マウスピース矯正中にサウナは入れる?つけたままNGの理由と変形を防ぐ方法

「マウスピース矯正中でもサウナに入っていいの?」「つけたまま入ってしまったけれど大丈夫だろうか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

マウスピース矯正中でもサウナには入れますが、装置は必ず外してからサウナ室に入る必要があります。

装置に使われている樹脂の耐熱の目安はおよそ60℃とされる一方、サウナ室の温度は70〜100℃に達することがあり、装着したままでは変形につながる可能性があるためです。

この記事では、装置が熱で変形するとどうなるかから、サウナで見落とされやすいリスク、当日の装置の扱い方、温泉や岩盤浴との違いまで詳しくお伝えしますので、サウナを習慣にしながら矯正を続けたい方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正中にサウナは入れる?

サウナを習慣にしている方にとって、矯正のために通えなくなるとしたら大きな痛手でしょう。

装置をつけたまま入っていいのか、それとも外すべきなのか、判断に迷ったまま足が遠のいている方もいるかもしれません。

結論からいえば、マウスピース矯正中でもサウナには入れます。

問題になるのはサウナそのものではなく、高温の環境に装置をさらすという行為のほうです。

まずは、その線引きを整理していきましょう。

装置を外せばサウナに入って問題ない

サウナ室に入る前に装置を外しておけば、サウナを楽しむこと自体に問題はありません。

矯正治療は、装置が歯にかけ続ける力によって歯を移動させる仕組みで進みます[1]。

高温の環境に身を置くことが、この歯の移動を妨げるわけではないためです。

週に何度もサウナへ通う習慣がある方でも、装置の扱い方さえ守れば治療を続けられます。

サウナのために矯正をあきらめる、あるいは矯正のためにサウナをやめるという二者択一を迫られるものではありません。

大切なのは入るか入らないかではなく、装置をどう扱うかという一点にあります。

装着したまま入るのが避けられる理由

装置をつけたままサウナ室に入ることは避けてください。

装置は熱によって形が変わる性質の樹脂で作られており、高温にさらされると変形する可能性があるためです。

耐熱の目安はおよそ60℃とされていますが、この数値は装置の種類によって差があります。

サウナ室では熱い空気を口から吸い込む場面があり、装置に高温の空気が触れる状況が生まれます。

熱さをこらえるうちに口呼吸になる方も多く、その際に装置が受ける熱は無視できません。

自分の装置がどの程度の熱に耐えられるかは歯科医師に確かめられますから、通う習慣がある方は事前に聞いておくと安心です。

サウナ・岩盤浴・お風呂の温度の違い

装置を外すべきかどうかは、その場所の温度によって判断が分かれます。

代表的な入浴施設の温度と、装置の耐熱の目安を並べたものが次の表です。

入浴施設の温度と装置の耐熱の目安

場所温度の目安装置の扱い
ドライサウナ70〜100℃外して入る
ミストサウナ40〜60℃外すことが望ましい
岩盤浴40〜60℃温度を確かめて判断
お風呂・温泉40℃前後装着したままでよい
装置の耐熱の目安60℃前後―

温度が60℃を超える環境では外す、と覚えておくと判断に迷わずに済みます。

短時間なら大丈夫とはいえない

5分程度の短時間であっても、装着したままサウナ室に入ることは勧められません。

装置の変形は、時間の長さだけでなく温度の高さによっても起こるためです。

耐熱の目安を大きく超える環境では、短時間でも影響を受ける可能性があります。

1回だけなら平気だろうという判断を重ねるうちに、装置が少しずつ緩んでいくというケースも考えられます。

変形は目に見えるほどの形の崩れとは限らず、わずかなずれでも力の伝わり方は変わります。

サウナ室に入る前に外すというルールを一度決めてしまえば、毎回迷う必要もなくなります。

装置が熱で変形するとどうなる?

変形すると聞いても、実際に何が起こるのかは想像しにくいものです。

少し形が崩れる程度なら、そのまま使えるのではないかと考える方もいるでしょう。

装置の変形は、見た目の問題ではなく治療の進み方に直結します。

しかも変形は気づきにくく、そのまま使い続けてしまいやすいという性質を持っています。

ここでは、変形によって何が起こるのかを4つの角度から整理します。

歯にかかる力の向きがずれる

装置が変形すると、歯にかかる力の向きと大きさが設計からずれます。

装置は、歯を目標の位置へ動かすために計算された形で作られているためです。

その形がわずかにでも崩れると、意図した方向とは違う力が歯に加わります。

1枚の装置で動かす量は0.25mm前後とごく小さく設定されており、この精度で設計されているからこそ、わずかな変形でも影響が出ます。

動かしたい歯が動かず、別の歯に余計な力がかかるという状態も起こり得ます。

治療は1枚ずつの積み重ねで進みますから、途中の1枚のずれが数か月後の結果に響いてきます。

変形は見た目では気づきにくい

装置の変形は、目で見て分かるほどの形の崩れとは限りません。

熱による変形は全体がわずかに縮んだり歪んだりする形で起こるためです。

手に取って眺めただけでは、いつもと同じに見えることがほとんどです。

いつもより装着しづらい、外すときに引っかかる、奥歯の部分が浮くといった感覚の変化から気づく方が多くなります。

急にきつく感じるようになった場合も、変形のサインである可能性があります。

装着したときの感覚は自分にしか分かりませんから、違和感を覚えたら記憶しておくと相談しやすくなります。

変形したまま使い続けたときの影響

変形に気づかず使い続けると、治療計画そのものにずれが生じます。

設計どおりの力がかからないまま、日数だけが進んでいくためです。

歯が予定の位置まで動かない状態で次の装置に移ると、その装置もはまりにくくなります。

ずれが積み重なると、歯型を採り直して装置を作り直すリファインメントという工程が必要になります。

その間は治療が足踏みし、数週間から数か月単位で期間が延びる可能性があります。

無理に装着を続けるより、早い段階で相談したほうが結果的に遠回りを避けられます。

変形に気づいたときの対応

変形が疑われるときは、その装置の装着をいったん止めて医療機関へ連絡してください。

変形した装置を無理にはめると、歯や歯ぐきに過度な負担がかかる可能性があるためです。

自己判断で対応を決めないことが、被害を最小限にとどめる近道になります。

歯科医師から、1つ前の装置を一時的に装着するよう指示が出る場合もあれば、新しい装置ができるまで待つよう伝えられる場合もあります。

自分の判断で前の装置に戻すと、かえって計画が崩れることがあります。

次の通院日まで待たずに連絡してよい内容ですから、気づいた時点で相談してみてください。

サウナで見落とされやすいリスク

装置を外してサウナに入れば安心、と考えている方は多いはずです。

ところが実際には、外したあとの行動にこそ落とし穴があります。

サウナ施設は、装置を管理するうえで難しい条件がそろった環境です。

発汗という身体の変化も、口の中の状態に影響を与えます。

ここでは、見落とされやすい4つのリスクを取り上げます。

熱さをこらえて食いしばってしまう

サウナ室では、熱さをこらえるうちに無意識に歯を食いしばってしまうことがあります。

高温の環境に身を置くと、体に力が入りやすくなるためです。

装置をつけたまま強く噛みしめると、装置が変形したり割れたりする可能性があります。

装置は歯を動かすために設計されており、噛む力に耐える強度では作られていません。

熱で樹脂がやわらかくなっている状態では、なおさら形が崩れやすくなります。

サウナ室に入る前に外しておけば、この心配そのものがなくなります。

脱衣所やロッカーでの紛失

外した装置をどこに置いたか分からなくなる、という失敗はサウナ施設で起こりやすいものです。

浴場では手荷物を最小限にするため、装置の置き場所があいまいになりやすいためです。

タオルに挟んだまま忘れる、ポケットに入れて洗濯してしまうという事態も起こります。

再作製には費用と時間の両方がかかり、装置が届くまで治療が止まってしまいます。

浴場の床に落として踏まれ、割れてしまったというケースも考えられます。

専用ケースに入れてロッカーへ、という流れを固定してしまえば、この失敗はほぼ防げます。

発汗による口の渇きとむし歯

サウナで大量の汗をかくと、口の中も乾きやすくなります。

体内の水分が減ることで、唾液の分泌も少なくなるためです。

唾液には口の中を洗い流し、細菌が作り出す酸を薄める働きがあります。

汗をかいた場合は、発汗量に見合う水分と塩分を補給することが必要とされています[2]。

唾液が減った状態で装置を戻すと、口の中が乾いたまま長時間覆われることになります。

サウナのあとはこまめに水分を取り、口の中を潤してから装置を戻すと安心です。

水分補給に選ぶ飲み物

サウナ後の水分補給では、飲み物の選び方にも注意が必要です。

スポーツドリンクや清涼飲料水には糖分が含まれているためです。

むし歯は、細菌が糖質をもとに作り出す酸によって歯が溶かされることで起こります[3]。

装置をつけたままスポーツドリンクを飲むと、糖分が装置と歯の間に閉じ込められます。

水を飲むのであれば装置をつけたままでも問題ありませんが、それ以外は外してから飲むことになります。

サウナ後は水を選び、どうしても他の飲み物を口にするときは装置を外すと決めておくとよいでしょう。

サウナに行く日の装置の扱い方

サウナに行く日の流れをあらかじめ決めておくと、当日は迷わずに動けます。

外すタイミングも、置き場所も、その場で考えると判断がぶれてしまうためです。

装置を守る行動は、どれも数十秒でできるものばかりです。

習慣として身についてしまえば、意識せずに実行できるようになります。

ここでは、当日の流れに沿って4つの行動を整理します。

脱衣所で外して専用ケースに入れる

装置を外すのは、脱衣所で着替えるタイミングが適しています。

サウナ室の直前で外そうとすると、置き場所を確保できないまま慌てることになるためです。

着替えと同じ流れに組み込んでしまえば、外し忘れも防げます。

外した装置はその場で専用ケースに入れ、衣類と一緒にロッカーへしまうという流れが基本になります。

ケースに入れずにバッグへ直接入れると、荷物に押されて割れる可能性があります。

着替えとセットで外すという習慣にしておけば、毎回考える必要がなくなります。

ケースの置き場所をあらかじめ決めておく

ケースをどこに置くかを決めておくと、紛失のリスクがぐっと下がります。

サウナ施設では荷物を複数の場所に分けることが多く、置き場所が散らばりやすいためです。

決まった位置に入れる習慣があれば、探す手間もなくなります。

ロッカーの中の同じ場所に必ず入れる、財布や鍵と同じポーチにまとめるといった方法が有効です。

浴場に持ち込まないことも、水濡れや落下を避けるうえで大切になります。

置き場所が一定であれば、帰り際に装置を忘れて帰るという事態も防げます。

サウナのあとは歯を磨いてから戻す

サウナを終えたら、歯を磨いてから装置を戻すのが望ましい流れです。

サウナの前後には水分や食べ物を口にする機会が多く、汚れが残りやすいためです。

そのまま装着すると、汚れが装置の内側に閉じ込められます。

浴場を出て身支度を整えるタイミングで歯を磨き、装置を水ですすいでから装着するという順番にすると自然に組み込めます。

歯ブラシを持参していない場合は、水でしっかり口をゆすいでから戻すという対応でも構いません。

帰宅後に改めて丁寧にケアすれば十分ですから、施設では無理のない範囲で対処してみてください。

装置を高温になる場所に置かない

外した装置を、高温になる場所に置かないよう気をつけてください。

装置を外していても、置き場所によっては熱の影響を受けるためです。

サウナ施設の周辺には、思いのほか温度が上がる場所があります。

サウナ室のすぐ外の棚、乾燥機の近く、夏場の車内といった場所は避けたほうが安心です。

車内は真夏に50℃を超えることもあり、装置が変形する条件がそろってしまいます。

ロッカーの中に入れておけば温度の心配はほとんどありませんから、持ち歩かずに預けておくと確実です。

サウナが装着時間に与える影響と調整のしかた

サウナに通う日は、装置を外している時間が長くなります。

その分だけ治療が遅れるのではないかと、不安になる方もいるでしょう。

装着時間には数え方のルールがあり、1日単位で見れば取り返せる範囲は広くなっています。

ただし、通う頻度が高くなると調整だけでは追いつかなくなります。

ここでは、外した時間の考え方と対応の仕方を整理します。

サウナで外している時間の目安

サウナで外している時間は、施設での滞在時間とほぼ重なります。

脱衣所で外してから、身支度を終えて戻すまでが装置を外している時間になるためです。

移動時間は含まれないため、実際の不足は思ったより小さいことも多くなります。

サウナと水風呂を数セット繰り返して2時間滞在した場合、外している時間は2時間程度と見込めます。

これに1日3回の食事で1時間30分ほどを加えると、外している時間の合計は3時間30分になります。

24時間から差し引けば20時間30分となり、目安の範囲に収まる計算です。

前後の日で調整するという考え方

サウナに行った日に装着時間が不足したときは、前後の日で補うという方法があります。

装着時間は1日の合計で数え、歯の移動は数日単位で少しずつ進むためです。

前日と翌日に意識して長めに装着すれば、数日平均で目安に近づけられます。

サウナに行く日は間食を控える、前日は外食を避けて食事時間を短めにするといった調整が現実的です。

予定が分かっていれば、その週の過ごし方を組み立てておくこともできます。

守れない日があっても取り返せると知っておけば、必要以上に気負わずに続けられます。

通う頻度が高い場合に相談しておきたいこと

週に何度もサウナへ通う習慣がある方は、その頻度を歯科医師に伝えておいてください。

不足が積み重なると調整では追いつかず、装置が浮いて次に進めなくなるためです。

生活を変えずに続けられる計画を立ててもらうほうが、結果として治療は早く終わります。

サウナに通う曜日と滞在時間を具体的に伝えれば、1枚あたりの装着日数を調整するといった対応が取れます。

治療を始める前のカウンセリングで話しておくと、無理のない計画の段階から組み込んでもらえます。

生活習慣は隠さず共有したほうが、お互いにとって見通しの立てやすい治療になります。

温泉・岩盤浴・ホットヨガはどうすればいい?

サウナ以外にも、体を温める施設はいくつもあります。

温泉は大丈夫なのか、岩盤浴はどうなのかと、場所ごとに迷ってしまう方も多いでしょう。

判断の軸は一つで、その場所の温度が装置の耐熱の目安を超えるかどうかです。

この基準を持っておけば、どんな施設でも自分で判断できるようになります。

ここでは、代表的な3つの場所について整理します。

お風呂や温泉は装着したままでよい

お風呂や温泉は、装置をつけたまま入って差し支えありません。

湯温は40℃前後で、装置の耐熱の目安を大きく下回るためです。

湯気が装置に触れたとしても、変形につながる温度には届きません。

自宅の入浴も同じ扱いで、装置をつけたまま湯船につかって問題ないと考えられます。

外す必要がないぶん、装着時間を削らずに済むという利点もあります。

ただし熱めの湯を好む方は、42℃を超える湯に長く顔をつけないよう気をつけておくと安心です。

岩盤浴は温度を確かめて判断する

岩盤浴は、施設の温度によって判断が分かれます。

室温は40〜60℃程度に設定されていることが多く、装置の耐熱の目安に近い水準にあたるためです。

サウナほど高温ではないものの、余裕があるとはいえません。

室温が45℃程度に設定されている施設であれば装着したままでも大きな問題は起こりにくく、60℃近い設定であれば外しておくほうが確実です。

施設によっては入口に室温が表示されており、その場で確認できます。

迷ったときは外しておくという判断にしておけば、変形の心配を持ち込まずに過ごせます。

ホットヨガで気をつけたいこと

ホットヨガのスタジオは35〜40℃程度に保たれており、温度そのものは問題になりません。

装置の耐熱の目安を下回っているためです。

気をつけたいのは、温度ではなく水分の取り方と口の渇きになります。

レッスン中はスポーツドリンクで水分を補う方が多く、装置をつけたまま飲むと糖分が閉じ込められます。

大量に汗をかくことで唾液も減り、口の中が乾いた状態になります。

水を選んで飲み、レッスン後は口をゆすいでから過ごすようにすると、装置と歯の両方を守れます。

サウナを控えたほうがよい時期

装置を外せばサウナに入れるとはいえ、時期によっては控えたほうがよい場面があります。

血行が良くなることで、口の中の状態に影響が出る可能性があるためです。

いずれも一時的なもので、期間が過ぎれば通常どおり利用できます。

自分がその時期にあたるかどうかを知っておくと、無理な判断を避けられます。

ここでは、注意しておきたい3つのタイミングを取り上げます。

抜歯をした直後

歯を抜いた直後は、サウナを控えることが勧められます。

高温の環境で血行が良くなると、傷口から出血しやすくなるためです。

抜歯後は傷口にかさぶたのような血の塊ができ、それが治りを支えています。

血行が促されることでこの塊が取れてしまうと、痛みが強く出たり治りが遅れたりする可能性があります。

抜歯当日から数日間は、入浴も湯船につからずシャワーで済ませるよう指示されることが多くなります。

どのくらいの期間控えるべきかは処置の内容によって変わりますから、抜歯の際に確認しておくと迷いません。

装置を交換した直後

新しい装置に交換した直後も、長時間外すことは避けたい時期にあたります。

交換したばかりの装置は歯に強く力をかけており、外している間に歯が戻ろうとするためです。

戻った状態で再装着すると、強い締めつけ感や痛みが出ることがあります。

装置を交換した日に2時間以上サウナで過ごすと、帰宅後の再装着で痛みを感じやすくなります。

痛みを避けようとして装着を先延ばしにすると、さらにずれが広がる悪循環に陥ります。

サウナに行く予定がある週は、装置の交換日を前後にずらせるか歯科医師へ相談してみるとよいでしょう。

口内炎や歯ぐきに炎症があるとき

口内炎ができているときや歯ぐきが腫れているときも、控えるほうが無難です。

血行が良くなることで、炎症による痛みが強まる場合があるためです。

装置の縁が当たって口内炎ができるケースは、矯正中に珍しくありません。

痛みがあるまま高温の環境に長く身を置くと、ずきずきとした感覚が増すことがあります。

炎症が治まってから利用すれば、快適に過ごせます。

口内炎が繰り返しできる場合は装置の縁を調整してもらえることもありますから、通院時に伝えてみてください。

マウスピース矯正とサウナに関するよくある質問

Q:マウスピースをつけたままサウナに入ってしまいました。どうすればいいですか?

A:装置を外し、装着したときの感覚に変化がないかを確かめてください。

いつもよりきつい、浮く、外すときに引っかかるといった違和感があれば、変形している可能性があります。

無理に装着を続けず、次の通院を待たずに歯科医師へ連絡して指示を仰いでください。

Q:5分程度の短時間なら装着したままでも大丈夫ですか?

A:短時間であっても、装着したままサウナ室に入ることは勧められません。

変形は時間の長さだけでなく温度の高さによっても起こり、装置の耐熱の目安を大きく超える環境では影響を受ける可能性があるためです。

サウナ室に入る前に外すというルールにしておくと、毎回迷わずに済みます。

Q:温泉や岩盤浴はつけたままでも平気ですか?

A:湯温が40℃前後のお風呂や温泉であれば、装着したままで差し支えありません。

岩盤浴は室温が40〜60℃程度と装置の耐熱の目安に近いため、施設の表示を確かめ、迷うときは外しておくと確実です。

判断の軸は温度ひとつですから、60℃を超える場所では外すと覚えておくと迷いません。

Q:サウナに通いながらマウスピース矯正はできますか?

A:装着時間を管理できていれば、サウナを習慣にしている方でも治療を続けられます。

外していた時間は1日の合計で数えるため、前後の日で調整することも可能です。

通う頻度が高い場合は、曜日と滞在時間を歯科医師に伝えておくと、無理のない計画を立ててもらえます。

まとめ

マウスピース矯正中でもサウナには入れますが、装置は必ず外してからサウナ室に入る必要があります。

装置の耐熱の目安はおよそ60℃とされる一方、サウナ室は70〜100℃に達することがあり、装着したままでは変形につながる可能性があります。

変形すると歯にかかる力の向きがずれ、見た目では気づきにくいまま治療計画に影響が出てしまいます。

熱さをこらえた食いしばり、脱衣所での紛失、発汗による口の渇きも、サウナならではの注意点にあたります。

脱衣所で外してケースに入れ、ロッカーの決まった場所にしまい、サウナのあとは歯を磨いてから戻すという流れを習慣にしてみてください。

お風呂や温泉は装着したままで問題なく、岩盤浴は室温を確かめて判断するという線引きで迷わずに済みます。

サウナに通う頻度が高い方は、その習慣を歯科医師に伝え、無理のない治療計画を一緒に立てていきましょう。

参考文献

[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合の治療法の概要」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-06-002.html

[2] 環境省「熱中症環境保健マニュアル」

https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕」

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/keywords/caries.html

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。

治療の適否や方法については必ず歯科医師にご相談ください。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。

※歯科医師の判断により治療をお受けいただけない場合があります。