選ぶ時の基準になる!歯磨き粉の成分

こんにちは。渋谷道玄坂の歯医者、アンデルト歯科・矯正歯科 渋谷 道玄坂通の歯科医師、若松怜子です。

皆さんは市販の歯磨き粉を購入する際、裏面に書かれた成分を確認していますか?
きっと見ても、カタカナが多くて分からない!という方が多いのではないでしょうか。
今回はその成分と、その効果、その成分がおすすめの方はどんな方かご説明していきたいと思います。

研磨剤

表面の汚れを落とすことを目的とした成分で、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、ケイ酸カルシウムなどが挙げられます。
良く汚れが落ちる反面、歯の表面に細かい傷をつけてしまうので着色しやすくなることがあります。

湿潤剤

歯磨き粉に適度な粘り気を加え、クリーム状の形にすることを目的とした成分です。ソルビトールやグリセリンというものが主なものです。

発泡剤

口の中で泡となることで広がり、歯磨き粉を行き渡らせることを助ける成分です。プロピレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなどが挙げられます。

粘結剤

歯磨き粉の分離を防ぎ、粘り気を与える成分です。アルギン酸ナトリウム、カルボキシメタルセルロースなどが主なものです。

香味剤

清涼感を与えて、歯磨き粉を使いやすいものにする成分です。サッカリンナトリウムやメントールが含まれます。

防腐剤

成分を長く保つために加えるもので、パラベンや安息香酸ナトリウムなどが代表です。

薬効剤

目的の違いにより、配合されているものが違う薬用成分です。ここからは目的別に解説します。

  • 虫歯予防

言わずと知れたフッ化ナトリウム。これは歯の成分のカルシウムと結合し、再石灰化を助けます。
同じフッ素系でポリエチレングリコールという成分がありますが、これは唾液の作用でゆっくりフッ化物イオンに変化していくもので、小さいお子さんにも安心して使用頂けます。
また、リン酸三カルシウム(TCP)やハイドロキシアパタイトはカルシウムの成分の一つで、フッ素と同じく歯の結晶を強くする働きがあります。
さらにCOP-ACPは牛乳由来の非結晶リン酸カルシウムで、カルシウムを補給するイメージで使える成分です。

  • 歯周病予防

歯ぐきの炎症による病気なので、歯ぐきの出血防止・炎症抑制・歯ぐきの血行促進のため、トラネキサム酸、グリチルリチン酸、塩化ナトリウムなどが含まれます。
また、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロサンなどは殺菌効果を示します。

  • 知覚過敏予防

表面を保護し、しみ止め効果を発揮します。代表的な成分が乳酸アルミニウムです。

  • ホワイトニング効果

表面についたステインを除去、かつ着色しないようにコーティングしてくれるのがポリリン酸ナトリウムです。
また、ポリエチレングリコールはタバコのヤニの蓄積を浮かせて除去する効果があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?様々な成分と、期待できる効果がありましたね。
これを参考に、希望に合う歯磨き粉を見つけてみてください!
分からないよーって場合も、私たちに相談してみてくださいね!

歯科医院・カフェ・ジムの共同施設「アンデルト」。心身ともに健康になること(Wellness)を目的とした施設です。 口腔環境を整え、体に良いものを食べ、適切な運動を行う。個別の目標に合わせたアプローチとコンディショニングを通して、一人ひとりの「なりたい自分」へ。自分らしく前向きに、自信をつけるサポートを行います。