入れ歯の料金表|保険・自費の費用相場を種類別にわかりやすく解説

入れ歯を作るとき、保険と自費でいくらかかって、種類ごとの料金がどう違うのか気になっていませんか?
入れ歯の料金は、診察料や型取り代、本体の製作費を合わせた総額で、保険診療か自費診療かによって大きく変わります。
保険なら数千円〜1万円台で作れる一方、自費の入れ歯は素材や設計によって数万円〜数十万円と幅広い価格帯です。
この記事では、入れ歯の料金を保険・自費・種類別の料金表でわかりやすく整理し、費用を抑える方法や選び方まで解説しますので、検討中の方はぜひ参考にしてください。
入れ歯の料金の基礎知識|料金は何で決まる?
入れ歯の料金は、診察料や型取り、本体の製作費などを合わせた総額で決まり、保険か自費かで大きく変わります。
保険の入れ歯は全国一律の料金で安く作れ、自費の入れ歯は素材や設計の自由度が高い分、費用も高くなる傾向です[1]。
同じ入れ歯でも、種類や使う素材、補う歯の本数によって料金が変わるため、内訳を知っておくことが欠かせません。
ここでは、入れ歯の料金を構成する費用や、保険と自費で変わる仕組み、料金が変動する要因を順番に整理しました。
入れ歯の料金を構成する費用
入れ歯の料金は、入れ歯本体の代金だけでなく、診察料や検査、型取りなどの費用を合わせた総額で決まります。
最初の診察や検査でお口の状態を調べ、型取りや噛み合わせの記録を経て、入れ歯本体を製作する流れで費用が積み重なる仕組みです。
保険の入れ歯では、これらの費用が全国一律の点数で決まっており、3割負担なら総額の3割が自己負担になります。
自費の入れ歯では、本体の製作費に加え、精密検査や調整、保証などの費用が価格に含まれるケースもあるでしょう。
完成後の調整や定期的なメンテナンス、将来の修理や作り直しにも費用がかかる点を見込んでおくことが大切です。
料金表に書かれた金額が本体だけの費用か、診察や調整を含む総額かは、歯科医院によって表示が異なります。
入れ歯の料金の内訳を理解しておくと、提示された金額の意味が分かり、安心して比較しやすくなるでしょう。
保険と自費で料金が変わる仕組み
入れ歯の料金が大きく変わるのは、保険診療と自費診療で使える素材や設計のルールが異なるためです。
保険診療は、国が定めた点数に沿って料金が決まり、使える素材や作り方が定められているため、全国どこでも料金が一律になります。
床にプラスチック(レジン)を使うなど、素材に制限がある代わりに、費用を抑えて機能を回復できるのが保険の特徴です。
自費診療は、素材や設計を自由に選べる分、歯科医院ごとに料金が異なり、数万円〜数十万円と幅広く設定されています。
金属床や金属バネのないタイプなど、保険では選べない素材を選択でき、快適さや見た目を追求しやすくなります。
同じ「総入れ歯」でも、保険なら1万円台、自費なら数十万円と、選ぶ診療によって料金が大きく変わるでしょう。
保険と自費の仕組みの違いを理解しておくと、料金表を見たときに価格差の理由が分かりやすくなります。
料金が変動する主な要因
入れ歯の料金は、入れ歯の種類や使う素材、補う歯の本数、お口の状態によって変動します。
総入れ歯か部分入れ歯か、保険か自費かによって、料金の出発点となる基本の費用が大きく変わる仕組みです。
自費の入れ歯では、金属床やノンクラスプデンチャーなど、選ぶ素材の質や精密さに応じて料金が高くなります。
部分入れ歯は補う歯の本数が増えるほど料金が上がり、バネや磁石などの部品が増えると追加費用がかかる点も特徴です。
支えの歯に虫歯や歯周病がある場合は、入れ歯を作る前にその治療費が別途必要になるケースも少なくありません。
上下両方を入れ歯にする場合は、片顎だけの場合より料金が高くなるため、総額で確認しておくことが大切です。
料金が変動する要因を知っておくと、自分の場合におおよそいくらかかるか、見通しを立てやすくなるでしょう。
保険の入れ歯の料金表
保険の入れ歯は、全国一律の料金で作れ、3割負担なら部分入れ歯で約5,000円〜、総入れ歯で約1万円〜が目安です。
床にプラスチック(レジン)を使い、部分入れ歯では金属のバネで固定する形が基本で、費用を抑えられます[3]。
補う歯の本数や設計によって料金は変わりますが、自費に比べて手頃な価格で歯の機能を回復できる点が魅力です。
ここでは、部分入れ歯・総入れ歯の保険料金と、調整・修理の料金を順番に整理しました。
部分入れ歯(保険)の料金
保険の部分入れ歯は、3割負担で約5,000〜15,000円程度が料金の目安になります。
床にプラスチック(レジン)を使い、残った歯に金属のバネをかけて固定するレジン床義歯が基本のタイプです。
料金は補う歯の本数や入れ歯の大きさによって変わり、補う範囲が広くなるほど高くなる傾向があります。
少数の歯を補う小さな入れ歯なら5,000円前後から、多くの歯を補う大きな入れ歯では1万円以上になるでしょう。
バネをかける歯に虫歯や歯周病がある場合は、その治療費が別途かかるため、総額が増えるケースもあります。
全国どこの歯科医院でも料金は同じため、費用面で安心して治療を受けやすい点も保険のメリットです。
費用を抑えて部分入れ歯を作りたい方にとって、保険のレジン床義歯は手頃で選びやすい料金になっています。
総入れ歯(保険)の料金
保険の総入れ歯は、3割負担で片顎あたり約1万〜15,000円程度が料金の目安になります。
歯をすべて失った場合に使う入れ歯で、人工歯と歯ぐきにあたる床がプラスチック(レジン)で作られています。
部分入れ歯より補う範囲が広く、人工歯の数も多いため、料金は部分入れ歯よりやや高くなる傾向です。
上あごか下あごの片方だけなら1万円台ですが、上下両方を総入れ歯にする場合は、その分料金が高くなります。
すべての歯を1万円台で補えるのは、保険制度のある日本ならではの手頃さといえるでしょう。
保険の総入れ歯は素材に制限がある一方、費用を抑えてしっかり噛む機能を取り戻せる点が大きな魅力です。
費用を抑えて総入れ歯を作りたい方にとって、保険の総入れ歯は経済的で取り入れやすい選択肢になるでしょう。
保険の入れ歯の調整・修理の料金
保険の入れ歯は、完成後の調整や修理も保険適用で受けられ、少ない負担でメンテナンスできます。
新しい入れ歯は装着後に当たって痛い部分が出ることもあり、噛み合わせの調整を保険の範囲で受けられる仕組みです。
入れ歯が割れたり欠けたりした場合も、保険適用で修理でき、比較的短期間で対応してもらえます。
歯ぐきがやせて入れ歯が合わなくなったときは、内側を盛り足して調整する裏装(リベース)も保険の対象です。
調整や修理の料金は保険適用なら数百円〜数千円程度の負担で済むことが多く、家計への負担が小さくなります。
ただし、新しく作り直す場合は、原則として前回の作製から半年経過していることが保険適用の条件になるでしょう。
調整や修理の料金が手頃な点も、保険の入れ歯を長く使いやすい理由のひとつになっています。
自費の入れ歯の料金表|種類別
自費の入れ歯は、素材や設計を自由に選べる分、種類によって料金が大きく異なり、数万円〜数十万円が目安です。
金属床義歯やノンクラスプデンチャー、シリコン義歯など、それぞれ料金の相場や特徴が異なります。
種類別の料金を知っておくと、予算や希望に合った自費の入れ歯を選びやすくなるでしょう。
ここでは、代表的な自費の入れ歯5種類の料金相場を順番に整理しました。
金属床義歯の料金
金属床義歯は、歯ぐきに触れる床に金属を使った自費の入れ歯で、料金の目安は約10〜50万円です。
コバルトクロムやチタンなどの金属を使うことで、プラスチック製より床を薄く作れ、装着時の違和感を抑えられます。
金属は熱を伝えやすく、食事の温かさや冷たさを感じやすいため、食事をより自然に楽しめる点が魅力です。
料金は使う金属の種類や入れ歯の大きさによって変わり、チタン床はコバルトクロム床より高くなります。
強度が高くたわみにくく、しっかり噛める設計を実現でき、長く快適に使いやすい点もメリットです。
総入れ歯にも部分入れ歯にも対応でき、薄さと装着感を重視したい方に選ばれることが多くなっています。
薄くて丈夫な入れ歯を求める方にとって、金属床義歯は満足度の高い料金に見合う選択肢になるでしょう。
ノンクラスプデンチャーの料金
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使わない自費の部分入れ歯で、料金の目安は約8〜30万円です。
歯ぐきに近い色の樹脂で固定するため、口を開けても入れ歯と気づかれにくく、自然な見た目を実現できます。
金属を使わないメタルフリー素材で、金属アレルギーの心配がなく、見た目を重視する方に選ばれる種類です。
料金は使う素材や入れ歯の大きさによって変わり、補う範囲が広いものほど高くなる傾向があります。
樹脂が薄く軽いため装着時の違和感が少ない一方、寿命の目安は2〜5年程度と短めで、作り替えの費用も見込む必要があるでしょう。
強い衝撃で割れることがあり、素材によっては修理が難しく作り直しになるケースもある点に注意が必要です。
目立たない部分入れ歯を求める方にとって、ノンクラスプデンチャーは料金に納得できる選択肢になります。
シリコン義歯の料金
シリコン義歯は、床の内側に柔らかいシリコンを使った自費の入れ歯で、料金は約10〜50万円です。
弾力のあるシリコンが歯ぐきへの当たりをやわらげるため、噛むときの痛みを軽減しやすい点が大きな特徴になります。
歯ぐきがやせて入れ歯が当たって痛い方や、硬いものを噛むと痛みを感じる方に向いている種類といえるでしょう。
クッションのように歯ぐきを保護することで、硬いものもしっかり噛みやすくなり、食事を快適に楽しめます。
料金は使う範囲や素材によって変わり、総入れ歯か部分入れ歯か、片顎か上下かによっても差が生じる傾向です。
シリコン部分は経年で劣化しやすく、定期的な張り替えやメンテナンスの費用がかかる点も見込んでおきましょう。
噛むときの痛みを抑えたい方にとって、シリコン義歯は快適さに見合った料金の選択肢になります。
マグネット義歯の料金
マグネット義歯は、磁石の力で固定する入れ歯で、通常の入れ歯に磁石の装着費用として3〜5万円程度が加算されます。
残った歯の根に金属を取り付け、入れ歯側の磁石と引き合わせることで、しっかり固定して安定させる仕組みです。
金属のバネを使わないため入れ歯が目立ちにくく、着け外しもしやすい点が魅力で、安定感の高さも特徴になります。
料金は、入れ歯本体の費用に加え、必要な磁石の個数によって変わり、磁石が増えるほど費用も高くなる傾向です。
磁性アタッチメントは2021年から保険適用となり、条件を満たせば費用を抑えて作れるケースもあるでしょう。
土台となる歯の根が必要で、根の状態によっては適用できない場合があるため、事前の検査が欠かせません。
入れ歯の外れにくさや安定感を重視する方にとって、マグネット義歯は加算費用に見合う選択肢になるでしょう。
BPS義歯(精密総入れ歯)の料金
BPS義歯は、専用のシステムで精密に作る自費の総入れ歯で、料金の目安は約50万円前後です。
ヨーロッパで開発されたBPSシステムを用い、専門の資格を持つ歯科技工士と歯科医師が連携して製作します。
お口の動きや噛み合わせを精密に記録して作るため、高いフィット感が得られ、よく噛める点が大きな特徴です。
料金は歯科医院によって異なりますが、精密な検査や工程に手間をかける分、ほかの入れ歯より高めに設定されています。
ずれにくく安定して噛めるため、これまでの入れ歯が合わずに悩んでいた方に選ばれることが多い種類です。
費用は高くなるものの、装着感や噛み心地、見た目の自然さを高いレベルで追求できる点が魅力といえるでしょう。
フィット感や快適さを最優先したい方にとって、BPS義歯は料金に見合う価値のある選択肢になります。
保険と自費の料金・特徴の比較
保険と自費の入れ歯は、料金だけでなく、素材や装着感、保証の内容にも違いがあります。
保険は費用を抑えて機能を回復でき、自費は料金が高い分、快適さや見た目を追求しやすい点が特徴です。
両方の料金と特徴を比較しておくと、自分にとってどちらが合うか判断しやすくなります。
ここでは、料金を総額で比較しつつ、保険と自費それぞれのメリット・デメリットを順番に整理しました。
料金を総額で比較
保険と自費の入れ歯は、総額で比べると、保険が数千円〜1万円台、自費が数万円〜数十万円と大きな差があります。
保険の部分入れ歯は約5,000〜15,000円、総入れ歯は片顎約1万〜15,000円と、手頃な料金で作れるのが強みです。
自費の入れ歯は、金属床義歯やシリコン義歯で約10〜50万円、BPS義歯で約50万円前後と、種類によって幅があります。
この価格差は、自費では素材や設計を自由に選べ、精密な検査や調整に手間をかけられることが背景です。
料金の差だけを見ると保険が魅力的ですが、装着感や見た目、耐久性まで含めて比べることが大切でしょう。
初期費用だけでなく、調整料や修理代、作り替えの費用も含めた長期的な総額で考えると、判断しやすくなります。
料金を総額で比較しておくと、目先の安さに惑わされず、自分に合った入れ歯を選びやすくなるでしょう。
保険の入れ歯のメリット・デメリット
保険の入れ歯の最大のメリットは、費用を抑えて短期間で歯の機能を回復できる点です。
3割負担なら数千円〜1万円台で作れ、全国どこの歯科医院でも料金が同じため、費用面で安心して選べます。
構造がシンプルで調整や修理がしやすく、割れたり欠けたりした場合も保険の範囲で対応してもらえる点も魅力です。
一方、使える素材がプラスチックなどに限られるため、床に厚みが出やすく、装着時に違和感を覚えやすくなります。
部分入れ歯では金属のバネが目立ちやすく、見た目が気になる方には物足りなく感じるケースもあるでしょう。
噛み心地や見た目を重視したい方には、自費の入れ歯のほうが向いている場合もあります。
費用を抑えて手軽に入れ歯を作りたい方にとって、保険の入れ歯は取り入れやすい選択肢といえるでしょう。
自費の入れ歯のメリット・デメリット
自費の入れ歯の最大のメリットは、素材や設計を自由に選べ、快適さや見た目を高いレベルで追求できる点です。
金属を使って床を薄く作れるため、違和感が少なく、食事の温度も伝わりやすい入れ歯に仕上げられます。
金属のバネがない設計にすれば、入れ歯を他人に気づかれにくく、見た目の自然さを重視する方にも向いています。
精密な型取りや調整に時間をかけられ、歯ぐきへの当たりがやわらかく、痛みや違和感が出にくくなるでしょう。
長期間の使用を前提とした保証制度が充実している歯科医院も多く、安心して長く使いやすい点も魅力です。
一方、保険が適用されないため料金が高く、修理に専門的な工程を要する場合があるなど、費用面の負担は大きくなります。
快適さや見た目、耐久性を重視したい方にとって、自費の入れ歯は料金に見合う価値のある選択肢になるでしょう。
入れ歯の費用負担を抑える方法
自費の入れ歯は高額になりやすいものの、医療費控除や分割払いなどを活用すれば、負担を軽くできるでしょう。
年間の医療費が一定額を超えれば医療費控除で税金が戻り、デンタルローンで支払いを分散することもできます。
負担を抑える方法を知っておくと、予算に合わせて納得のいく入れ歯を選ぶ手がかりになるでしょう。
ここでは、医療費控除やデンタルローン、保険の入れ歯から始める選択肢を順番に整理しました。
医療費控除を活用する
入れ歯にかかった費用は、医療費控除の対象になる場合があり、確定申告で税金の一部が戻ることがあります。
医療費控除は、1年間に支払った医療費が原則10万円を超えた場合に、所得控除を受けられる制度です[2]。
自費の入れ歯は高額になりやすいため、治療費が医療費控除の対象になり、家計の負担を軽くできるケースがあります。
入れ歯本体の費用だけでなく、治療のための通院にかかった交通費も医療費控除の対象に含められるでしょう。
控除を受けるには、治療費の領収書を保管し、確定申告で必要書類とともに申請する手続きが欠かせません。
ただし、対象になるかは治療内容によって異なるため、不明な点は税務署や歯科医院で確認しておきましょう。
医療費控除を活用すると、自費の入れ歯にかかる実質的な負担を抑えやすくなるでしょう。
デンタルローン・分割払いを利用する
自費の入れ歯の費用は、デンタルローンやクレジットカードの分割払いを利用すると、一度の負担を抑えられます。
デンタルローンは、歯科治療の費用を分割して支払える専用のローンで、金利が比較的低めに設定されています。
まとまった費用を一度に用意するのが難しい場合でも、月々の支払いに分けることで、無理なく治療を受けられるでしょう。
クレジットカードの分割払いに対応する歯科医院もあり、手元の資金に合わせて支払い方法を選びやすくなります。
ただし、分割払いには金利や手数料がかかる場合があるため、総額でいくら支払うかを確認しておくことが大切です。
利用できる支払い方法は歯科医院によって異なるため、治療を受ける前にスタッフへ相談しておきましょう。
分割払いをうまく活用すると、費用面のハードルを下げて、質の高い入れ歯にも手が届きやすくなるでしょう。
まず保険の入れ歯から始める選択肢
費用や使い心地に不安がある場合は、まず保険の入れ歯から始める選択肢も検討する価値があります。
保険の入れ歯なら数千円〜1万円台で作れ、初めての方でも費用を抑えて入れ歯を試しやすい料金です。
実際に使ってみて、装着感や見た目に不満が出た場合に、自費の入れ歯へ切り替える進め方もできるでしょう。
保険の入れ歯は原則として半年経てば作り直せるため、使い心地を確かめてから次の入れ歯を検討しやすい仕組みです。
自費の入れ歯で何度も調整しても合わない場合に、保険から自費へ見直すことで、満足度が高まるケースもあります。
どの順番で進めるのが自分に合うかは、お口の状態や予算によって変わるため、歯科医師に相談しておくと安心です。
まず保険から始める選択肢を知っておくと、費用を抑えながら自分に合う入れ歯を見つけやすくなるでしょう。
入れ歯の料金に関する注意点
入れ歯の料金には、本体以外の追加費用が発生することもあり、安さだけで選ぶと後悔につながる場合があります。
支えの歯の治療費や、自費ならではの調整・修理費など、料金表に載らない費用も見込んでおくことが大切です。
注意点を知っておくと、提示された料金の意味を正しく理解し、納得して治療を進めやすくなります。
ここでは、追加費用が発生するケースや、安さだけで選ぶリスク、見積もりの確認ポイントを順番に整理しました。
追加費用が発生するケース
入れ歯の料金は、本体の費用だけでなく、お口の状態によって追加の費用が発生するケースがあります。
支えの歯に虫歯や歯周病がある場合は、入れ歯を作る前にその治療が必要になり、別途治療費がかかる仕組みです。
抜歯が必要な歯が残っている場合は、抜歯の費用や、傷が治るまでの期間も見込んでおく必要があるでしょう。
部分入れ歯では、バネや磁石などの部品が増えると、その分の費用が本体の料金に加算されることもあります。
自費の入れ歯では、精密検査や調整、保証などの費用が本体とは別に設定されている歯科医院も少なくありません。
完成後の調整や修理、将来の作り直しにも費用がかかるため、長期的な総額で考えておくことが大切です。
追加費用が発生するケースを知っておくと、想定外の出費に戸惑わず、落ち着いて治療を進めやすくなるでしょう。
安さだけで選ぶリスク
入れ歯を料金の安さだけで選ぶと、装着感や耐久性に不満が残り、かえって費用がかさむリスクがあります。
安い入れ歯でも快適に使える方はいますが、お口に合わないと、痛みや違和感で食事を楽しみにくくなるでしょう。
耐久性の低い入れ歯を選ぶと、早く壊れたり合わなくなったりして、修理や作り直しの費用が重なることもあります。
合わない入れ歯を我慢して使い続けると、支えの歯や歯ぐきを傷め、お口全体の健康に影響が出る場合もあるでしょう。
目先の料金だけでなく、装着感や耐久性、長期的な総額まで含めて選ぶことが、結果的に満足につながります。
何を重視するかを整理したうえで、料金とのバランスを考えて選ぶことが、後悔を防ぐ近道です。
安さだけで選ぶリスクを理解しておくと、価格と質のバランスのとれた入れ歯を選びやすくなるでしょう。
見積もりを確認するポイント
自費の入れ歯を検討するときは、治療を始める前に見積もりを取り、料金の内訳を確認することが大切です。
自費の料金は歯科医院ごとに異なるため、提示された金額に何が含まれているかを確認しておく必要があります。
本体の費用だけか、精密検査や調整、保証まで含む総額かを確認すると、後から想定外の出費が出にくくなるでしょう。
完成後の調整料や修理代、作り直しの費用がどう扱われるかも、見積もりの段階で聞いておくと安心です。
保証制度の有無や期間、対応してもらえる範囲を確認しておくと、長く使ううえでの安心につながります。
複数の歯科医院で見積もりを取り、料金と治療内容を比べると、納得できる選択をしやすくなるでしょう。
見積もりのポイントを押さえておくと、料金の総額を正しく把握して、安心して入れ歯を選びやすくなります。
後悔しない入れ歯の選び方
後悔しない入れ歯選びには、料金だけでなく、自分が何を重視するかを整理することが欠かせません。
費用・装着感・見た目・耐久性のうち、優先したいポイントを明確にすると、自分に合う入れ歯を選びやすくなります。
料金と機能のバランスを考え、歯科医師に相談しながら決めることが、満足度の高い選択につながるでしょう。
ここでは、重視するポイントの整理、料金と機能のバランス、歯科医師への相談を順番に整理しました。
重視するポイントを整理する
後悔しない入れ歯選びの第一歩は、自分が何を最も重視したいかを整理することです。
費用を抑えたいのか、見た目の自然さを求めるのか、噛み心地や装着感を優先したいのかで、適した入れ歯は変わります。
人前で話す機会が多く見た目を大切にしたい方は、金属バネのないノンクラスプデンチャーが向いているでしょう。
違和感の少なさや食事の快適さを重視する方には、薄くて丈夫な金属床義歯が選ばれることが多くなっています。
費用をできるだけ抑えたい方は、保険のレジン床義歯から検討すると、負担を抑えて歯の機能を回復できます。
優先順位を整理せずに選ぶと、料金や見た目だけで決めてしまい、使い始めてから不満が出るケースもあるでしょう。
重視するポイントを整理しておくと、数ある入れ歯の中から自分に合うものを絞り込みやすくなります。
料金と機能のバランスで選ぶ
入れ歯は、料金と機能のバランスを考えて選ぶことが、長く満足して使うための鍵になります。
安さだけを優先すると装着感や耐久性に不満が残り、高さだけを優先すると予算を超えてしまうこともあるでしょう。
保険の入れ歯は費用を抑えられる一方、自費の入れ歯は快適さや見た目に優れるという特徴を踏まえて比べることが大切です。
初期費用だけでなく、調整料や修理代、作り替えの費用まで含めた長期的な総額で考えると、判断しやすくなります。
毎日使うものだからこそ、料金に見合う使い心地や耐久性が得られるかという視点で選ぶことが望ましいでしょう。
予算の範囲内で、自分が重視するポイントを最も満たす入れ歯を選ぶと、満足度の高い結果につながります。
料金と機能のバランスを意識して選ぶと、価格にも使い心地にも納得できる入れ歯を見つけやすくなるでしょう。
歯科医師に相談して決める
入れ歯選びで迷ったときは、お口の状態を把握している歯科医師に相談して決めるのが最も確実です。
入れ歯の適応はお口の状態によって異なるため、自分に合う種類や料金は、専門家の視点で判断してもらうのが安心になります。
残った歯の本数や歯ぐきの状態によっては、希望する入れ歯が適さない場合もあり、その際は代わりの選択肢を提案してもらえるでしょう。
料金の見積もりや、保険と自費それぞれのメリット・デメリットも、納得できるまで質問しておくことが大切です。
複数の歯科医院で相談し、説明の分かりやすさや料金を比べると、信頼できる歯科医院を見極めやすくなります。
疑問や不安を残したまま決めず、納得できるまで相談することが、後悔のない入れ歯選びにつながるでしょう。
歯科医師に相談して決めると、自分のお口に合った料金と機能の入れ歯を、安心して選びやすくなります。
入れ歯の料金に関するよくある質問
Q1:入れ歯で一番安いのはどれですか?
最も安いのは保険のレジン床義歯で、3割負担なら部分入れ歯で約5,000円〜、総入れ歯で約1万円〜です。
全国どこの歯科医院でも料金は同じため、費用を抑えて入れ歯を作りたい方に向いています。
ただし支えの歯の治療が必要な場合は別途費用がかかるため、総額は事前に確認しておくと安心でしょう。
Q2:上下の総入れ歯はいくらかかりますか?
保険の総入れ歯は片顎で約1万〜15,000円が目安のため、上下両方なら単純計算で約2万〜3万円が目安になります。
自費の場合は素材によって大きく変わり、上下で数十万円〜100万円程度かかるケースもあるでしょう。
正確な料金はお口の状態や選ぶ素材によって変わるため、歯科医院で見積もりを取るのが確実です。
Q3:入れ歯は医療費控除の対象になりますか?
入れ歯の治療費は、保険・自費を問わず、医療費控除の対象になる場合があります。
1年間に支払った医療費が原則10万円を超えた場合、確定申告で所得控除を受けられ、税金の一部が戻る仕組みです。
通院の交通費も対象に含められる場合があるため、領収書を保管しておくと申請の際に役立つでしょう。
Q4:保険と自費はどちらがおすすめですか?
費用を抑えたい方は保険、装着感や見た目を重視したい方は自費が向いています。
保険は全国一律で手頃な料金、自費は素材や設計を自由に選べて快適さや見た目に優れるという違いがあります。
どちらが合うかはお口の状態や希望によって変わるため、歯科医師に相談して選ぶのが望ましいでしょう。
まとめ
入れ歯の料金は、診察料や型取り、本体の製作費を合わせた総額で、保険か自費かによって大きく変わります[1]。
保険の入れ歯は3割負担で部分入れ歯が約5,000〜15,000円、総入れ歯が片顎約1万〜15,000円と手頃な料金です[3]。
自費の入れ歯は、金属床義歯やシリコン義歯で約10〜50万円、ノンクラスプデンチャーで約8〜30万円が目安になります。
保険は費用を抑えて機能を回復でき、自費は料金が高い分、快適さや見た目を追求しやすい点が特徴です。
医療費控除やデンタルローンを活用すると、自費の入れ歯にかかる負担を抑えやすくなるでしょう[2]。
料金の安さだけで選ばず、装着感や耐久性、長期的な総額まで含めて比べることが、後悔を防ぐポイントになります。
入れ歯を検討する際は、料金の内訳や見積もりを確認し、歯科医師に相談して自分に合った方法を選びましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(最終閲覧日:2026年6月19日)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth
[2] 国税庁「医療費を支払ったとき(医療費控除)」(最終閲覧日:2026年6月19日)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm
[3] 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定(歯科)」(最終閲覧日:2026年6月19日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00012.html
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。治療法の選択や受診に関しては必ず歯科医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※歯科医師の判断により治療を実施できない場合があります。