顔の印象を変える一筋の光!咬筋ボトックスの美容と治療への効果

こんにちは。渋谷道玄坂の歯医者、アンデルト歯科・矯正歯科 渋谷 道玄坂通の歯科医師、若松怜子です。

皆さんは『朝起きたときあごの痛み』や『えらが張っていて気になる』など感じたことはありませんか?
その症状、咬筋ボトックスで改善できるかもしれません!

ボトックスというと眉間などに打って、しわが寄るのを改善する美容医療の分野などで聞いたこともある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
咬筋ボトックスは、顔の形状を整える目的や、顎関節症や歯ぎしりなどの治療の補助として用いられる治療方法です。
主に咬筋と呼ばれる顔の筋肉にボトックス注射を行うことで、筋肉の動きを弱める効果があります。
これにより美容面だけでなく、機能的な問題の解決も期待できます。
今回はその効果について説明していきます。

ボトックスとは?

ボトックスとは、医学的にはボツリヌス毒素と呼ばれ、特定の筋肉を一時的に動かなくするために使われる薬剤です。
毒素と書かれていて怖い印象を与えるかもしれませんが、ボツリヌス菌そのものは含まれていないので、感染や増殖などおこす心配はありません。
主な目的として顔のしわをなくすためや、医療用として筋肉の痙攣を抑える治療に使用されます。
また、筋肉が動く信号を遮断することで、筋肉をリラックスさせる効果があります。

効果と目的

1. 顔の形状の改善

顔の下部が四角い、いわゆる「エラ張り」が目立つ人は、咬むための大きな筋肉(咬筋)が発達している場合が多いです。
咬筋にボトックスを注入することで筋肉の活動が抑えられ、顔の輪郭が徐々に柔らかくなります。

2. 顎関節症の症状緩和

顎関節症は、顎の関節部分に痛みやこわばりが生じる状態を指します。
咬筋の過剰な緊張が原因でこれらの症状が引き起こされることもあり、ボトックス注射による筋肉のリラックスが有効な治療法となることがあります。
痛みや不快感の軽減に寄与し、日常生活の質の向上に繋がります。

3. 歯ぎしり・顎の締めつけの緩和

睡眠中に無意識のうちに行われる歯ぎしりや、日中の顎の締めつけは、歯や顎に負担をかけることがあります。
これらの行為による歯の損傷や顎の痛みを防ぐために、咬筋ボトックスが利用されることがあります。
筋肉の力が弱まることで、これらの問題の緩和が期待できます。

ボトックス注射の施術プロセス

咬筋ボトックスの治療は、通常、外来で行われます。
施術は数分で完了し、局部麻酔を使用することもありますが、痛みは通常軽度です。
注射後、数日間は腫れや内出血が見られることがありますが、これは一時的なものです。

治療後の注意点

治療後は、注射部位を強くマッサージすることや激しい運動は避けるよう指示されることがあります。
これはボトックスが注射部位から移動することを防ぐためです。
また、完全な効果を実感するまでには数週間かかることがあり、効果の持続期間は個人差がありますが、通常は約4~6ヶ月です。

効果の持続と再治療

咬筋ボトックスの効果は永続的なものではなく、時間とともに筋肉活動が徐々に回復します。
そのため、持続的な効果を望む場合は定期的な再治療が必要です。
再治療の頻度は、個々の筋肉の反応により異なりますが、多くの場合、半年ごとの治療が推奨されます。

まとめ

咬筋ボトックスは、美容と機能の両面で多くのメリットを提供する治療方法です。
エラ張りの改善、顎関節症や歯ぎしりの症状緩和など、様々な問題に対する効果的な解決策として利用されています。
副作用も少なく、気軽にできる治療となっていますのでぜひ私たちに相談くださいね。

歯科医院・カフェ・ジムの共同施設「アンデルト」。心身ともに健康になること(Wellness)を目的とした施設です。 口腔環境を整え、体に良いものを食べ、適切な運動を行う。個別の目標に合わせたアプローチとコンディショニングを通して、一人ひとりの「なりたい自分」へ。自分らしく前向きに、自信をつけるサポートを行います。