叢生の矯正方法は?抜歯の要否・軽度〜重度の治療と費用を解説

歯がガタガタに重なっているのが気になって、「叢生の矯正は、どんな方法で治すのだろう」「抜歯は必要なのだろうか」と気になっていませんか?
叢生(そうせい)とは、歯があごに並びきらず、デコボコに重なってしまった歯並びのことで、八重歯もこの一種です。
矯正では、歯が並ぶスペースを作ってから歯を動かしていき、その方法や抜歯の要否は、重症度によって変わってきます。
この記事では、叢生の矯正方法や抜歯の考え方、軽度から重度の治療の違い、費用や期間、保険までを、一般の方にもわかりやすく解説していきます。
叢生(そうせい)とは?矯正の前に知っておきたい基本
叢生の矯正について知る前に、まずは叢生とはどんな歯並びなのかを押さえておくと、治療の話も理解しやすくなります。
聞き慣れない言葉ですが、じつは日本人にとても多い歯並びのひとつです。
自分の歯並びがこれにあたるのか、確認する手がかりにもなります。
まずは、叢生の基本から確認していきましょう。
歯が並びきらずデコボコに重なった歯並び(八重歯も一種)
叢生(そうせい)とは、歯があごに並びきらず、デコボコに重なったり、乱れたりしている歯並びのことです。
一般には「乱杭歯(らんぐいば)」とも呼ばれ、犬歯が飛び出した「八重歯」も、この叢生の一種にあたります。
歯が重なり合っていたり、一部の歯が飛び出したり引っ込んだりしているのが特徴です。
叢生は、日本人に多くみられる歯並びの乱れのひとつとされています[1]。
見た目の面で気にされる方が多い一方で、後ほど述べるように、歯の健康にも関わる歯並びです。
まずは、叢生とは「歯が並びきらずにデコボコになった歯並び」なのだと知っておくとよいでしょう。
主な原因(あごと歯の大きさのアンバランスなど)
叢生の最も大きな原因とされるのが、あごの大きさと歯の大きさのアンバランスです。
あごが小さかったり、歯が大きかったりすると、歯がきれいに並ぶスペースが足りず、重なり合ってしまいます。
こうしたあごや歯の大きさには、遺伝的な要因が関わることもあるとされています。
また、乳歯が虫歯などで早く抜けてしまい、永久歯の生えるスペースがずれてしまうことも、叢生の原因になることがあります。
さらに、指しゃぶりなどの癖や、あごの発育不足なども、歯並びに影響することがあるとされています。
叢生を放置するとどうなる?矯正を考える理由
叢生を放置することには、見た目以外にもいくつかのリスクがあります。
「叢生は見た目が気にならなければ、放っておいてもよいのでは」と考える方もいるかもしれません。
矯正を考える理由を知っておくと、治療を検討するきっかけになります。
ここでは、叢生を放置するとどうなるのかを整理していきます。
虫歯・歯周病になりやすい
叢生を放置するデメリットとして、まず挙げられるのが、虫歯や歯周病になりやすいことです。
歯がデコボコに重なっていると、その重なった部分に歯ブラシが届きにくくなります。
そのため、どんなにていねいに歯みがきをしても、汚れが残りやすい部分ができてしまいます。
汚れが残ると、そこから虫歯や歯周病が進みやすくなり、口の中の健康を損なう原因になります。
叢生は、見た目の改善だけでなく、こうした口の中の健康を守るという点でも、矯正を検討する意義があります。
歯の重なりが気になるときは、こうしたリスクにも目を向けておきたいところです。
噛む・発音・見た目への影響
叢生は、噛む・話すといった機能や、見た目にも影響することがあります。
歯並びが乱れていると、上下の歯がうまく噛み合わず、食べ物を噛む効率が落ちることがあります。
また、歯の隙間や乱れから息が漏れて、発音や滑舌に影響することもあるとされています。
さらに、叢生は歯がデコボコに見えるため、口元の見た目が気になるという方も少なくありません。
見た目へのコンプレックスが、気持ちの面での負担になることもあります。
こうした機能面・見た目の両方の影響があるからこそ、叢生は気になるときに相談しておきたい歯並びだといえます。
叢生の矯正の基本|まず「並ぶスペース」を作る
叢生の矯正は、歯が並ぶための「スペースを作る」ことから始まるのが特徴です。
叢生の矯正では、どのようにデコボコの歯並びを整えていくのでしょうか。
治療の基本的な考え方を知っておくと、矯正方法や抜歯の話も理解しやすくなります。
ここでは、そのスペースの作り方を見ていきましょう。
叢生は、あごに対して歯が並びきらないことで起こるため、まずは歯がきれいに並ぶためのスペースを確保する必要があります。
このスペースの作り方には、いくつかの方法があり、叢生の程度に応じて選ばれます。
歯を少し削る(IPR・ディスキング)
ひとつ目の方法が、歯の側面をごくわずかに削って、スペースを作る方法です。
これは、IPRやディスキングと呼ばれ、歯と歯のあいだを0.数ミリほど削る処置です。
削るといっても、エナメル質のごく表面をわずかに整える程度で、歯の健康に大きく影響しない範囲で行われます。
この方法で作れるスペースは限られているため、主に軽度の叢生で用いられます。
歯を抜かずにスペースを作れる方法のひとつとして、選ばれることがあります。
どのくらい削れるかは歯の状態によるため、歯科医師が診断したうえで判断します。
歯列を横に広げる・奥歯を後ろに動かす
ふたつ目が、歯列そのものを広げたり、奥歯を動かしたりしてスペースを作る方法です。
歯が並ぶ弓なりの列(歯列)を横方向に少し広げることで、歯が並ぶスペースを確保します。
また、奥歯を後方に動かして、前歯側にスペースを作る方法もあります。
これらの方法は、比較的軽度から中等度の叢生で用いられることがあります。
ただし、あごの大きさや歯の状態によっては、広げられる範囲に限りがあります。
どの方法がどのくらい使えるかは、精密な検査をもとに、一人ひとりの状態に合わせて判断されます。
抜歯でスペースを作る(抜歯・非抜歯の考え方)
みっつ目が、歯を抜いてスペースを作る方法です。
歯の重なりが大きく、削ったり広げたりするだけでは十分なスペースが作れない場合には、抜歯が検討されます。
一般には、小臼歯と呼ばれる歯を抜いて、大きなスペースを確保することが多いとされています。
一方で、できるだけ歯を抜かずに治療する「非抜歯」の考え方もあり、この場合はIPRや歯列の拡大、奥歯の後方移動などを組み合わせてスペースを作ります。
抜歯をするかどうかは、叢生の程度やあごと歯の大きさのバランス、噛み合わせなどによって変わってきます。
抜歯・非抜歯にはそれぞれ考え方があり、どちらがよいかは一人ひとりの状態によって異なるため、精密な検査のうえで歯科医師とよく相談して決めることが大切です。
叢生の矯正方法|マウスピース・ワイヤー・部分矯正
スペースを作ったあとは、装置を使って歯を少しずつ動かし、歯並びを整えていきます。
この装置にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
叢生の程度や、見た目・生活スタイルの希望によって、向き不向きがあります。
ここでは、代表的な矯正方法を見ていきましょう。
マウスピース矯正(軽度〜中等度・目立たない)
マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯を動かす方法です。
装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるため、食事や歯みがきがしやすいといった特徴があります。
叢生では、軽度から中等度のケースで用いられることが多い方法です。
一方で、叢生の程度によっては対応できる範囲に制限があり、重度のケースでは適応外となったり、ほかの方法との併用が必要になったりすることもあります。
また、マウスピース矯正では1日20時間以上の装着が基本とされ、これを守らないと計画どおりに歯が動かないことがあります。
自分の叢生がマウスピース矯正で対応できるかどうかは、精密な検査を受けて診断してもらう必要があります。
ワイヤー矯正(幅広い症例・重度にも対応)
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットという装置をつけ、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。
さまざまな症状に対応できるのが特徴で、歯の回転や大きな移動が必要なケースにも対応しやすいとされています。
そのため、ほとんどの叢生に対応でき、重度の叢生では第一の選択肢になることが多い方法です。
一方で、装置が目立ちやすいことや、装着中に頬の内側に装置が当たって痛みや違和感が出やすいこと、歯みがきがしにくいことなどがデメリットとして挙げられます。
見た目が気になる場合は、白や透明の目立ちにくいブラケットを選んだり、歯の裏側につける裏側矯正を選んだりすることもできます。
ただし、これらの方法は一般的な金属の装置に比べて費用が高くなることがあります。
部分矯正(軽度の前歯だけ・適応は限られる)
部分矯正は、主に前歯など、一部分だけを整える方法です。
マウスピースやワイヤーを使って、気になる部分の歯だけを動かします。
治療の範囲が限られるため、費用や期間をおさえやすいという特徴があります。
ただし、対象となるのは、ごく軽度の叢生などに限られます。
軽度の叢生でも、全体のバランスや噛み合わせの調整が必要な場合には、部分矯正では対応できず、適応外となることがあります。
部分矯正では基本的に噛み合わせ全体の調整はできないため、自分のケースが適応になるかどうかは、歯科医院で診断してもらう必要があります。
【重症度別】叢生の矯正はどう違う?
叢生とひとくちにいっても、その程度はさまざまで、程度によって治療の進め方も変わってきます。
自分の叢生がどのくらいの程度なのかによって、選べる方法や、抜歯の要否も変わります。
重症度ごとの治療のイメージを知っておくと、自分のケースを考える手がかりになります。
ここでは、叢生を軽度・中等度・重度に分けて、治療の違いを見ていきましょう。
なお、実際の重症度の判断は、見た目だけでは難しく、精密な検査が必要になる点はあらかじめお伝えしておきます。
軽度の叢生
軽度の叢生は、歯の重なりが小さく、必要なスペースも比較的少なくてすむケースです。
このような場合は、歯の側面をわずかに削るIPRや、歯列を少し広げる方法で、必要なスペースを作れることがあります。
そのため、歯を抜かずに治療できるケースも多いとされています。
装置としては、マウスピース矯正で対応できることも多く、目立たずに治療しやすいのが特徴です。
ごく一部の前歯だけの乱れであれば、部分矯正が選択肢になることもあります。
比較的、費用や期間をおさえやすい傾向がありますが、それでも全体のバランスの確認は必要なため、まずは診断を受けることが大切です。
中等度の叢生
中等度の叢生は、歯の重なりがやや大きく、より多くのスペースを作る必要があるケースです。
このような場合は、IPRや歯列の拡大だけでは足りず、奥歯を後方に動かしたり、場合によっては抜歯を検討したりすることがあります。
装置としては、マウスピース矯正で対応できるケースもありますが、歯の動きが大きくなるぶん、ワイヤー矯正が選ばれることもあります。
どの方法が適しているかは、あごと歯の大きさのバランスや、噛み合わせの状態によって変わってきます。
軽度に比べると、治療の期間や費用もかかりやすくなる傾向があります。
自分の状態に合った方法を選ぶためにも、精密な検査を受けたうえで、歯科医師とよく相談することが大切です。
重度の叢生
重度の叢生は、歯の重なりが大きく、飛び出した歯や大きく乱れた歯並びがみられるケースです。
このような場合は、大きなスペースを作る必要があるため、抜歯を行ってスペースを確保することが多くなります。
装置としては、幅広い症例に対応でき、大きな移動や歯の回転にも対応しやすいワイヤー矯正が、第一の選択肢になることが多いとされています。
重度の叢生でも、状態によってはマウスピース矯正で対応できるケースや、ほかの方法と併用するケースもありますが、適応の判断には精密な診断が欠かせません。
また、あごの骨格的なずれが大きい場合には、あごの手術を併用する外科矯正が選択肢に入ることもあります。
重度になるほど治療は複雑になり、期間や費用もかかりやすくなるため、経験のある歯科医師のもとで、しっかり検査を受けてから治療方針を決めることが大切です。
叢生の矯正の費用と期間の目安
叢生の矯正を考えるとき、費用や期間がどのくらいかかるのかは、気になるところですよね。
あらかじめ目安を知っておくと、治療を検討しやすくなります。
ここでは、叢生の矯正費用と期間の考え方を整理していきます。
なお、以下の金額はあくまで一般的な目安であり、実際の費用は歯科医院や叢生の程度によって大きく異なる点にご注意ください。
まず、叢生の矯正は、多くの場合、保険がきかない自費診療になります。
そのため、費用は歯科医院ごとに独自に設定されており、金額に幅があります。
全体の歯並びを整える全体矯正の場合、一般的な目安としては、おおむね数十万円から150万円程度とされることが多いようです。
一方、軽度で前歯だけを整える部分矯正の場合は、範囲が限られるぶん、これより費用をおさえられることがあります。
治療期間は、叢生の程度や方法によって異なりますが、歯を動かす期間としておおむね1年から3年程度が目安とされることが多いようです。
さらに、装置を外したあとには、歯並びを安定させるための保定期間が、2年程度必要になることが一般的です。
正確な費用や期間は、精密検査を受けたうえで、歯科医院で見積もりや説明を受けて確認することが大切です。
叢生の矯正に保険は使える?医療費控除も
見た目や噛み合わせの改善を目的とした一般的な矯正治療は、原則として保険がきかない自費診療になります。
制度を知っておくと、費用の負担を考えるうえで役立ちます。
ここでは、叢生の矯正と保険、医療費控除について整理していきます。
そのため、通常の叢生の矯正費用は、全額が自己負担になるのが一般的です。
一方で、一定の条件にあてはまる場合には、保険が適用されることがあります。
たとえば、あごの骨格に大きなずれがあり、外科手術を必要とする「顎変形症」と診断された場合の治療は、保険の対象となることがあります。
また、唇顎口蓋裂など、国が定める特定の疾患にともなう場合も、保険が適用されることがあります。
ただし、これらの保険適用には、決められた条件や、指定された医療機関で受ける必要があるなどの要件があります。
自分のケースが保険の対象になるかどうかは、歯科・矯正歯科で確認することが大切です。
なお、保険がきかない自費の矯正治療でも、噛み合わせの機能を改善するための治療であれば、医療費控除の対象になることがあります[1]。
医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告をすることで所得税などの一部が軽減される制度です[1]。
対象になるかどうかは個別の状況によって異なるため、詳しくは国税庁の情報を確認したり、税務署に相談したりするとよいでしょう[1]。
支払った領収書は、申告に備えて保管しておくと安心です。
叢生の矯正で知っておきたい注意点(痛み・後戻りなど)
叢生の矯正を始める前に、治療にともなう注意点も知っておくと、安心して治療にのぞめます。
矯正治療には多くのメリットがある一方で、知っておきたいリスクや注意点もあります。
ここでは、叢生の矯正で知っておきたい注意点を整理していきます。
まず、矯正治療では、歯を動かすことにともなって、痛みや違和感が出ることがあります。
とくに、装置をつけ始めたときや、調整をしたあとは、歯が動く痛みを感じやすいとされています。
こうした痛みの多くは、数日ほどで和らいでいくことが多いものです。
また、装置がついているあいだは、歯みがきがしにくくなり、汚れがたまりやすくなります。
そのため、虫歯や歯肉炎を防ぐためにも、ていねいな歯みがきや、定期的なメンテナンスがより大切になります。
このほか、歯を動かす過程で、歯の根がわずかに短くなる歯根吸収が起こることや、まれにそのほかのトラブルが起こることもあるとされています。
そして、叢生の矯正で特に知っておきたいのが、後戻りです。
矯正で歯並びを整えても、そのあとに歯が元の位置に戻ろうとすることがあり、これを後戻りといいます。
後戻りを防ぐためには、治療後に歯並びを安定させる装置(保定装置・リテーナー)を、歯科医師の指示どおりに使うことが大切です。
こうした注意点は、事前に歯科医師から説明を受け、納得したうえで治療を始めることが大切です。
気になったら矯正歯科へ|まずは精密検査を
気になったときには、まず精密な検査を受けて、状態を正確に把握することが大切です。
叢生の矯正は、程度や原因によって、治療の方法や抜歯の要否が変わってきます。
ここでは、受診についての考え方を整理していきます。
叢生が矯正の必要なレベルかどうか、また、どのくらいの程度なのかは、見た目だけでは判断が難しいものです。
そのため、レントゲンや歯型、口の中のスキャンなどの精密検査を行い、あごと歯の大きさのバランスや噛み合わせを詳しく調べる必要があります。
この診断をもとに、スペースの作り方や、抜歯をするかどうか、どの装置が向いているかといった治療計画が立てられます。
また、費用や期間、治療にともなう注意点についても、検査のうえで具体的に説明してもらえます。
子どもの場合は、あごの成長をいかせることもあるため、歯並びの乱れが気になるときは早めに相談しておくと安心です。
もちろん、大人になってから叢生が気になった場合でも、相談するのに遅すぎるということはありません。
まずは一度、矯正歯科で精密検査を受け、自分の状態や治療の選択肢について説明を受けたうえで、治療を検討していくとよいでしょう。
なお、歯並びを自分の力で動かして治すことはできず、自己流で力を加えると歯を傷めるおそれがあるため、必ず歯科での治療を受けるようにしましょう。
叢生の矯正に関するよくある質問
Q:叢生の矯正では抜歯が必要ですか?
抜歯が必要かどうかは、叢生の程度や、あごと歯の大きさのバランスによって変わります。
軽度で必要なスペースが少ないケースでは、歯の側面をわずかに削ったり、歯列を広げたりして、抜歯せずに治療できることもあります。
一方、重なりが大きく、大きなスペースが必要なケースでは、抜歯が検討されます。抜歯・非抜歯の判断は精密検査のうえで歯科医師と相談して決めましょう。
Q:叢生はマウスピース矯正で治せますか?
軽度から中等度の叢生では、マウスピース矯正で対応できるケースがあります。
ただし、重度の叢生では、適応外となったり、ワイヤー矯正やほかの方法との併用が必要になったりすることもあります。
自分の叢生がマウスピース矯正で対応できるかは、精密検査を受けて診断してもらう必要があります。
Q:叢生の矯正に保険は使えますか?
見た目や噛み合わせの改善を目的とした一般的な矯正治療は、多くの場合、保険がきかない自費診療です。
一方で、外科手術を必要とする顎変形症や、国が定める特定の疾患にともなう場合は、保険が適用されることがあります。
保険の対象になるかは条件によって異なるため、歯科・矯正歯科で確認しましょう。
Q:叢生を放置するとどうなりますか?
叢生を放置すると、歯が重なった部分に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高い状態が続きます。
また、噛む効率や発音への影響、見た目のコンプレックスにつながることもあります。
自然に治ることは期待しにくいため、気になるときは早めに歯科で相談することがすすめられます。
まとめ
叢生(そうせい)とは、歯があごに並びきらず、デコボコに重なった歯並びのことで、八重歯もこの一種です。
放置すると、重なった部分に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まるほか、噛む・話す・見た目にも影響することがあります。
叢生の矯正は、歯が並ぶスペースを作ることから始まり、歯を少し削る・歯列を広げる・奥歯を動かす・抜歯するといった方法があります。
装置には、軽度〜中等度に用いられるマウスピース矯正、幅広い症例に対応するワイヤー矯正、軽度の前歯だけを整える部分矯正などがあります。
治療の方法や抜歯の要否は、軽度・中等度・重度といった程度によって変わるため、まずは精密な検査が大切です。
費用は自費で数十万円から150万円程度が目安で、期間は歯を動かす期間が1〜3年程度、その後の保定期間も必要になります。
歯の重なりが気になるときは、一人で悩まず、矯正歯科で相談していきましょう。
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断・治療や特定の医療機関・治療法を推奨するものではありません。叢生の治療方法や抜歯の要否、費用、保険適用の可否は、実際に診察してみないと判断できません。記載の費用はすべて目安です。気になる症状がある場合は、自己判断せず歯科・矯正歯科などの医療機関にご相談ください。
参考文献
[1] 国税庁「医療費控除の対象となる医療費(No.1122)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122.htm
[2] 厚生労働省「歯科疾患実態調査(歯列・咬合の状況に関する結果)」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-17.html
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康(歯並び・噛み合わせに関する情報)」