
「インビザライン治療中にホワイトニングもしたいが、同時にできるのか不安」「歯並びを整えながら歯も白くしたい・タイミングはいつがベストか知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
インビザラインはアライナーを取り外せるため、ワイヤー矯正と異なりホワイトニングと並行して行うことが可能です。
ただし、治療中に同時進行することは多くの歯科医師から推奨されておらず、アタッチメントによる色ムラ・矯正力による知覚過敏の悪化というリスクを正しく理解した上でタイミングを慎重に選ぶことが重要です。
インビザライン治療とホワイトニングを組み合わせて「きれいな歯並びと白い歯を両立したい」という希望を実現するためには、ホワイトニングの種類・ベストなタイミング・注意点を事前に把握しておくことが後悔しない選択につながります。
この記事では、インビザラインとホワイトニングを同時に行うことの可否・ホワイトニングの種類と特徴・ベストなタイミング・注意点・費用相場まで、一般の方にわかりやすくまとめています。
インビザライン中にホワイトニングを検討している方・治療後に白い歯を手に入れたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
インビザラインとホワイトニングは同時にできるか
結論として、インビザライン治療中にホワイトニングを行うことは可能です[1]。
インビザラインはアライナーを自分で取り外すことができるため、ワイヤー矯正では難しいホームホワイトニングも並行して行える点がインビザライン治療の特徴のひとつです[2]。
ワイヤー矯正の場合は装置が固定されているためホームホワイトニングは適応外となり、オフィスホワイトニングも装置が邪魔になって均一に薬剤を塗布することが難しく、色ムラが出やすいという問題があります[1]。
インビザラインであればアライナーを外してオフィスホワイトニング・ホームホワイトニングのどちらも行えるため、矯正と審美の両面を同時に進められる点が多くの方に支持されています[2]。
ただし、多くの歯科医師がインビザライン治療中のホワイトニングの同時進行を積極的には推奨していないことも事実です[1]。
推奨されない主な理由は、アタッチメントがついている部分の歯だけホワイトニング薬剤が浸透せず色ムラが生じるリスク・矯正力による歯への負荷がかかっている状態でホワイトニング薬剤を使うと知覚過敏が悪化するリスクという2つが代表的なものとして挙げられます[2]。
これらのリスクを踏まえた上で、自分の治療の進み具合・アタッチメントの有無・知覚過敏の状態を担当医に確認しながらタイミングを判断することが、インビザラインとホワイトニングの両立を安全に進めるための基本です[1]。
インビザライン中に使えるホワイトニングの種類と特徴
ホワイトニングには複数の種類があり、それぞれインビザライン治療との相性・効果・費用・タイミングが異なります。
自分の状況と希望に合ったホワイトニングを選ぶために、各種類の特徴を把握しておくことが重要です[2]。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士が施術を行うホワイトニングのことで、高濃度の過酸化水素を主成分とする薬剤と専用ライトを使って短時間で歯を白くする方法です[1]。
1回の施術時間は1〜2時間程度で、即効性が高く1〜2回の通院でも歯のトーンが明らかに変わったと実感できるケースが多いため、短期間で白い歯を手に入れたい方に向いています[2]。
インビザライン治療中にオフィスホワイトニングを受ける場合はアライナーを外した状態で施術を行うため、アライナー自体が施術の妨げになることはありません[1]。
ただし、アタッチメントがついている部分は薬剤が浸透しないため、アタッチメントがある状態でオフィスホワイトニングを行うと施術後にアタッチメント部分だけ白くなっていない状態になり色ムラが生じるリスクがあります[2]。
オフィスホワイトニングの費用は歯科医院によって異なりますが、1回の施術で3〜7万円程度が相場です[1]。
白さの持続期間は個人差がありますが、食生活の影響を受けやすく数か月〜1年程度で後戻りが起きやすいとされているため、効果を長持ちさせるためのメンテナンスが必要です[2]。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、歯科医院で製作した専用のホワイトニング用マウスピースと処方された薬剤を使って、患者が自宅で行うホワイトニングのことです[1]。
1日数時間〜一晩の装着を1〜2週間程度継続することで徐々に歯が白くなっていく方法で、オフィスホワイトニングほどの即効性はないものの白さが長持ちしやすいという特徴があります[2]。
インビザライン治療中にホームホワイトニングを行う場合、インビザラインのアライナーをそのままホワイトニング用のマウスピースとして代用する方法があります[1]。
ただし、インビザラインのアライナーは歯を動かすことを目的として設計されており、ホワイトニング専用のマウスピースと比べると薬剤が歯の表面に均一に接触しない場合があるため、色ムラが出るリスクがあります[2]。
ホームホワイトニングの費用はマウスピース製作費と薬剤代を合わせて3〜5万円程度が相場で、薬剤を継続的に使い続けることで白さを長期間維持しやすい点がメリットです[1]。
知覚過敏が起きやすい方・歯の移動による痛みがある時期にはホームホワイトニングの薬剤の刺激が加わることで不快感が増す可能性があるため、治療状況に応じて担当医と相談した上で行うことが重要です[2]。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて並行して行うホワイトニングのことです[1]。
オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの白さの持続性を両立できるため、「短期間でしっかり白くしたい・白さを長く保ちたい」という方に向いている方法です[2]。
費用はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを合わせた5〜8万円程度が相場で、3種類の中で最も高額になりますが白さの完成度と持続力が最も高いとされています[1]。
ただし、知覚過敏が出やすく食事制限も厳しくなるため、インビザライン治療中に行う場合は特に担当医に相談した上でタイミングを慎重に選ぶことが重要です[2]。
インビザライン治療中にデュアルホワイトニングを行うことは可能ですが、矯正治療完了後・アタッチメント除去後の保定期間に行うことが最もリスクが少なくホワイトニング効果も最大化できるとされています[1]。
インビザラインとホワイトニングを同時に行う際の注意点
インビザライン治療中にホワイトニングを行うことは可能ですが、いくつかの重要な注意点があります。
事前にリスクを正確に把握しておくことで、思わぬトラブルを防ぎながら安全にホワイトニングを進めることができます[1]。
アタッチメントによる色ムラのリスク
インビザライン治療中にホワイトニングを行う際に最も注意すべき点が、アタッチメントによる色ムラの発生リスクです[2]。
インビザライン治療では多くの症例でアタッチメントと呼ばれる小さなコンポジットレジン製の突起物が歯に接着されています。
アタッチメントが歯の表面に接着している状態でホワイトニングを行うと、アタッチメントが歯の表面の一部を覆っているためその部分だけホワイトニング薬剤が浸透しません[1]。
その結果、アタッチメントが接着していた部分だけ白くなっていない状態になり、矯正治療完了後にアタッチメントを除去した際に歯の表面に白くなっていない部分が残って色ムラが生じるリスクがあります[2]。
この色ムラは治療完了後の見た目の満足度を大きく下げる原因になるため、アタッチメントが装着されている期間中のホワイトニングは特に慎重に判断する必要があります[1]。
「アタッチメントがついていても少しくらいなら大丈夫だろう」という判断でホワイトニングを進めると、後から色ムラが気になって追加のホワイトニングが必要になるケースがあるため、担当医への事前相談が重要です[2]。
アタッチメントが設置されていない時期(治療初期の1〜2枚目のアライナーを使用している期間)であれば色ムラのリスクが低くなりますが、その期間は限られているため実質的にはアタッチメント除去後を待つことが最も確実な方法です[1]。
知覚過敏が悪化するリスク
インビザライン治療中は、アライナーによって歯に矯正力が継続的に加わっているため、歯が外部からの刺激に対して通常より敏感な状態になっています[2]。
この状態でホワイトニング薬剤(特に高濃度の過酸化水素を使用するオフィスホワイトニング)を使用すると、薬剤の刺激が通常より強く伝わり知覚過敏の症状(冷たいものや甘いものがしみる・歯に電気が走るような痛みを感じる)が出やすくなるリスクがあります[1]。
特にインビザライン治療を開始したばかりの時期や新しいアライナーに交換した直後の数日間は、矯正力による歯への負荷が最も強くかかる時期のため、この時期のホワイトニングは知覚過敏を悪化させるリスクが高いとされています[2]。
また、歯の移動によって今まで歯茎に覆われていた部分(セメント質)が露出してくるケースがあり、この部分はエナメル質と比べてホワイトニング薬剤の刺激に敏感なため、知覚過敏を引き起こしやすくなります[1]。
知覚過敏の症状がすでに出ている方・過去にホワイトニングで強い痛みを感じた経験がある方は、インビザライン治療完了後・歯の移動が落ち着いた保定期間に入ってからホワイトニングを始めることを強くおすすめします[2]。
アライナーをホワイトニングに使う際の注意
インビザライン治療中にホームホワイトニングを行う場合、インビザラインのアライナーをそのままホワイトニング用のマウスピースとして代用する方法があります[1]。
この方法はホワイトニング専用のマウスピースを別途製作する費用を節約できる点がメリットですが、いくつかの重要な注意点があります[2]。
インビザラインのアライナーは歯を動かすために設計されており、歯の特定の部分に矯正力を集中させる構造のためホワイトニング薬剤が歯の表面に均一に接触しない場合があります[1]。
薬剤が均一に塗布されないと歯の部位によってホワイトニング効果にムラが出るリスクがあるため、色ムラを防ぎたい方にはホワイトニング専用のマウスピースを別途製作した上で行うことが推奨されます[2]。
また、ホワイトニング薬剤の量が多すぎると歯茎に薬剤が漏れ出して歯茎への刺激・炎症が生じるリスクがあるため、薬剤の使用量は担当医の指示に従って行うことが重要です[1]。
市販の過酸化水素を含まないホワイトニング歯磨き粉やセルフホワイトニング(サロンなどで行う低濃度薬剤使用のもの)は、歯科医師が使用する薬剤と比べてホワイトニング効果は穏やかですが、インビザライン治療中でも比較的安全に使用できる場合が多いとされています[2]。
ただし、セルフホワイトニングや市販品による効果には限界があるため、白さへの強いこだわりがある方には医療機関でのホワイトニングが適しています[1]。
インビザライン中にホワイトニングをするベストなタイミング
インビザライン治療とホワイトニングを組み合わせる場合に、最もおすすめのタイミングがいつかという点は多くの方が気になる重要な疑問です[2]。
最もおすすめのタイミングは保定期間
インビザライン治療中のホワイトニングのベストなタイミングは、矯正治療が完了してアタッチメントを除去し保定期間に入った時点です[1]。
保定期間は歯の移動が完了した後に整えた歯並びを安定させるためリテーナー(保定装置)を装着する期間のことで、この時期は矯正力による歯への負荷がなくなるため知覚過敏のリスクが大幅に低下します[2]。
また、アタッチメントが除去されているため歯の表面全体に均一にホワイトニング薬剤を浸透させることができ、色ムラのリスクが最も低い状態でホワイトニングを行えます[1]。
さらに、治療完了後に整った歯並びの状態でホワイトニングを行うことで、前歯が均一に並んだ最も美しい状態で白さを実現できるという審美面でのメリットもあります[2]。
治療中のホワイトニングがやむを得ない場合のタイミング
「結婚式が近い」「どうしても今すぐ白くしたい」という理由でインビザライン治療中にホワイトニングを行わざるを得ない場合は、以下の条件を確認した上でタイミングを選ぶことをおすすめします[1]。
まず、アタッチメントが設置されていない・または最小限の時期を選ぶことで色ムラのリスクを抑えられます。
次に、新しいアライナーに交換して数日〜1週間が経過し矯正力による歯への痛みや圧迫感が落ち着いた状態のタイミングを選ぶことで、知覚過敏のリスクを軽減できます[2]。
また、大きな歯の移動が完了して治療の後半に差し掛かった時期の方が、治療初期と比べてホワイトニングの影響を受けにくい安定した状態になっているため、より適したタイミングといえます[1]。
いずれの場合も、インビザライン治療中にホワイトニングを行う前に必ず担当医に相談し、自分の治療状況に合ったタイミングと方法について確認してから進めることが重要です[2]。
ワイヤー矯正との比較で見るインビザラインの優位性
ワイヤー矯正では装置が歯に固定されているためホームホワイトニングは適応外であり、オフィスホワイトニングも装置周辺の色ムラが出やすいという制約があります[1]。
インビザラインはアライナーを取り外せるためホワイトニングの選択肢が広く、治療完了後に保定期間中からホワイトニングを始められる柔軟性は、インビザラインを選ぶメリットのひとつとして挙げられます[2]。
「矯正治療と歯のホワイトニングを組み合わせて口元の美しさを最大化したい」という方にとって、インビザラインはワイヤー矯正よりホワイトニングとの相性が良い矯正方法といえます[1]。
ホワイトニングの費用相場
インビザライン治療と組み合わせてホワイトニングを検討する際、費用の見通しを事前に把握しておくことが治療計画を立てる上で重要です。
ホワイトニングの費用は種類・クリニックによって大きく異なるため、それぞれの目安を確認した上で自分に合った方法を選ぶことをおすすめします[1]。
オフィスホワイトニングの費用相場
オフィスホワイトニングの費用は歯科医院によって設定が異なりますが、1回の施術で3〜7万円程度が相場です[2]。
施術回数は希望する白さのレベルや歯の状態によって異なり、1回で満足できるケースもあれば複数回の施術が必要なケースもあります[1]。
即効性が高く短時間で効果を実感しやすい点がメリットである一方、白さの後戻りが比較的早いため定期的なメンテナンス施術が必要になる点もコストとして考慮しておくことが大切です[2]。
クリニックによってはインビザライン治療とセットでホワイトニングを割引価格で提供しているケースがあるため、カウンセリング時に確認しておくことをおすすめします[1]。
ホームホワイトニングの費用相場
ホームホワイトニングの費用はマウスピース製作費と薬剤代を合わせて3〜5万円程度が相場です[2]。
初回にマウスピースを製作した後は薬剤のみを追加購入することで継続的に使用できるため、長期的に白さを維持したい方にとってコストパフォーマンスが高い方法です[1]。
薬剤の追加購入費用は歯科医院によって異なりますが、1本あたり数千円〜1万円程度が目安で、定期的に薬剤を補充しながら白さを維持していく方法が一般的です[2]。
効果が出るまでに1〜2週間程度継続的に使用する必要がある点・毎日装着する手間が伴う点はオフィスホワイトニングと比べた場合のデメリットといえますが、自分のペースで進められる点を重視する方に向いています[1]。
デュアルホワイトニングの費用相場
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせるため、費用はそれぞれを合計した5〜8万円程度が相場です[2]。
3種類の中で最も高額になりますが、即効性と持続性の両方を得られるため、特別なイベント(結婚式・成人式・就職活動など)に向けて短期間でしっかり白くしたい方・白さを長期間維持したい方に向いている選択肢です[1]。
歯科医院によってはデュアルホワイトニングのセット割引を設けているところもあるため、費用について比較検討する場合は複数のクリニックで確認してみることをおすすめします[2]。
費用比較の一覧表
| 種類 | 費用相場 | 即効性 | 持続性 | インビザラインとの相性 |
| オフィスホワイトニング | 3〜7万円程度(1回) | 高い | 数か月〜1年程度 | アライナーを外して施術可能 |
| ホームホワイトニング | 3〜5万円程度 | 緩やか | 比較的長い | アライナーを代用可能(色ムラに注意) |
| デュアルホワイトニング | 5〜8万円程度 | 高い | 最も長い | 保定期間後が最適 |
インビザライン治療との組み合わせで費用負担が大きくなる場合は、医療費控除の対象となるかどうかを確認することも重要です[1]。
ホワイトニングは原則として審美目的のため医療費控除の対象外となるケースが多いですが、詳細については担当医または税務署に確認した上で判断することをおすすめします[2]。
ホワイトニング後に白さを長持ちさせるポイント
インビザライン治療完了後にホワイトニングを行い白い歯を手に入れた後も、日常生活の習慣次第で白さの持続期間が大きく変わります。
ホワイトニング後の白さをできるだけ長く維持するための具体的なポイントを整理します[1]。
色の濃い飲食物を控える
ホワイトニング後の歯は薬剤の影響でエナメル質の表面が一時的に着色しやすい状態になっているため、施術直後の24〜48時間は特に色の濃い飲食物を避けることが推奨されます[2]。
着色しやすい代表的な飲食物として、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・ミートソース・ぶどう・ブルーベリー・醤油・ソースなどが挙げられます[1]。
施術直後の制限期間を過ぎた後も、これらの飲食物を摂取した後はできるだけ速やかに歯磨きをするか水で口をすすぐ習慣を続けることで、日常的な着色の蓄積を抑えることができます[2]。
喫煙者の方はタバコのヤニによる着色が白さの持続を著しく妨げるため、ホワイトニング後の白さを維持するためには禁煙を検討することが最も効果的な対策のひとつです[1]。
ホワイトニング後の歯磨きを丁寧に行う
ホワイトニング後の白さを長持ちさせるためには、毎食後の丁寧な歯磨きによって着色の原因となる食べかすや歯垢を速やかに除去することが基本です[2]。
ただし、研磨剤が多く含まれる歯磨き粉はエナメル質を傷つけて着色しやすい状態を作るリスクがあるため、ホワイトニング専用または低研磨性の歯磨き粉を使用することが白さの維持に向いています[1]。
電動歯ブラシを活用することで手磨きよりも均一に歯面を清掃できるため、ホワイトニング後のケアに電動歯ブラシを取り入れることも白さの維持に効果的な方法のひとつです[2]。
定期的なクリーニングとホワイトニングのメンテナンス
ホワイトニングで一度白くなった歯も、時間の経過とともに食事や生活習慣の影響で徐々に着色が蓄積して白さが後戻りしていきます[1]。
白さを長期間維持するためには、歯科医院での定期的なプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を3〜6か月に1回程度継続することが効果的です[2]。
PMTCは専用の器具と研磨剤を使って歯ブラシでは落とせない着色(ステイン)や歯垢・歯石を除去するクリーニングで、歯の表面を滑らかに保つことで新たな着色が付きにくい状態を維持する効果があります[1]。
また、ホームホワイトニングを定期的に行うことで白さの後戻りを防ぎやすくなります。
週1〜2回の頻度で継続的にホームホワイトニングを行う「タッチアップ」という方法で白さを維持しているケースも多く、担当医の指示のもとで継続的に活用することが白さの長期維持において有効です[2]。
知覚過敏への対応
ホワイトニング後に知覚過敏の症状(冷たいもの・甘いものがしみる)が出た場合は、フッ素を含む知覚過敏対応の歯磨き粉を使用することで症状が和らぐケースがあります[1]。
知覚過敏の症状は多くの場合数日〜1週間程度で改善しますが、症状が1週間以上続く場合や痛みが強い場合は担当医に相談することをおすすめします[2]。
ホワイトニングの頻度が高すぎると知覚過敏が慢性化するリスクがあるため、担当医の推奨するペースを守りながら無理なくホワイトニングを継続することが長期的な歯の健康を守る上で重要です[1]。
よくある質問
Q:インビザライン治療中にホワイトニングをしても効果はありますか?
インビザライン治療中にホワイトニングを行うこと自体は可能で、効果も得られますが、アタッチメントが設置されている状態では薬剤が浸透しない部分が生じるため、ホワイトニングの効果が歯全体に均一に現れないケースがあります[1]。
アタッチメントを除去した後に同じ部分をホワイトニングしても色ムラが残ることがあるため、可能であればアタッチメント除去後・保定期間に入ったタイミングでホワイトニングを行うことが、最も均一で満足度の高い仕上がりを得られる方法です[2]。
「今すぐ白くしたい」という強い希望がある場合は、担当医に自分の治療状況・アタッチメントの有無・知覚過敏の状態を確認してもらった上で判断することをおすすめします[1]。
Q:インビザラインのアライナーをホワイトニング用のマウスピースとして使えますか?
インビザラインのアライナーをホームホワイトニングのマウスピースとして代用することは可能ですが、アライナーはホワイトニング専用のマウスピースとは異なる設計のため、薬剤が歯の表面に均一に接触しない場合があります[2]。
薬剤の塗布にムラが生じると色ムラのリスクが高まるため、ホワイトニングの仕上がりへのこだわりが強い方にはホワイトニング専用のマウスピースを別途製作した上で行うことが推奨されます[1]。
アライナーを使って代用する場合は担当医の指示に従い薬剤の量と使用時間を守ることが、歯茎への刺激・知覚過敏・アライナーの変形を防ぐために重要です[2]。
Q:インビザライン治療後にホワイトニングをするとどのくらい白くなりますか?
ホワイトニングの効果(白さのレベル)は、歯の元の色・歯の厚さ・エナメル質の状態・ホワイトニングの種類・施術回数によって個人差があるため一概には言えません[1]。
一般的な目安として、オフィスホワイトニング1回の施術でシェードガイド(歯の色の指標)で2〜4段階程度白くなるケースが多いとされており、複数回の施術やデュアルホワイトニングを組み合わせることでさらに高い白さを目指せます[2]。
「どのくらいの白さを目指しているか」というゴールを治療前に担当医と共有することで、適切なホワイトニングの種類・回数・方法を提案してもらいやすくなります[1]。
Q:インビザライン治療中にホワイトニングをしたいが、担当医に断られた場合はどうすればいいですか?
担当医からインビザライン治療中のホワイトニングを断られた場合は、その理由を確認することが重要です[2]。
断られる主な理由として、アタッチメントによる色ムラのリスクが高い・知覚過敏の症状が出やすい時期にある・現在の歯の状態がホワイトニングに適していないという点が挙げられます[1]。
担当医の判断を尊重した上で「いつ頃であればホワイトニングを行えるか」「どの種類のホワイトニングが自分の状況に適しているか」を確認しておくことで、治療完了後に最適なタイミングでホワイトニングを開始できるよう準備することができます[2]。
どうしても治療中にホワイトニングを希望する場合は、着色を予防するための歯科医院でのクリーニング(PMTC)や低刺激のホワイトニング歯磨き粉の使用など、担当医が許可できる範囲でのケアを継続しながら保定期間を待つことが後悔しない方法です[1]。
まとめ
インビザライン治療中にホワイトニングを行うことは技術的に可能ですが、アタッチメントによる色ムラのリスク・矯正力による知覚過敏の悪化リスクという2つの注意点があるため、多くの歯科医師が積極的に推奨しておらず自分の治療状況を担当医に確認した上でタイミングを慎重に選ぶことが重要です。
ホワイトニングの種類はオフィスホワイトニング(3〜7万円程度・即効性が高い)・ホームホワイトニング(3〜5万円程度・白さが長持ちしやすい)・デュアルホワイトニング(5〜8万円程度・即効性と持続性の両立)の3種類があり、それぞれインビザラインとの相性・費用・効果の特徴が異なるため自分の希望とタイミングに合った方法を選ぶことが大切です。
インビザライン治療中にホワイトニングをするベストなタイミングは矯正治療が完了してアタッチメントを除去し保定期間に入った時点で、この時期は知覚過敏のリスクが低くアタッチメントによる色ムラの心配もないため最もホワイトニング効果を均一に・最大限に発揮できる状態です。
治療中にどうしてもホワイトニングを行いたい場合はアタッチメントが設置されていない時期・新しいアライナーに交換してから数日が経過し矯正力による痛みが落ち着いた状態・大きな歯の移動が完了した治療後半のタイミングを選ぶことでリスクを軽減できますが、いずれの場合も担当医への事前相談が必須です。
ホワイトニング後の白さを長く維持するためには、色の濃い飲食物を摂取した後の速やかな歯磨き・低研磨性の歯磨き粉の使用・3〜6か月ごとの定期クリーニング・ホームホワイトニングによる定期的なタッチアップという4つのポイントを継続することが、整えた歯並びと白い歯を同時に長く保つための重要な条件となります。
参考文献
[1] 公益社団法人 日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」(最終閲覧日:2026年4月29日)
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(最終閲覧日:2026年4月29日)
[3] 公益社団法人 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療について」(最終閲覧日:2026年4月29日)
[4] 国税庁「医療費を支払ったとき(医療費控除)」(最終閲覧日:2026年4月29日)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1120.htm
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。