マウスピース矯正中にお酒は飲める?つけたままNGの理由と飲み会での対処法

「マウスピース矯正中でもお酒は飲めるの?」「つけたまま飲んでしまったけれど大丈夫だろうか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
マウスピース矯正中でも飲酒はできますが、装置をつけたまま口にしてよいのは常温か冷たい水だけで、お酒を飲むときは装置を外す必要があります。
つけたまま飲むと糖分や色素が装置と歯の間に留まり、むし歯のリスクが高まったり装置が着色したりする可能性があるためです。
この記事では、装置をつけたまま飲んだ場合に起こることから、お酒の種類ごとの注意点、飲み会がある日の過ごし方、飲酒後のケアの手順まで詳しくお伝えしますので、お酒の席と矯正を両立させたい方はぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正中にお酒は飲める?
矯正を始めるにあたって、お酒の付き合いをどうするかは気がかりな点でしょう。
仕事の会食や友人との集まりを控えなければならないとしたら、治療そのものをためらってしまうかもしれません。
結論からいえば、マウスピース矯正中でも飲酒はできます。
ただし、装置をどう扱うかにはいくつかの決まりごとがあり、それを守れるかどうかが治療の進み方を左右します。
まずは、飲酒と矯正の基本的な関係を整理していきましょう。
装置を外せば飲酒そのものは問題ない
お酒を飲むときに装置を外すのであれば、飲酒そのものが治療の妨げになることはありません。
矯正治療は、装置が歯にかけ続ける力によって歯を移動させる仕組みで進みます[1]。
アルコールが歯を動かす働きを弱めたり、治療計画を狂わせたりするわけではないためです。
飲み会に参加すること自体を我慢する必要はなく、装置の扱いと飲酒後のケアさえ守れば、これまでどおりの付き合いを続けられます。
矯正中はお酒を一切飲めないと思い込んでいた方は、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
大切なのは飲むか飲まないかではなく、飲むときにどう振る舞うかという点にあります。
つけたまま口にしてよいのは水だけ
装置をつけたまま口にしてよいのは、常温か冷たい水だけと考えてください。
装置と歯の間にはわずかな隙間があり、飲んだものがそこに入り込んで留まるためです。
水以外の飲み物は、糖分や色素、酸を含んでいるものがほとんどです。
ビールやワイン、日本酒、焼酎、チューハイといったお酒は、いずれも装置を外してから飲むのが基本になります。
ノンアルコール飲料であっても、糖分を含むものは同じ扱いになります。
水であればつけたまま飲めますから、お酒の合間に水を挟む習慣をつけると、外す回数そのものを減らせます。
アルコールが歯の動きを妨げるわけではない
アルコールそのものが歯の移動を止めたり遅らせたりすることはありません。
歯が動くのは、装置がかけ続ける力によって歯を支える骨が少しずつ作り替えられるためです。
血液中のアルコール濃度が、この骨の作り替えを直接妨げる関係にはありません。
飲酒した翌日に歯が動いていない気がする、と感じるとすれば、それは前夜に装置を長く外していたことが原因である可能性が高いといえます。
飲酒によって装着時間が削られた結果と、アルコールの影響とを混同しないことが大切です。
原因がはっきりすれば対策も立てやすくなりますから、飲んだ日の装着時間を振り返ってみてください。
気をつけるべきなのは装着時間とその後のケア
飲酒で本当に注意すべきなのは、装置を外している時間の長さと、飲んだあとのケアです。
飲み会は数時間に及ぶことが多く、その間ずっと装置を外していれば装着時間は大きく削られます。
飲酒後に歯を磨かずに再装着すると、糖分や色素が歯と装置の間に閉じ込められます。
3時間の飲み会に参加した日は、1日の装着時間が20時間を下回る計算になりやすくなります。
帰宅後に歯を磨かないまま眠ってしまえば、そのまま6〜8時間にわたって汚れが留まり続けます。
飲酒の場面で気をつけるべき点はこの2つに集約されますから、ここさえ押さえておけば必要以上に構える必要はありません。
装置をつけたままお酒を飲むと起こること
つけたまま飲んではいけないと言われても、理由が分からなければ守り続けるのは難しいものです。
一口くらいなら平気だろう、と考えてしまう場面もあるでしょう。
装置をつけたまま飲むことで起こる変化には、歯に影響するものと装置に影響するものがあります。
どちらも一度起きると元に戻しにくい性質を持っています。
ここでは、実際に何が起こるのかを4つの角度から整理します。
糖分が歯に留まりむし歯のリスクが高まる
装置をつけたまま糖分を含むお酒を飲むと、むし歯のリスクが高まります。
むし歯は、細菌が糖質をもとに作り出す酸によって歯が溶かされることで起こる病気です[2]。
装置が歯を覆っている状態では、入り込んだ糖分が唾液で洗い流されず、歯の表面に留まり続けます。
ビールやチューハイを装置ごしに飲んだあと、そのまま数時間過ごせば、糖分が歯に密着したまま酸が作られ続ける環境になります。
唾液には口の中を洗い流す働きがありますが、装置に覆われた部分にはその作用が届きません。
矯正のために装置を長時間つける治療だからこそ、糖分を閉じ込めない習慣が歯を守ってくれます。
色の濃いお酒で装置が着色する
赤ワインやカクテルなど色の濃いお酒は、装置に色素を残します。
装置は透明な樹脂でできており、色素が付着すると表面がくすんで見えるようになります。
一度ついた着色は、通常の洗浄では落としきれないことがあります。
赤ワインを装置ごしに飲んだあと、表面がうっすらと紫がかってしまったという経験をした方もいます。
目立ちにくいという装置の利点が失われ、周囲に気づかれやすくなってしまいます。
装置は1〜2週間ごとに交換していくものですが、その期間ずっと着色したまま過ごすことになりますから、外して飲む習慣が見た目を守ります。
温かいお酒で装置が変形する
熱燗やホットワインのような温かいお酒は、装置を変形させる可能性があります。
装置は熱によって形が変わる性質の樹脂で作られているためです。
わずかに形が崩れるだけでも、歯にかかる力の向きが設計とずれてしまいます。
熱燗を装置ごしに口に含んだ結果、装置が浮くようになり作り直しが必要になったというケースもあります。
変形した装置は元に戻せず、再作製には費用と時間の両方がかかります。
冬場は温かいお酒を口にする機会が増えますから、季節を問わず外してから飲むと決めておくと迷いません。
酸の影響が歯の表面に長くとどまる
ワインや柑橘系のカクテルなど酸性度の高いお酒は、歯の表面に影響を与えます。
歯の表面を覆うエナメル質は、酸にさらされると一時的にやわらかくなる性質を持っています。
通常であれば唾液の働きで元の状態へ戻っていきますが、装置に覆われているとその回復が妨げられます。
レモンサワーやスパークリングワインを装置ごしに飲むと、酸が歯の表面に長くとどまることになります。
やわらかくなった状態が続くと、歯が削れやすい状態が長引きます。
飲んだあとに水で口をゆすぐだけでも状況は変わりますから、無理のない範囲でケアを挟んでみてください。
お酒の種類別に見る注意点
お酒といっても、種類によって気をつけるポイントは変わってきます。
糖分の多さ、色の濃さ、温度、酸性度という4つの観点で見ると違いがはっきりします。
どのお酒を選ぶかによって、飲んだあとのケアの負担も変わります。
外して飲むという原則は変わりませんが、選び方を知っておくと歯への負担を抑えられます。
ここでは、代表的な4つのタイプごとに注意点を整理します。
ビールや日本酒など糖分の多いお酒
ビールや日本酒、梅酒、カクテル類は糖分を含んでおり、飲んだあとのケアが欠かせません。
これらは原料を発酵させて作る醸造酒に分類され、糖分が残りやすい特徴があります。
むし歯を作る要因の一つに、糖分を含む食品を口にする頻度が挙げられています[3]。
ビール1杯だけで終わるより、時間をかけて何杯も飲むほうが、糖分にさらされる時間は長くなります。
甘いカクテルや梅酒は、含まれる糖分の量がさらに多くなる傾向があります。
飲んだあとに歯を磨いてから装置を戻すという流れを守れば、糖分が閉じ込められる事態は避けられます。
赤ワインやカクテルなど色の濃いお酒
赤ワインや色の濃いカクテルは、装置と歯の両方に着色を残しやすいお酒です。
色素は歯の表面にも付着するため、装置を外して飲んでいたとしても影響はゼロになりません。
歯についた色素は、磨かないまま装置を戻すと装置側へ移ることがあります。
赤ワインを楽しんだ夜に歯を磨かず眠ってしまうと、翌朝に装置が色づいていたという事態が起こります。
カシスリキュールやベリー系のカクテル、赤い色のサワーなども同じ扱いになります。
色の濃いお酒を飲んだ日は、いつもより丁寧に歯を磨いてから装置を戻すと安心です。
焼酎やハイボールなど糖分の少ないお酒
焼酎やウイスキー、ハイボールは、比較的糖分の少ないお酒にあたります。
これらは蒸留という工程を経て作られ、糖分がほとんど残らない性質を持っています。
色も薄いものが多く、着色の心配が少ない点も特徴です。
飲み会でお酒を選べる場面なら、ハイボールや焼酎の水割りを選ぶことで歯への負担を抑えられます。
ただし糖分がまったく含まれないわけではなく、割り材に果汁や炭酸飲料を使えば糖分が加わります。
選び方で負担を減らせるとはいえ、装置を外して飲む原則は変わらないと覚えておきましょう。
熱燗やホットワインなど温度の高いお酒
温度の高いお酒は、装置の変形を招くため特に注意が必要です。
装置は熱に弱く、高い温度にさらされると形が崩れる可能性があるためです。
熱燗やホットワイン、お湯割りの焼酎などがこれにあたります。
冬場の会食では温かいお酒が出される機会が増え、うっかり装置をつけたまま口をつけてしまう場面が生まれやすくなります。
変形は見た目では気づきにくく、次の通院で指摘されてはじめて分かることもあります。
温かい飲み物は外してから、という一点を意識しておけば、この失敗はほぼ防げます。
飲み会がある日の過ごし方
飲み会の予定が入ったとき、装置をどう扱えばよいか迷う方は多いはずです。
外すタイミングも、戻すタイミングも、その場で判断するのは意外に難しいものです。
流れをあらかじめ決めておけば、当日は考えずに動けます。
準備しておくものも決まっていれば、急な誘いにも対応できます。
ここでは、飲み会の前後で押さえておきたい4つの行動を時系列で整理します。
お店に着く直前まで装着しておく
装置は、お店に着く直前まで着けたまま過ごしてください。
外している時間が長くなるほど、その日の装着時間は削られていくためです。
家を出る前に外してしまうと、移動時間の分まで無駄になります。
自宅から店まで30分かかる場合、その30分を装着したまま過ごせるかどうかで、1日の合計に差が出ます。
席に着いて飲み物が運ばれてくるまでの数分も、着けたままで問題ありません。
わずかな時間の積み重ねが装着時間を支えますから、外すのは最後の瞬間と決めておくとよいでしょう。
外した装置は必ず専用ケースに入れる
外した装置は、その場で専用ケースにしまってください。
紙ナプキンに包んだり、ポケットに入れたりすると、紛失や破損につながるためです。
飲み会の席は荷物が入り乱れやすく、置き場所を見失いやすい環境にあります。
ティッシュに包んで机に置き、店員に片づけられてしまったという事例は実際によく起こります。
再作製には費用と時間がかかり、装置が届くまで治療そのものが止まってしまいます。
ケースを常に持ち歩く習慣をつけておけば、急に決まった飲み会にも慌てず対応できます。
飲酒後は歯を磨いてから再装着する
飲酒が終わったら、歯を磨いてから装置を戻すのが基本の流れです。
糖分や色素が歯に残ったまま装置をはめると、それらが装置の内側に閉じ込められるためです。
磨かずに戻すと、装置への着色とむし歯のリスクの両方を招きます。
帰宅してすぐ歯を磨き、装置を洗ってから装着するという流れを習慣にしておくと迷いません。
酔って眠くなる前に済ませてしまうことが、実際には最も重要なポイントになります。
ひと手間に感じるかもしれませんが、この数分が装置と歯の両方を守ってくれます。
外出先で歯みがきができないときの対処
歯を磨けない状況では、水で口をゆすいでから装置を戻すという方法があります。
何もしないまま装着するより、糖分や色素を洗い流せる分だけ影響を抑えられるためです。
口の中に残ったものを減らすことが目的になります。
外出先では、水を多めに口に含んでしっかりゆすぎ、装置も水で洗ってから戻すという対応が現実的です。
歯ブラシを持ち歩いていれば、店の洗面所で軽く磨くという選択肢も取れます。
帰宅後に改めて丁寧なケアをすれば十分ですから、外出先では完璧を目指さず、できる範囲で対処してみてください。
飲酒で見落とされやすいリスク
装置を外して飲み、帰宅後にケアをする。
この流れを守っていれば大きな問題はありませんが、それでも見落とされがちな点があります。
いずれも飲酒の場面ならではの事情から生まれるものです。
知っておくだけで避けられるものばかりですから、頭の片隅に置いておいてください。
ここでは、3つのリスクを取り上げます。
アルコールによる口の渇きとむし歯
アルコールを飲むと口の中が乾きやすくなり、むし歯のリスクが高まります。
唾液には口の中を洗い流し、酸を中和する働きがあるためです。
唾液の量が減ると、その働きが十分に発揮されなくなります。
飲酒後は水分が失われやすく、就寝中はさらに口が乾いた状態が続きます。
その状態で糖分が残ったまま装置を装着すれば、条件はいっそう悪くなります。
飲酒の合間に水を挟むことは、アルコールの吸収をゆるやかにする方法としても挙げられており[4]、口の渇きを抑える意味でも役立ちます。
酔って装置をなくす・つけ忘れて寝てしまう
酔った状態では、装置の管理そのものが難しくなります。
判断力が鈍り、いつもなら気をつけていることが抜け落ちてしまうためです。
飲み会での装置の紛失は、決して珍しい失敗ではありません。
帰宅してそのまま眠ってしまい、装置を戻さないまま朝を迎えたという経験を持つ方もいます。
一晩装着しなければ、その日の装着時間は大きく不足します。
飲む量を意識して調整しておくことも、装置を守るための工夫の一つだと考えてみてください。
装置を交換した直後は痛みが出やすい
新しい装置に交換した直後は、長時間外すことを避けたい時期にあたります。
交換したばかりの装置は歯に強く力をかけており、外している間に歯が戻ろうとするためです。
戻った状態で再装着すると、強い締めつけ感や痛みが出ることがあります。
装置を交換した日に3時間以上の飲み会に参加すると、帰宅後の再装着で痛みを感じやすくなります。
痛みを避けようとしてさらに装着を先延ばしにすると、悪循環に陥ります。
飲み会の予定が分かっているときは、装置の交換日を前後にずらせるか歯科医師に相談してみるとよいでしょう。
飲み会が装着時間に与える影響と挽回のしかた
飲み会に参加した日は、装着時間が足りているのか不安になるものです。
数時間外していた事実だけが頭に残り、治療が遅れてしまうのではないかと心配になる方もいるでしょう。
装着時間には数え方のルールがあり、1日単位で考えれば挽回できる範囲は意外に広くなっています。
ただし、頻度が高くなると調整だけでは追いつかなくなります。
ここでは、外した時間の考え方と対応の仕方を整理します。
外していた時間をどう数えるか
装着時間は連続している必要がなく、1日の合計で数えて構いません。
歯にかかる力の総量が、移動する量を左右するためです。
飲み会で3時間外したからその日は失敗、という考え方をする必要はありません。
朝食で20分、昼食で30分、飲み会で3時間外した場合、外していた時間の合計は3時間50分となり、装着時間は20時間10分になります。
この日は目安の下限をぎりぎり満たしている計算です。
数字にして確かめてみると、想像していたほど不足していないと分かる場合も多いといえるでしょう。
前後の日で調整するという考え方
飲み会で装着時間が不足した日は、前後の日で補うという考え方が役立ちます。
歯の移動は数日単位で少しずつ進むため、1日の不足を翌日以降に取り戻せる余地があるためです。
前日と翌日に意識して装着時間を伸ばしておくと、数日平均で目安に近づけられます。
飲み会の前日は間食を控えて22時間を確保する、翌日は外食を避けて自宅で手早く食事を済ませるといった調整が現実的です。
予定が分かっていれば、その週の過ごし方を組み立てておくこともできます。
完璧に守れない日があっても取り返せると知っておくと、必要以上に落ち込まずに続けられます。
飲み会の頻度が高い場合は事前に相談する
飲み会が週に何度もある生活では、調整だけでは追いつかない場合があります。
不足が積み重なると、装置が浮いて次に進めなくなるためです。
その状態に気づかないまま進めると、装置の作り直しが必要になります。
仕事上どうしても会食が多い時期がある方は、治療を始める前のカウンセリングで生活のリズムを伝えておくと、無理のない計画を立ててもらえます。
治療の途中で会食が続く時期に入るときも、事前に伝えておけば1枚あたりの装着日数を調整するといった対応が取れます。
生活を変えられない部分は隠さず共有したほうが、結果として治療はスムーズに進みます。
装置の洗浄と保管で気をつけたいこと
飲酒後の装置は、いつも以上に汚れが付きやすい状態になっています。
そのまま放置すると、においや変色の原因になってしまいます。
洗浄の方法を誤ると、装置そのものを傷めることにもつながります。
正しい手順を知っておけば、装置を清潔なまま使い続けられます。
ここでは、洗浄と保管の要点を整理します。
アルコール消毒と熱湯は使わない
装置の洗浄に、アルコール消毒液や熱湯を使うことは避けてください。
装置は熱に弱く、高い温度にさらされると変形する性質を持っているためです。
アルコールは樹脂を劣化させ、白く曇らせる原因になります。
しっかり消毒しようという善意から熱湯をかけ、装置が縮んで使えなくなったという失敗は実際に起こります。
変形した装置は元に戻らず、再作製までの間は治療が止まってしまいます。
洗浄には水かぬるま湯を使い、専用の洗浄剤を併用するという方法が確実です。
帰宅後のケアの手順
飲酒後のケアは、歯と装置の両方を分けて考えると迷いません。
歯に残った糖分や色素を落としたうえで、装置側の汚れも取り除く必要があるためです。
どちらか一方だけでは不十分になります。
帰宅したらまず歯を磨き、次に装置を水かぬるま湯ですすいでやわらかい歯ブラシで軽くこすり、それから装着するという順番が基本の流れです。
装置を磨く際に歯みがき剤を使うと、研磨剤で表面に細かい傷がつく可能性があります。
眠くなる前に済ませるという一点さえ守れば、手順そのものは数分で終わります。
着色してしまったときの対応
装置に色がついてしまった場合は、専用の洗浄剤を使う方法があります。
色素が樹脂の表面に入り込むと、水洗いだけでは落としきれないためです。
こすりすぎると表面に傷がつき、かえって汚れが付きやすくなります。
つけ置きタイプの洗浄剤を使うと、細かい部分の汚れも落としやすくなります。
それでも色が残る場合は、次の装置に交換するまで使い続けることになります。
強い薬剤で無理に落とそうとせず、次からは外して飲むという対策に切り替えるほうが確実です。
マウスピース矯正とお酒に関するよくある質問
Q:マウスピースをつけたままお酒を飲んでしまいました。どうすればいいですか?
A:気づいた時点で装置を外し、歯を磨いてから洗った装置を戻してください。
一度飲んでしまったことで治療が台無しになるわけではありませんが、糖分や色素が留まった状態を長く続けないことが大切です。
装置に変形や着色が見られる場合は、次の通院を待たずに歯科医師へ相談してください。
Q:糖分の少ないお酒ならつけたまま飲んでもいいですか?
A:焼酎やハイボールは糖分が少ないお酒ですが、つけたまま飲むことは勧められません。
割り材に果汁や炭酸飲料を使えば糖分が加わりますし、装置と歯の間に液体が留まる状況そのものは変わらないためです。
つけたまま口にしてよいのは常温か冷たい水だけと考えておくと迷いません。
Q:飲み会が多くてもマウスピース矯正はできますか?
A:装着時間を管理できていれば、飲み会が多い方でも治療を続けられます。
外していた時間は1日の合計で数えるため、前後の日で調整することも可能です。
会食の頻度が高い場合は、治療を始める前のカウンセリングで生活のリズムを伝えておくと、無理のない計画を立ててもらえます。
Q:着色してしまったマウスピースは元に戻りますか?
A:つけ置きタイプの専用洗浄剤で薄くなる場合はありますが、完全に元へ戻るとは限りません。
強くこすると表面に傷がつき、かえって汚れが付きやすくなるため避けてください。
装置は1〜2週間ごとに交換していくものですから、次からは外して飲むという対策に切り替えるのが現実的です。
まとめ
マウスピース矯正中でも飲酒はできますが、お酒を飲むときは装置を外すことが基本になります。
装置をつけたまま口にしてよいのは常温か冷たい水だけで、それ以外の飲み物は糖分や色素、酸を含んでいます。
つけたまま飲むと、むし歯のリスクが高まるほか、装置の着色や変形につながる可能性があります。
ビールや日本酒は糖分に、赤ワインは色素に、熱燗は温度に注意が必要で、焼酎やハイボールは比較的負担が少ないお酒です。
飲み会の日は店に着く直前まで装着し、外した装置はケースに入れ、帰宅後は歯を磨いてから戻すという流れを守ってください。
外していた時間は1日の合計で数えられるため、前後の日で調整すれば挽回できる範囲は広いといえます。
会食の多さが不安な場合は、治療を始める前に生活のリズムを歯科医師へ伝え、無理のない計画を一緒に立ててみましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合の治療法の概要」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-002.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「ライフステージ別にみたむし歯の特徴」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-003.html
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/keywords/caries.html
[4] 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38541.html
免責事項
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
治療の適否や方法については必ず歯科医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※歯科医師の判断により治療をお受けいただけない場合があります。