インプラントの痛みはいつまで?手術中・術後・数年後の痛みを解説

「インプラント手術って痛いの?」「術後の痛みはいつまで続くの?」と不安に感じていませんか?
インプラント手術中は麻酔が効いているため痛みはほとんどなく、術後の痛みも多くは数日から1週間ほどで落ち着いていくのが一般的です[1]。
ただし、痛み止めが効かない・痛みが長く続く・数年後に急に痛むといった場合は、トラブルのサインのこともあるため、見きわめが大切です。
この記事では、手術中や術後の痛みの程度といつまで続くか、痛みのピーク、注意したい痛み、和らげる方法までまとめているため、痛みが不安な方はぜひ参考にしてください。
インプラント手術は痛い?痛みの基本
実際には、手術中は麻酔が効いているため、痛みをほとんど感じずに受けられます。
インプラント手術と聞くと、あごの骨に埋める治療のため、強い痛みを想像して不安になる方も多いのではないでしょうか。
痛みが出やすいのは麻酔が切れたあとで、その多くは処方された痛み止めでやわらげられるものです。
痛みの程度や続き方には個人差があり、手術の範囲や体質によっても変わってきます。
ここからは、インプラントの痛みについて、まずは基本的なところをやさしく整理していきましょう。
手術中は麻酔で痛みをほとんど感じない
インプラント手術は、麻酔をしっかり効かせて行うため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
歯を抜くときと同じ局所麻酔を使い、あごの骨や歯ぐきの感覚をなくしてから手術を進めるためです。
麻酔が十分に効いているかを確認してから始めるので、痛みで途中がつらくなる心配は少ないといえます。
手術中は、押される感覚や振動を感じることはあっても、鋭い痛みが走ることはほとんどないでしょう。
緊張が強い方には、うとうとした状態で受けられる静脈内鎮静法という方法もあり、不安をやわらげられます。
手術そのものより、麻酔が切れたあとの痛みを心配する声が多く、術中はあまり不安に感じなくてよいでしょう。
痛みの程度は抜歯と同じくらいといわれる
インプラント手術後の痛みは、一般的に抜歯と同じくらいか、それより軽い程度といわれています。
手術では歯ぐきを開いて骨に人工歯根を埋めるため、抜歯と同じように傷が治る過程で痛みが出るからです。
ただし、範囲が小さい手術であれば、思ったより軽く済んだと感じる方も少なくありません。
親知らずを抜いたときのような痛みや腫れを目安にイメージすると、心づもりがしやすいでしょう。
処方された痛み止めを使えば、日常生活を送れる程度に落ち着くことが多いといえます。
想像より痛みは軽いことも多いため、必要以上に怖がらず、痛みが出たら痛み止めで対処すると考えておくと安心です。
痛みや腫れには個人差がある
インプラントの痛みや腫れの出方には、大きな個人差があります。
手術の範囲や本数、骨の状態、体質、痛みの感じ方などが人によって違うためです。
同じ手術でも、ほとんど痛まない方もいれば、数日つらさが続く方もいます。
骨を補う処置をともなう場合や、複数本をまとめて手術した場合は、腫れや痛みが強めに出る傾向があるでしょう。
反対に、1本だけの手術では、腫れをあまり感じずに済むこともあります。
人と比べて一喜一憂せず、自分の状態に合わせて、痛みが強いときは早めに歯科へ相談することが大切です。
インプラントの術後の痛みはいつまで続く?ピークと経過
麻酔が切れると痛みを感じ始めますが、多くは時間とともに少しずつやわらいでいきます。
インプラントで最も多い不安の一つが、術後の痛みがいつまで続くのかという点でしょう。
痛みや腫れには、強くなるピークと、落ち着いてくるおおよその目安があるものです。
経過の見通しを知っておくと、今どのあたりにいるのかがわかり、落ち着いて過ごしやすくなるでしょう。
ここからは、術後の痛みのピークや、落ち着くまでの目安を順にみていきます。
痛みのピークは術後いつごろ?
インプラント術後の痛みや腫れは、手術当日から数日のうちにピークを迎えることが多いといえます。
手術で傷ついた組織が治ろうとする反応として、術後しばらくは腫れや痛みが強まりやすいためです。
腫れは、細菌感染が起きていなければ、数日後をピークに、その後はだんだん引いてくるとされています。
多くの場合、術後2〜3日ごろが痛みや腫れのいちばんつらい時期になるでしょう。
この時期に処方された痛み止めを上手に使うと、つらさをやわらげながら過ごしやすくなります。
ピークを過ぎれば少しずつ楽になっていくことが多いため、その数日を乗り切る心づもりをしておくと安心です。
術後の痛みが落ち着くまでの目安
インプラント術後の痛みは、多くの場合、数日から1週間ほどで少しずつ落ち着いていきます。
傷が治るにつれて炎症がおさまり、痛みや腫れも自然とやわらいでいくのが一般的な経過だからです。
強い痛みが出やすいのは最初の2〜3日で、その後は痛み止めを使う回数も少しずつ減っていくでしょう。
範囲の小さな手術なら数日で気にならなくなる方もいれば、骨を補う処置をした場合は1〜2週間ほど鈍い痛みが残ることもあります。
抜糸のころには、多くの方が日常生活に支障のない程度まで回復していると感じられるでしょう。
ただし、落ち着くまでの期間には個人差があるため、目安として捉え、つらさが長引くときは歯科に相談することが大切です。
腫れや内出血の経過
痛みとあわせて、手術のあとには腫れや内出血が出ることもありますが、多くは一時的なものです。
腫れは、傷ついた組織が治ろうとして起こる自然な反応で、感染がなければ数日をピークに引いていくためです。
頬のあたりが腫れたり、皮膚に青あざのような内出血が出たりしても、多くは1〜2週間ほどで薄れていきます。
腫れが強く出やすいのは、手術の範囲が広かった場合や、骨造成をともなった場合といえるでしょう。
内出血の色は、青紫から黄色へと変化しながら、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
見た目に驚くこともありますが、多くは自然に治まるため、あわてず経過をみておくと安心です。
治療の段階別に見るインプラントの痛み
インプラント治療は複数の段階に分かれており、それぞれの場面で感じる痛みには違いがあります。
抜歯から手術、抜糸、人工歯を入れるまで、進み方によって痛みの出方や程度が変わってくるものです。
どの段階でどんな痛みが出やすいかを知っておくと、必要以上に不安にならずに治療を進めやすくなります。
自分が今どの段階にいるのかがわかると、痛みへの心づもりもしやすくなるでしょう。
ここからは、治療の段階ごとに感じやすい痛みを、順に整理していきます。
抜歯・1次手術の痛み
治療の始まりである抜歯や1次手術では、麻酔が切れたあとに痛みが出ることがあります。
歯を抜いたり、人工歯根を埋めるために歯ぐきを開いたりするため、傷が治る過程で痛みが生じるからです。
1次手術は人工歯根を骨に埋める最初の手術で、術後の痛みや腫れが出やすい段階といえるでしょう。
とはいえ、多くは処方された痛み止めでやわらぎ、数日でピークを越えていくことがほとんどです。
抜歯と同時に人工歯根を埋める方法もあり、その場合は手術の回数を減らせることもあります。
最初の段階の痛みは、痛み止めでコントロールできる範囲におさまることが多いといえるでしょう。
骨造成・骨移植をともなう場合の痛み
あごの骨が足りず、骨を補う骨造成や骨移植をともなう場合は、痛みや腫れが強めに出る傾向があります。
骨を増やす処置では手術の範囲が広がりやすく、その分だけ組織へのダメージも大きくなるためです。
通常のインプラント手術より、腫れや痛みが長引きやすく、1〜2週間ほど鈍い痛みが残ることもあるでしょう。
処方される痛み止めや抗菌薬を指示どおりに使うことで、つらさをやわらげながら回復を待ちやすくなります。
腫れが強く出ても、感染がなければ数日をピークに引いていくことがほとんどです。
骨を補う処置をともなうときは、痛みがやや強めに出ることを知っておくと、心の準備がしやすいでしょう。
2次手術・抜糸の痛み
人工歯根が骨と結びついたあとに行う2次手術や、糸を取る抜糸でも、軽い痛みを感じることがあります。
2次手術では、埋まった人工歯根の頭を出すために歯ぐきを少し切開するため、術後に軽い痛みが出るからです。
ただし1次手術に比べると範囲が小さく、痛みや腫れは軽く済むことが多いといえるでしょう。
抜糸は、糸を取り除くだけの処置のため、強い痛みをともなうことはほとんどありません。
チクッとする程度の刺激を感じることはあっても、短時間で終わり、その後に痛みが続くことは少ないものです。
後半の段階の痛みは、最初の手術より軽いことが多いため、過度に心配しなくてよいでしょう。
人工歯(上部構造)を入れた後の痛み
最後に人工の歯(上部構造)を取りつけたあとは、噛み合わせによって軽い痛みや違和感が出ることがあります。
新しい歯が入ると、噛んだときの当たり方がわずかに変わり、慣れるまで違和感を覚えやすいためです。
多くは数日から数週間で慣れていきますが、特定の場所で噛むと痛む場合は、調整が必要なこともあるでしょう。
かみ合わせの高さが合わないままだと、人工歯根や周りの組織に負担がかかることもあります。
噛むと痛い、当たって気になるといったときは、我慢せず歯科で調整してもらうことが大切です。
上部構造を入れたあとの痛みは、調整で解消できることが多いため、遠慮せず相談すると安心でしょう。
インプラントの痛みを和らげる・悪化させないためのポイント
術後の痛みは、過ごし方や対処のしかたによって、感じ方が変わってくるものです。
処方された薬を正しく使い、患部を刺激しないように気をつけることで、つらさをやわらげやすくなります。
反対に、無理をしたり患部を刺激したりすると、痛みや腫れが長引くこともあるため注意が必要です。
ちょっとしたコツを知っておくと、術後の数日を落ち着いて乗り切りやすくなるでしょう。
ここからは、痛みを和らげ、悪化させないためのポイントを整理していきます。
処方された痛み止めの使い方
術後の痛みには、処方された痛み止めを上手に使うことが、いちばんの支えになります。
痛み止めは、痛みが強くなってから飲むより、痛みを感じ始めた早めのタイミングで使うほうが効きやすいためです。
多くの場合、痛み止めとあわせて感染を防ぐ抗菌薬も処方され、指示された量と回数を守ることが大切になります。
痛み止めは痛みがなければ無理に飲む必要はありませんが、抗菌薬は自己判断でやめないようにしましょう。
決められた使い方を守れば、多くの痛みは日常生活を送れる程度におさえられるでしょう。
痛み止めの使い方で迷ったときは、自分だけで判断せず、歯科医師や薬剤師に確認すると安心です。
手術後に気をつけたい生活の工夫
手術後の数日は、患部を刺激しない生活を心がけることで、痛みや腫れを悪化させずにすみます。
血流が過度に増えると腫れや出血につながりやすく、安静に過ごすことが回復の助けになるためです。
手術当日は、激しい運動や長風呂、飲酒を控え、体を温めすぎないようにするとよいでしょう。
腫れが気になるときは、冷たいタオルなどで頬をやさしく冷やすと、つらさがやわらぐこともあります。
食事は、患部を避けてやわらかいものを選び、熱すぎるものや刺激の強いものは控えると安心です。
数日間だけでも生活を少し整えることが、痛みや腫れを長引かせないことにつながります。
患部の清掃と刺激を避ける
術後は、患部を清潔に保ちつつ、直接刺激しないように気をつけることが大切です。
傷口に汚れがたまると細菌が増えて感染につながり、痛みや腫れが強まることもあるためです[2]。
歯みがきは、手術した部分を避けて、ほかの歯はふだんどおりていねいに磨くようにしましょう。
食べかすが気になるときは、強くうがいをせず、軽く口をゆすいで落とす程度にとどめるとよいでしょう。
うがい薬や歯みがき粉の使い方は、歯科医師の指示に従うと、刺激を避けながら清潔を保ちやすくなります。
正しい清掃と刺激を避ける工夫が、感染による痛みを防ぎ、順調な回復を後押ししてくれます。
注意が必要な痛み・すぐ相談したい痛み
術後の痛みの多くは自然に落ち着きますが、なかには早めの相談が必要な痛みもあります。
いつもの経過と違う強い痛みや、長く続く痛みは、トラブルのサインのこともあるためです。
どんな痛みが要注意かを知っておくと、様子を見てよい場合と相談すべき場合を見分けやすくなります。
我慢を続けると回復が長引くこともあるため、気になる痛みは早めに歯科へ伝えることが大切です。
ここからは、すぐに相談したい痛みのサインを整理していきます。
痛み止めが効かない・痛みが強くなる
処方された痛み止めが効かない、または日がたつほど痛みが強くなる場合は、早めの相談が必要です。
通常は数日でやわらいでいくため、痛みが増していくのは、感染などのトラブルが起きているサインのこともあるためです。
痛みとともに、腫れがひどくなる、膿が出る、熱っぽいといった症状があるときは、とくに注意が必要でしょう。
こうした場合は、自己判断で痛み止めを増やして様子を見るのではなく、早めに歯科を受診することが大切です。
放置すると回復までに長い治療を要することもあるため、早めの対応が結果的に負担を減らします[2]。
いつもと違うと感じる強い痛みは、我慢せず歯科に連絡することを心がけてみてください。
1週間以上痛みが続く・ぶり返す
1週間以上たっても痛みが引かない、いったん治まった痛みがぶり返す場合も、注意したいサインです。
順調な経過であれば痛みは徐々に落ち着くため、長引く痛みは何らかの原因が隠れていることがあるためです。
人工歯根がうまく骨と結びついていなかったり、傷口に感染が起きていたりすると、痛みが続くことがあるでしょう。
一度おさまった痛みが再び出てきたときも、その部分でトラブルが起きている可能性があります。
痛みの続き方や出方は自分では判断しにくいため、経過を歯科に伝えて確認してもらうと安心です。
長引く痛みやぶり返す痛みは、早めに相談することで、原因の見極めと対処につなげやすくなります。
しびれや麻痺をともなう痛み
痛みだけでなく、唇やあご、舌にしびれや麻痺を感じる場合は、できるだけ早く歯科に相談することが大切です。
まれに、人工歯根を埋める位置が神経に近いと、神経が刺激されてしびれや感覚の変化が起こることがあるためです[3]。
多くは一時的なものですが、長引く場合は、早めの対応が回復のうえで重要になることもあるでしょう。
手術後にしびれが続く、感覚が戻らないと感じたときは、様子を見すぎずに連絡することが大切です。
厚生労働省の資料でも、痛みや知覚の変化、感染の兆候がないことが良好な状態の目安とされています[1]。
しびれや麻痺をともなう痛みは見過ごさず、早めに歯科医師へ伝えることを心がけてみてください。
インプラントが数年後・老後に急に痛くなるのはなぜ?
インプラントそのものは虫歯になりませんが、まわりの歯ぐきや骨、部品にはトラブルが起こることがあります。
治療から数年たって、インプラントが急に痛み出すと、不安になる方も多いのではないでしょうか。
痛みの背景には、インプラント周囲の炎症や、噛み合わせ・部品の不具合が隠れていることが少なくありません。
原因を知っておくと、日ごろのケアで防ぎやすくなり、痛みが出たときも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
ここからは、数年後や老後に痛みが出る主な理由と、その備えを整理していきます。
インプラント周囲炎による痛み
数年後に痛みが出る原因として多いのが、「インプラント周囲炎」という炎症です。
インプラント周囲炎は、まわりに歯垢や細菌がたまり、歯ぐきや骨に炎症が起こる、いわばインプラントの歯周病だからです[3]。
天然の歯より炎症が骨に伝わりやすく、重症化しやすい傾向があるため、注意が必要とされています。
進行すると、歯ぐきの腫れや出血、噛んだときの痛み、インプラントのぐらつきなどが出てくるでしょう。
初期は自覚しにくいため、痛みを感じたときには進んでいることもあり、早めの受診が大切になります。
日ごろの清掃と定期検診で予防と早期発見に努めることが、周囲炎による痛みを防ぐ近道といえます。
噛み合わせや部品のトラブルによる痛み
インプラント周囲炎のほかに、噛み合わせのズレや部品の不具合が、数年後の痛みにつながることもあります。
長く使ううちに、噛み合わせが少しずつ変化したり、人工歯根と人工歯をつなぐネジがゆるんだりすることがあるためです。
噛み合わせが合わなくなると、特定の場所に負担が集中し、噛んだときの痛みや違和感が出てくるでしょう。
部品がゆるんだり、人工歯が欠けたりした場合も、そのまま使い続けると痛みの原因になります。
こうしたトラブルは、歯科での調整や部品の交換で対応できることが多いといえます。
かみ合わせの変化や部品の不具合による痛みは、早めに相談すれば大きなトラブルを防ぎやすくなります。
長く快適に使うためのメンテナンス
数年後の痛みを防ぎ、インプラントを長く快適に使うには、日ごろのメンテナンスが欠かせません。
インプラントの周りの炎症や不具合は、毎日のケアと定期検診で予防・早期発見できることが多いためです[2]。
毎日の歯みがきに加え、歯間ブラシなどを使い、インプラントのまわりまでていねいに清掃しましょう。
数か月に一度の定期検診では、清掃だけでなく、噛み合わせや部品の状態も確認してもらえます。
厚生労働省の資料でも、治療後10年ほどで一定の割合のインプラントが失われるとされ、継続的なケアの大切さがうかがえます[3]。
治療して終わりにせず、日々のケアと定期検診を続けることが、痛みなく長く使ううえでいちばんの支えといえるでしょう。
痛みが不安な方へ|痛みを抑える治療の工夫
インプラントには、痛みや不安をやわらげるための工夫や選択肢がいくつも用意されています。
「痛みに弱いので手術が怖い」と感じて、治療に踏み切れない方も少なくないでしょう。
麻酔の方法や歯科の選び方を知っておくと、痛みへの不安をやわらげたうえで検討しやすくなります。
自分の不安を歯科医師に伝えることも、安心して治療を受けるための大切な一歩になるでしょう。
ここからは、痛みを抑えるための治療の工夫を整理していきます。
麻酔・静脈内鎮静法という選択肢
痛みや恐怖心が強い方には、局所麻酔に加えて「静脈内鎮静法」という選択肢があります。
静脈内鎮静法は、点滴で鎮静剤を使い、うとうととした眠っているような状態で手術を受けられる方法だからです。
手術中の記憶が残りにくく、緊張や恐怖をやわらげられるため、不安が強い方に向いているでしょう。
局所麻酔だけでも手術中の痛みはほとんどありませんが、心理的な負担を減らしたい場合の選択肢になります。
対応しているかは歯科によって異なるため、希望する場合は事前に確認しておくと安心です。
痛みや不安が強いときは、こうした方法を相談することで、落ち着いて治療に臨みやすくなるでしょう。
痛みに配慮した歯科の選び方
痛みや術後のトラブルをできるだけ避けるには、診断とケアを丁寧に行う歯科を選ぶことが大切です。
事前の検査や説明が十分で、術後の管理まで整っている歯科ほど、痛みやトラブルを抑えやすいためです。
CTなどで骨や神経の位置をくわしく調べ、無理のない計画を立てているかは、確認したいポイントでしょう。
痛みや不安について質問したときに、わかりやすく丁寧に答えてくれるかどうかも、選ぶ際の目安になります。
治療後のメンテナンス体制や、トラブル時の対応について説明があるかも、あわせて確かめておくと安心です[1]。
痛みへの配慮を含めて信頼できる歯科を選ぶことが、安心して治療を受ける土台になるといえるでしょう。
インプラントの痛みに関するよくある質問
Q:インプラント手術中は痛いですか?
A:インプラント手術中は麻酔がしっかり効いているため、痛みを感じることはほとんどありません。
歯を抜くときと同じ局所麻酔を使い、感覚をなくしてから手術を進めるため、鋭い痛みが走る心配は少ないといえます。
不安が強い方には、うとうとした状態で受けられる静脈内鎮静法という方法もあるため、事前に相談すると安心です。
Q:術後の痛みはいつまで続きますか?
A:術後の痛みは、多くの場合、数日から1週間ほどで少しずつ落ち着いていきます。
強い痛みが出やすいのは最初の2〜3日で、その後は痛み止めを使う回数も減っていくのが一般的です。
骨を補う処置をした場合は1〜2週間ほど鈍い痛みが残ることもあり、続き方には個人差があるといえるでしょう。
Q:痛み止めが効かないときはどうすればいいですか?
A:処方された痛み止めが効かない、日がたつほど痛みが強くなるといったときは、早めに歯科を受診してください。
通常は数日でやわらぐため、痛みが増すのは感染などのトラブルが起きているサインのこともあります。
自己判断で痛み止めを増やして様子を見ず、腫れや膿、熱っぽさをともなうときはとくに早めの相談が大切です[2]。
Q:数年後に痛くなるのはなぜですか?
A:数年後の痛みは、インプラント周囲炎や、噛み合わせ・部品のトラブルが原因であることが多いです。
インプラント周囲炎は、清掃が行き届かず周りの歯ぐきや骨が炎症を起こす状態で、天然歯の歯周病にあたります[3]。
毎日のお手入れと定期検診で早めに気づくことが、数年後の痛みを防ぐいちばんの近道といえるでしょう。
まとめ
インプラント手術中は麻酔が効いているため、痛みを感じることはほとんどありません。
術後は麻酔が切れると痛みが出ますが、多くは術後2〜3日をピークに、数日から1週間ほどで落ち着いていきます。
骨を補う処置をともなう場合は、腫れや痛みがやや強く、長引きやすい傾向があります。
痛みには処方された痛み止めを早めに使い、患部を刺激しない生活を心がけると、つらさをやわらげやすくなるでしょう。
一方で、痛み止めが効かない、1週間以上続く、しびれをともなうといった痛みは、早めに歯科へ相談したいサインです。
数年後や老後の痛みは、インプラント周囲炎や噛み合わせのトラブルが原因のことが多く、日ごろのケアと定期検診が予防につながります。
痛みが不安なときは一人で抱え込まず、麻酔の選択肢や術後の対応まで含めて、歯科医師によく相談してみましょう。
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
治療に関しては必ず歯科医師にご相談ください。
※効果・効能・治療の経過には個人差がございます。
※お口の状態により、ご希望の治療を受けられない場合があります。
参考文献
[1] 厚生労働省委託事業「歯科インプラント治療のためのQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-02.pdf
[2] 独立行政法人 国民生活センター「歯科インプラント治療で思わぬ被害」
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2012_57.html
[3] 独立行政法人 国民生活センター「あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか-なくならない歯科インプラントにかかわる相談-」
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190314_1.html
[4] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth
[5] 佐賀市「歯周病の予防について」