インプラントの寿命は何年?平均・縮める原因・長持ちさせる方法をわかりやすく解説

「インプラントの寿命はどのくらいなの?」「一生もつのかな」と気になっていませんか。
インプラントの寿命は一般的に10〜15年ほどとされ、適切なケアを続ければ20年以上使えることもあります。
一方で、お手入れや生活習慣によっては、寿命が短くなってしまうこともあります。
この記事では、インプラントの平均寿命や寿命を縮める原因、長持ちさせる方法、他の治療との比較まで解説しますので、インプラントを長く使いたい方はぜひ参考にしてください。
インプラントの寿命はどのくらい?平均寿命の目安
インプラントの寿命がどのくらいなのかは、治療を検討するうえで多くの方が気になるところです。
平均すると10〜15年ほどが目安とされますが、ケア次第ではさらに長く使えることもあります。
寿命の長さは、毎日の手入れや生活習慣、通院の状況などによっても変わってきます。
「インプラントは一生もつの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、インプラントの平均寿命の目安と、寿命という言葉の意味から見ていきます。
平均は10〜15年、適切なケアで20年以上のことも
インプラントの平均寿命は、一般的に10〜15年ほどが目安とされています。
インプラントは人工物であり、毎日の使用や口の中の環境によって少しずつ負担がかかるためです。
ただし、丁寧なケアと定期的なメンテナンスを続けた場合には、20年以上機能し続けることもあるとされています。
反対に、手入れを怠ったり生活習慣に問題があったりすると、10年を待たずに使えなくなってしまうこともあります。
「平均より長く使いたい」という方は、日々のケアと通院を続けることが大切な要素になります。
インプラントの寿命は平均10〜15年が目安ですが、ケアしだいで長くも短くもなるものだと考えておくとよいでしょう。
「寿命」とはインプラント体と骨の結合が外れること
インプラントの「寿命」とは、人工歯根であるインプラント体と骨との結合が外れた状態を指すことが多いです。
インプラントは、あごの骨に埋めたインプラント体が骨としっかり結合することで、噛む力を支える仕組みになっているためです。
この結合がゆるんだり外れたりすると、インプラントが安定して機能しなくなり、寿命を迎えた状態といえます。
被せ物の部分が欠けたり外れたりした場合は、作り直しや修理で対応できることが多く、寿命とは区別されます。
「グラグラしてきた」「噛むと違和感がある」といった状態は、結合に関わるサインのことがあります。
寿命はインプラント体と骨の結合が外れることを指すと知っておくと、トラブルのサインにも気づきやすくなります。
インプラントの残存率(生存率)はどのくらい?
インプラントの残存率は、10〜15年という長い期間で見ても高い水準が報告されています。
多くの方が10年以上にわたってインプラントを使い続けられており、長期的に機能しやすい治療とされているためです。
厚生労働省の委託事業による資料では、10〜15年の累積残存率は上顎で約90%、下顎で約94%と報告されており、約9割の方がこの期間インプラントを使い続けている計算になります[1]。
この数字は、適切な治療とメンテナンスを前提としたものであり、近年では20年を超える経過の報告も増えてきているといわれます。
「本当に長持ちするの?」と不安な方にとって、こうした残存率は一つの目安になります。
高い残存率が示すように、インプラントは適切なケアを続ければ長く機能しやすい治療だといえます。
インプラントと入れ歯・ブリッジ・天然歯の寿命の違い
インプラントの寿命は、入れ歯やブリッジ、天然歯と比べてどうなのかも気になるところです。
一般的には、インプラントは入れ歯やブリッジよりも長持ちしやすいとされています。
ただし、天然歯と同じように、手入れの状況によって寿命は変わってきます。
「他の治療と比べてどのくらい違うの?」と感じている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの寿命の目安と、比べるときの注意点を見ていきます。
入れ歯・ブリッジとの寿命の比較
インプラントは、入れ歯やブリッジと比べると寿命が長い傾向があります。
インプラントはあごの骨に直接固定されることで、周りの歯に負担をかけずに、安定して噛む力を支えられるためです。
一般的に、入れ歯は4〜5年、ブリッジは7〜8年ほどで作り替えが必要になることが多いとされています。
これに対しインプラントは10〜15年以上機能することが多く、寿命の面ではもっとも長くなりやすいといえます。
入れ歯やブリッジは支えとなる歯に負担がかかり、その歯が弱ると寿命より早く使えなくなることもあります。
入れ歯やブリッジより長持ちしやすい点は、インプラントが選ばれる理由の一つになっています。
天然歯と比べたときの注意点
インプラントは天然歯に近い感覚で使える一方、天然歯とは違う注意点があります。
インプラントは虫歯にはならないものの、周囲の歯ぐきや骨は天然歯と同じように炎症を起こすことがあるためです。
天然歯には、噛んだときの感覚を脳に伝えたり、わずかに動いて力を逃がしたりするはたらきがありますが、インプラントにはこうした機能が少ないとされています。
そのため、強い力がかかると気づきにくく、噛み合わせの負担がそのままインプラントにかかってしまうことがあります。
「自分の歯と同じだから大丈夫」と考えず、天然歯とは異なる点に注意してケアすることが大切です。
天然歯との違いを理解しておくことが、インプラントを長く使ううえで欠かせないポイントになります。
インプラントの寿命を縮める主な原因
インプラントの寿命は、いくつかの原因によって短くなってしまうことがあります。
代表的なのは、インプラント周囲炎やケア不足、喫煙などの生活習慣、噛み合わせの問題などです。
これらは重なって起こることも多く、早めに気づいて対策することが大切です。
「どんなことに気をつければ寿命を縮めずにすむの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、インプラントの寿命を縮める主な原因を一つずつ見ていきます。
インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)
インプラントの寿命を縮める大きな原因の一つが、インプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎は、汚れの蓄積によってインプラントの周りの歯ぐきや骨に炎症が起こる、歯周病に似た病気のためです。
進行すると、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、インプラントを支える骨が溶けてしまい、最終的には脱落につながることもあります。
インプラントは虫歯にはなりませんが、周りの組織は天然歯と同じように炎症を起こすため、清掃が不十分だとリスクが高まります。
「歯ぐきが腫れている」「磨くと血が出る」といった変化は、周囲炎の初期サインのことがあります。
インプラント周囲炎は寿命を大きく左右するため、予防と早期発見が長持ちの鍵になります。
メンテナンス・セルフケア不足
毎日のセルフケアや定期メンテナンスの不足も、インプラントの寿命を縮める原因の一つです。
清掃が行き届かないと汚れがたまり、インプラント周囲炎や歯周病の引き金となってしまうためです。
歯ブラシだけでは汚れを落としきれないことが多く、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどの併用が欠かせません。
また、治療後は半年から1年ほどの間隔で歯科医院に通い、専門的なクリーニングや状態の確認を受けることがすすめられています。
「治療が終わればもう通わなくていい」と考えてしまうと、汚れや異変に気づけずに寿命を縮めることがあります。
毎日のていねいなケアと定期的な通院を続けることが、インプラントを長持ちさせる土台になります。
喫煙や糖尿病など生活習慣・全身の健康
喫煙や糖尿病などの生活習慣や全身の健康状態も、インプラントの寿命に影響します。
喫煙は歯ぐきの血流を悪くして治りを妨げ、骨とインプラントが結合する力を弱めたり、感染のリスクを高めたりするためです。
糖尿病は傷の治りや免疫に影響するとされ、骨粗鬆症やストレスによる食いしばりなども寿命を左右する要因とされています。
インプラントは口の中だけでなく、全身の健康とも関わっているため、生活習慣の見直しが長持ちにつながります。
「喫煙や持病があるけれど大丈夫かな」と不安な方は、治療前に歯科医師へ相談しておくと安心です。
生活習慣や全身の状態がインプラントの寿命に関わるため、体全体の健康を意識することが大切です。
歯ぎしり・食いしばりや噛み合わせ
歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの問題も、インプラントの寿命を縮める原因になります。
強い力が繰り返しかかると、インプラントや被せ物に大きな負担がかかり、緩みやヒビにつながるためです。
天然歯と違ってインプラントには力を逃がすクッションのような機能が少なく、噛む力の影響を受けやすいとされています。
噛む力が強い方や歯ぎしりのある方は、就寝中にナイトガードを使って歯やインプラントを保護するとよいでしょう。
「朝起きるとあごが疲れている」「歯をくいしばる癖がある」という方は、噛み合わせの確認をしておくと安心です。
噛み合わせや食いしばりへの対策は、インプラントへの負担を減らし、寿命を保つうえで欠かせません。
インプラントの寿命が近づいたときのサイン
インプラントの寿命が近づくと、口の中にいくつかのサインが現れることがあります。
結合のゆるみや周囲炎などのトラブルは、痛みや腫れ、ぐらつきといった形で表に出てくることが多いためです。
代表的なサインは、噛んだときの痛みや違和感、インプラント周囲の歯ぐきの腫れや赤み、出血、そして本体のぐらつきです。
これらの多くはインプラント周囲炎が関わっているとされ、放っておくと進行して脱落につながることもあります。
「最近噛みにくい」「歯ぐきの調子が悪い」と感じたら、自己判断せず歯科医院で相談することが大切です。
寿命が近づくサインに早く気づき、早めに対応することが、インプラントを守るうえで欠かせません。
インプラントの寿命を延ばす方法
インプラントの寿命は、日々の心がけや通院によって延ばすことができます。
大切なのは、丁寧なセルフケア、定期的なメンテナンス、生活習慣の見直し、噛み合わせへの配慮です。
これらを続けることで、トラブルを防ぎ、長く快適に使い続けやすくなります。
「具体的に何をすれば長持ちするの?」と知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは、インプラントの寿命を延ばす方法を4つの視点から見ていきます。
毎日のセルフケアを丁寧に行う
インプラントを長持ちさせるには、毎日のセルフケアをていねいに行うことが何より大切です。
汚れがたまるとインプラント周囲炎の原因となり、寿命を縮めてしまうことにつながるためです。
歯ブラシでの清掃に加え、歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシを使うと、歯と歯の間や細かい部分の汚れを落としやすくなります。
インプラントの根元や被せ物のまわりは汚れがたまりやすいため、道具を使い分けてていねいに磨くことがすすめられます。
「毎日のことだから続けられるか不安」という方も、自分に合った清掃道具を歯科医院で教えてもらうと続けやすくなります。
毎日のていねいなセルフケアは、インプラント周囲炎を防ぎ、寿命を延ばすための基本になります。
定期的なメンテナンスを受ける
定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも、インプラントの寿命を延ばす大切な方法です。
自分では気づきにくい汚れや初期のトラブルを、専門的なチェックとクリーニングで早めに見つけられるためです。
一般的には、治療後から半年〜1年ほどの間隔で通院し、噛み合わせの確認やプロによるクリーニングを受けることがすすめられています。
定期メンテナンスでは、インプラント周囲炎などの異変を早期に発見でき、大きなトラブルになる前に対応しやすくなります。
「調子が悪くないから通わなくてもいい」と考えず、問題がないうちから通うことが、結果的に寿命を延ばします。
定期的なメンテナンスは、トラブルの予防と早期発見につながり、インプラントを長く保つ支えになります。
禁煙や生活習慣を見直す
禁煙や生活習慣の見直しも、インプラントの寿命を延ばすうえで効果が期待できます。
喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、骨との結合や治りに悪い影響を与え、寿命を縮める要因になるためです。
禁煙に取り組むほか、糖尿病などの持病がある場合は、その管理を整えておくこともインプラントの維持につながります。
バランスのよい食事や十分な睡眠、ストレスをためない工夫なども、口や全身の健康を保つうえで役立ちます。
「喫煙や持病が気になる」という方は、治療の前後で生活習慣について歯科医師に相談しておくと安心です。
禁煙や生活習慣の改善は、インプラントだけでなく全身の健康にもつながり、長持ちを後押しします。
噛み合わせを整え負担を減らす
噛み合わせを整え、インプラントにかかる負担を減らすことも、寿命を延ばすために役立ちます。
噛み合わせが乱れていたり食いしばりがあったりすると、インプラントに過度な力がかかり、緩みやヒビの原因になるためです。
歯ぎしりや食いしばりのある方は、就寝中にナイトガードを使うことで、インプラントへの負担をやわらげやすくなります。
定期的な通院のなかで噛み合わせを確認し、必要に応じて調整してもらうことも、負担を減らすうえで大切です。
「噛む力が強いと言われたことがある」という方は、噛み合わせのチェックを受けておくと安心につながります。
噛み合わせを整えて負担をやわらげることは、インプラントを長く快適に使い続けるための支えになります。
インプラントの寿命がきたらどうなる?
インプラントの寿命がきたとき、どうなるのか不安に感じる方も少なくありません。
不具合の起こった部分によって、対応の方法は大きく変わってきます。
被せ物の部分か、骨に埋まったインプラント体かで、作り直しで済むのか再手術が必要かが分かれます。
「だめになったらもう使えないの?」と心配している方もいるのではないでしょうか。
ここでは、寿命がきたときに起こることと、その場合の対応を見ていきます。
被せ物(上部構造)の不具合の場合
被せ物にあたる上部構造が欠けたり外れたりした場合は、作り直しや修理で対応できることが多いです。
上部構造は、骨に埋まったインプラント体の上に取りつけられた部分で、必要に応じて付け替えができる構造のためです。
被せ物が割れた、外れた、すり減ったといったケースでは、その部分を新しく作り直すことで再び噛めるようになることがほとんどです。
インプラント体と骨の結合が保たれていれば、土台はそのまま使えるため、比較的負担の少ない対応で済むことが多くなります。
「欠けてしまったけれど全部やり直しなの?」と不安な方も、被せ物だけの対応で済む場合があると知っておくと安心です。
被せ物の不具合は作り直しや修理で戻ることが多いため、異変を感じたら早めに歯科医院へ相談するのがおすすめです。
インプラント体がだめになった場合
骨に埋まったインプラント体がだめになった場合は、再手術や入れ替えの検討が必要になることがあります。
インプラント体と骨の結合が外れたり、周囲炎で骨が大きく失われたりすると、そのままでは安定して使えなくなるためです。
この場合、いったんインプラントを取り除き、骨の状態が整うのを待ってから、改めて埋入を検討する流れになることがあります。
骨の量が不足しているときは、骨を増やす処置が必要になったり、別の治療方法がすすめられたりすることもあります。
「また手術が必要なの?」と不安に感じる方も、状態によって対応が変わるため、まずは検査で確かめることが大切です。
インプラント体の不具合は再手術につながることもあるため、早期発見と歯科医師への相談が何より重要になります。
インプラントの寿命は年齢によって変わる?
インプラントの寿命は、年齢そのものよりも、口や全身の健康状態に左右されやすいとされています。
年齢が上がると歯ぐきや骨、全身の状態が変化しやすく、それが寿命に影響することはあるためです。
若い方でもケアを怠れば寿命は短くなり、年齢を重ねていても手入れと健康管理が行き届いていれば長く使えることがあります。
高齢になってから治療する場合は、骨の状態や持病の有無などをふまえ、治療が可能かどうかを慎重に判断することが大切です。
「年齢的にインプラントは無理かな」と迷っている方も、まずは検査を受けて状態を確かめることがすすめられます。
寿命は年齢だけで決まるものではないため、年齢にかかわらず、ケアと健康管理を続けることが大切になります。
インプラントの保証制度と寿命の関係
インプラントには、医療機関ごとに保証制度が設けられていることがあり、寿命と関わる場面で役立ちます。
万一トラブルが起きた際の再治療や修理に、保証が適用されるかどうかで、その後の負担が変わってくるためです。
保証の内容は医療機関によって異なり、保証される期間や範囲、定期メンテナンスの受診が条件となるケースなどがあります。
保証を受けるために定期的な通院が条件とされていることも多く、これは寿命を延ばすうえでも大切な習慣につながります。
「もし長持ちしなかったらどうなるの?」と気になる方は、契約前に保証の期間や条件を確認しておくと安心です。
保証制度は医療機関によって違うため、治療を受ける前に内容をよく確かめておくことが安心につながります。
インプラントの寿命に影響する歯科医院選びのポイント
インプラントを長く使えるかどうかは、どの歯科医院で治療を受けるかにも関わってきます。
治療前の検査や診断、治療後のメンテナンス体制が整っているかは、寿命を左右する大切な要素です。
インプラント治療をめぐっては、消費者向けの相談が公的機関にも寄せられており、慎重な確認が呼びかけられています[2]。
「どんな歯科医院を選べば長持ちするの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、寿命の観点から歯科医院を選ぶときのポイントを見ていきます。
術前の検査・診断がていねいか
歯科医院を選ぶときは、治療前の検査や診断をていねいに行ってくれるかをまず確認しましょう。
骨の状態や噛み合わせ、全身の健康などを事前に詳しく調べることが、長持ちにつながる治療の土台になるためです。
レントゲンやCTなどで骨の量や質を確かめ、持病や生活習慣もふまえて治療計画を立ててもらえると、リスクを減らしやすくなります。
インプラント治療では、事前に十分な説明を受け、納得したうえで進めることや、必要に応じてほかの歯科医師の意見を聞くことも大切だとされています[2]。
「すぐに手術をすすめられて不安」という場合は、検査や説明の内容をしっかり確認しておくと安心につながります。
術前の検査と診断をていねいに行ってくれる歯科医院を選ぶことが、インプラントを長持ちさせる第一歩になります。
治療後のメンテナンス体制があるか
治療後のメンテナンス体制が整っているかも、歯科医院選びの大切なポイントです。
インプラントは入れて終わりではなく、長く機能させるために治療後の管理が欠かせないためです。
定期的なクリーニングや噛み合わせの確認、トラブル時の対応など、治療後のサポートが続く医療機関だと安心して通えます。
保証制度の有無やその条件、通院の間隔などをあらかじめ確認しておくと、治療後も見通しを持って通いやすくなります。
インプラント治療では契約内容や費用、アフターケアまで慎重に確認することが大切だとされており、事前の確認が安心につながります[2]。
治療後のメンテナンス体制が整った歯科医院を選ぶことが、インプラントを長く使い続ける支えになります。
インプラント周囲炎を防ぐためにできること
インプラントの寿命を守るうえで、インプラント周囲炎を防ぐ取り組みはとても重要です。
インプラント周囲炎は寿命を縮める大きな原因であり、進行すると骨が失われて脱落につながることもあるためです。
予防の基本は、毎日のていねいな清掃と、歯科医院での定期的なクリーニングを組み合わせることだとされています。
歯ブラシに加えて歯間ブラシやタフトブラシを使い、汚れが残りやすい根元やすき間まで清掃すると、炎症のリスクを減らしやすくなります。
「歯ぐきが少し腫れている気がする」という段階で早めに受診すると、進行を防ぎやすくなります。
毎日の清掃と定期的なケアでインプラント周囲炎を防ぐことが、寿命を延ばすうえで欠かせない取り組みになります。
インプラントの寿命と費用・保険の関係
インプラントの寿命を考えるうえでは、費用や保険の扱いも知っておくと役立ちます。
インプラント治療は基本的に保険のきかない自由診療であり、寿命や再治療を見すえて費用を考える必要があるためです。
治療後のメンテナンスにかかる費用も続いていくため、治療費だけでなく、その後の通院費用まで含めて見通しを立てておくと安心です。
なお、クリーニングや定期検診など、一部の処置が保険適用となる場合もあるとされ、扱いは状況や医療機関によって異なります。
「長く使う間にどのくらい費用がかかるの?」と気になる方は、治療前に総額や継続的な費用を確認しておくとよいでしょう。
寿命を長く保つには継続的なケアが欠かせないため、費用や保険の扱いも含めて計画的に考えておくことが大切です。
治療前に寿命について確認しておきたいこと
インプラント治療を受ける前に、寿命に関わる点を確認しておくと安心して治療に臨めます。
寿命は治療内容やその後のケア、医療機関のサポート体制によって変わり、事前の確認が後悔を防ぐことにつながるためです。
治療前には、自分の骨や歯ぐきの状態、想定される寿命の目安、メンテナンスの内容や費用、保証の条件などを聞いておくとよいでしょう。
持病や喫煙などの不安がある場合は、それが寿命にどう影響するか、どう対策できるかも相談しておくと見通しが立てやすくなります。
「思っていたのと違った」とならないよう、疑問は治療前に解消しておくことが、納得して治療を受けるうえで大切です。
寿命に関わる点を治療前にしっかり確認しておくことが、長く満足して使い続けるための準備になります。
インプラントの寿命を長持ちさせるために知っておきたいこと
インプラントを長持ちさせるには、治療後も自分の歯と同じように向き合い続けることが大切です。
インプラントは人工物であっても、周りの歯ぐきや骨は生きた組織であり、ケアや健康状態の影響を受け続けるためです。
毎日のていねいな清掃、定期的なメンテナンス、生活習慣への配慮を続けることで、寿命を延ばしやすくなります。
また、わずかな違和感や歯ぐきの変化に早めに気づき、自己判断せず歯科医院で相談することも、トラブルの予防につながります。
「治療したら安心」と思い込まず、長く付き合っていくものと考えておくと、結果的に快適な状態を保ちやすくなります。
インプラントは入れたあとのケアと向き合い方しだいで寿命が変わるため、長い目で大切に使っていくことが何より重要です。
インプラントの寿命に関するよくある質問
Q:インプラントの寿命は何年くらいですか?
A:一般的には10〜15年ほどが目安とされ、適切なケアを続ければ20年以上使えることもあります。
寿命は手入れや生活習慣、通院の状況によって変わるため、ていねいなケアを続けることが大切です。
Q:インプラントの寿命がきたらどうなりますか?
A:不具合の場所によって対応が変わります。
被せ物の部分なら作り直しや修理で戻ることが多く、骨に埋まったインプラント体がだめになった場合は再手術や入れ替えを検討することがあります。
気になる症状があれば、早めに歯科医院で相談すると安心です。
Q:何がインプラントの寿命を縮めますか?
A:インプラント周囲炎やケア不足、喫煙や糖尿病などの生活習慣、歯ぎしりや噛み合わせの問題などが主な原因です。
これらは重なって起こることも多いため、日々のケアと定期的な通院で予防することが大切になります。
Q:インプラントを長持ちさせるにはどうすればいいですか?
A:毎日のていねいなセルフケア、半年〜1年ごとの定期メンテナンス、禁煙などの生活習慣の見直し、噛み合わせへの配慮が役立ちます。
自分に合ったケアの方法は、歯科医院で相談しながら続けると安心です。
Q:インプラントは一生もちますか?
A:人工物である以上、一生もつとは言いきれません。
ただし、適切な治療と日々のケア、定期的な通院を続けることで、長期間にわたって安定して使い続けやすくなります。
寿命の目安や注意点を知り、長く付き合っていく意識を持つことが大切です。
まとめ
インプラントの寿命は、一般的に10〜15年ほどが目安とされ、適切なケアを続ければ20年以上使えることもあります。
厚生労働省の委託事業による資料では、10〜15年の累積残存率は上顎で約90%、下顎で約94%とされ、多くの方が長く使い続けています[1]。
寿命を縮める主な原因は、インプラント周囲炎やケア不足、喫煙や糖尿病などの生活習慣、歯ぎしりや噛み合わせの問題です。
寿命を延ばすには、毎日のていねいなセルフケア、定期的なメンテナンス、禁煙などの生活習慣の見直し、噛み合わせへの配慮が役立ちます。
寿命がきたときは、被せ物なら作り直しや修理で対応でき、インプラント体の不具合では再手術を検討することがあります。
インプラント治療では、事前に十分な説明を受けて納得し、治療後のメンテナンスまで続けられる医療機関を慎重に選ぶことが大切だとされています[2]。
インプラントを長く使うために、まずは検査を受け、気になることは歯科医師に相談してみてください。
参考文献
[1] 厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のためのQ&A(最終閲覧日:2026年7月6日)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf
[2] 独立行政法人 国民生活センター「歯科インプラント治療で思わぬ被害(消費者トラブル解説集)」(最終閲覧日:2026年7月6日)
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2012_57.html
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
治療に関しては必ず歯科医師にご相談ください。
※効果・効能の現れ方や治療経過には個人差がございます。
※歯科医師の判断により治療を受けられない場合があります。