子どもの矯正はマウスピースとワイヤーどっち?年齢と治療段階で変わる選び方

「子どもの矯正は、マウスピースとワイヤーのどちらを選べばいいの?」「そもそも今から始めていいのだろうか」と迷っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
子どもの矯正では、どちらの装置を選ぶかよりも、あごの成長を利用する1期治療の段階にいるのか、永久歯を並べる2期治療の段階にいるのかで、選べる装置そのものが変わります。
1期治療ではあごの成長を促す装置が中心となり、大人と同じマウスピース矯正とワイヤー矯正を比べる場面が出てくるのは、主に永久歯が生えそろってからです。
この記事では、治療段階による選択肢の違いから、それぞれの装置の特徴、子どもならではの判断ポイント、費用と期間の考え方まで詳しくお伝えしますので、装置選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
子どもの矯正は「どっち」の前に治療の段階で決まる
お子さんの歯並びが気になり始めると、どの方法がよいのかを調べたくなるものです。
ところが調べるほど情報が多く、かえって迷ってしまうという声も聞かれます。
子どもの矯正が大人と違うのは、あごが成長の途中にあるという点です。
成長をどう扱うかによって、治療の目的も使う装置も変わってきます。
まずは、治療の段階から整理していきましょう。
1期治療と2期治療の違い
子どもの矯正は、1期治療と2期治療という2つの段階に分けて考えられます。
あごが成長している時期と、成長が終わって永久歯が並んだ時期とでは、できることが違うためです。
矯正治療では、成長期にあごの成長を利用する治療と、永久歯を整える治療が段階的に行われます[1]。
1期治療はあごの発育を促し、永久歯が並ぶ土台を整えることを目的とします。
2期治療は永久歯を1本ずつ動かし、歯並びとかみ合わせを仕上げていく治療にあたります。
段階が違えば選べる装置も変わりますから、お子さんがどちらの時期にいるかを知ることが出発点になります。
1期治療で使われる装置
1期治療では、あごの成長に働きかける装置が中心になります。
歯を1本ずつ動かすのではなく、歯が並ぶ土台そのものを広げることが目的だからです。
大人の矯正とは考え方が異なります。
あごを横に広げる拡大床、口周りの筋肉の使い方を整える装置、就寝時だけ装着する装置など、種類はさまざまです。
子ども向けのマウスピース型の装置もこの時期に用いられ、1日10〜15時間程度の装着で進める設計になっているものもあります。
この段階では大人と同じマウスピース対ワイヤーという比較にはなりませんから、提案された装置の目的を聞いてみるとよいでしょう。
2期治療で使われる装置
2期治療になると、大人と同じ装置が選択肢に入ります。
永久歯が生えそろい、1本ずつ位置を整える段階に移るためです。
ここではじめて、マウスピース矯正とワイヤー矯正を比べる場面が生まれます。
歯の表面に装置を接着するワイヤー矯正と、透明な装置を交換していくマウスピース矯正が主な選択肢になります。
1期治療で土台が整っていれば、2期治療が短く済むケースもあります。
お子さんが2期治療の段階にいるのであれば、この記事の比較がそのまま判断材料になります。
治療を始める年齢の目安
治療を始める時期は、歯並びの状態によって変わります。
あごの成長を利用する必要があるかどうかで、適した開始時期が異なるためです。
一律に何歳からと決まっているわけではありません。
1期治療は乳歯と永久歯が混ざっている6〜12歳頃、2期治療は永久歯が生えそろう12歳頃以降が一つの目安になります。
歯並びによっては1期治療を行わず、2期治療から始めるという判断がなされることもあります。
急いで始めることが常に良いとは限りませんから、いま始めるべきかどうかも含めて相談してみてください。
子どものマウスピース矯正の特徴
透明で目立たない装置と聞くと、お子さんにとって負担が少ないように思えるものです。
学校生活を考えると、見た目の影響は小さくないでしょう。
ただし、この装置には保護者が把握しておきたい条件もあります。
利点と条件の両方を知ってはじめて、我が子に合うかどうかを判断できます。
ここでは、4つの特徴を整理します。
装置が目立ちにくく取り外せる
マウスピース矯正の最大の利点は、装置が周囲に気づかれにくい点です。
透明な樹脂で作られており、歯の表面を薄く覆う形になっているためです。
金属の部品が並ぶわけではありません。
友達に気づかれたくない、写真に写るのが気になるという年頃のお子さんにとって、この違いは大きく感じられます。
発表会や部活の大会など、大事な場面で短時間だけ外すこともできます。
見た目を気にする気持ちは自然なものですから、その負担が小さくなるだけでも治療を続けやすくなります。
むし歯のリスクを抑えやすい
食事と歯みがきのときに外せることは、口の中の健康を保つうえで役立ちます。
装置を外して普段どおり歯を磨けるため、汚れが溜まりにくくなるためです。
むし歯は、細菌が糖質をもとに作り出す酸によって歯が溶かされることで進行します[2]。
装置の周りに食べかすが残りやすい状態が続けば、その分だけリスクは高まります。
仕上げみがきが難しくなる年齢のお子さんでも、装置を外せれば自分で磨きやすくなります。
矯正中のむし歯を心配される保護者の方にとっては、選ぶ理由の一つになるでしょう。
装着時間を自分で守る必要がある
取り外せることは、装着時間を自分で管理する必要があるという条件と表裏一体です。
装置が歯にかけ続けている力の総量で、歯の動き方が決まるためです。
外している時間が長ければ、計画どおりに進みません。
大人向けの装置では1日20〜22時間、子ども向けの装置では1日10〜15時間程度と、必要な時間は種類によって異なります。
学校で外したまま戻し忘れる、面倒で装着しない日が続くといったことが起こり得ます。
保護者が声をかけて支える前提で選ぶかどうかが、判断の分かれ目になります。
紛失や破損が起こりやすい
取り外し式の装置は、なくしたり壊したりする場面が生まれます。
学校では給食のあとに外し、その後にケースへ入れる流れになるためです。
透明な装置は、ティッシュに包むと見分けがつきにくくなります。
給食の片づけと一緒に捨ててしまった、体育の授業のあとに置き忘れたという事例は実際に起こります。
再作製には費用と時間がかかり、その間は治療が止まってしまいます。
外したら必ずケースに入れるという習慣が身につくかどうかも、選ぶ際の材料になります。
子どものワイヤー矯正の特徴
装置が見えることに抵抗を感じ、ワイヤー矯正を避けたいと考える方もいるでしょう。
ただし、この方法には子どもの治療において確かな利点があります。
見た目の負担と引き換えに得られるものを知っておけば、比較の精度も上がります。
どちらが優れているかではなく、何を優先するかという視点で読み進めてみてください。
ここでは、4つの特徴を整理します。
自己管理が不要で計画どおりに進みやすい
ワイヤー矯正の最大の利点は、装着時間の管理が必要ない点です。
歯の表面に装置を接着するため、治療が終わるまで外れないからです。
装着時間の不足という問題が起こりません。
自分で管理するのが難しい年齢のお子さんや、うっかりしやすい性格のお子さんでも、計画どおりに治療が進みます。
保護者が毎日声をかける必要もなく、家庭内でのやり取りが減るという面もあります。
管理の手間を減らしたい場合には、この確実さが選ぶ理由になるでしょう。
対応できる歯並びの範囲が広い
ワイヤー矯正は、対応できる症例の幅が広いという特徴を持っています。
歯の根まで届く力をかけ続けられる構造だからです。
歯を大きく動かす計画にも向いています。
歯の重なりが大きい症例や、抜歯をともなう計画では、ワイヤー矯正が選ばれることが多くなります。
マウスピース矯正では難しいとされる動きにも対応できます。
歯並びの状態によっては選択の余地がない場合もありますから、まずは診断を受けて可能性を確かめてみてください。
装置が目立つ
歯の表面に装置が付くため、口を開けたときに見えます。
金属のブラケットとワイヤーが並ぶ形になるためです。
正面から見て気づかれやすくなります。
友達にからかわれるのではないか、写真に写りたくないと感じるお子さんもいます。
白や透明に近い素材のブラケットを選べる場合もあり、目立ち方を抑えられることがあります。
見た目への抵抗が強い場合は、本人の気持ちを確かめたうえで進めることが大切です。
食事と歯みがきに制限がある
装置が外れないことは、日常生活での制限につながります。
食べ物が装置に絡まりやすく、硬いものや粘着性の強いものを避けるよう指示されるためです。
歯みがきも、装置の周りを丁寧に磨く必要があります。
給食で出るメニューによっては食べにくさを感じたり、装置に食べかすが挟まったまま午後を過ごしたりすることもあります。
磨き残しが増えれば、むし歯のリスクも高まります。
歯間ブラシの使い方を身につけるなど、家庭でのケアの支えが必要になると考えておきましょう。
2つの装置を比べたときの違い
それぞれの特徴が分かっても、並べて比べなければ判断は難しいものです。
どの項目を重く見るかによって、選ぶ答えは変わってきます。
比較の軸を持っておけば、カウンセリングでの説明も理解しやすくなります。
一方が優れているという結論ではなく、条件の違いとして捉えるのが実情に近い見方です。
ここでは、項目ごとの違いと選び方の考え方を整理します。
期間・費用・見た目・管理のしやすさ
2つの装置は、複数の項目で異なる性質を持っています。
主な違いを並べたものが次の表です。
子どもの2期治療における装置の比較
| 項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
|---|---|---|
| 見た目 | 目立ちにくい | 装置が見える |
| 装着時間の管理 | 本人が管理する | 管理は不要 |
| 対応できる範囲 | 症例により限られる | 幅広く対応できる |
| 食事の制限 | 原則なし | 硬いものなどを避ける |
| 通院の頻度 | 1〜3か月に1回程度 | 1か月に1回程度 |
| 費用の目安 | 60万〜100万円 | 60万〜120万円 |
見た目と生活のしやすさを取るか、管理の確実さと対応範囲の広さを取るかという構図で整理すると、判断の軸が定まりやすくなります。
どちらが向いているかの考え方
装置を選ぶときは、お子さんの性格と歯並びの状態を重ねて考えます。
歯並びによっては選択の余地がなく、性格によっては続けられない装置もあるためです。
どちらか一方だけを見て決めると、途中で行き詰まります。
決めたことを習慣として守れるお子さんで、歯並びが対応範囲に収まっていればマウスピース矯正が選びやすくなります。
うっかりしやすい年頃であったり、歯を大きく動かす必要があったりする場合には、ワイヤー矯正のほうが計画どおりに進みます。
本人の性格を最もよく知っているのは保護者の方ですから、その視点を歯科医師に伝えてみてください。
両方を組み合わせる選択肢もある
どちらか一方に絞らず、組み合わせるという方法もあります。
難しい動きが必要な期間だけワイヤー矯正を用い、その後をマウスピース矯正に引き継ぐという進め方です。
それぞれの得意な部分を活かせます。
歯を大きく動かす前半をワイヤー矯正で進め、仕上げの段階でマウスピース矯正に切り替えるという計画が組まれることがあります。
装置が見える期間を短くできるため、見た目への負担も抑えられます。
すべての医療機関が対応しているわけではありませんから、こうした方法があるかを相談時に尋ねてみるとよいでしょう。
子どもならではの判断ポイント
大人の矯正と違い、子どもの治療には学校生活という要素が加わります。
装置を選ぶ際には、歯並びだけでなく毎日の過ごし方も考える必要があります。
家庭で支えられる範囲も、判断の材料になります。
見落としやすい観点を押さえておけば、始めてから困る場面を減らせます。
ここでは、4つのポイントを取り上げます。
本人が装着時間を守れるか
取り外し式の装置を選ぶ場合、本人が装着時間を守れるかが最も重要な条件になります。
装置が歯に力をかけている時間の合計で、歯の動き方が決まるためです。
守れなければ、計画から遅れていきます。
学校で外したまま戻し忘れる、面倒で装着しない日が続くといったことは、年齢を問わず起こり得ます。
装着時間を記録する習慣をつける、保護者が毎晩確認するといった支えがあれば、続けやすくなります。
自分で管理するのが難しそうであれば、外れない装置を選ぶという判断も現実的です。
部活動や習い事への影響
運動や楽器の習い事がある場合、装置による影響を確かめておく必要があります。
競技や楽器によって、装置との相性が異なるためです。
装着したまま続けられるかは、種目ごとに変わります。
接触の多い競技では、ワイヤー矯正の装置で口の中を傷つける可能性があり、保護用の装具を勧められることがあります。
吹奏楽で管楽器を演奏する場合、装置によって音の出方が変わると感じるお子さんもいます。
続けている活動があれば、その内容を伝えたうえで相談すると適した装置を提案してもらえます。
学校生活での扱い
学校で装置をどう扱うかも、事前に考えておきたい点です。
給食のあとに外して歯を磨き、装置を戻すという流れが必要になるためです。
限られた昼休みの時間で行うことになります。
洗面所が混雑して磨けない、周囲の目が気になって外せないという状況も起こり得ます。
装置を入れるケースを忘れずに持たせる、外したときの置き場所を決めておくといった準備が役立ちます。
学校での過ごし方を具体的に想像しておけば、無理のない装置を選べます。
本人の気持ちを確かめる
装置を選ぶ際には、お子さん本人の気持ちを確かめておいてください。
数年にわたって毎日装着するのは本人であり、納得していなければ続きにくいためです。
保護者だけで決めた治療は、途中で行き詰まることがあります。
装置が見えることをどう感じるか、毎日の手間をどこまで受け入れられるかを聞いてみるとよいでしょう。
カウンセリングに一緒に参加し、本人が直接説明を聞く機会を作るという方法もあります。
自分で選んだという実感があれば、治療への向き合い方も変わってきます。
費用と期間の考え方
子どもの矯正は、大人の治療とは費用の考え方が異なります。
段階を分けて進めるため、支払いも一度で終わらないケースがあるためです。
装置ごとの金額だけを比べても、実際の負担は見えてきません。
全体でいくらかかり、どのくらいの年数が必要になるかを先につかんでおきましょう。
ここでは、費用と期間を3つの視点から整理します。
1期治療と2期治療の費用
子どもの矯正では、1期治療と2期治療にそれぞれ費用が設定されています。
目的も装置も異なる治療であり、別の工程として扱われるためです。
段階を進むごとに支払いが発生します。
1期治療は20万〜50万円程度、2期治療は40万〜80万円程度が一つの目安になります。
これに検査・診断料が3万〜6万円程度、通院ごとの調整料が3,000〜5,000円程度加わる設定もあります。
1期だけで終わる場合もありますから、どこまで必要になりそうかを診断時に確かめておくと計画が立てやすくなります。
続けて受ける場合の減額制度
1期治療から続けて2期治療を受ける場合、費用が抑えられることがあります。
同じ医療機関で治療を継続する患者に対し、2期治療の金額を減額する料金体系を採用している医療機関があるためです。
すでに支払った分が考慮される仕組みです。
1期治療で30万円を支払い、2期治療の通常料金が70万円という設定であれば、差額の40万円前後で受けられるという形になります。
総額を先に提示する医療機関もあれば、段階ごとに請求する医療機関もあります。
どちらの仕組みかを最初に確かめておけば、後から想定を超える出費に驚かずに済みます。
全体の期間の見通し
子どもの矯正は、大人よりも長い期間にわたることがあります。
あごの成長を待ちながら進めるため、途中で経過を見る期間が入るためです。
治療そのものより、待つ時間が長い場合もあります。
1期治療に1〜3年、その後の経過観察を経て2期治療に1〜3年、さらに保定期間が続くという流れになります。
6歳で始めて高校生まで通うことになるケースもあり、全体では10年近くに及ぶこともあります。
長い付き合いになりますから、通いやすさや相談しやすさも医療機関選びの材料に入れておくとよいでしょう。
医療機関で確認しておきたいこと
装置の説明を受けても、その場で決めきれないことは珍しくありません。
数年にわたる治療になるため、確かめておきたい点は多く出てきます。
聞くべき項目を整理しておけば、限られた時間でも要点を押さえられます。
一度で決める必要はなく、持ち帰って家族で話し合っても構いません。
ここでは、押さえておきたい3つの視点をお伝えします。
いま始めるべきかどうか
まず確かめたいのは、いまが始める時期なのかという点です。
歯並びの状態によっては、成長を待ってから始めるほうが適している場合があるためです。
早く始めることが常に良いとは限りません。
あごの成長を利用する必要がある症例では早い時期の開始が勧められる一方、歯の位置だけが問題であれば永久歯が生えそろってからの治療で足りることもあります。
いま始める理由と、待った場合に何が変わるのかを聞いておくと判断しやすくなります。
急かされていると感じたら、別の医療機関の意見を聞くという選択肢もあります。
途中で装置を変更できるか
治療の途中で装置を変えられるかどうかも、確かめておきたい項目です。
始めてみたら装着時間を守れなかった、見た目が気になって続けられないといった事態が起こり得るためです。
数年にわたる治療では、状況が変わることもあります。
マウスピース矯正で始めてワイヤー矯正へ切り替える場合、追加費用が発生するかどうかは医療機関によって異なります。
両方を扱っている医療機関であれば、柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。
最初に確かめておけば、途中で困ったときにも相談しやすくなります。
保定期間までの計画
装置を外したあとの計画も、あわせて聞いておいてください。
整えた歯並びを安定させる保定期間が続き、そこにも費用と通院が必要になるためです。
治療は装置を外した日で終わりではありません。
リテーナー代が総額に含まれるか、保定期間中の通院費が別途かかるか、保定はいつまで続くのかという3点を確かめておくとよいでしょう。
成長期のお子さんの場合、その後の変化を見守る期間が長くなることもあります。
先の見通しまで共有しておけば、家族で治療を支えていく準備が整います。
子どもの矯正装置に関するよくある質問
Q:子どもの矯正はマウスピースとワイヤーのどちらがいいですか?
A:どちらが優れているかではなく、治療の段階とお子さんの性格によって適した装置が変わります。
あごの成長を利用する1期治療では成長を促す装置が中心となり、2つを比べる場面が出てくるのは主に永久歯が生えそろってからです。
装着時間を自分で守れるかどうかが、取り外し式の装置を選べるかの分かれ目になります。
Q:何歳から始めるのがいいですか?
A:1期治療は乳歯と永久歯が混ざっている6〜12歳頃、2期治療は永久歯が生えそろう12歳頃以降が一つの目安になります。
ただし歯並びによっては1期治療を行わず、2期治療から始めるという判断がなされることもあります。
早く始めることが常に良いとは限りませんので、いま始めるべきかも含めて相談してみてください。
Q:子どもが装着時間を守れるか心配です。
A:守れそうにない場合は、外れないワイヤー矯正を選ぶという判断も現実的です。
取り外し式の装置は、装着時間が不足すると計画から遅れ、装置を作り直すことになる可能性があります。
装着時間を記録する習慣をつける、保護者が毎晩確認するといった支えがあれば続けやすくなります。
Q:途中で装置を変えることはできますか?
A:変更できる場合がありますが、追加費用が発生するかどうかは医療機関によって異なります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の両方を扱っている医療機関であれば、柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。
始めてから困らないよう、契約前に変更の可否と費用の扱いを確かめておいてください。
まとめ
子どもの矯正では、どちらの装置を選ぶかよりも、あごの成長を利用する1期治療なのか永久歯を並べる2期治療なのかで選べる装置が変わります。
1期治療ではあごの成長を促す装置が中心となり、大人と同じ2つを比べる場面が出てくるのは主に永久歯が生えそろってからです。
マウスピース矯正は目立ちにくく食事や歯みがきがしやすい一方、装着時間を本人が守る必要があり、紛失や破損も起こり得ます。
ワイヤー矯正は自己管理が不要で対応できる範囲も広い一方、装置が見えることと食事の制限を受け入れることになります。
装置の選択では、歯並びの状態だけでなく、本人が装着時間を守れるか、部活動や学校生活にどう影響するかもあわせて考えてください。
費用は1期治療と2期治療にそれぞれ発生し、続けて受ける場合に減額される料金体系を採用している医療機関もあります。
数年にわたる治療になりますから、お子さん本人の気持ちも確かめたうえで、納得できる装置を一緒に選んでいきましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合の治療法の概要」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-06-002.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/keywords/caries.html
免責事項
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
※治療の適否や方法については必ず歯科医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※歯科医師の判断により治療をお受けいただけない場合があります。