インビザラインのアタッチメントとは?役割・目立ちやすさ・注意点を解説

「インビザライン治療でアタッチメントをつけると言われたが、どんなものかよくわからない」「透明なマウスピースなのに歯に突起物をつけると目立つのではないか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

アタッチメントとは、インビザライン治療中に歯の表面に接着する小さな樹脂製の突起物のことで、マウスピース(アライナー)と噛み合わさることで矯正力を高め、圧下・挺出・回転といった複雑な歯の動きを可能にする役割を持っています。

インビザライン治療を受ける多くの方にアタッチメントが使われますが、「目立つのか」「いつまでつけるのか」「取れたらどうすればいいのか」「外した後にザラザラするのはなぜか」といった疑問や不安を感じる方が多いのも事実です。

アタッチメントへの不安や疑問を事前に解消しておくことで、治療中に突然のトラブルに慌てることなく、落ち着いて対処できるようになります。

この記事では、アタッチメントの仕組みと役割・目立ちやすさの実態・装着期間・取れた場合の対処法・痛みや違和感・外した後のケアまで、一般の方にわかりやすくまとめています。

インビザライン治療を検討中の方・治療中でアタッチメントについて疑問がある方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

インビザラインのアタッチメントとは(仕組みと役割)

インビザラインのアタッチメントとは、インビザライン治療中に歯の表面に接着する小さな樹脂製の突起物のことで、マウスピース矯正の矯正力を高めるためのインビザライン独自の補助装置です[1]。

アタッチメントはコンポジットレジンと呼ばれる白い歯科用樹脂材料で作られており、大きさは数ミリ程度の小さな凸型の形状をしています[2]。

アタッチメントの仕組みは、歯に接着した凸型の突起(アタッチメント)と、それに合わせて設計されたアライナーの凹型の窪みが噛み合うことで、アライナーが歯をより確実にホールドし、強い矯正力を歯の特定の部分に集中して伝えられるという構造です[1]。

この仕組みにより、アタッチメントなしでは動かすことが難しい複雑な方向への歯の移動が可能になり、インビザライン治療で対応できる症例の幅が大きく広がります[2]。

アタッチメントはすべてのインビザライン治療で必ず使われるものではなく、歯並びの状態・移動させる歯の方向・移動量によって必要かどうかが判断されます[1]。

ただし、軽度の歯並びの乱れを除く多くの症例でアタッチメントが使われており、「インビザライン治療=アタッチメントを使う」というケースが実態として多いです[2]。

アタッチメントは患者自身で着脱することはできず、歯科医師が専用の接着剤を用いて装着・除去を行います[1]。

アタッチメントには大きく分けて「通常アタッチメント」と「最適アタッチメント」の2種類があります。

通常アタッチメントは歯科医師が症例に応じて位置・数・形状を判断して設置するもので、最適アタッチメントは専用のコンピュータソフトウェア(クリンチェック)によるシミュレーションをもとに、それぞれの歯の動かし方に最適化された形状で設計されるものです[2]。

アタッチメントを使う目的と歯の動かし方

アタッチメントを使う最大の目的は、アライナー単独では十分な矯正力を加えることが難しい方向・量の歯の移動を可能にするためです。

アタッチメントがあることで治療できる症例の幅が広がり、より精密で計画的な歯の移動が期待できます[1]。

複雑な歯の動き(圧下・挺出・回転)への対応

アタッチメントが特に重要な役割を果たすのが、圧下・挺出・回転という3種類の複雑な歯の動きへの対応です[2]。

圧下(あっか)

圧下とは、歯を歯茎の方向へ押し込むように動かすことで、歯が必要以上に伸び出ている状態(過萌出)や深い噛み合わせ(過蓋咬合)の改善に用いられる動きです[1]。

アライナーは歯全体を覆う構造のため、特定の歯だけを下方向に押し込むような繊細な力をかけることが難しい一方、アタッチメントを設置することでその歯にピンポイントで圧下の力を集中して伝えることができます[2]。

挺出(ていしゅつ)

挺出とは、歯を歯茎の外側に引き出すように動かすことで、歯が埋まった状態や歯冠が短い場合の改善に活用される動きです[1]。

アライナーは引っ張る方向の力を加えることが苦手な構造のため、アタッチメントを支点として活用することで挺出方向への矯正力を効果的に発揮できます[2]。

回転(かいてん)

回転とは、歯を軸方向に回すように動かすことで、歯が捻じれた状態(捻転)の改善に用いられる動きです[1]。

捻転した歯の修正はマウスピース矯正の中でも特に難しい動きのひとつとされており、アタッチメントなしでは十分な回転量を得られないケースが多いとされています[2]。

アタッチメントが歯の側面に設置されることで、回転方向の矯正力を歯に効率的に伝えることが可能になります[1]。

アタッチメントがない場合との違い

インビザライン治療においてアタッチメントなしで行った場合と、アタッチメントを使用した場合では、対応できる症例の範囲と治療精度に大きな差があります[2]。

アタッチメントなしのマウスピース矯正は、ごく軽度の歯並びの乱れ(前歯のわずかなすきっ歯・軽度の傾きなど)に限られることが多く、中等度以上の症例では歯が計画通りに動かない可能性が高くなります[1]。

実際に「アタッチメントなしの低価格マウスピース矯正を1年間続けたがほとんど歯が動かなかった」という理由でやり直しを希望するケースが報告されており、アタッチメントはインビザライン治療の成功に欠かせない重要な要素と位置づけられています[2]。

コストを抑えるためにアタッチメントなしで治療を行うクリニックも存在しますが、アタッチメントなしで対応できる症例は非常に限られるため、自分の症例にアタッチメントが必要かどうかは担当医に確認した上で判断することが重要です[1]。

アタッチメントを使用することに不安を感じる方もいますが、アタッチメントはインビザラインの治療精度を高めるための重要な技術であり、適切に使用されることで治療の質と完成度が大きく向上します[2]。

アタッチメントはどのくらい目立つか

インビザライン治療を検討している方が最も気になる疑問のひとつが、アタッチメントがどのくらい目立つかという点です。

結論として、アタッチメントは歯の色に近い白い樹脂(コンポジットレジン)で作られているため、装着直後は周囲からほとんど気づかれないケースが多いです[1]。

ただし、いくつかの条件によって目立ちやすくなるケースがあるため、事前に把握しておくことが大切です[2]。

アタッチメント単体の目立ちやすさ

アタッチメントは白いコンポジットレジンで作られており、歯の色に近い色調のため、正面から見た際にはほとんど目立ちません[1]。

ただし、アタッチメントは小さな凸型の突起であるため、光の当たる角度・会話や笑顔で口元が動く瞬間・近距離での会話などの状況では凹凸が目立つことがあります[2]。

特に前歯の複数箇所にアタッチメントが設置されている場合は、口元を近くから見ると凹凸が認識されるケースがあります[1]。

奥歯のアタッチメントは口を開けた状態でも外から見えにくいため、前歯と比べて目立つ可能性はかなり低いとされています[2]。

アライナー装着時との違い

アライナーを装着している状態では、アタッチメントの凸型の形状がアライナーの凹型の窪みに収まるため、アタッチメント単体のときより目立ちにくい状態になります[1]。

透明なアライナーがアタッチメントの上を覆う形になるため、アタッチメントの凹凸が外から見えにくくなるという特性があります[2]。

「アライナーを外しているときの方がアタッチメントが目立つ」と感じる方が多いため、食事・歯磨きなどでアライナーを外す時間帯に見た目が気になる場合がある点を理解しておくことが大切です[1]。

着色によって目立ちやすくなるケース

アタッチメントに使われるコンポジットレジンは、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・ソースなど色の濃い飲食物によって少しずつ着色(黄ばみ)が進むことがあります[2]。

着色が進むとアタッチメントが歯の色より黄みがかって見えるようになり、目立ちやすくなるリスクがあります[1]。

着色を防ぐためには、色の濃い飲食物を摂取した後は速やかに歯磨きを行う・アライナーを装着する前に歯を清潔な状態にするという習慣を徹底することが効果的です[2]。

アタッチメントの数と位置による目立ちやすさの差

アタッチメントの数は症例によって異なりますが、前歯中心の部分矯正では数個程度・全体矯正では10個以上になるケースもあります[1]。

アタッチメントの数が多いほど・前歯への設置が多いほど目立ちやすくなる傾向がありますが、担当医はアタッチメントの位置と数を治療効果と審美性のバランスを考慮して設計しているため、不安な方は事前に「どの歯にいくつアタッチメントをつける予定か」を確認しておくことをおすすめします[2]。

アタッチメントはいつからいつまでつける?

「アタッチメントはいつ装着するのか・治療中ずっとつけているのか」という疑問も多くの患者から寄せられます[1]。

アタッチメントを装着するタイミング

アタッチメントは一般的に治療開始時、または2〜3枚目のアライナーに切り替えるタイミングで歯科医院で装着されます[2]。

治療開始直後の1〜2枚目のアライナー使用期間は、アライナーの着け心地・口腔内の環境への慣れを優先するためアタッチメントなしで進めるケースが多く、歯が最初の動きに適応し始めたタイミングでアタッチメントを追加する流れが一般的です[1]。

ただし、症例によっては治療開始時点からアタッチメントを装着するケースもあるため、自分の治療での装着タイミングは担当医に確認することが確実です[2]。

アタッチメントをつけている期間

アタッチメントは基本的に矯正治療が完了するまで装着し続けるものです[1]。

治療の進み具合・歯の動きの状況によって、途中でアタッチメントの位置を変更する・数を増減するという調整が行われることがありますが、患者自身がアタッチメントを外すことはできません[2]。

インビザライン全体矯正の治療期間は1〜3年程度が目安のため、それと同等の期間アタッチメントが歯についている状態が続くことになります[1]。

「矯正治療が終わったらアタッチメントはどうなるのか」という疑問をお持ちの方も多いですが、矯正治療が完了して保定期間に入るタイミングで歯科医師がアタッチメントを専用の器具で除去します[2]。

アタッチメントの除去は痛みを伴わないケースが多いですが、除去後に歯の表面が一時的にざらついた感触になることがあります(この点については後述のトラブルの項で詳しく解説します)[1]。

治療途中でアタッチメントが一時的に外される場合

治療の計画変更・リファインメント(追加アライナーの作成)・アタッチメントの位置の見直しが必要になった場合、既存のアタッチメントを一度除去してから新しい位置に再装着するという対応が行われることがあります[2]。

このような治療途中でのアタッチメントの変更は治療計画の見直しの一環であり、必ずしも治療が失敗しているわけではないため、担当医から説明を受けた上で落ち着いて対応することが大切です[1]。

アタッチメントが取れたらどうすればいい?

インビザライン治療中に発生するトラブルの中で最も多いもののひとつが、アタッチメントが外れてしまうことです[2]。

アタッチメントは歯科用の接着剤で固定されていますが、食事中の咀嚼・アライナーの着脱・口腔内の環境変化などによって取れてしまうことがあります[1]。

取れた場合の基本的な対処法

アタッチメントが取れた場合は、できるだけ早く担当の歯科医院に連絡・受診してアタッチメントを再装着してもらうことが最も重要な対処法です[2]。

「すぐに再装着しなくても大丈夫だろう」という判断で放置してしまうと、アタッチメントが担当していた矯正力が歯に伝わらなくなり、治療計画通りに歯が動かなくなるリスクがあります[1]。

特に重要な役割を持つアタッチメントが取れた場合は治療の遅延や追加アライナーの作成が必要になることもあるため、取れたことに気づいたら早急に歯科医院に問い合わせることをおすすめします[2]。

取れたアタッチメントはどうする?

アタッチメントが取れた際、脱落したアタッチメント(小さな白い樹脂片)は口腔内で誤飲してしまうことがあります[1]。

万が一飲み込んでしまった場合でも、コンポジットレジンは安全な歯科用材料であるため、基本的に健康上の問題はないとされています[2]。

脱落したアタッチメントを見つけた場合は保管しておく必要はなく、次の受診時に新しいアタッチメントを再装着してもらう形で対応します[1]。

アタッチメントが取れやすい原因と予防策

アタッチメントが取れやすくなる主な原因として、硬い食べ物の咀嚼・粘着性の高い食べ物(ガム・キャラメルなど)の摂取・アライナーの着脱時の無理な力・歯磨きが不十分でアタッチメント周辺に汚れが蓄積していることが挙げられます[2]。

予防策として、アライナーの着脱は前歯から奥歯に向けて均等に力をかけながら外す・粘着性の高い食べ物は控える・アタッチメント周辺の歯磨きを丁寧に行うという3点を意識することが脱落防止に効果的です[1]。

アタッチメントが取れた場合でも、前のアライナーを保管しておくことで取れた後に古いアライナーを装着して歯の位置を維持する対応ができるため、使い終えたアライナーはすぐに捨てずに1〜2枚前のものを手元に残しておくことをおすすめします[2]。

アタッチメントに関するトラブルと対処法

アタッチメントが取れる以外にも、インビザライン治療中にアタッチメントに関して起きやすいトラブルがいくつかあります

事前にトラブルの内容と対処法を把握しておくことで、いざというときに落ち着いて対応できます[1]。

痛み・違和感が出た場合

アタッチメントを装着した直後・新しいアライナーに交換した直後に痛みや違和感を感じることがあります[2]。

装着直後の違和感と痛み

アタッチメントを歯に装着した直後は、歯の表面に凸型の突起が追加されたことで口腔内の環境が変わり、舌や唇がアタッチメントに触れる違和感を覚えるケースがあります[1]。

また、アタッチメントがついた状態でアライナーを装着すると、アライナーとアタッチメントが噛み合う部分に力がかかるためアライナーを装着した直後にきつく感じたり、歯に圧迫感を覚えるケースがあります[2]。

このような違和感や痛みは、アタッチメント装着後2〜3日程度で徐々に慣れてくるケースが多いため、装着直後の数日間は様子を見ることが基本的な対処法です[1]。

矯正力による痛みが強くなる場合

アタッチメントを使用することで歯に伝わる矯正力が高まるため、アタッチメントなしの場合と比べて歯が動く際の痛みが強くなることがあります[2]。

特に新しいアライナーに交換した後の1〜3日間は矯正力が最も強くかかるため、痛みが出やすい時期です[1]。

痛みが続く場合は市販の鎮痛剤(バファリン・ロキソニンなど)を服用することで症状を和らげることができますが、痛みが1週間以上続く・痛みが徐々に強くなる・特定の歯だけに強い痛みが続くという場合は担当医に相談することをおすすめします[2]。

アライナーの着脱時に痛みがある場合

アタッチメントが装着されている状態ではアライナーを装着・取り外す際の力がアタッチメントを中心に集中するため、アタッチメントがない状態よりアライナーの着脱が難しくなったり、着脱時に痛みを感じるケースがあります[1]。

アライナーを外す際は奥歯から均等に力をかけながら少しずつ外していくのが基本的な方法で、前歯だけに集中的に力をかけてはがすような外し方をするとアタッチメントが取れるリスクが高まります[2]。

アライナー専用のリムーバー(取り外し用の補助ツール)を使用することで、アタッチメントへの負担を軽減しながら安全にアライナーを外せるため、担当医に使用方法を確認した上で活用することをおすすめします[1]。

着色・変色した場合

アタッチメントに使われるコンポジットレジンは、色の濃い飲食物の影響を受けて少しずつ着色・変色することがあります[2]。

着色しやすい飲食物

アタッチメントが着色しやすい代表的な飲食物として、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・ミートソース・ケチャップ・ソース・ぶどうジュースなど色素が濃いものが挙げられます[1]。

これらの飲食物はアライナーを外した状態で摂取することになりますが、摂取後にそのまま時間が経つとアタッチメントへの着色が進みやすいため、色の濃い飲食物を摂取した後はできるだけ早く歯磨きを行い、口腔内を清潔にしてからアライナーを再装着することが着色予防の基本的な対処法です[2]。

着色してしまった場合の対処法

アタッチメントに着色が起きてしまった場合は、担当医にクリーニング(研磨)を依頼することで着色を取り除いてもらえるケースがあります[1]。

ただし、着色が長期間蓄積すると完全に除去できない場合もあるため、日常的な着色予防を徹底することが重要です[2]。

市販の歯磨き粉を使った通常の歯磨きでは着色を完全に取り除くことは難しいため、着色が気になる場合は定期通院時に担当医に相談することをおすすめします[1]。

ホワイトニングへの影響

アタッチメント使用中に歯のホワイトニングを行うと、天然歯は白くなる一方でコンポジットレジンで作られたアタッチメントは白くならないため、アタッチメントと周囲の歯の色に差が生じて目立つようになるリスクがあります[2]。

インビザライン治療中のホワイトニングは担当医から推奨されないケースが多いため、ホワイトニングを希望する場合は治療完了後・アタッチメント除去後に行うことが基本です[1]。

外した後のザラつき

矯正治療が完了してアタッチメントを除去した後に、アタッチメントがついていた部分の歯の表面がざらついた感触になることがあります[2]。

「アタッチメントを外したら歯がザラザラする」という疑問・不安は多くの患者から寄せられる声のひとつです[1]。

ザラつきが生じる理由

アタッチメントを除去する際、専用の器具でコンポジットレジンを削り取る処置が行われます[2]。

この処置によって歯の表面に微細な凹凸が残ることがあり、除去直後に舌で触るとざらついた感触を覚えるケースがあります[1]。

また、アタッチメントがついていた期間中は周囲に汚れが蓄積しやすい環境にあったため、除去後に歯の表面の質感が変わったように感じることがあります[2]。

ザラつきはいつまで続くか

アタッチメント除去後のザラつきは、唾液による歯の表面の再石灰化・日常的な歯磨きによる研磨効果によって、数日〜数週間程度で徐々に滑らかになるケースが多いとされています[1]。

ただし、ザラつきが気になる場合や長期間続く場合は担当医に相談することで、歯面の研磨(ポリッシング)を行ってもらえることがあります[2]。

「アタッチメントを外したら歯に穴が開いた」「歯が削れてしまった」という心配をされる方もいますが、アタッチメントはあくまでも歯の表面に接着剤で固定されているものであり、適切な除去処置では歯の組織を傷つけることなく取り除けます[1]。

除去後のザラつきは一時的なものであるため過度に心配する必要はありませんが、気になる点がある場合は遠慮なく担当医に相談することをおすすめします[2]。

除去後の歯磨きと口腔ケアについて

アタッチメント除去後は歯の表面が一時的にデリケートな状態になるため、研磨力の強い歯磨き粉の使用を控えてやさしくブラッシングすることが除去後の数日間のケアとして推奨されます[1]。

定期的な歯科検診とプロフェッショナルクリーニングを継続することで、除去後の歯の表面を健康な状態に保ちやすくなります[2]。

よくある質問

Q:インビザラインのアタッチメントは必ず全員につけますか?

アタッチメントはすべてのインビザライン治療で必ず使われるものではなく、歯並びの状態・移動させる歯の方向・移動量によって必要かどうかが判断されます[1]。

ごく軽度の歯並びの乱れ(前歯のわずかなすきっ歯・ごく軽度の傾きなど)の場合はアタッチメントなしで対応できるケースがありますが、中等度以上の症例では多くの場合アタッチメントが必要となります[2]。

「アタッチメントをつけたくない」という希望がある場合は治療前に担当医に相談することは可能ですが、アタッチメントなしで治療を行うと歯が計画通りに動かず治療精度が下がるリスクがあるため、担当医の判断を尊重した上で対応を決めることが重要です[1]。

Q:アタッチメントをつけると食事や歯磨きに影響はありますか?

アタッチメント自体は患者自身で取り外すことができず治療中は常に歯についている状態のため、食事・歯磨きへの影響が生じる場合があります[2]。

食事については、アライナーを外して通常通り食事することができますが、粘着性の高い食べ物(ガム・キャラメル・餅など)はアタッチメントが取れるリスクを高めるため注意が必要です[1]。

歯磨きについては、アタッチメントの凹凸部分に汚れが溜まりやすいため、歯ブラシの毛先の向きを細かく変えながらアタッチメント周辺を丁寧にブラッシングすることが通常より丁寧な口腔ケアとして必要になります[2]。

フロス・歯間ブラシを活用してアタッチメント周辺の歯と歯の間の汚れを取り除くことも、虫歯・歯周病予防のために重要です[1]。

Q:アタッチメントが取れた場合、次の定期通院まで待っても大丈夫ですか?

アタッチメントが取れた場合は、できるだけ早く担当の歯科医院に連絡・受診することが推奨されており、次の定期通院まで放置することはおすすめできません[2]。

アタッチメントが取れた状態で放置すると、その歯に必要な矯正力が伝わらなくなり治療計画通りに歯が動かなくなるリスクがあります[1]。

特に、歯の回転・圧下・挺出など複雑な動きを担当しているアタッチメントが取れた場合は治療への影響が大きいため、気づいた時点で早急に歯科医院に問い合わせることが重要です[2]。

「アタッチメントが取れても次のアライナーに進めば大丈夫」という判断は治療の遅延につながるリスクがあるため、自己判断で対処せず必ず担当医の指示を確認した上で対応してください[1]。

Q:アタッチメントをつけている間、特に気をつけることはありますか?

アタッチメントをつけている期間中に特に意識すべき注意点として、着色の予防・アライナーの正しい着脱・丁寧な口腔ケア・アタッチメントが取れた場合の早急な受診という4点が挙げられます[2]。

着色予防のためにコーヒー・紅茶・赤ワインなど色の濃い飲食物の摂取後は速やかに歯磨きを行い・アライナーの着脱は均等な力で丁寧に行い・アタッチメント周辺の歯磨きは毛先の向きを細かく変えながら丁寧に行うことが日常的なケアの基本です[1]。

また、アタッチメント使用中のホワイトニングは歯とアタッチメントの色の差が目立つ原因になるため控えることが推奨されており、ホワイトニングを希望する場合は治療完了後にタイミングについて担当医と相談することをおすすめします[2]。

治療中に痛み・違和感・アタッチメントの脱落などのトラブルが発生した場合は、自己判断で対処せず担当医に相談することが後悔のない治療を続けるための基本姿勢です[1]。

まとめ

インビザラインのアタッチメントとは、歯の表面に接着する小さなコンポジットレジン製の突起物で、アライナーと噛み合わさることで矯正力を高め・圧下・挺出・回転といった複雑な歯の動きを可能にするインビザライン独自の補助装置であり、すべての患者に必ず使われるものではないものの中等度以上の多くの症例で使用されます

アタッチメントの目立ちやすさについては、歯の色に近い白いコンポジットレジンで作られているためアライナー装着中はほとんど目立たないケースが多いですが、前歯への複数設置・アライナーを外している状態・着色が進んだ状態では目立ちやすくなることがあるため、色の濃い飲食物の摂取後は速やかに歯磨きを行うという着色予防の習慣が重要です。

アタッチメントの装着タイミングは一般的に治療開始時または2〜3枚目のアライナーへの切り替え時で、矯正治療が完了して保定期間に入るタイミングで歯科医師が除去するため、治療期間中は基本的にアタッチメントが歯についている状態が続きます

アタッチメントが取れた場合はできるだけ早く担当の歯科医院に連絡・受診してアタッチメントを再装着してもらうことが最も重要な対処法で、放置すると治療計画通りに歯が動かなくなるリスクがあるため自己判断で次の受診まで待つことは避けることが大切です。

アタッチメントに関するトラブルとして、装着直後の痛みや違和感(2〜3日程度で慣れるケースが多い)・着色・変色(色の濃い飲食物摂取後の速やかな歯磨きで予防可能)・除去後のザラつき(数日〜数週間で改善するケースが多い)があり、それぞれ適切な対処法を事前に理解しておくことで治療中のトラブルに落ち着いて対応することができます。

アタッチメントはインビザライン治療の精度と完成度を高めるために欠かせない重要な技術であり、事前に正しい知識を持った上で治療に臨むことがインビザライン治療を成功させる上での重要な条件です。

参考文献

[1] 公益社団法人 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」(最終閲覧日:2026年4月29日)

https://www.jos.gr.jp/

[2] 公益社団法人 日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」(最終閲覧日:2026年4月29日)

https://www.jda.or.jp/park/

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(最終閲覧日:2026年4月29日)

https://kennet.mhlw.go.jp/

[4] 公益社団法人 神奈川県歯科医師会「歯列矯正でマウスピース矯正をお考えのあなたへ」(最終閲覧日:2026年4月29日)

https://www.dent-kng.or.jp/colum/information/543/

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