乳歯が抜ける順番は?時期の目安と早い・遅い・抜けない対処を解説

「乳歯ってどの歯から、どんな順番で抜けるの?」「うちの子は早い(遅い)けど大丈夫?」と気になっていませんか。
乳歯は6歳ごろに下の前歯から抜け始め、前歯から奥歯へと進みながら、12歳ごろまでに20本すべてが永久歯へと生え変わります。
抜ける順番や時期には大きな個人差があり、多少前後しても心配のいらない場合が多いですが、抜けない・二重歯列などは受診の目安になります。
この記事では、乳歯が抜ける順番と時期の目安、順番が違う・早い・遅いときの考え方、抜けた後のケアまでを整理しますので、お子さんの生え変わりが気になる方はぜひ参考にしてください。
乳歯が抜ける順番と時期の目安
乳歯は6歳ごろに下の前歯から抜け始め、そこから前歯・奥歯へと順番に進みながら、12歳ごろまでに20本すべてが永久歯へと生え変わっていきます。
抜けていく順番は、おおむね乳歯が生えてきたときと同じで、真ん中の前歯から始まって奥の歯へと向かうのが基本の流れです。
ただし、抜ける時期や順番には身長や体重と同じように大きな個人差があり、目安どおりに進まなくても心配のいらない場合が多いものです。
ここでは、まず抜ける順番と時期の全体像を表で示しながら、生え変わりの流れをつかんでいきましょう。
おおまかな順番を頭に入れておくと、お子さんの歯がグラグラし始めても、落ち着いて見守りやすくなります。
| 抜ける順番 | 歯(記号) | 抜ける時期の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 下の前歯(乳中切歯・A) | 6〜7歳ごろ |
| 2 | 上の前歯(乳中切歯・A) | 7〜8歳ごろ |
| 3 | 前歯の隣(乳側切歯・B) | 7〜8歳ごろ |
| 4 | 第一乳臼歯(D) | 9〜11歳ごろ |
| 5 | 乳犬歯(C) | 9〜12歳ごろ |
| 6 | 第二乳臼歯(E) | 10〜12歳ごろ |
※時期・順番は目安で、個人差があります。6歳臼歯は乳歯と生え変わらず、奥から新しく生えてきます。
乳歯が抜ける順番をくわしく
乳歯が抜ける順番は、基本的に「前歯から奥歯へ」「下から上へ」と進んでいくのが特徴です。
最初に下の真ん中の前歯が抜け、続いて上の前歯、その隣の歯、そして奥歯へと、数年をかけて少しずつ移っていきます。
それぞれの歯がいつごろ抜けるのかを知っておくと、お子さんの生え変わりが今どの段階かをイメージしやすくなります。
ここでは、抜ける順番を段階ごとに、もう少しくわしく見ていきます。
順番には個人差があるため、「だいたいこの流れで進む」という気持ちで読み進めてください。
6歳ごろ下の前歯(乳中切歯)から抜け始める
乳歯の生え変わりは、6歳ごろに下の真ん中の前歯(乳中切歯)がグラグラし始めるところから始まるのが一般的です。
あごの中で育った永久歯が下から押し上げてくると、乳歯の根が少しずつ溶けていき、やがて自然に抜け落ちます。
下の前歯が抜けると、その下からはひとまわり大きな永久歯の前歯が顔を出してきます。
同じころ、一番奥には「6歳臼歯」と呼ばれる永久歯も生えてくるため、口の中の変化が一気に進む時期でもあります。
前歯が抜けるのは6歳前後が目安ですが、実際には5〜7歳ほどの幅があり、多少の早い・遅いは気にしすぎなくて大丈夫です。
下の前歯から生え変わりが始まり、その順で進んでいれば順調と受け止めてよいでしょう。
7〜8歳ごろ前歯の隣(乳側切歯)が抜ける
前歯が抜けたあとは、7〜8歳ごろに、その隣にある乳側切歯が抜けていくのが一般的な流れです。
下の前歯から始まった生え変わりが、左右の隣の歯へと少しずつ広がっていくイメージです。
上の前歯やその隣も、ほぼ同じ時期に前後しながら抜けていくことが多くみられます。
このころには最初に生えてきた永久歯の前歯が並び始め、口元の印象も少しずつ変わってきます。
永久歯は乳歯より大きいため、生えたては前歯が大きく見えたり、すき間が目立ったりすることもあるでしょう。
前歯まわりの生え変わりは見た目の変化が大きい時期ですが、多くは成長の途中の自然な姿と考えてよいものです。
9〜11歳ごろ奥歯(乳犬歯・第一乳臼歯)が抜ける
前歯の生え変わりが落ち着いてくると、9〜11歳ごろにかけて、奥のほうの乳歯が抜け始めます。
具体的には、糸切り歯にあたる乳犬歯や、手前の奥歯である第一乳臼歯が、この時期に抜けていきます。
奥歯は前歯より見えにくく本人も気づきにくいため、保護者が仕上げ磨きのときにグラつきを確認してあげると安心です。
奥歯のあたりは噛む力が強くかかる場所のため、生え変わりの途中で食べにくさを感じることもあります。
抜けたばかりのところは噛みづらいので、無理のない大きさや固さの食事にしてあげると過ごしやすくなります。
奥歯の生え変わりは前歯より少し遅れて進むのが普通のため、順番が多少前後していても過度に心配はいりません。
最後は一番奥の第二乳臼歯(10〜12歳ごろ)
乳歯のうち最後まで残って抜けるのは、一番奥にある第二乳臼歯で、10〜12歳ごろが目安です。
この歯が抜けて永久歯に置き換わると、20本の乳歯すべてが生え変わったことになります。
第二乳臼歯のさらに奥には、6歳ごろに生えた6歳臼歯(第一大臼歯)がすでに並んでいます。
12〜13歳ごろには、その奥にさらに12歳臼歯と呼ばれる永久歯も加わり、より大人に近い歯並びになっていきます。
すべての乳歯が抜けそろうまでには、最初の前歯が抜けてから6〜7年ほどの長い期間がかかります。
一番奥の歯が抜けるころには生え変わりも終盤のため、ここまで来れば大きな山は越えたと考えてよいでしょう。
6歳臼歯は「抜けて生え変わる」のではなく奥から生える
生え変わりの時期によく誤解されやすいのが、6歳ごろに生えてくる「6歳臼歯」の存在です。
6歳臼歯は、乳歯が抜けたあとに入れ替わるのではなく、一番奥の歯ぐきから新しく生えてくる永久歯です。
そのため、どの乳歯も抜けていないのに奥から大きな歯が出てきても、それは順番のおかしいことではありません。
ここでは、6歳臼歯がどんな歯で、なぜ大切にケアしたいのかを整理していきます。
仕組みを知っておくと、奥歯の変化に気づいても慌てずにすみます。
6歳臼歯は乳歯と交代しない永久歯
6歳臼歯は、乳歯の一番奥のさらに後ろに、生え変わりとは関係なく新しく生えてくる永久歯です。
乳歯は20本ですが永久歯はそれより多いため、足りない分が奥の歯ぐきから直接生えてくる仕組みになっています。
そのため、6歳臼歯が生えても抜ける乳歯はなく、口の中の歯の本数が一本増えることになります。
6歳前後に「奥に歯が生えてきた」と気づくのは、その多くがこの6歳臼歯のことです。
乳歯が抜けていないのに奥に歯が見えても、順番の異常ではないため、心配はいりません。
6歳臼歯は生え変わりとは別に生えてくる歯だと知っておくと、奥歯の変化に戸惑わずにすみます。
6歳臼歯は虫歯になりやすいので丁寧にケアを
6歳臼歯は噛む力の中心となる大切な歯ですが、生えたては虫歯になりやすいため、丁寧なケアが欠かせません[2]。
溝が深く複雑なうえ、生えたては背が低く手前の歯に隠れて歯ブラシが届きにくいため、汚れが残りやすいのが理由です[3]。
しかも生えたばかりの永久歯は表面がまだ弱く、虫歯がいったんできると進みやすい傾向があります[2]。
仕上げ磨きでは、歯ブラシを横や斜めから入れて、奥の溝まで毛先を届かせるように磨くと効果的です[3]。
必要に応じて、奥歯の溝を樹脂で埋めるシーラントという予防処置を受けると、虫歯のリスクを抑えやすくなります[4]。
6歳臼歯は一生使う歯のため、生え始めに気づいたら丁寧に磨き、歯科でも予防について相談しておくと安心です。
乳歯は全部で何本抜ける?(20本の生え変わり)
乳歯は上下を合わせて全部で20本あり、生え変わりではこの20本すべてが抜けて永久歯に置き換わります。
上の歯が10本、下の歯が10本で、真ん中から奥に向かってA・B・C・D・Eと呼ばれています。
6歳ごろから抜け始め、12歳ごろまでに20本が順番に抜けていくと考えておくと分かりやすいでしょう。
ここでは、抜ける20本の内訳を整理しておきます。
本数と名前を知っておくと、どの歯が抜けたのかも見分けやすくなります。
抜ける乳歯20本の内訳
抜ける乳歯は全部で20本で、上下それぞれ10本ずつ、左右対称に並んでいます。
真ん中の前歯から数えて、乳中切歯(A)・乳側切歯(B)・乳犬歯(C)・第一乳臼歯(D)・第二乳臼歯(E)の5種類があります。
この5種類が上下左右に4本ずつあるため、合計で20本という本数になります。
抜ける順番は、おおむねA→B→D→C→Eの流れで、前歯から奥歯へと進んでいきます。
いっぽう永久歯は、6歳臼歯や12歳臼歯が加わるため、親知らずを除いても28本と乳歯より多くなります。
20本という数を知っておくと、あと何本くらい抜けるのかの見通しが立ち、生え変わりを落ち着いて見守れます。
抜ける順番や時期がずれても大丈夫?
お子さんの乳歯が「順番が違う」「早すぎる・遅すぎる」と感じると、不安になる保護者の方も多いものです。
ただ、抜ける順番や時期にはもともと大きな個人差があり、目安どおりに進まないことのほうがむしろ普通ともいえます。
多くは成長の幅の範囲におさまりますが、なかには一度確認しておきたいケースもあります。
ここでは、よくあるずれのパターンごとに、見守ってよい場合と相談したい場合を整理していきます。
判断のポイントを知っておくと、必要以上に心配せず、必要なときだけ歯科を頼れるようになります。
順番が違っても問題ないことが多い
乳歯が目安と違う順番で抜けても、その多くは心配のいらない個人差の範囲におさまります。
抜ける順番は「だいたいの傾向」であって、すべての子が同じ順に進むわけではないためです。
左右で時期がずれたり、前歯より先に奥歯がぐらついたりすることも、実際にはよくみられます。
下より先に上の前歯が抜けるようなことがあっても、生え変わり全体が順調に進んでいれば問題ないことが多いものです。
大切なのは「どの順番か」よりも、抜けたあとにきちんと永久歯が生えてきているか、という点です。
順番の前後そのものは気にしすぎなくてよいため、永久歯が順調に出てきていれば、安心して見守って構いません。
抜けるのが早い(4〜5歳)とき
乳歯が4〜5歳ごろと早めに抜けても、その多くは個人差の範囲におさまります。
生え変わりが始まる時期には幅があり、平均より1年ほど早くても、自然な発育の一部である場合は珍しくありません。
ただし、ぐらついた様子もないのに乳歯が急に抜けた場合は、転んだりぶつけたりした影響のこともあります。
ケガで乳歯が早く抜けると、永久歯が生えてくるまで時間が空き、その間にすき間が狭くなりやすくなります。
すき間が狭まると永久歯の生える場所が足りなくなり、将来の歯並びに影響するきっかけになる場合もあるでしょう。
自然に早く抜けたぶんには見守って構いませんが、ケガがきっかけのときや極端に早いときは、歯科で確認しておくと安心です[1]。
抜けるのが遅い・なかなか抜けないとき
乳歯がなかなか抜けず生え変わりが遅いように見えても、その多くは心配のいらない個人差の範囲です。
抜ける時期には数年単位の幅があるため、目安より1〜2年ほど遅れていても問題ないことはよくあります。
乳歯が抜けてから永久歯が顔を出すまでには3か月ほどかかるのが一般的で、ある程度の時間差は自然なことです。
ただし、永久歯がもう見えているのに乳歯が残っている、半年から1年たっても永久歯が出てこないといったときは確認が必要です。
まれに、もともと永久歯が作られていない先天性欠如のこともあり、その場合はレントゲンで確かめながら経過をみていきます。
遅れそのものは過度に心配しなくてよいものの、極端に遅い・左右差が大きいと感じたら、歯科で相談しておくと安心です[1]。
抜ける前に永久歯が生えてきた(二重歯列)
乳歯がまだ抜けていないのに、その内側から永久歯が顔を出してくる状態は「二重歯列」と呼ばれ、生え変わりでよくみられます。
これは、乳歯の根がうまく溶けずに残っているところへ、永久歯が先に生えてきてしまうために起こります。
とくに下の前歯では、永久歯が乳歯の少し内側から生え、歯が二列に並んで見えることも珍しくありません。
そのまま様子をみるうちに乳歯が自然に抜け、永久歯が正しい位置へ移動していくケースも多くあります。
一方で、乳歯がぐらつく気配もないまま永久歯だけが出てくるときは、乳歯を抜いたほうがよいこともあるでしょう。
二重歯列に気づいても慌てる必要はありませんが、永久歯の位置が気になるときは歯科で相談しておくと安心です。
グラグラしてから抜けるまでの流れと注意点
乳歯は、ある日突然抜けるのではなく、数日から数か月かけて少しずつグラグラしながら抜けていきます。
永久歯が下から押し上げ、乳歯の根が溶けていくにつれて、揺れが少しずつ大きくなっていくのが一般的な流れです。
この時期に保護者がいちばん気になるのが、「自分で抜いていいの?」「痛がるときはどうすれば?」という点ではないでしょうか。
ここでは、グラグラし始めてから抜けるまでの過ごし方と、気をつけたい点を整理していきます。
流れを知っておくと、焦らず自然に抜けるのを待ちやすくなります。
基本は自然に抜けるのを待つ
乳歯がグラグラし始めても、基本は無理に抜こうとせず、自然に抜けるのを待つのが安心です。
永久歯に押されて根が溶けていけば、乳歯はやがてほとんど痛みなく自然に外れていきます。
無理に早く引っ張ると、出血や強い痛みが出たり、傷口からばい菌が入ったりする心配があります。
ほぼ取れかかっていて本人が気にする場合だけ、清潔な手やガーゼでそっと動かす程度にとどめておきましょう。
食事のときに少し痛がる、揺れて気になるといった様子は、生え変わりの過程でよくみられることです。
多くは見守るうちに自然と抜けていくため、焦らず待ち、無理な力は加えないようにしましょう。
抜けそうで抜けない・痛みがあるとき
なかなか抜けきらない、痛みや腫れが気になるといったときは、無理をせず歯科に相談するのがおすすめです。
ぐらついた乳歯のすき間から汚れが入り、歯ぐきが腫れて痛むことがあるためです。
永久歯がすでに出てきているのに乳歯が残っていると、歯並びに影響することもあり、抜歯がすすめられる場合もあります。
「抜けそうで抜けない」状態が長く続き、本人がつらそうなときは、歯科で適切に抜いてもらうと早く楽になります。
自分で無理に抜くと出血や感染の心配があるため、痛みが強いときほど専門家に任せると安心です。
抜けそうで抜けないときは様子をみつつ、痛みや腫れが続くようなら早めに歯科で相談すると、落ち着いて対応できます。
抜けた後の歯ぐきはどうなる?(出血・肉芽・空洞)
乳歯が抜けた直後は、歯ぐきから少し血がにじんだり、抜けたあとが赤く見えたりして、心配になる方も多いものです。
多くは一時的なもので、しばらくすれば自然に落ち着いていくため、過度に不安になる必要はありません。
なかには、抜けたあとに赤い盛り上がり(肉芽のようなできもの)がみられたり、歯ぐきがブヨブヨして感じられたりすることもあります。
ここでは、抜けた後の歯ぐきの変化と、抜けた乳歯の見た目について整理していきます。
何が自然な反応かを知っておくと、必要以上に心配せずにすみます。
出血や赤い盛り上がり(肉芽)について
乳歯が抜けたあとの出血は、清潔なガーゼを5〜10分ほど軽く噛んでいれば、多くは自然に止まります。
抜けたあとの歯ぐきには小さな傷ができるため、一時的に血が出たり、しみたりするのは自然な反応です。
ときには赤い盛り上がり(肉芽のようなできもの)がみられて心配される方もいますが、傷が治る過程で一時的にできることが多いものです。
多くは数日から数週間で落ち着いていきますが、強くこすったり触ったりすると、かえって治りが遅くなることもあります。
血がなかなか止まらない、強い痛みや腫れが続く、できものが大きくなっていくといったときは、歯科でみてもらうと安心です。
出血や盛り上がりの多くは一時的なものなので、清潔に保ちながら様子をみて、続くときだけ相談すれば十分でしょう。
抜けた乳歯の根っこがない・空洞があるのはなぜ?
抜けた乳歯を見て「根っこがない」「中が空洞になっている」と驚く方もいますが、これはごく自然なことです。
乳歯は、下から生えてくる永久歯に押されると、根が少しずつ溶けて短くなっていく仕組みになっています。
そのため、抜けるころには根がほとんど溶けてなくなり、上の部分だけがぽろっと取れることが多いのです。
抜けた乳歯の裏側がへこんで空洞のように見えるのも、根が吸収されたあとの自然な形です。
永久歯のために場所を空けるしくみの一部なので、根が短い・ないこと自体を心配する必要はありません。
抜けた乳歯の形は永久歯への準備が進んだ証拠なので、根がなくても順調に生え変わっていると考えてよいでしょう。
抜けた乳歯はどうする?保存と処理
抜けた乳歯をどうするかに決まりはなく、記念に保存しても、処分してもどちらでも構いません。
最近は乳歯ケースやアルバムに残すご家庭が増えている一方、昔ながらの言い伝えにならって処理する方もいます。
正解があるわけではないので、ご家庭の考え方や思い出の残し方に合わせて選べば十分です。
ここでは、保存する場合と処分する場合の、それぞれのポイントを整理していきます。
知っておくと、抜けたその場で迷わず、落ち着いて対応できます。
記念に保存するときのポイント
乳歯を記念に残す場合は、血や汚れを水で軽く洗い流し、しっかり乾かしてから保管するのがおすすめです。
水けや汚れが残ったまましまうと、変色やにおいの原因になりやすいためです。
乾かしたあとは、乳歯ケースや小さなケースに、抜けた日付や歯の場所をメモしておくと、あとで見返すときに役立ちます。
「最初に抜けた歯」「上の前歯」などと記録しておくと、成長の思い出としてより楽しめるでしょう。
長く残したい場合は、消毒のしかたや保管方法を歯科で相談すると、より安心して保存できます。
保存に厳密な決まりはありませんが、清潔にして乾かしておくと、きれいな状態で思い出を残しやすくなります。
処分する場合と昔ながらの言い伝え
抜けた乳歯を処分する場合は、お住まいの自治体のルールに沿って捨てれば問題ありません。
保存するかどうかは家庭によってさまざまで、すべてを残さなくても構いません。
日本では昔から、下の歯は屋根の上へ、上の歯は縁の下へ投げる、という言い伝えが各地に伝わっています。
これは「永久歯がまっすぐ丈夫に生えますように」という願いを込めた習わしとして親しまれてきました。
最近は住宅事情から、こうした風習にならって記念に残したり、写真を撮ってから処分したりする方も増えています。
保存も処分も正解はないので、ご家庭らしいやり方で、生え変わりの節目を楽しく見守るとよいでしょう。
乳歯が抜ける順番に関するよくある質問
乳歯が抜ける順番について、保護者の方からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
ここまでの内容と重なる部分もありますが、要点をしぼって短く整理しています。
気になる項目から読んでみてください。
Q:乳歯はどの順番で抜けますか?
乳歯は6歳ごろに下の前歯(乳中切歯)から抜け始め、続いて上の前歯やその隣の歯が抜けていきます。
その後は奥歯にあたる乳犬歯や乳臼歯へと進み、最後に一番奥の第二乳臼歯が10〜12歳ごろに抜けます[5]。
おおむね「前歯から奥歯へ」の流れですが、順番には個人差があるため、多少違っても心配しすぎなくて大丈夫です。
Q:乳歯は全部で何本抜けますか?
乳歯は全部で20本あり、生え変わりではこの20本すべてが抜けて永久歯に置き換わります。
上の歯が10本、下の歯が10本で、6歳ごろから12歳ごろにかけて順番に抜けていきます。
なお6歳臼歯は乳歯と入れ替わるのではなく、奥から新しく生えてくる永久歯です。
Q:抜ける順番が違っても大丈夫ですか?
抜ける順番には個人差があるため、目安と違っても、その多くは問題のない範囲におさまります。
大切なのは順番そのものよりも、抜けたあとに永久歯がきちんと生えてきているかどうかです。
左右差が極端に大きい、永久歯が変な位置から生えるといったときだけ、歯科で相談すると安心です。
Q:乳歯がなかなか抜けないときはどうすればいいですか?
抜ける時期には数年単位の幅があるため、多少遅くても問題ないことがよくあります。
ただし、永久歯がもう見えているのに乳歯が残っている、半年以上たっても永久歯が出てこないときは確認が必要です。
無理に自分で抜こうとせず、気になるときは歯科で状態をみてもらうと安心です。
まとめ
乳歯は6歳ごろに下の前歯から抜け始め、前歯から奥歯へと進みながら生え変わっていきます。
最後に抜けるのは一番奥の第二乳臼歯で、12歳ごろまでに20本すべてが永久歯へ置き換わります。
6歳臼歯は乳歯と交代せず奥から新しく生えるため、乳歯が抜けていなくても心配はいりません。
抜ける順番や時期には大きな個人差があり、多少の前後や早い・遅いは自然な範囲のことが多いものです。
一方で、永久歯が裏から生えてきた、半年以上たっても出てこないといったときは、早めの受診が安心につながります。
グラグラし始めても基本は自然に抜けるのを待ち、痛みや腫れが続くときだけ歯科に相談しましょう。
順番や時期にとらわれすぎず、気になることがあれば健診や受診の機会に相談しながら、生え変わりを見守っていきましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯科健診(検診)」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/teeth/yh-039.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の特徴・原因・進行」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-001.html
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「ライフステージ別にみたむし歯の特徴」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-003.html
[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「シーラント(予防法)」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-011.html
[5] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康(総論・歯の治療の流れ)」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth.html
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。お子さんの歯や生え変わりで気になることは、必ず歯科医師にご相談ください。
※乳歯が抜ける順番や時期には個人差があり、ここで示した順番・時期はあくまで目安です。
※症状や治療の必要性の判断は、医師の診察によります。