A:煮込み料理や丼もの、卵料理など、加熱してやわらかくなった料理を選べば問題なく楽しめます。

大きな塊で出てくるものも、小さく切り分ければ対応できます。

食後に歯を磨けない状況では、水でしっかり口をゆすいでおくだけでも違いが出ます。

まとめ

歯列矯正中の食事で気をつける点は、選んだ装置によって大きく変わります。

ワイヤー矯正では装置が外れない構造のため、硬いもの、粘着性の強いもの、色の濃いものを避けることになります。

マウスピース矯正は食事の際に装置を外すため制限が原則なく、代わりに装着時間と再装着前のケアが要点になります。

痛みのピークは装置を付けてから1〜2日程度で、多くの場合は1週間ほどで落ち着いていきます。

痛みが強い時期はおかゆや豆腐、スープなど噛まずに飲み込めるものを選ぶと、無理なく栄養を取れます。

小さく切る、加熱するといった工夫を加えれば、避けたい食材でも食べられる範囲は広がります。

食事の工夫は我慢のためではなく治療を予定どおり進めるためのものですから、困ったときは早めに歯科医師へ相談してみましょう。

参考文献

[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕」

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/keywords/caries.html

免責事項

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。

治療の適否や方法については必ず歯科医師にご相談ください。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。

※歯科医師の判断により治療をお受けいただけない場合があります。