マウスピース矯正は食事後に歯磨きが必要?できないときの対処法と正しい手順

「マウスピース矯正中は食事のたびに歯磨きが必要なの?」「外出先で磨けないときはどうすればいいの?」と困っている方も多いのではないでしょうか。
マウスピース矯正では、食事のあとに歯を磨いてから装置を戻すのが基本の流れになります。
ただし外出先や職場で歯を磨けない場面は必ずあり、その場合は水でしっかり口をゆすいでから装置を戻すという方法で対応できます。
この記事では、食後の歯磨きが欠かせない理由から、正しいケアの手順、時間がないときに優先すべき部分、場面ごとの対処法、持ち歩きたい用品まで詳しくお伝えしますので、毎日のケアに迷っている方はぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正中は食事のたびに歯磨きが必要?
矯正を始めてまず戸惑うのが、食後のケアの手間ではないでしょうか。
昼食のあとに毎回歯を磨くとなると、これまでの生活とは勝手が違ってきます。
職場や外出先では洗面所を使えないこともあり、どこまで守ればよいのか迷う場面も出てきます。
原則と、守れないときの落としどころを分けて知っておくと、無理なく続けられるようになります。
まずは、基本の考え方から整理していきましょう。
食後は歯を磨いてから装置を戻すのが基本
食事を終えたら、歯を磨いてから装置を戻すのが基本の流れです。
装置は歯の表面をぴったりと覆う形になっており、汚れが残ったまま装着すると外すまで留まり続けるためです。
歯と装置の間には唾液が入り込みにくく、自然に洗い流される働きも期待できません。
朝食のあとに磨かず装置を戻せば、昼食までの4〜5時間にわたって食べかすが歯に触れたままになります。
夕食後に磨かず眠ってしまえば、その状態が翌朝まで続くことになります。
手間に感じるかもしれませんが、装置を長時間つける治療だからこそ、この一手間が歯を守ってくれます。
磨かずに装置を戻すと何が起こるか
磨かずに装置を戻すと、むし歯のリスクが高まります。
むし歯は、口の中の細菌が糖質をもとに作り出す酸によって歯が溶かされることで進行するためです[1]。
装置に覆われた状態では、その酸が歯の表面に留まり続けます。
食べかすの残った歯を装置で覆うと、細菌にとって条件のそろった環境が長時間続くことになります。
歯と歯の間や歯ぐきとの境目は汚れが残りやすく、装置の縁が当たる部分でもあります。
矯正を終えたときにむし歯が増えていたという事態を避けるためにも、食後のひと手間を習慣にしてみてください。
間食のあとも同じ扱いになる
食事だけでなく、間食のあとも同じ対応が必要になります。
少量であっても、糖分や食べかすが歯に残るという点は変わらないためです。
チョコレートを1粒、クッキーを1枚という場面でも、装置を戻す前のケアは欠かせません。
間食のたびに外して磨いて戻すという流れを踏むと、1回あたり20〜30分ほどかかります。
回数が増えるほど装着時間も削られ、二重の負担になっていきます。
間食を完全にやめる必要はありませんが、回数をまとめるという発想を持っておくと負担を抑えられるでしょう。
水を飲んだだけなら磨く必要はない
常温か冷たい水であれば、装置をつけたまま飲めるため歯を磨く必要もありません。
水には糖分も色素も含まれておらず、歯に残って害となるものがないためです。
装置を外す手間そのものが省けます。
こまめに水を飲む習慣をつけておくと、口の中が潤い、外す回数も自然に減っていきます。
一方、砂糖の入っていないお茶やブラックコーヒーであっても、着色や酸の影響があるため装置は外すことになります。
つけたまま飲めるのは水だけと覚えておけば、その都度迷わずに判断できます。
食後の歯磨きが欠かせない理由
磨いたほうがよいと分かっていても、理由が曖昧なままでは習慣として続きにくいものです。
一度くらい飛ばしても平気ではないか、と考えてしまう日もあるでしょう。
食後のケアが欠かせないのは、装置をつけた状態が普段の口の中とは違う環境を作るためです。
何が起きているのかを知っておけば、忙しい日でも踏みとどまれます。
ここでは、3つの角度から理由を整理します。
装置が汚れを歯に閉じ込める
装置は、歯の表面をぴったりと覆う形で作られています。
歯を計画どおりに動かすために、隙間なく密着する設計になっているためです。
この密着が、汚れを閉じ込める状態も同時に作り出します。
食べかすや糖分が残ったまま装着すると、次に外すまでの数時間、それらが歯に触れ続けることになります。
歯と歯の間に挟まった食べかすは、装置に押さえられてさらに動かなくなります。
装置の利点である密着性が、ケアを怠ったときには裏目に出ると理解しておくとよいでしょう。
唾液の働きが届かなくなる
装置に覆われた歯の表面には、唾液が届きにくくなります。
唾液には口の中を洗い流し、細菌が作り出した酸を薄める働きがあるためです。
普段はこの働きによって、食後の口の中が自然に回復していきます。
装置を装着している間はその作用が及ばず、歯が酸にさらされた状態が長く続くことになります。
就寝中はもともと唾液の分泌が減るため、夕食後のケアを怠るとさらに条件が悪くなります。
自然の防御が使えない状態を自分で補うのが、食後の歯磨きだと考えてみてください。
装置の着色やにおいの原因になる
汚れを閉じ込めることは、装置そのものにも影響します。
食べかすや色素が装置の内側に留まり、樹脂の表面に付着していくためです。
透明だった装置が、少しずつくすんで見えるようになります。
カレーやコーヒー、赤ワインなど色の濃いものを口にしたあと、磨かずに戻すと翌朝には色づいていたという事態も起こります。
食べかすが残ったままでは細菌が繁殖し、においの原因にもなります。
装置が目立たないという利点を保つためにも、食後のケアは欠かせない習慣といえます。
食後の正しいケアの手順
食後のケアは、順番を決めてしまえば数分で終わります。
毎回考えながら行うと負担に感じますが、流れが体に入れば意識せずにこなせるようになります。
歯と装置の両方をケアする必要がある点が、通常の歯みがきとの違いです。
どちらか一方だけでは、汚れを戻すことになってしまいます。
ここでは、4つのステップに分けて手順を整理します。
装置を外して専用ケースに入れる
食事の前に装置を外したら、その場で専用ケースにしまってください。
ティッシュやナプキンに包むと、紛失や破損につながるためです。
透明な装置は紙に包むと他のごみと見分けがつきにくくなります。
外食先でナプキンに包んでテーブルに置き、そのまま片づけられてしまったという事例は実際に多く起こっています。
装置をなくすと再作製に費用と時間がかかり、届くまで治療が止まってしまいます。
外したらケースへ、という動作をひとまとまりで覚えてしまえば、この失敗はほぼ防げます。
歯を磨いて食べかすを落とす
食事を終えたら、歯を磨いて食べかすと糖分を落とします。
装置を戻す前の口の中を、できるだけ清潔な状態に近づけるためです。
汚れが残っていれば、そのまま閉じ込めることになります。
歯の表面全体に加え、歯と歯の間や歯ぐきとの境目まで意識して磨くと、残りやすい部分を減らせます。
デンタルフロスを併用すると、歯ブラシの届かない部分の食べかすも取り除けます。
普段どおりの歯みがきに数十秒を足すだけと考えれば、気持ちの負担も軽くなるでしょう。
装置も水で洗う
歯を磨いたら、装置側も水で洗ってから戻します。
装置の内側にも唾液や食べかすが付着しているためです。
歯だけを磨いても、汚れた装置を戻せば清潔な状態にはなりません。
水かぬるま湯で流し、やわらかい歯ブラシで軽くこすると汚れが落ちます。
熱いお湯を使うと装置が変形する可能性があるため、温度には注意が必要です。
歯みがきのついでに装置も洗うという流れにしておけば、忘れずに続けられます。
装着してから全体をなじませる
装置を戻したら、歯にしっかり密着しているかを確かめてください。
浮いた状態では、設計された力が歯に伝わらないためです。
見た目には入っているようでも、奥歯の部分に隙間が残っていることがあります。
アライナーチューイーと呼ばれる弾力のあるチューブを噛むと、装置を歯になじませられます。
数分かけて全体を噛みしめるだけでも、密着の度合いは変わってきます。
正しく入っているか自信が持てないときは、通院時に実際に見てもらうと確認できます。
時間がないときに優先したいこと
手順は分かっていても、毎回きちんとこなせるとは限りません。
昼休みが短い日や、次の予定が迫っている場面では、丁寧なケアに時間を割けないこともあります。
そうした日にすべてをあきらめてしまうより、できる範囲で対処するほうが結果は変わってきます。
限られた時間で何を優先すべきかを知っておくと、判断に迷わずに済みます。
ここでは、時間がないときの考え方を4つ整理します。
短時間で磨くならどこを優先するか
時間が限られているときは、汚れが残りやすい部分から磨いてください。
すべてを均等に磨こうとすると、結局どこも中途半端になってしまうためです。
残りやすい場所を先に片づけるほうが、短い時間でも効果を得られます。
歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛む面という3か所は、食べかすがとくに残りやすい部分です。
前歯の表側は見えるため意識しやすい一方、裏側は磨き残しが生まれやすくなります。
3分しかない日でも、この3か所を意識するだけで残る汚れの量はかなり変わります。
うがいだけで済ませる場合の注意点
歯を磨けない状況では、水で口をゆすいでから装置を戻すという方法があります。
何もしないまま装着するより、表面に残った食べかすや糖分を減らせるためです。
応急的な対処として、十分に意味があります。
水を多めに口に含み、頬を動かしながらしっかりゆすぐと、表面の汚れは流せます。
ただし歯と歯の間に挟まった食べかすまでは取り除けないという限界があります。
うがいはあくまで一時しのぎと理解し、帰宅後に改めてケアする前提で使ってみてください。
帰宅後に丁寧なケアで取り戻す
日中に十分なケアができなかった日は、帰宅後に取り戻すという考え方が役立ちます。
1日のうち最も汚れが留まりやすいのは、就寝中の時間帯だからです。
眠る前のケアを丁寧にすれば、悪い条件が長く続く事態を避けられます。
歯ブラシに加えてデンタルフロスや歯間ブラシを使い、日中に取り切れなかった食べかすを落としておきます。
装置も専用の洗浄剤でつけ置きすると、内側の汚れやにおいを抑えられます。
毎回完璧を目指すより、1日の中でどこかに丁寧なケアを置くという発想のほうが続けやすいでしょう。
食後すぐに磨いてよいのか
食後すぐに磨いてよいのかという疑問を持つ方もいます。
食後の口の中は酸性に傾き、歯の表面が一時的にやわらかくなるためです。
時間を置いてから磨くほうがよいという考え方も知られています。
一方、矯正中は装置を早く戻す必要があり、磨くのを遅らせれば装着時間が削られていきます。
酸っぱいものや炭酸飲料を口にした直後は、水でゆすいでから少し間を置くという方法も取れます。
どちらを優先すべきかは口の中の状態によっても変わりますから、気になる場合は歯科医師に確かめておくと安心です。
場面別に見る食後のケアの工夫
食後のケアが難しくなる場面は、人によって違います。
職場で洗面所を使いづらい方もいれば、外食が多くて時間を確保できない方もいるでしょう。
場面ごとに使える手段を知っておくと、その場で慌てずに対応できます。
準備しておくものが決まっていれば、急な予定にも動じずに済みます。
ここでは、代表的な4つの場面を取り上げます。
職場や学校で食事をとるとき
職場や学校では、洗面所の混み具合が悩みの種になります。
昼休みに人が集中し、歯を磨くスペースを確保しにくいためです。
人目が気になって落ち着かないという声も聞かれます。
昼休みの前半に食事を済ませて早めに洗面所へ向かう、混雑を避けて後半にずらすといった時間の工夫が有効です。
デスクに携帯用の歯ブラシとケースを常備しておけば、思い立ったときに動けます。
毎日繰り返す場面だからこそ、自分なりの型を作ってしまうと負担が軽くなります。
外食やカフェを利用するとき
外食先では、店の設備によって対応が変わります。
洗面所が個室になっている店もあれば、共用で人の出入りが多い店もあるためです。
事前に把握しておくと、当日の動きを決めやすくなります。
よく利用する店であれば洗面所の様子が分かっているため、そこで磨くという選択が取れます。
初めての店では、水でしっかり口をゆすいで装置を戻し、帰宅後に丁寧なケアをするという流れが現実的です。
磨けない日があっても取り戻せますから、外食そのものを避ける必要はありません。
会食や飲み会に参加するとき
会食や飲み会は、食事の時間が長くなる分だけ対応が難しくなります。
数時間にわたって飲み食いが続き、途中で磨いても意味が薄いためです。
装置を外している時間も長くなります。
会が終わったタイミングで一度うがいをして装置を戻し、帰宅後に歯を磨いて改めて装着し直すという二段構えが現実的です。
お酒を飲んだ日は口の中が乾きやすく、糖分も残りやすくなります。
眠くなる前にケアを済ませるという一点さえ守れば、大きな問題は起こりません。
移動中や出張・旅行のとき
移動中や出張、旅行では、いつもの環境が使えなくなります。
新幹線や飛行機の中、車での移動中には洗面所を使いにくい場面もあるためです。
荷物を最小限にしたいという事情も重なります。
移動中の食事は水でゆすぐだけにとどめ、宿泊先や到着後にまとめてケアするという方針にしておくと動きやすくなります。
携帯用の歯ブラシとマウスウォッシュを1つのポーチにまとめておけば、荷造りの手間も減らせます。
普段どおりにできない日があるのは当然ですから、そのときの最善を選べば十分です。
持ち歩いておきたいケア用品
外出先でのケアは、手元に道具があるかどうかで結果が変わります。
持っていれば磨けたのに、という場面を減らすことが習慣づくりの近道です。
必要なものは多くなく、小さなポーチひとつに収まります。
いつものバッグに入れっぱなしにしておけば、急な予定にも対応できます。
ここでは、そろえておきたい3種類の用品を整理します。
装置の専用ケース
最も欠かせないのが、装置を入れる専用ケースです。
外した装置を安全に保管し、紛失や破損を防ぐ役割を持つためです。
ケースがないと、ティッシュに包むという危うい対応を取らざるを得なくなります。
装置を作った際に受け取ったケースをそのまま持ち歩けば、追加の準備は必要ありません。
予備を1つ用意して職場のデスクに置いておくと、忘れた日にも困りません。
ケースを持っているというだけで、外食の誘いにも気軽に応じられるようになります。
携帯用の歯ブラシと歯みがき剤
折りたたみ式や小型の歯ブラシは、外出先でのケアを支えてくれます。
洗面所さえあれば、自宅と同じようにケアできるためです。
数十秒の歯みがきでも、うがいだけの場合とは残る汚れの量が変わります。
歯みがき剤は小さなチューブのものを選ぶと、ポーチに収まりやすくなります。
フッ化物を含む歯みがき剤を選べば、むし歯の予防にも役立ちます[1]。
かさばらない組み合わせを見つけておけば、持ち歩くこと自体が苦になりません。
デンタルフロスやマウスウォッシュ
歯と歯の間のケアには、デンタルフロスや歯間ブラシが役立ちます。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間に挟まった食べかすまで届かないためです。
装置で覆われる前に、この部分を片づけておく意味は小さくありません。
糸ようじタイプのフロスであれば、狭い洗面所でも短時間で使えます。
洗面所を使えない場面では、携帯用のマウスウォッシュで口をゆすぐという方法も取れます。
すべてをそろえる必要はありませんから、自分が使いやすいものから加えてみてください。
歯磨きと装着時間を両立させる工夫
食後のケアを丁寧にするほど、装置を外している時間は長くなります。
きちんと磨きたい気持ちと、装着時間を確保したい気持ちの板挟みになる方もいるでしょう。
この2つは対立するものではなく、時間の使い方を整理すれば両立できます。
数字にして把握しておくと、自分がどこまで余裕を持てるかも見えてきます。
ここでは、両立のための3つの考え方をお伝えします。
食事と歯磨きの時間を合算して考える
装着時間は、食事と歯みがきを合わせた時間で考えると管理しやすくなります。
装置を外してから戻すまでが、そのまま外している時間になるためです。
食事だけを短くしても、歯みがきに時間をかければ合計は変わりません。
朝食と歯みがきで30分、昼食と歯みがきで45分、夕食と歯みがきで60分という配分であれば、外している時間の合計は2時間15分となり、装着時間は21時間45分になります。
目安とされる20〜22時間の範囲に収まる計算です。
数字にして並べてみると、歯みがきに数分を割いても余裕があると分かるのではないでしょうか。
間食の回数を見直す
装着時間を削る最大の要因は、食事ではなく間食です。
1回の間食が短くても、外して磨いて戻すまでには20〜30分ほどかかるためです。
回数が増えるほど、その時間が積み重なっていきます。
1日3回の間食を1回に減らすだけで、装着時間を1時間近く取り戻せる計算になります。
食べる回数が減れば、歯が糖分にさらされる回数も減り、むし歯のリスクを抑えられます。
間食をやめる必要はありませんから、時間をまとめるという発想で取り組んでみてください。
磨き残しが気になるときは相談する
自分のケアで足りているか不安なときは、通院時に相談してみてください。
磨き残しが出やすい場所は人によって違い、自分では気づきにくいためです。
歯並びの状態によっては、特定の部分だけ汚れが残りやすいこともあります。
染め出し液で磨き残しを確認してもらえる医療機関もあり、どこが弱点かを目で見て把握できます。
歯ブラシの当て方や、フロスの使い方を実際に見てもらうこともできます。
治療を担当している歯科医師は口の中の状態を把握していますから、遠慮なく聞いてみるとよいでしょう。
マウスピース矯正中の食後のケアに関するよくある質問
Q:食後は必ず歯を磨かないといけませんか?
A:装置を戻す前に歯を磨くのが基本の流れになります。
装置は歯の表面を覆う形になっており、食べかすや糖分が残ったまま装着すると外すまで留まり続けるためです。
どうしても磨けない場面では、水でしっかり口をゆすいでから戻し、帰宅後に改めてケアするという対応でも構いません。
Q:歯磨きができないときはうがいだけでいいですか?
A:応急的な対処として、水で口をゆすいでから装置を戻す方法は有効です。
表面に残った食べかすや糖分を減らせるため、何もしないまま装着するより条件は良くなります。
ただし歯と歯の間に挟まった食べかすまでは取り除けないため、帰宅後に歯ブラシやフロスで丁寧に落としてください。
Q:間食のたびに歯を磨く必要がありますか?
A:少量であっても糖分や食べかすが歯に残るため、間食のあとも同じ対応が必要になります。
1回あたり20〜30分ほどかかるため、回数が増えると装着時間も削られていきます。
回数をまとめる、水で代用するといった工夫で、負担を抑えられます。
Q:フッ化物入りの歯みがき剤を選んだほうがいいですか?
A:フッ化物を含む歯みがき剤には、むし歯を予防する効果が示されています[2]。
フッ化物を含まない歯みがき剤による歯みがきでは、予防効果の差が認められなかったという調査もあります[2]。
装置を長時間つける治療では歯が汚れにさらされやすいため、選ぶ際の目安にしてみてください。
まとめ
マウスピース矯正では、食事のあとに歯を磨いてから装置を戻すのが基本の流れになります。
装置は歯の表面を覆う形になっており、汚れが残ったまま装着すると外すまで留まり続けるためです。
唾液による自浄作用も届かなくなるため、むし歯のリスクや装置の着色につながります。
ケアは、装置を外してケースに入れ、歯を磨き、装置も水で洗ってから装着するという4つの流れで進めてください。
時間がないときは歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛む面という3か所を優先し、磨けない場面では水で口をゆすぐという対応が現実的です。
専用ケースと携帯用の歯ブラシをバッグに入れておけば、外食や急な予定にも慌てずに済みます。
毎回完璧を目指す必要はありませんから、1日のどこかで丁寧なケアを置くという形から始めてみましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「う蝕」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/keywords/caries.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯みがきによるむし歯予防効果(予防法)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-015.html
免責事項
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
治療の適否や方法については必ず歯科医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※歯科医師の判断により治療をお受けいただけない場合があります。