舌に口内炎ができる原因は?部位別の治し方と舌がんとの見分け方

舌にできた口内炎がしみて痛く、「どうして舌にできるの?」「もしかして舌がんでは?」と不安になっていませんか?

舌の口内炎の多くは、舌を噛んだ傷やアフタ性口内炎によるもので、10日から2週間ほどで自然に治っていきます[1]。

2週間以上治らない、硬いしこりを感じるといった場合は、舌がんなど別の病気の可能性もあるため、見分けを知っておくことが大切です[3]。

この記事では、舌に口内炎ができる原因、部位別の特徴と治し方、舌がんとの見分け方、受診の目安まで、一般の方にもわかりやすく解説します。

舌に口内炎ができる主な原因

舌に口内炎ができるのは、舌が刺激を受けやすく、傷つきやすい場所だからです

食事や会話で絶えず動き、歯に触れる機会も多い舌は、口の中でもとくに口内炎ができやすい部位といえます

「なぜ舌にばかりできるのだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、舌に口内炎ができる代表的な原因を、身近なものから順に確認していきます。

舌を噛む・歯が当たるなど物理的な刺激

舌の口内炎でもっとも多いきっかけは、舌を噛んだり歯が当たったりする物理的な刺激です

粘膜に傷がつくと、そこで炎症が起こり、痛みをともなう潰瘍へと発展しやすくなるためです

食事中にうっかり舌の側面を噛んでしまった数日後に、まさにその場所へ口内炎ができるのはよくあるケースです。

とがった歯や、詰め物・被せ物のふち、合わない入れ歯や矯正器具が当たり続けることで、同じ場所に繰り返しできることもあります。

いつも決まった部分にできるときは、当たっている歯や器具に原因が隠れていることもあるため、歯科で確認しておくとよいでしょう。

ストレス・疲れ・睡眠不足による免疫力の低下

舌の口内炎は、ストレスや疲れ、睡眠不足で体の抵抗力が落ちたときにもできやすくなります

体が疲れて免疫のはたらきが低下すると、粘膜を守る力が弱まり、わずかな刺激からでも炎症が起こりやすくなるためです

仕事や勉強が立て込んだ時期や、寝不足が続いたあとに、舌がヒリヒリして口内炎ができたという経験のある方は少なくありません。

こうした口内炎は、体からの「少し休んでほしい」というサインとして現れていると受け止めることもできます。

心身が疲れているときほどできやすいため、睡眠や休息をしっかりとることが、遠回りに見えて確実なケアになります。

ビタミンB群など栄養の不足

栄養の偏り、とくにビタミンB群の不足も、舌に口内炎ができやすくなる要因のひとつです[2]。

ビタミンには体の機能を正常に保つはたらきがあり、含む食品の摂取が不足すると特有の症状が現れることがあるためです[2]。

外食やインスタント食品に偏った食生活や、無理な食事制限が続くと、こうした栄養が足りなくなりがちです。

ビタミンB群はレバーや青魚、卵、納豆、乳製品などに多く含まれ、日々の食事で意識して取り入れることができます。

舌の口内炎を繰り返しやすいと感じる方は、栄養バランスを整えておくと、再発を防ぐことにつながります。

舌の部位別にみる口内炎の特徴(側面・裏・下)

舌の口内炎は、できる場所によって痛み方や気をつけたいポイントが少しずつ異なります

同じ舌でも、側面・裏・下など部位ごとに刺激の受け方が違うため、感じる不快感にも差が出るためです

自分の口内炎がどこにできているかを意識しておくと、原因の見当がつきやすく、対策も立てやすくなります。

ここではまず、相談の多い舌の側面・裏・下にできる口内炎の特徴を確認していきます。

舌の側面・横にできる口内炎

舌の側面や横にできる口内炎は、歯に当たりやすく、痛みを感じやすい場所です

舌の側面はちょうど歯列と接する位置にあり、食事や会話のたびに歯と擦れて刺激を受けやすいためです

とがった歯や噛みぐせによって同じ側にできやすく、食べたり話したりするたびにズキッとした痛みが走ることもあります。

なお、舌の側面や縁は舌がんが生じやすい場所でもあるため、2週間以上治らない場合には注意が必要です[3]。

多くは通常の口内炎ですが、長引くときは自己判断せず、後述する見分け方も参考にしてください。

舌の裏・舌の下にできる口内炎

舌の裏や舌の下にできる口内炎は、粘膜がやわらかく、食事や飲み込みでしみやすいのが特徴です

この部分の粘膜は薄くてデリケートなため、刺激に弱く、痛みを感じやすい場所だからです

舌を上に持ち上げたときに触れる裏側や、その付け根に近い部分にできると、つばを飲み込むだけでも痛むことがあります。

見えにくい場所のため気づきにくく、痛みで初めて口内炎に気づくというケースもみられます。

鏡で見えにくい部位ではありますが、痛みが長引くときは一度確認し、気になる場合は医療機関に相談すると安心です。

舌の付け根にできる口内炎

舌の付け根にできる口内炎は、のどに近く、飲み込むときの痛みが強く出やすい場所です

付け根は食べ物やつばが通るたびに動き、患部が刺激されやすいため、痛みが持続しやすいためです

食事や水分をとるたびにしみて、のどの奥に違和感が続くように感じることもあります。

見えにくく、また痛みがのどの症状と紛らわしいため、口内炎かどうか判断しづらいこともあるでしょう。

強い痛みや飲み込みにくさが長引くときは、無理をせず、耳鼻咽喉科などで相談しておくと安心です。

舌の先・その他の部位にできる口内炎

舌の先や上の面など、これまで触れていない部位にも口内炎はできます

同じ舌でも部位によって当たりやすさが異なるため、感じ方や気をつけたい点にも違いが出るためです

「この場所にできたのは、何か理由があるのかな」と気になっている方もいるでしょう。

ここでは舌の先や上の面、さらに複数できたり繰り返したりする場合について確認していきます。

舌の先にできる口内炎

舌の先にできる口内炎は、話すたびに歯や上あごに触れて、一日中うずくように感じやすい場所です

舌先は発音や食事でもっとも動く部分で、前歯にも当たりやすいため、刺激を受け続けて痛みが長引きやすいためです

熱いものや酸味のあるものがしみやすく、会話が多い日は夕方になるほどつらく感じることもあります。

前歯のふちがとがっていたり、無意識に舌先を歯に押し当てるクセがあったりすると、繰り返しできる場合もみられます。

舌先の口内炎が続くときは、刺激になっているクセや歯のふちがないかを見直しておくと、再発を防ぎやすくなります。

舌の上の面にできる口内炎

舌の上の面にできる口内炎は、食べ物が直接触れやすく、食事のたびにしみて気になる場所です

舌の表面はざらついた乳頭でおおわれ、熱いものや刺激物が触れると痛みを感じやすいためです

かたいものや香辛料の効いた料理を口にすると、患部にピリッとした刺激が走ることがあります。

やけどや、かたい食べ物による小さな傷がきっかけで、舌の上の面に口内炎ができることもあります。

食事中の刺激が気になるときは、しばらくやわらかく薄味のメニューを選ぶと、痛みをやわらげながら回復を待てます。

舌に複数できる・繰り返しできる場合

舌に口内炎が複数できたり、短い間隔で繰り返したりする場合は、背景に体調や別の要因が隠れていることがあります[1]。

疲労やストレス、栄養の偏りが続くと粘膜の抵抗力が下がり、口内炎ができやすい状態になるためです[2]。

同じ時期にいくつもできて食事がつらい、治ってもすぐに次ができる、といった状態が続くこともあります。

まれではありますが、口内炎を繰り返し起こす全身の病気の一症状として現れることもあり、注意が必要です[1]。

月に何度もできる、いつも複数できて治りにくいという方は、生活習慣だけの問題と決めつけず、一度医療機関で相談しておくと安心です。

舌にできる口内炎の種類と見た目

舌の口内炎とひとくちに言っても、いくつかの種類があり、見た目や原因が異なります

種類によって対処法や必要なお薬が変わるため、まず自分のものがどのタイプかを知ることが役立つためです

「白いのはどうして?」「これは普通の口内炎なの?」と気になっている方も多いでしょう。

ここでは、舌にできる代表的な口内炎を、見た目の特徴とあわせて整理していきます。

アフタ性口内炎(白い潰瘍)

舌の口内炎でもっとも多いのは、白っぽい潰瘍ができるアフタ性口内炎です[1]。

中心が白や黄色の膜でおおわれ、その周囲が赤く縁取られた、境界のはっきりした浅い潰瘍が特徴だからです[1]。

白く見えるのは偽膜と呼ばれる膜で、その下で炎症が起きているために、まわりの粘膜が赤くなります。

大きさは2〜10mm程度で、舌の側面や裏など、やわらかい粘膜にできることが多くみられます[1]。

白い潰瘍と赤い縁という見た目を知っておくと、いま出ている症状がアフタ性かどうかの手がかりになるでしょう。

カタル性(外傷性)口内炎

カタル性口内炎は、舌を噛んだり歯が当たったりした刺激で起こる、外傷性の口内炎です

物理的な傷がきっかけとなり、粘膜が赤く腫れてただれる形で炎症が起こるためです

アフタ性のような白い潰瘍と赤い縁がはっきり分かれておらず、境界がぼんやりしているのが特徴です。

赤く腫れてヒリヒリし、刺激物がしみたり、口の中が熱っぽく感じられたりすることもあります。

噛んだ心当たりや、当たっている歯がある場合はこのタイプが考えられるため、刺激のもとを取り除くと回復に向かいやすくなります。

ウイルス性・カンジダ性口内炎

ウイルス性やカンジダ性の口内炎は、原因が感染であり、アフタ性とは対処が変わってくるタイプです

ウイルス性は単純ヘルペスウイルスなどの感染で、カンジダ性は口の中のカビが増えることで起こるためです

ウイルス性では小さな水ぶくれが多数でき、高い熱やリンパ節の腫れをともなうことがあり、人にうつる可能性もあります。

カンジダ性では、こすると取れる白い苔のような膜が舌に広がり、痛みより違和感や味覚の変化として感じられることが多いです。

これらはアフタ性向けの市販薬では改善しにくいこともあるため、疑わしいときは自己判断を避けて医療機関に相談するのが望ましいです。

舌の口内炎を早く治す方法

舌の口内炎を早く治すために大切なのは、患部を刺激から守りながら、回復を後押しする基本のケアです

舌は動きが多く刺激を受けやすいぶん、意識して守ってあげることが、治りを早めるうえで欠かせません

痛みが強いと「早く楽になりたい」と焦ってしまいますが、遠回りに見える基本の積み重ねが結局は近道になります。

ここからは、舌の口内炎に向けて今日からできるケアを、順を追って紹介していきます。

口の中を清潔に保ち舌を刺激しない

舌の口内炎を早く治す第一歩は、口の中を清潔に保ちつつ、患部を余計に刺激しないことです

むき出しになった潰瘍のまわりで細菌が増えると、炎症がぶり返して治りが長引いてしまうためです

毎食後のやさしい歯みがきに加えて、ぬるま湯や刺激の少ないうがい薬で口をすすぐと、患部まわりを清潔に保てます。

しみて痛いときは、アルコール成分の強い洗口液を避け、ぬるめの塩水うがい(コップ1杯に小さじ1杯ほどの塩)に切り替えると、刺激を抑えながらケアできます。

気になっても舌先や指で触らないようにし、患部をそっとしておくことが、遠回りのようで早く治すコツだと考えられます。

市販薬(軟膏・パッチ・飲み薬)で患部をケアする

痛みを早くやわらげたいときは、市販薬で患部を保護し、炎症を抑えるのが効果的です

舌の口内炎は動くたびに刺激されて痛むため、患部を物理的に守るだけでもぐっと楽になるためです

塗るタイプの軟膏は、舌のように動きの多い部位にも塗り広げやすく、炎症を抑える成分を含むものもあります。

貼るタイプのパッチは患部を覆って刺激から守りますが、舌は動くため貼りにくい場合もあり、部位に合わせて選ぶとよいでしょう。

ビタミンB群を配合した飲み薬を組み合わせると、外から守りながら内側からも回復を後押しできます。

栄養と休息で回復力を高める

舌の口内炎を根本から早く治すには、栄養と休息で体そのものの回復力を高めることが欠かせません

口内炎は疲れやストレスで抵抗力が下がったときにできやすく、体が整わないままだと治りも遅くなりやすいためです

睡眠時間をいつもより少しでも長く確保し、粘膜の健康に関わるビタミンを含む食事を意識すると、内側から治りをサポートできます[2]。

痛みで食事がとりにくいときは、火傷しない程度に冷ましたスープやおかゆなど、やわらかく刺激の少ないメニューを選ぶと負担を減らせます。

「休むだけで治るの?」と感じるかもしれませんが、体をしっかり休めることは、口内炎に対する立派な対策のひとつです。

舌の口内炎と舌がんの見分け方

舌の口内炎と舌がんは、症状の出方や経過にいくつかの違いがあり、見分けの手がかりになります

舌に口内炎ができると、「もしかして舌がんでは」と不安になる方は少なくありません。

まずは落ち着いて、口内炎と舌がんがどう違うのかを知っておくことが安心につながります

ここでは、両者の違いや注意したいサイン、セルフチェックの方法を整理していきます。

口内炎と舌がんの違い(痛み・しこり・治る期間)

舌の口内炎と舌がんは、痛み・しこり・治る期間という3つの点で見分けられることが多くあります[3]。

一般的な口内炎は触れると痛むのに対し、初期の舌がんは痛みが乏しいことがあり、また硬いしこりを触れたり、なかなか治らなかったりするためです[3]。

口内炎は白い潰瘍と赤い縁がはっきりしているのに対し、舌がんは赤と白がまだらに混じって見えることがあります。

口内炎が10日から2週間ほどで自然に治っていくのに対し、舌がんは自然には治らず、むしろ大きくなっていく傾向があります[3]。

痛みの有無だけで判断せず、しこりの有無と治るまでの期間もあわせて見ることが、落ち着いた見分けにつながります。

舌がんを疑う危険なサイン

次のようなサインがあるときは、口内炎ではなく舌がんの可能性も考え、注意が必要です[3]。

初期の舌がんは痛みが目立たないことがあるため、見た目や触れた感触、経過の長さが手がかりになるためです[3]。

2週間以上たっても治らない、患部が硬くしこりのように触れる、表面がデコボコと盛り上がる、出血しやすいといった特徴が挙げられます。

舌がしびれる、動かしにくく話しづらい、飲み込みにくいといった感覚が続く場合も、注意したいサインとされています。

こうしたサインに心当たりがあるときは、様子を見続けず、早めに歯科口腔外科や耳鼻咽喉科を受診してください。

セルフチェックと受診の目安

舌の口内炎は、日ごろのセルフチェックと「2週間」という目安を知っておくと、落ち着いて対応できます

舌がんは早く見つけて治療できれば経過が良いことが多く、早めの受診が何より大切だからです[3]。

歯みがきのときなどに、明るい場所で鏡を見て、舌の側面や裏に治らない潰瘍やしこりがないかを確認する習慣が役立ちます。

2週間を目安に、それを過ぎても治らない、しこりがある、いつもの口内炎と様子が違うと感じたら、受診のサインと考えましょう。

「大げさかな」とためらう必要はなく、不安なときに専門家へ相談しておくことが、安心につながる確実な一歩です。

舌の口内炎が治らないときの対処と受診

舌の口内炎が長引く場合には、別の原因が隠れていることもあり、受診したほうがよいケースもあります

舌の口内炎がなかなか治らないと、「このまま様子を見ていて大丈夫だろうか」と心配になりますよね。

どのくらいで、どの診療科に相談すればよいかを知っておくと、いざというときに落ち着いて動けます

ここでは、治らないときの受診の目安と相談先、そして繰り返さないための予防を整理していきます。

何科を受診する?受診を検討すべきケース

舌の口内炎で受診を考えるときは、歯科・口腔外科や耳鼻咽喉科が主な相談先になります

舌の状態を直接みてもらえるほか、必要に応じて舌がんなど別の病気の有無も確認してもらえるためです[3]。

2週間以上治らない、患部が硬くしこりのように触れる、大きくなっていく、同じ場所に繰り返しできるといった場合は、様子見を続けず受診を検討してください[3]。

強い痛みで食事や水分がとれない、舌が動かしにくく話しづらい、飲み込みにくいといったときも、早めに相談したほうが安心です。

判断に迷うときは自己判断で抱え込まず、かかりつけの歯科や医療機関に相談することで、原因に合った対処につなげられます。

市販薬で改善しないときの考え方

市販薬を数日使っても改善しないときは、使い続けるのではなく、一度立ち止まって考えることが大切です

舌の症状は口内炎以外の原因でも起こるため、合わないお薬を続けても改善しにくいことがあるためです

白い苔のような膜が広がる、水ぶくれや発熱をともなうといった場合は、アフタ性とは異なるタイプの可能性があります。

こうしたときにアフタ性向けの市販薬を使い続けても、かえって回復が遠のいてしまうこともあります。

数日試して手応えがないと感じたら、自己判断を続けず、医師や薬剤師に相談して原因に合った対処を選ぶと安心です。

舌の口内炎を予防する方法

舌の口内炎は、日ごろの習慣を少し整えることで、できにくくすることが期待できます

原因になりやすい刺激や体調の乱れを先回りして防いでおくことで、繰り返しを減らせるためです

「またできてしまった」を防ぐには、口の中の環境と生活の両面からのケアが役立ちます。

ここでは、舌への刺激を減らす工夫と、体の内側から整える習慣に分けて確認します。

舌への刺激を減らす口内ケア

舌の口内炎を防ぐには、まず舌への物理的な刺激を減らすことが大切です

舌の口内炎の多くは、噛んだ傷やとがった歯の刺激がきっかけで起こるためです

やさしいブラッシングとうがいで口の中を清潔に保ちつつ、舌をゴシゴシ磨きすぎないように気をつけましょう。

とがった歯や、当たっている詰め物・被せ物、合わない入れ歯や矯正器具があれば、歯科で調整してもらうことも予防に役立ちます。

早食いで舌を噛みやすい方は、よく噛んでゆっくり食べることを心がけると、傷からの口内炎を減らせます。

生活習慣を整えて再発を防ぐ

舌の口内炎の再発を防ぐには、体の抵抗力を保つ生活習慣を整えることも欠かせません

疲労や睡眠不足、栄養の偏りが続くと粘膜の抵抗力が下がり、口内炎ができやすい状態になるためです[2]。

十分な睡眠と休息をとり、ビタミンB群を含むバランスのよい食事を意識することが、粘膜の健康を保つ基本になります[2]。

ストレスをためこまないよう、自分に合った方法で気分転換をはかることも、体調を整えるうえで役立ちます。

完璧を目指す必要はないため、できることから少しずつ取り入れて、舌の口内炎ができにくい状態を保っていきましょう。

よくある質問(Q&A)

Q:舌の口内炎は何日くらいで治りますか?

A:舌の口内炎の多くは、10日から2週間ほどで跡を残さず自然に治ります[1]。

浅く小さなものであれば、特別な治療をしなくても回復に向かうことが少なくありません。

2週間以上治らない場合は、別の原因が隠れていることもあるため、受診を検討してください。

Q:舌の口内炎が白いのはなぜですか?

A:白く見えるのは、潰瘍の表面をおおう偽膜と呼ばれる膜によるものです[1]。

その下で炎症が起きているため、まわりの粘膜が赤く縁取られて見えます。

白い膜が薄くなり、赤みが引いてくると治りかけのサインと考えられます。

Q:舌の口内炎と舌がんはどう見分けますか?

A:痛み・しこり・治る期間の3点が見分けの手がかりになります[3]。

初期の舌がんは痛みが乏しく、硬いしこりを触れ、2週間以上たっても治らないことがあります[3]。

痛みの有無だけで判断せず、気になるときは歯科口腔外科などを受診しましょう。

Q:舌の口内炎に市販薬は使えますか?

A:軽い口内炎であれば、市販の軟膏やパッチである程度ケアできます

舌は動くため、部位によっては塗るタイプの軟膏が使いやすいこともあります。

数日使っても改善しないときは、自己判断を続けず医療機関に相談すると安心です。

まとめ

舌に口内炎ができやすいのは、舌が噛んだり歯に当たったりして刺激を受けやすい場所だからです

物理的な刺激のほか、ストレスや睡眠不足による抵抗力の低下、栄養の偏りも要因になります。

舌の側面・裏・下・付け根・先など、できる部位によって痛み方や気をつけたい点が異なります

多くはアフタ性口内炎で、口の中を清潔に保ち、市販薬で守り、栄養と休息をとることで治りを早められます。

舌の側面や縁は舌がんが生じやすい場所でもあり、痛み・しこり・治る期間が見分けのポイントになります。

2週間以上治らない、硬いしこりがある、いつもと様子が違うと感じたら、様子見を続けず受診しましょう。

日ごろから舌への刺激を減らし、生活習慣を整えておくことで、舌の口内炎はできにくくなります。

参考文献

[1] 全国健康保険協会(協会けんぽ)佐賀支部「歯とお口のトラブル 第12回:いわゆる『口内炎』について」

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/saga/cat070/20170623/shika210514/

[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/keywords/vitamin.html

[3] 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん情報サービス「舌がん」

https://ganjoho.jp/public/cancer/tongue/index.html

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。

お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。

※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。