歯ぎしりマウスピースとは?効果・保険適用・値段・デメリットを解説

寝ている間の歯ぎしりが気になって、マウスピースを使ったほうがいいのか迷っていませんか?
歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)は、就寝中の歯や顎にかかる力をやわらげる装置で、症状があれば保険適用で作れる場合もあります。
ただし、種類や保険適用の条件、市販品との違い、注意点を知っておかないと、思ったような効果につながらないこともあります。
この記事では、歯ぎしりマウスピースの効果やメリット・デメリット、保険適用の条件と値段、市販品との違い、選び方や正しい使い方までをわかりやすく整理しますので、検討中の方はぜひ参考にしてください。
歯ぎしりのマウスピース(ナイトガード)とは?
歯ぎしりのマウスピースと聞いても、どんな装置でどう役立つのか、いまひとつイメージしづらいですよね。
歯ぎしり用のマウスピースは「ナイトガード」とも呼ばれ、就寝中に装着して歯や顎にかかる力をやわらげるための装置です[1]。
歯やかぶせ物のすり減りを防いだり、顎の筋肉の負担を減らしたりするために、歯科で広く使われています。
まずは、マウスピースの基本的な役割と種類を整理しておきましょう。
マウスピースの役割
歯ぎしりのマウスピースは、強くかかる力から歯や顎を守るクッションのような役割を果たします。
歯ぎしりや食いしばりでは、自分の体重ほどの強い力が長時間歯や顎にかかると言われており、その負担を分散することが大切なためです。
歯と歯の間にマウスピースが入ることで、直接歯どうしがすり減ったり、顎に強い力が伝わったりするのを防ぎます。
ギリギリとこすれる横揺れの力もマウスピースが受け止めてくれるため、歯のすり減りや欠けを抑えやすくなります。
歯ぎしりそのものをなくす装置ではありませんが、起きてしまう力を受け止めて被害を減らす役目を担っています。
歯ぎしりを完全に止められなくても、毎晩の負担を減らせるだけで歯や顎を守れるため、検討する価値のある装置です。
ハードタイプとソフトタイプの違い
歯ぎしりのマウスピースには、大きく分けてハードタイプとソフトタイプの2種類があります。
素材の硬さや作り方が違うため、装着感や向き不向きにも差が出るためです。
歯科では症状の強さや好みに合わせて、どちらかを選んだり使い分けたりしながら作られます。
ハードタイプは硬いプラスチックで作られ、すり減りに強く長く使いやすい一方、慣れるまで違和感を感じることがあります。
ソフトタイプはゴムのような柔らかい素材で、装着感が軽いものの、強い歯ぎしりでは早く傷んでしまうこともあります。
自分の歯ぎしりの強さや使い心地を踏まえ、歯科で相談しながら選ぶのが良いでしょう。
歯ぎしりマウスピースの効果
歯ぎしりマウスピースが具体的にどんな効果をもたらすのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
マウスピースは、歯や顎にかかる負担を減らすことで、すり減りや痛みなどの問題を防ぐ助けになります[1]。
完全に歯ぎしりをなくす装置ではありませんが、毎晩の影響を抑えることで多くのメリットが期待できます。
ここでは、歯ぎしりマウスピースの主な効果を整理します。
歯のすり減りや破損を防ぐ
歯ぎしりマウスピースのいちばん代表的な効果は、歯のすり減りや破損を防ぐことです。
歯ぎしりでは横滑りする力で歯の表面が削れていくため、マウスピースが間に入ることで歯どうしの直接的なすり減りを防げるためです。
歯がすり減ると噛み合わせが変わったり、知覚過敏や歯の欠けにつながったりすることもあります。
長年の歯ぎしりで前歯の先が平らになる、奥歯の山が低くなるといった変化を抑える助けになります。
歯が割れたり折れたりするリスクを減らせるのも、見過ごせない効果のひとつです。
歯はすり減ると元に戻せないため、毎晩のマウスピースで歯を守ることが安心につながります。
顎の筋肉の負担を和らげる
顎まわりの筋肉の負担を和らげることも、マウスピースの大切な効果です。
上下の歯の間にクッションが入ると、強く噛みしめる力が分散されて、顎を動かす筋肉が休まりやすくなるためです。
朝起きたときに感じる顎のだるさや、こめかみの張りが和らぐと感じる方もいます。
食いしばりや歯ぎしりが強い方は、咬筋や側頭筋がいつも緊張していて、こりや疲れを感じやすい傾向があります。
マウスピースを使うことで、筋肉が酷使される時間が減り、結果として痛みやこわばりの軽減につながることがあります。
顎のだるさや張りに心当たりがある方は、マウスピースが対処の手段になり得るため、歯科で相談してみるのが良いでしょう。
詰め物・被せ物を守る
マウスピースは、詰め物や被せ物を守ることにも役立ちます。
強い力が繰り返しかかると、詰め物が外れたり、被せ物が欠けたりすることがあるためです。
特に高額なセラミックや、長く使いたいインプラントなどは、力から守る工夫が大切になります。
治療した歯がすぐに壊れてしまう、夜のうちに詰め物が外れていることがある、といったお悩みにも、マウスピースが役立つことがあります。
歯そのものだけでなく、治療した部分も含めて守れるのが、装着のメリットです。
治療した歯を長く保つためにも、毎晩の保護があると安心です。
顎関節症や頭痛・肩こりの予防に役立つことも
歯ぎしりマウスピースは、顎関節症の予防や、頭痛・肩こりの軽減につながることもあります[2]。
顎にかかる強い力が減ると、顎関節への負担や周囲の筋肉のこわばりも和らぐためです。
歯ぎしりが背景にある顎関節症や、夜の食いしばりからくる朝の頭痛・肩こりに対して、対処のひとつになります。
朝起きると頭が重い、こめかみが痛む、肩がガチガチに張っていると感じる方の中には、夜の食いしばりが関係している場合があります。
マウスピースで夜の負担が減ると、こうした不調が軽くなったと感じる方もいます。
すべての方に同じ効果があるとは限らないため、不調が続くときは歯科で原因も含めて相談しておくのが良いでしょう。
歯ぎしりマウスピースのデメリット・注意点
マウスピースには多くのメリットがある一方、知っておきたいデメリットや注意点もあります。
事前にデメリットを理解しておけば、使い始めてから「思っていたのと違う」と感じることを防げます。
ここでは、歯ぎしりマウスピースを使ううえで押さえておきたい注意点を整理します。
装着時の違和感
マウスピースを使い始めたばかりのころは、装着時の違和感を感じることがあります。
口の中に異物が入る形になるため、慣れるまでは話しづらい・寝づらいといった感覚を持つことが多いためです。
特に厚みのあるハードタイプは、最初の数日から数週間は違和感が強めに感じられる場合があります。
寝ているうちに無意識に外してしまった、装着すると唾液がたまりやすく感じるといった声もあります。
ただし、多くの方は1〜2週間ほどで慣れて、毎晩自然に装着できるようになるといわれています。
違和感は使い続けるうちに薄れていくことが多いため、最初のうちはあきらめずに続けてみると安心です。
合わないと噛み合わせや歯並びに影響することがある
サイズや形が合わないマウスピースを使い続けると、噛み合わせや歯並びに影響することがあります。
自分の歯にぴったり合っていない装置を毎晩装着すると、特定の部分に力が偏ってかかり、歯の位置が少しずつ動いてしまう場合があるためです。
「出っ歯になる」「逆効果になる」といった心配は、こうした不適切な装着が背景にあることが多いといえます。
市販品をそのまま使い続けた結果、噛み合わせがずれた感じがする、奥歯が浮いてきたといった違和感につながった方もいます。
歯科で作るオーダーメイドのマウスピースであれば、定期的なチェックでこうした影響を防ぎやすくなります。
合わないマウスピースを使い続けないことが大切なため、違和感が続くときは無理に使わず歯科に相談するのが良いでしょう。
お手入れや管理の手間
毎日のお手入れや管理に少し手間がかかる点も、知っておきたいデメリットです。
マウスピースは口の中に入れる装置のため、清潔に保たないと細菌が増えたり、においや変色の原因になったりするためです。
毎朝外したあとに洗う、定期的に専用洗浄剤を使うなど、ある程度のケアが必要になります。
洗わずにケースに戻していたら独特のにおいが気になるようになった、色の濃い飲み物のあとに装着したら変色してしまったといった声もあります。
熱湯で洗うと変形することがあるため、ぬるま湯や水道水でやさしく洗うのが基本です。
一度習慣にしてしまえば負担は大きくないため、最初に正しい洗い方を覚えておくと長く清潔に使えて安心です。
歯ぎしりマウスピースの保険適用と値段
マウスピースを作るときに気になるのが、保険が使えるのかと費用ですよね。
歯ぎしりマウスピースは、一定の条件を満たせば健康保険の対象となり、自費に比べてかなり抑えた費用で作ることができます。
ただし、保険適用には条件があり、6ヶ月以内の作り直しなど一部のルールも知っておく必要があります。
ここでは、保険適用の条件と値段の目安をまとめます。
保険適用される条件
歯ぎしり用マウスピースは、歯のすり減りや顎の痛みなどの症状があり、治療目的で必要と判断された場合に保険適用となります。
歯科医師が診察のうえで適応を判断するため、まずは歯科で相談することが第一歩です。
歯のすり減りや欠け、朝の顎のだるさ、頭痛・肩こりなどの自覚症状がある場合は、保険適用の対象となるケースが多いといえます。
一方で、症状がなく予防目的だけで作りたい場合は、自費診療となります。
自分の症状で保険が使えるかは歯科の判断によるため、気になる方は受診時に確認しておくのが良いでしょう。
値段の目安(保険・自費)
歯ぎしりマウスピースの値段は、保険適用かどうかでかなり変わります。
保険適用の場合は3割負担で、おおむね3,000〜5,000円程度が目安になるためです。
自費で作る場合は素材や歯科医院の方針によって幅があり、1万円から数万円ほどになることもあります。
多くの方が選ぶ保険適用のハードタイプは、3割負担で5,000円前後で作れるケースが一般的です。
自費の場合は、より薄くて違和感の少ないタイプや、強度の高い素材を選べることがあります。
まずは保険適用で作れるかを歯科で確認したうえで、必要に応じて自費の選択肢を検討するのが良いでしょう。
6ヶ月以内の作り直しは自費になる
マウスピースを作り直すときには、保険のルールに注意が必要です。
保険診療では、装着から6ヶ月以内にマウスピースを作り直す場合、原則として自費診療になるためです。
これは保険制度上のルールで、どの歯科医院でも同じ取り扱いになります。
半年経たないうちに穴が空いてしまい作り直したら、思ったより費用がかかったというケースもあります。
逆に、半年以上経っていれば、再び保険適用で新しく作ることができます。
できるだけ長く使うためにも、お手入れや使い方を歯科で教わって、丁寧に扱うのが良いでしょう。
歯医者で作るマウスピースと市販品の違い
最近はドラッグストアや通販でも市販のマウスピースが手に入りますが、歯医者で作るものとはいくつか違いがあります。
費用や手軽さの面ではどちらにも特徴があるため、自分に合うほうを選ぶ前に違いを知っておくと安心です。
ここでは、歯医者のオーダーメイドと市販品それぞれの特徴を整理します。
歯医者で作るオーダーメイドの特徴
歯医者で作るマウスピースは、自分の歯型に合わせて作るオーダーメイドが基本です。
一人ひとりの歯並びや噛み合わせに合わせて作るため、フィット感がよく、長く安心して使えるためです。
歯科医師の診察を受けて作るので、自分の症状に合った形や厚みを選んでもらえる点も大きな利点です。
歯型を取り、噛み合わせを調整したうえで作るため、装着したときの違和感も最小限に抑えられます。
完成後も定期的にチェックしてもらえるため、合わなくなったときの調整や作り直しもしやすいのが特徴です。
自分の口に合った装置を長く使いたい方は、歯医者でのオーダーメイドが基本になるため安心です。
市販品の特徴と注意点
市販のマウスピースは、ドラッグストアや通販で手軽に購入できる点が大きな利点です。
自分でお湯につけて柔らかくし、歯型に合わせて成形するタイプが多く、すぐに使い始められるためです。
費用も数百円から数千円程度と、歯医者で作るより手に入れやすい価格帯になっています。
ただし、自分の歯にぴったり合うとは限らず、合わないまま使い続けると噛み合わせや歯並びに影響することがあります。
歯ぎしりの強さや状態によっては、市販品の素材ではすぐに穴が空いてしまう場合もあります。
市販品はあくまで一時的な選択肢と考え、長く使う場合や症状が強い場合は、歯科で相談して作ってもらうのが良いでしょう。
歯ぎしりマウスピースの正しい使い方とお手入れ
せっかく作ったマウスピースも、使い方やお手入れを誤ると効果が薄れてしまいます。
正しく使い、清潔に保つことが、長く快適に使い続けるための基本です。
ここでは、装着のタイミングや洗い方、寿命の目安までを整理します。
装着のタイミングと使い方
マウスピースは、基本的に就寝前に装着して朝起きたら外す形で使います。
歯ぎしりは寝ているあいだに起こることが多いため、就寝中にしっかり装着しておくことが大切なためです。
歯磨きをして口の中をきれいにしてから装着するのが、衛生的にも基本です。
寝る直前に歯を磨き、マウスピースを軽くすすいでから装着すると、清潔な状態で使えます。
日中の食いしばりが強い方は、歯科で相談したうえで日中も装着する場合がありますが、基本は夜の使用が中心です。
毎晩の習慣として続けることが効果につながるため、寝る前のルーティーンに組み込むのが良いでしょう。
洗い方と保管方法
マウスピースは毎日のお手入れと適切な保管が、長く使い続けるためのポイントになります。
口の中で使う装置は汚れや細菌がつきやすく、清潔に保たないと衛生面のトラブルにつながるためです。
熱湯は変形の原因になるため、ぬるま湯や水道水でやさしく洗うのが基本です。
朝外したあとは、指で軽くこすりながら水でゆすぎ、週に数回は専用洗浄剤につけ置きするのがおすすめです。
保管は付属のケースに入れ、直射日光や高温を避けて風通しのよい場所で乾燥させるのが望ましいといえます。
正しいお手入れを続ければ清潔に長く使えるため、毎日の習慣にしておくと安心です。
寿命と作り替えの目安
歯ぎしりマウスピースには寿命があり、定期的な作り替えが必要です。
毎晩の負担がかかる装置のため、使い続けるうちにすり減ったり穴が空いたりするためです。
寿命は使い方や歯ぎしりの強さによって変わりますが、おおむね1〜3年ほどが目安といわれています。
強い歯ぎしりがある方は、1年経たないうちにすり減りや穴が目立つこともあります。
定期的に歯科でチェックを受けて、傷みが進んでいれば作り替えを検討するのが安心です。
古くなったマウスピースは効果が落ちることがあるため、定期的に状態を確認して必要なら作り替えるのが良いでしょう。
マウスピース以外の歯ぎしり対策
歯ぎしり対策はマウスピースだけではなく、毎日の生活の中で取り入れられる方法もあります。
マウスピースが起きてしまった力から歯を守るのに対し、生活面の対策は歯ぎしりそのものを起こりにくくすることが目的です[1]。
両方を組み合わせることで、歯ぎしりへの対処をより効果的に進められます。
ここでは、マウスピース以外で取り入れたい歯ぎしり対策を整理します。
ストレスをためない・睡眠環境を整える
ストレスをためない工夫と、質のよい睡眠を意識することは、歯ぎしり対策の土台になります。
ストレスや浅い眠りは歯ぎしりを強める要因のひとつといわれているため、心身を休めることが歯ぎしりを起こりにくくする助けになるためです[1]。
毎日の小さな工夫の積み重ねが、夜の歯ぎしりにも影響してきます。
軽い運動やストレッチ、ゆっくり湯船につかる、寝る前のスマートフォンを控えるといった習慣で、リラックスして眠れるよう整えると役立ちます。
寝室の温度や明るさ、寝具を見直すことも、睡眠の質を高めるために試したいポイントです。
ストレスを完全になくすのは難しくても、自分なりの発散方法を持っておくことが、顎の負担を和らげることにつながり安心です。
日中の食いしばり(TCH)を意識する
日中の食いしばりに気づいて減らすことも、歯ぎしり対策として大切です。
上下の歯を触れさせ続ける癖(TCH)が習慣になっていると、夜の歯ぎしりや顎の不調にもつながりやすくなるためです[1]。
本来、歯が接触するのは食事や会話のときだけで、それ以外は軽く離れているのが自然な状態です。
パソコン作業中や集中しているときに、無意識に歯を噛みしめていないかをときどき確認し、軽く息を吐いて力を抜く習慣をつけると役立ちます。
「歯を離す」と書いたメモをデスクや目に入る場所に貼って、意識づけをする方もいます。
無意識の癖はすぐには変わりませんが、気づいて離す習慣を続けるだけでも顎の負担を減らせるため、こまめに意識してみるのが良いでしょう。
顎まわりのケアと歯科への相談
顎まわりのケアや、気になるときの歯科受診も、マウスピース以外の対策として大切です。
顎の筋肉のこわばりをやさしくほぐすことや、歯科での専門的なアドバイスが、歯ぎしりの背景に向き合う助けになるためです。
ただし、強く揉んだり無理に動かしたりすると逆効果になることもあるため、ケアはやさしく行うことが基本です。
入浴中や入浴後に、咬筋やこめかみのあたりを指の腹でやさしくほぐすと、筋肉の緊張が和らぎやすくなります。
朝起きて顎がだるい、頭痛が続く、歯がしみるといった症状があるときは、歯科で相談して原因を整理してもらうと安心です。
マウスピースと組み合わせて生活面の対策も続けることで、歯ぎしりにより効果的に向き合えるため安心です。
歯ぎしりマウスピースに関するよくある質問
Q1:マウスピースで顔痩せはできますか?
マウスピースは顔痩せを目的とした装置ではなく、明確な顔痩せ効果が保証されているわけではありません。
ただし、夜の食いしばりが減って頬の咬筋という筋肉の使いすぎが落ち着くと、結果としてフェイスラインがすっきりして見えることもあります。
あくまで歯と顎を守るための装置と考え、顔痩せは付随的な変化として捉えるのが現実的です。
Q2:歯ぎしりマウスピースで出っ歯になりますか?
歯科で作るオーダーメイドのマウスピースを正しく使うかぎり、出っ歯になるリスクは大きくありません。
ただし、合わない市販品を長期間使ったり、不適切な装着が続いたりすると、噛み合わせがずれたり歯が動いたりする心配があります。
不安なときは歯科で定期的にチェックしてもらいながら使うと安心です。
Q3:市販のマウスピースでも歯ぎしり対策になりますか?
市販のマウスピースも一時的な対策にはなりますが、自分の歯にぴったり合うとは限らない点に注意が必要です。
合わないまま使い続けると噛み合わせや歯並びに影響することがあるため、長く使う場合は歯科で作るのが基本になります。
歯ぎしりが強い方や症状が出ている方は、最初から歯科で相談するのがおすすめです。
Q4:子供にも歯ぎしりマウスピースは必要ですか?
子供の歯ぎしりは成長とともに自然におさまることが多く、すぐにマウスピースが必要になるとは限りません。
ただし、強い歯ぎしりで歯がすり減っている、痛みがあるといった場合は、歯科で相談したうえで子供用のマウスピースを検討することがあります。
子供の場合は市販品ではなく、必ず歯科に相談して進めるのが安心です。
Q5:歯ぎしりマウスピースの寿命はどのくらいですか?
歯ぎしりマウスピースの寿命は、使い方や歯ぎしりの強さによって変わりますが、おおむね1〜3年ほどが目安です。
強い歯ぎしりがある方は、1年経たないうちにすり減りや穴が目立つこともあります。
定期的に歯科でチェックしてもらい、傷みが進んでいれば作り替えを検討すると安心です。
まとめ
歯ぎしり用のマウスピース(ナイトガード)は、就寝中に装着して歯や顎にかかる力をやわらげる装置で、歯のすり減りや顎の不調を防ぐ助けになります。
主な効果として、歯のすり減りや破損を防ぐ、顎の筋肉の負担を和らげる、詰め物や被せ物を守る、顎関節症や頭痛・肩こりの予防に役立つことなどが挙げられます。
一方で、装着時の違和感や、合わないと噛み合わせに影響することがあるといったデメリットも知っておくと安心です。
歯ぎしりや食いしばりによる症状があれば保険適用となるケースが多く、3割負担でおおむね3,000〜5,000円程度で作れます。
歯医者で作るオーダーメイドは自分の歯に合った形で長く使いやすく、市販品は手軽ですが合わないリスクがあるため一時的な選択肢と考えるのが望ましいです。
マウスピースと合わせて、ストレス対策・睡眠環境の見直し・日中の食いしばり(TCH)を意識するといった生活面の工夫も取り入れると、歯ぎしりにより効果的に向き合えます。
歯ぎしりが気になる方は、まず歯科で相談して自分に合った対処を選ぶことが、いちばん確実で安心な一歩につながりますので、ぜひ早めの相談を検討してみてください。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯ぎしり」(最終閲覧日:2026年6月19日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/teeth/yh-028.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「顎関節症」(最終閲覧日:2026年6月19日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-05-001.html
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は必ず歯科医師・医師にご相談ください。
※症状や効果の現れ方には個人差がございます。
※医師・歯科医師の判断により、適した対処や治療法が異なる場合があります。