マウスピース矯正で八重歯は治る?治せるケースと費用・期間・治療法を解説

「八重歯をマウスピース矯正で治せるの?」「目立たない矯正で八重歯をきれいにしたいけれど、自分の歯並びは対応できるか不安…」と感じていませんか。
八重歯は歯科用語で「叢生(そうせい)」と呼ばれる不正咬合の一種で、軽度から中程度であればマウスピース矯正で治せるケースが多く、透明で目立たない装置で治療できる点が魅力です[1]。
ただし、歯のとび出しが大きい重度の八重歯や骨格に問題があるケースでは、マウスピース矯正だけでは対応が難しく、抜歯やワイヤー矯正との組み合わせが必要になることもあります。
この記事では、マウスピース矯正で八重歯が治せるケースと治せないケース、治療の流れ、費用や期間、そして八重歯を放置するリスクまでを詳しく解説しますので、八重歯の矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。
八重歯とは|叢生と呼ばれる不正咬合の一種
八重歯とは、歯列から飛び出すように生えている歯のことで、歯科用語では「叢生(そうせい)」という不正咬合の一種です[1]。
多くの場合、前から3番目にある犬歯(糸切り歯)が、本来の歯列から外れて外側にずれて生えている状態を指します。
八重歯ができる主な原因は、あごが小さく犬歯が生えてくるスペースが十分にないことで、歯が並びきらずに重なってしまうためです。
日本人は骨格的にあごが小さい傾向があり、不正咬合の中でも叢生は最も多く、全体の約44%を占めるとされています[1]。
日本では「かわいい」と捉えられることもある八重歯ですが、見た目だけでなく口腔内の衛生や噛み合わせにも影響することがあるため、治療を検討する方が増えています。
マウスピース矯正で八重歯は治せる?
マウスピース矯正で八重歯を治せるかどうかは、八重歯の状態によって異なります。
結論から言うと、軽度から中程度の八重歯であればマウスピース矯正で治せるケースが多く、透明で目立たない装置できれいな歯並びを目指せます。
八重歯は犬歯が生えるスペース不足で起こるため、歯列を広げたり歯を後方に動かしたりしてスペースを確保することで、マウスピース矯正でも改善が期待できます[2]。
ただし、歯のとび出しが大きい重度の八重歯や、骨格そのものに原因があるケースでは、マウスピース矯正だけでは対応が難しいこともあります。
自分の八重歯がマウスピース矯正で治せるかどうかは、鏡を見て自己判断できるものではないため、歯科医院での精密検査と診断を受けることが大切です[2]。
マウスピース矯正で八重歯を治せるケース
マウスピース矯正で八重歯を治せるのは、いくつかの条件を満たすケースです。
軽度から中程度の八重歯で、歯を並べるスペースが確保でき、骨格に大きな問題がない場合に適応となることが多くあります。
これらの条件を知ることで、自分の八重歯が対応できる可能性をある程度イメージできるでしょう。
ここからは、マウスピース矯正で八重歯を治せる3つのケースについて順番に解説していきます。
軽度〜中程度の八重歯
マウスピース矯正で最も治しやすいのは、軽度から中程度の八重歯です。
歯のとび出しや重なりが比較的小さい八重歯であれば、歯を少しずつ動かして歯列に収めることがマウスピース矯正でも可能なためです。
「前歯のあたりが少しガタガタしている」「犬歯がわずかに飛び出している」といった程度であれば、対応できるケースが多くあります。
軽度の場合は治療期間も比較的短く、費用も抑えられる傾向があるため、早めに相談することがメリットにつながります。
ご自身では程度の判断が難しいため、まずは歯科医院で精密検査を受けて適応を確認してみるとよいでしょう。
歯を並べるスペースを確保できる場合
歯を並べるスペースを確保できる場合も、マウスピース矯正で八重歯を治せるケースです。
八重歯は犬歯が生えるスペース不足で起こるため、何らかの方法でスペースを作れれば、飛び出した歯を歯列内に並べることができるためです。
スペースを確保する方法には、歯列を横に広げる、歯の側面をわずかに削るIPR、必要に応じて抜歯するといった選択肢があります[2]。
上顎は横に広げやすいため、歯列を拡大して八重歯の入るスペースを作れるケースも多くあります。
どの方法でスペースを確保できるかは歯並びの状態によるため、歯科医院での診断で治療計画を立ててもらうことが大切です。
骨格に大きな問題がない場合
骨格に大きな問題がない場合も、マウスピース矯正で八重歯を治せるケースです。
八重歯の原因が歯の位置やスペース不足にとどまり、あごの骨格自体に大きなずれがなければ、歯を動かすだけで改善できるためです。
「歯並びは気になるけれど、あごの大きさや位置に大きな問題はない」というケースでは、マウスピース矯正が適応しやすくなります。
骨格に問題があるかどうかは、歯科医院での側面頭部エックス線規格写真などの精密検査で確認できます[2]。
歯の問題か骨格の問題かを正確に見極めることが、適切な治療方法を選ぶ第一歩となるでしょう。
マウスピース矯正で八重歯を治せないケース
マウスピース矯正には適応の限界があり、八重歯の状態によっては治せないケースもあります。
歯のとび出しが大きい重度の八重歯、骨格に原因がある場合、重度の噛み合わせの問題を併発している場合などが該当します。
これらのケースを知ることで、マウスピース矯正以外の選択肢も視野に入れた検討ができるでしょう。
ここからは、マウスピース矯正で八重歯を治せない3つのケースについて順番に確認していきます。
歯のとび出しが大きい重度の八重歯
歯のとび出しが大きい重度の八重歯は、マウスピース矯正だけでは治せないことがあります。
犬歯が歯列から大きく外れて飛び出していたり、隣の歯との重なりが著しかったりする場合は、歯を大きく動かす必要があり、マウスピース矯正の適応範囲を超えてしまうためです。
重なっている歯同士の大きさがトータルで一定以上ある場合は、マウスピース矯正単独では対応が難しいとされています。
このようなケースでは、歯を立体的に大きく動かせるワイヤー矯正の方が適していることが多くあります。
「八重歯のとび出しが大きい」と感じる方は、ワイヤー矯正も含めて歯科医院で相談してみることが望ましいでしょう。
骨格に原因がある場合
八重歯の原因が顎の骨格にある場合も、マウスピース矯正だけでは改善が難しいケースです。
歯の位置ではなく、あごの骨の大きさや位置のずれが歯並びの原因となっている場合は、歯を動かすだけでは根本的な解決にならないためです。
骨格に大きな問題があるケースでは、外科的な手術を併用した治療が必要になることもあります。
「あごの大きさや形に問題があるかもしれない」と感じる方は、骨格を含めた精密検査を受けることが大切です[2]。
骨格が原因かどうかは見た目では判断できないため、専門的な検査で正確に診断してもらう必要があるでしょう。
重度の噛み合わせの問題を併発している場合
重度の噛み合わせの問題を併発している場合も、マウスピース矯正だけでは対応が難しいケースです。
八重歯に加えて、噛み合わせが極端に深い過蓋咬合や、歯のずれが大きい不正咬合を併発していると、複雑な歯の移動が必要になるためです。
複数の問題が重なっているケースでは、マウスピース矯正単独では十分な効果が得られないことがあります。
このような場合は、ワイヤー矯正との併用や、ワイヤー矯正単独での治療がすすめられることもあります。
複数の歯並びの問題が気になる方は、総合的に診断してもらい、最適な治療法を提案してもらうことが大切です。
マウスピース矯正で八重歯を治す方法
マウスピース矯正で八重歯を治すには、飛び出した犬歯を歯列に並べるためのスペースを確保することが必要です。
スペースを作る方法には、歯列を広げる、歯の側面を削るIPR、抜歯という3つの選択肢があります。
どの方法を用いるかは、八重歯の程度やスペース不足の度合いによって歯科医師が判断します。
ここからは、八重歯を治すためにスペースを確保する3つの方法について順番に解説していきましょう。
歯列を広げてスペースを作る
歯列を広げてスペースを作る方法は、比較的軽度な八重歯で用いられます。
特に上顎は横に広げやすいため、歯列全体を少しずつ拡大することで、飛び出した犬歯が収まるスペースを確保できるためです。
歯を抜かずにスペースを作れる「非抜歯矯正」が可能なケースもあり、健康な歯を残せる点がメリットといえます。
ただし、広げられるスペースには限界があるため、重度のスペース不足には対応できないこともあります。
歯列拡大でどこまで対応できるかは、歯並びの状態を精密検査で確認したうえで判断されるでしょう。
IPR(歯の側面を削る)でスペースを作る
IPRは、歯の側面をわずかに削ってスペースを作る方法です。
IPR(ディスキング、ストリッピングとも呼ばれる)は、歯と歯の間をごくわずかに削って、歯を並べるためのスペースを確保する治療法です。
削る量はエナメル質の範囲内のごく少量であり、虫歯のリスクを高めない範囲で慎重に行われるため、歯への影響は最小限に抑えられます。
歯列拡大だけではスペースが足りない場合に、IPRを組み合わせることで非抜歯での治療が可能になるケースもあります。
歯を抜かずにスペースを作れる方法の一つとして、IPRは多くのマウスピース矯正で活用されています。
抜歯でスペースを作る
抜歯でスペースを作る方法は、スペース不足が大きい八重歯で用いられます。
歯列拡大やIPRだけでは飛び出した犬歯を収めるスペースが足りない場合、健康な歯を抜いて大きなスペースを確保する必要があるためです。
抜歯する歯は、多くの場合、犬歯の隣にある小臼歯(前から4番目の歯)が選ばれます。
健康な歯を抜くことに抵抗を感じる方もいますが、無理にスペースなしで歯を並べると前歯が前方に突出してしまうため、適切な抜歯が美しい仕上がりにつながることもあります。
抜歯が必要かどうかは歯並びの状態によるため、歯科医師と納得いくまで相談して決めることが大切です。
マウスピース矯正で八重歯を治療する流れ
マウスピース矯正で八重歯を治療する際は、いくつかのステップを経て進められます。
全体の流れを知っておくことで、安心して治療に臨めるでしょう。
ここからは、マウスピース矯正で八重歯を治療する基本的な4つのステップを順番に確認していきます。
治療のイメージをつかむ参考にしてみてください。
ステップ1:カウンセリングと精密検査
マウスピース矯正の治療は、まずカウンセリングと精密検査から始まります。
歯科医院で八重歯の状態や希望を伝え、レントゲンや歯型の採取、口腔内の撮影などの精密検査を受けて、治療方針を決めていきます[2]。
この段階で、マウスピース矯正で対応できるか、抜歯やIPRが必要か、費用や期間はどれくらいかといった疑問を解消しておくことが大切です。
側面頭部エックス線規格写真などの検査で、八重歯が歯の問題か骨格の問題かを見極めることもあります[2]。
気になることは遠慮せずに質問し、納得した上で治療を進めることが、満足のいく結果につながるでしょう。
ステップ2:治療計画とマウスピースの作製
精密検査が終わったら、治療計画を立ててマウスピースを作製します。
検査データをもとに歯の動かし方をシミュレーションし、治療完了までに必要なマウスピースの枚数や治療期間を決めていきます。
患者さん一人ひとりの歯型に合わせて、段階的に歯を動かすための複数のマウスピースが作られます。
治療開始前に歯の動きや仕上がりのイメージを確認できる場合もあり、ゴールを把握してから治療を始められる点が安心材料になります。
治療計画に納得できたら、いよいよマウスピースの装着がスタートします。
ステップ3:マウスピースの装着と交換
治療が始まると、マウスピースを装着して定期的に交換しながら歯を動かしていきます。
歯の動きに合わせて1〜2週間ごとに新しいマウスピースへ交換し、少しずつ理想の歯並びへ近づけていく仕組みです。
効果を得るには1日20時間以上の装着が必要であり、食事と歯磨き以外は装着し続ける自己管理が治療の成否を左右します。
通院は数か月に1回程度と少なめで、歯科医師が経過を確認しながら治療を進めていきます。
装着時間をしっかり守ることが、計画通りに八重歯を治すための最も大切なポイントになるでしょう。
ステップ4:保定(リテーナー)
歯並びが整ったら、最後に「保定(ほてい)」という後戻りを防ぐ期間に入ります。
矯正で動かした歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、リテーナーという保定装置を装着して歯並びを安定させる必要があるためです。
保定期間は一般的に矯正治療にかかった期間と同程度とされ、リテーナーの装着を怠ると後戻りのリスクが高まります。
せっかく整えた歯並びを維持するために、保定期間も歯科医師の指示に従ってリテーナーを装着することが大切です。
「矯正が終わったら終わり」ではなく、保定までしっかり行うことが美しい歯並びを保つ鍵になります。
マウスピース矯正で八重歯を治す費用と期間
マウスピース矯正で八重歯を治す際は、費用と期間が気になるポイントです。
矯正治療は自由診療となるため、費用は歯科医院や治療範囲によって異なります。
ここからは、マウスピース矯正で八重歯を治す費用と期間の目安について順番に確認していきましょう。
無理のないスケジュールと予算を立てる参考にしてみてください。
費用の目安
マウスピース矯正で八重歯を治す費用は、治療範囲によって異なります。
前歯を中心とした部分矯正なら30万円〜60万円程度、奥歯を含む歯列全体を動かす全体矯正なら80万円〜120万円程度が費用の目安となります。
これに加えて、初診料・検査料・調整料・保定装置代などが別途必要になるケースもあります。
抜歯やIPRを行う場合は、その費用が追加されることもあるため、トータルの金額を事前に確認しておくことが大切です。
矯正治療は多くの場合で自由診療となり保険が適用されないため、カウンセリング時に総額を確認しておくと安心です。
治療期間の目安
マウスピース矯正で八重歯を治す期間も、八重歯の状態によって異なります。
軽度な八重歯の部分矯正であれば半年〜1年程度、全体的に動かす必要がある場合は2〜3年程度かかることが一般的です。
八重歯のとび出しが大きいほど歯を動かす距離が長くなるため、治療期間も長くなる傾向があります。
マウスピース矯正は装着時間を守らないと計画通りに進まず期間が延びることがあるため、自己管理が期間を左右する点に注意が必要です。
正確な治療期間は精密検査の結果によって決まるため、歯科医院で個別に確認してみてください。
八重歯にマウスピース矯正を選ぶメリット・デメリット
八重歯の治療にマウスピース矯正を選ぶ場合、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。
両方を知ることで、自分にとって最適な選択かどうかを判断しやすくなるでしょう。
ここからは、八重歯にマウスピース矯正を選ぶメリットとデメリットについて順番に確認していきます。
ご自身の希望と照らし合わせながら読み進めてみてください。
メリット
八重歯にマウスピース矯正を選ぶ最大のメリットは、目立たず取り外しができる点です。
透明な装置のため、八重歯の治療中も周囲に気づかれにくく、見た目を気にせず矯正を進められます。
食事や歯磨きの際に取り外せるため、食事の制限がほとんどなく、口腔内を清潔に保ちやすい利点もあります[3]。
八重歯があると歯磨きがしにくく虫歯や歯周病のリスクが高まりますが、マウスピースを外して普段通り磨けるため、治療中の口腔ケアもしやすくなります[3]。
「八重歯を目立たず治したい」「治療中も見た目を気にしたくない」という方には、マウスピース矯正が満足度の高い選択肢となるでしょう。
デメリット
八重歯にマウスピース矯正を選ぶデメリットは、自己管理が必要で適応に限りがある点です。
効果を得るには1日20時間以上の装着が必要であり、装着時間を守れないと八重歯の治療が計画通りに進まず、期間が延びてしまうことがあります。
また、重度の八重歯や骨格に問題があるケースでは、マウスピース矯正だけでは対応できず、抜歯やワイヤー矯正との併用が必要になることもあります。
治療の過程で歯と歯の間に隙間(ブラックトライアングル)ができたり、装着時に痛みや違和感を覚えたりする可能性もあります。
メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、歯科医師と相談しながら治療方法を選ぶことが大切です。
八重歯を放置するリスク
八重歯は「かわいい」と捉えられることもありますが、放置するとさまざまなリスクがあります。
見た目の問題だけでなく、口腔内の健康や噛み合わせにも影響を及ぼす可能性があるためです。
ここからは、八重歯を放置する3つのリスクについて順番に確認していきましょう。
リスクを知ることで、治療を検討する判断材料になるでしょう。
虫歯や歯周病になりやすい
八重歯を放置する最大のリスクは、虫歯や歯周病になりやすいことです。
八重歯は歯が重なり合って生えているため、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが生じやすいためです[3]。
磨き残した部分にはプラークがたまり、虫歯菌や歯周病菌が増殖して、虫歯や歯周病のリスクが高まります[3]。
特に八重歯の犬歯と隣の歯が重なっている部分は汚れがたまりやすく、丁寧にケアしても完全に磨ききるのが難しい場所です。
八重歯を整えることで歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防にもつながるという面があります。
噛み合わせや発音に影響する
八重歯を放置すると、噛み合わせや発音に影響することもあります。
犬歯が本来の位置からずれていると、上下の歯が正しく噛み合わず、食べ物を噛む機能や発音に支障が出ることがあるためです。
犬歯は噛み合わせの中で重要な役割を持つ歯であり、位置がずれていると他の歯に余分な負担がかかることもあります。
特定の音が発音しづらいといった影響が出るケースもあります。
噛み合わせを整えることは、見た目だけでなくお口全体の機能を守ることにもつながるでしょう。
口元の見た目が気になる
八重歯を放置すると、口元の見た目が気になり続けるというリスクもあります。
八重歯は人によってはコンプレックスになり、大きく口を開けて笑えない、写真で口元を隠してしまうといった悩みにつながることがあります。
「かわいい」と捉えられることもある一方で、本人が見た目を気にしてストレスを感じているケースも少なくありません。
八重歯を整えることで、口元に自信が持てるようになり、笑顔に前向きになれる方も多くいます。
見た目の悩みは精神的な負担にもなるため、気になる場合は治療を検討する価値があるでしょう。
マウスピース矯正で八重歯を治すときの注意点
マウスピース矯正で八重歯を治す際は、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
最も重要なのは、装着時間をしっかり守ることで、1日20時間以上の装着を継続できないと治療が計画通りに進みません。
また、マウスピース矯正で対応できるかは自己判断できないため、必ず歯科医院での精密検査を受けて適応を確認する必要があります[2]。
治療の過程で抜歯やIPRが必要になることもあり、事前に治療計画と費用の総額を確認しておくことがトラブル防止につながります。
矯正後はリテーナーで保定しないと後戻りするリスクがあるため、治療が終わった後のケアも含めて、歯科医師の指示に従って進めていくことが望ましいでしょう。
マウスピース矯正と八重歯に関するよくある質問
- マウスピース矯正で八重歯は本当に治せますか?
-
軽度から中程度の八重歯であれば、マウスピース矯正で治せるケースが多くあります。
歯列を広げたりIPRや抜歯でスペースを作ったりすることで、飛び出した犬歯を歯列に並べられます。
ただし重度の八重歯や骨格に問題がある場合は対応が難しいため、精密検査での確認が必要です。
- 八重歯の矯正には抜歯が必要ですか?
-
八重歯の程度によって異なり、抜歯が必要なケースと不要なケースがあります。
軽度なら歯列拡大やIPRで非抜歯のまま治療できることもありますが、スペース不足が大きい場合は抜歯が必要になることがあります。
抜歯の要否は歯科医院での診断によって判断されます。
- マウスピース矯正で八重歯を治す費用はいくらですか?
-
部分矯正で30万〜60万円、全体矯正で80万〜120万円程度が目安です。
矯正治療は自由診療のため、歯科医院や治療範囲によって費用が異なります。
抜歯やIPR、検査料などが別途かかることもあるため、総額を事前に確認してみてください。
- 八重歯を治す治療期間はどれくらいですか?
-
軽度の部分矯正で半年〜1年、全体矯正で2〜3年程度が目安です。
八重歯のとび出しが大きいほど治療期間は長くなる傾向があります。
マウスピースの装着時間を守らないと期間が延びるため、自己管理が大切です。
まとめ|八重歯がマウスピース矯正で治せるかは歯科医院で相談を
八重歯は歯科用語で「叢生」と呼ばれる不正咬合の一種で、日本人に最も多い歯並びの一つです。
軽度から中程度の八重歯で、歯を並べるスペースを確保でき、骨格に大きな問題がない場合は、マウスピース矯正で治せるケースが多くあります。
一方、歯のとび出しが大きい重度の八重歯や、骨格に原因がある場合、重度の噛み合わせの問題を併発している場合は、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。
八重歯を治すには、歯列拡大・IPR・抜歯などでスペースを確保し、飛び出した犬歯を歯列に並べていきます。
費用は部分矯正で30万〜60万円、全体矯正で80万〜120万円程度、期間は半年〜3年程度が目安となります。
八重歯を放置すると虫歯や歯周病、噛み合わせや発音への影響、見た目の悩みにつながるため、気になる場合は治療を検討する価値があります。
自分の八重歯がマウスピース矯正で治せるかは自己判断できないため、まずは歯科医院で精密検査と相談を受けて、最適な治療方法を見つけていきましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合の種類と実態」(最終閲覧日:2026年7月2日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/teeth/yh-019.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合の治療法の概要」(最終閲覧日:2026年7月2日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-06-002.html
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「プラーク / 歯垢」(最終閲覧日:2026年7月2日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/teeth/yh-031.html