歯列矯正でほうれい線は濃くなる?関係が指摘される理由と実際のところ

「歯列矯正をするとほうれい線が濃くなるって本当?」「抜歯すると老けて見えるのだろうか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
ほうれい線は加齢による皮膚のたるみや骨格の変化によって現れるもので、歯列矯正が直接その原因になるわけではありません。
ただし治療にともなう口元の変化や生活の変化によって、目立ちやすく感じる場面があることも事実です。
この記事では、矯正とほうれい線の関係が語られる理由から、一時的な変化と残る変化の違い、気になったときの確認方法まで詳しくお伝えしますので、不安を抱えている方はぜひ参考にしてください。
ほうれい線はなぜできるのか
矯正とほうれい線の関係を考える前に、そもそもこの線がどうしてできるのかを知っておく必要があります。
原因を取り違えたまま対策を考えても、見当違いの努力になってしまうためです。
ほうれい線は誰にでも現れるもので、年齢を重ねれば深くなっていくという性質を持っています。
矯正がどこまで関わりうるのかを見極めるには、まず本来の成り立ちを押さえておくことが欠かせません。
ここでは、ほうれい線という現象そのものから整理していきましょう。
頬と口元の境目にできる溝
ほうれい線とは、小鼻の脇から口角に向かって伸びる溝を指す一般的な呼び方です。
医学的な病名ではなく、頬と口元を隔てる境目にあたる部分が影として見える状態を表しています。
笑ったときに現れる線は誰にでもあり、それ自体は自然なものです。
問題として意識されるのは、無表情でいるときにも溝がはっきり残るようになった場合です。
頬の組織が重力によって下がり、境目の部分に段差が生まれることでこの状態が生じます。
線があること自体が異常なわけではありませんから、まずはその前提を押さえておきましょう。
主な要因は皮膚と組織の変化
ほうれい線が深くなる背景には、皮膚と皮下組織の変化が関わっています。
年齢を重ねるにつれて皮膚の弾力が失われ、頬の脂肪を支える力が弱まっていくためです。
支えを失った組織が下方へ移動することで、境目の溝が深く見えるようになります。
顔の骨そのものも年齢とともにわずかに変化することが知られており、皮膚を内側から支える土台の形が変わっていきます。
こうした変化は誰にでも起こるもので、時間の経過とともに進んでいきます。
ほうれい線の主な原因はここにあると理解しておけば、他の要因を過大に考えずに済みます。
生活習慣による影響
日々の過ごし方も、ほうれい線の見え方に関わってきます。
紫外線を長く浴びる、乾燥した状態が続くといった条件は、皮膚の状態に影響を与えるためです。
急激に体重が減った場合も、頬の脂肪が減ることで溝が目立つことがあります。
睡眠不足や喫煙といった習慣が皮膚の状態に関わることも広く知られています。
同じ年齢でもほうれい線の目立ち方に差があるのは、こうした要素の積み重ねによるものです。
矯正の影響を考える前に、生活のなかで変わったことがないかを振り返ってみるのも一つの方法です。
歯列矯正が直接の原因になるわけではない
歯列矯正そのものが、ほうれい線を作り出すわけではありません。
矯正治療は歯に力をかけ続けることで、支えている骨を作り替えながら歯を移動させる仕組みだからです[1]。
皮膚の弾力や皮下組織の状態に働きかける治療ではありません。
ほうれい線が現れる主な要因は加齢による皮膚と組織の変化であり、その点は矯正の有無にかかわらず進んでいきます。
矯正が関わりうるのは、口元の位置が変わることで見え方が変化するという間接的な範囲にとどまります。
矯正のせいだと決めつける前に、この関係を押さえておくと落ち着いて判断できます。
矯正との関係が語られる理由
矯正とほうれい線の関係は、インターネット上でしばしば語られています。
体験談として目にすることも多く、不安になるのは自然なことでしょう。
直接の原因ではないとはいえ、関係が語られるだけの背景は存在します。
何がその印象を生んでいるのかを知っておけば、自分の場合に当てはまるかどうかも判断しやすくなります。
ここでは、指摘される4つの理由を整理します。
抜歯によって口元が後退する
抜歯をともなう治療では、前歯を後方へ移動させることで口元の位置が変わります。
唇は前歯に支えられているため、その支えが後ろへ動けば唇の位置も下がっていくためです。
口元が引っ込むという変化そのものは、治療の目的として意図されたものにあたります。
ただし口元が後退すれば、頬との位置関係も変わり、境目の見え方が以前と異なってきます。
もともとほうれい線があった方の場合、その線が相対的に目立つように感じられることがあります。
ほうれい線が新たにできたのではなく、周囲の位置関係が変わったことによる見え方の違いだと考えられます。
矯正中に咀嚼や会話が減る
治療中は、食べ方や話し方が普段と変わることがあります。
装置を付けた直後や調整の翌日には痛みが出やすく、やわらかいものを選ぶ期間が生じるためです。
噛む回数が減れば、口の周りを動かす機会も少なくなります。
装置に慣れるまでは発音がしづらく、話す量が自然と減るという方もいます。
口元を動かす機会が減った状態が長く続けば、その影響を感じる場面が出てくることも考えられます。
痛みが落ち着いてきたら、普段どおりの食事と会話に戻していくことが一つの心がけになります。
装置の厚みによる見え方の変化
矯正装置そのものが、口元の見え方に影響することもあります。
歯の表面にブラケットとワイヤーを装着すれば、その厚みのぶん唇が外側へ押し出されるためです。
装置を付けている期間は、口元がわずかに前へ出た状態になります。
この状態から装置を外すと、押し出されていた唇が本来の位置に戻り、その落差を変化として感じることがあります。
装置を外した直後に印象が変わったと感じるのは、この影響による部分もあると考えられます。
治療中の見え方と最終的な仕上がりは異なりますから、途中の状態で判断しないほうがよいでしょう。
治療期間中に年齢を重ねる
矯正治療は年単位で続くため、その間に確実に年齢を重ねることになります。
歯を動かす期間が1〜3年、その後の保定期間まで含めれば数年に及ぶためです。
その年月のあいだにも、皮膚と組織の変化は進んでいきます。
30代半ばで治療を始めた方が40歳近くで終えるという場合、ほうれい線が以前より深くなっていても不思議ではありません。
治療前後の写真を比べれば、矯正の影響と年月の影響が混ざった状態を見ていることになります。
変化を矯正だけに結びつける前に、経過した時間も考慮に入れてみてください。
一時的な変化と残る変化の違い
ほうれい線が気になり始めたとき、それが元に戻るのかどうかは大きな関心事でしょう。
一時的なものであれば待てばよく、残るものであれば別の対応を考えることになります。
矯正に関わる変化には、性質の異なるものが混ざっています。
自分の状態がどちらにあたるかを見極めれば、次に何をすべきかも見えてきます。
ここでは、3つの視点から整理します。
治療が終われば戻る可能性がある変化
治療中の生活の変化によって生じた影響は、治療の終了とともに戻っていく可能性があります。
痛みでやわらかいものを選んでいた時期が終われば、噛む回数も普段の水準に戻るためです。
装置に慣れずに話す量が減っていた場合も、外れれば以前と同じように過ごせます。
装置の厚みによって唇が押し出されていた状態も、装置を外せば解消されます。
こうした要素が重なっていた場合は、治療後しばらく経つと印象が落ち着いてくることが考えられます。
治療中に気になった変化のすべてが残るわけではありませんから、経過を見てから判断してみましょう。
変化として残る部分
一方、前歯を後方へ動かしたことによる口元の位置の変化は、治療後も残ります。
歯の位置を変えることが治療の目的であり、その結果として唇の位置も変わるためです。
装置を外しても、歯は動かした位置にとどまります。
口元が後退したことで頬との境目の見え方が変わったのであれば、その状態は続くことになります。
ただしこれは治療によって意図された変化であり、多くの場合は口元の突出感がやわらぐという望まれた結果でもあります。
見え方の変化をどう受け止めるかは、治療で何を優先したかによって変わってきます。
どちらにあたるかの見分け方
自分の変化がどちらにあたるかは、時間の経過とともに見えてきます。
治療中の生活による影響であれば、装置を外して数か月経つうちに落ち着いていくためです。
半年ほど経っても同じ状態が続くのであれば、口元の位置の変化による部分が大きいと考えられます。
治療前の写真と現在を見比べれば、口元の位置がどう変わったかを確かめられます。
自分の顔は毎日見ているため、わずかな違いに気づきにくいという事情もあります。
判断に迷うときは、担当の歯科医師に治療前後の資料を見せてもらうという方法も取れます。
影響を受けやすいと考えられるケース
矯正を受けた方の誰もがほうれい線を気にするわけではありません。
同じ治療を受けても、変化を感じる方と感じない方に分かれるためです。
この差は、治療の内容ともともとの口元の状態によって生まれると考えられます。
自分が当てはまるかどうかを知っておけば、始める前の心構えも変わってきます。
ここでは、影響を感じやすいと考えられる4つのケースを整理します。
前歯を大きく後退させる計画
前歯を後方へ動かす距離が大きいほど、口元の位置も大きく変わります。
唇は前歯に支えられているため、支えの移動量がそのまま唇の位置に影響するためです。
動かす距離が短ければ、見え方の変化も小さくとどまります。
抜歯によって7〜8mm程度の余地を確保し、前歯を大きく引っ込める計画では、口元の印象が変わる幅も広くなります。
上下の前歯をともに後退させる治療では、口元全体のボリュームが抑えられていきます。
自分の計画で前歯を何mm動かすのかを聞いておけば、変化の程度も見当がつきます。
もともと口元の突出が軽度な場合
口元がもともとあまり出ていない方の場合、後退による影響を感じやすくなることがあります。
すでに適切な位置に近い口元をさらに下げれば、引っ込みすぎた印象になる可能性があるためです。
余裕が少ない状態から動かすことになります。
前歯の突出が大きい方であれば、後退させても標準的な位置に近づくだけで済みます。
軽度の状態から同じ距離を動かせば、行き過ぎた位置まで到達してしまう計算になります。
自分の突出がどの程度かを検査で確かめ、下げるべき量を歯科医師と相談してみてください。
治療期間が長期にわたる場合
治療にかかる期間が長いほど、その間に別の変化も進んでいきます。
歯を動かす期間だけで1〜3年、保定まで含めれば数年に及ぶためです。
その年月のあいだに、皮膚と組織の変化も確実に進行します。
抜歯をともなう治療や、あごの骨を動かす処置を組み合わせた治療では、期間がさらに長くなります。
治療前後を比べたときに見える差には、矯正の影響と経過した時間の影響が混ざっていることになります。
長期の治療を選ぶ場合は、その点も踏まえて仕上がりを見ることが必要になります。
年齢を重ねてから治療を始める場合
治療を始める年齢によっても、感じ方は変わってきます。
皮膚の弾力や組織を支える力は年齢とともに変化していくため、その状態から治療を受けることになるためです。
若い世代と同じ変化でも、受け止め方が異なる場合があります。
40代や50代で治療を始める方は、もともとほうれい線が気になり始めている時期にあたることも多くなります。
口元が後退したことでその線が相対的に目立つように感じられる可能性があります。
年齢を理由に治療をあきらめる必要はありませんが、想定される変化を先に聞いておくと安心につながります。
気になったときに確認したいこと
ほうれい線が濃くなったと感じたとき、まず確かめておきたいことがあります。
自分の顔は毎日見ているため、変化の有無を客観的に判断するのが難しいためです。
不安を抱えたまま治療を続けるのは、精神的にも負担になります。
確認する方法を知っておけば、事実に基づいて判断できます。
ここでは、4つの視点をお伝えします。
治療前の写真と見比べる
最も確実な方法は、治療前に撮影した写真と現在を見比べることです。
記憶のなかの自分の顔は、実際の状態とずれていることが多いためです。
写真であれば、変化があったかどうかを客観的に確かめられます。
矯正を始める際には正面と横顔の写真を撮影することがほとんどですから、その資料を見せてもらうという方法があります。
自分で撮影する場合も、同じ角度と同じ照明で撮り比べれば違いが分かりやすくなります。
比べてみたら思ったほど変わっていなかった、という結果になることも少なくありません。
いまどの工程にいるかを聞く
治療の途中であれば、いまどの段階にいるのかを確かめておきましょう。
前歯を後方へ下げる工程は治療の後半に組まれることが多く、途中では口元の位置がまだ動いていないためです。
前半の段階であれば、口元の変化はほとんど生じていないことになります。
装置の厚みによって唇が押し出されている状態が続いている可能性もあります。
その場合、装置を外したあとに印象が変わることも考えられます。
途中の状態で結論を出さず、工程の進み具合を聞いたうえで判断してみてください。
主観による思い込みの可能性
矯正を始めると、口元への意識が普段より高くなります。
治療によって変化するという情報を知っているぶん、鏡を見る回数も増えるためです。
注意を向ければ向けるほど、細かな部分が目につくようになります。
これまで気にしていなかった線が、あらためて見ることで濃く感じられるという場合もあります。
情報を目にしたあとに気になり始めたのであれば、その可能性も考えられます。
写真での比較は、こうした思い込みを確かめるうえでも役立ちます。
皮膚の状態そのものを見直す
矯正以外の要因が重なっていないかも、確かめておきたい点です。
ほうれい線の主な要因は皮膚と組織の変化であり、生活の変化がそこに影響するためです。
体重が減った、睡眠不足が続いている、乾燥する季節に入ったといった条件が重なっている場合もあります。
治療期間中に生活が変わっていないかを振り返ってみると、別の原因が見つかることもあります。
皮膚の状態そのものが気になるのであれば、皮膚科で相談するという選択肢もあります。
原因を一つに決めつけず、複数の可能性を考えてみると対応の幅も広がります。
治療前にできる備え
不安を抱えたまま治療を始めるより、確かめておくべきことを済ませてから入るほうが安心です。
ほうれい線をめぐる後悔の多くは、想定していた仕上がりと実際の変化のずれから生まれます。
このずれは、始める前の確認によってかなりの部分を減らせます。
聞くべきことを整理しておけば、限られた相談の時間でも要点を押さえられます。
ここでは、治療前に確かめておきたい3つの視点をお伝えします。
シミュレーションで仕上がりを確認する
治療後の状態を示したシミュレーション画像は、期待値をそろえるうえで大きな助けになります。
言葉での説明だけでは、口元がどこまで変わるのかを具体的に思い描けないためです。
画像があれば、自分の希望とのずれにも早い段階で気づけます。
正面からの歯並びだけでなく、横顔で口元がどう変化するかまで確認できると判断しやすくなります。
シミュレーションはあくまで計画上の予想であり、そのとおりに進むとは限らない点も併せて聞いておく必要があります。
見比べたうえで納得してから始めれば、治療中の不安も小さく抑えられます。
何mm下げる計画かを聞いておく
前歯を何mm後方へ動かす計画なのかを、数値で確かめておいてください。
移動距離が分かれば、口元の位置がどの程度変わるかを見積もれるためです。
漠然と口元が下がるという説明より、はるかに判断の材料になります。
抜歯をともなう計画と抜歯を避ける計画で、動かせる距離がどう違うのかも比べておくとよいでしょう。
数値を示しながら説明してくれるかどうかは、信頼できる相手かを見極める手がかりにもなります。
具体的な数字を聞いておけば、仕上がりを想像したうえで判断できます。
優先したいことを伝える
自分が何を最も望んでいるのかを、はっきり伝えることが欠かせません。
歯並びを整えたいのか、口元を下げたいのか、いまの顔立ちを保ちたいのかによって、組まれる計画が変わるためです。
伝えなければ、標準的な方針で進められることになります。
口元が引っ込みすぎることに不安があるのであれば、その気持ちを最初の相談の段階で口にしておく必要があります。
歯並びを優先するか顔立ちを優先するかという選択は、どちらも尊重されるべき希望にあたります。
遠慮せずに伝えることが、納得のいく仕上がりへの近道になります。
治療中に心がけたいこと
治療が始まってからも、日々の過ごし方でできることがあります。
装置を着けているあいだは、食べ方や話し方が普段と変わりやすいためです。
特別なことをする必要はなく、これまでどおりの生活に近づける意識で十分です。
不安を感じたときに相談できる相手がいることも、心の支えになります。
ここでは、治療中に意識したい3つの心がけをお伝えします。
よく噛んで食べる
痛みが落ち着いてきたら、普段どおりの食事に戻していくことを意識してみてください。
装置を付けた直後や調整の翌日は痛みが出やすく、やわらかいものを選ぶ期間が生じるためです。
その状態が長引けば、噛む回数も減ったままになります。
痛みのピークは1〜2日程度で、多くの場合1週間ほどで落ち着いていきます。
落ち着いたあとも念のためやわらかいものを選び続けるより、無理のない範囲で食べ応えのあるものに戻したほうが自然な生活に近づきます。
装置が壊れない範囲で、ゆっくりよく噛んで食べることを心がけてみましょう。
口元を動かす機会を保つ
会話や表情を作る機会を減らさないことも、意識しておきたい点です。
装置に慣れるまでは発音がしづらく、人と話すことをためらってしまう方もいるためです。
話す量が減れば、口元を動かす機会も自然と少なくなります。
多くの方は1週間ほどで発音に慣れていきますから、その時期を過ぎたら以前と同じように過ごせます。
装置が目立つことを気にして人前で笑わなくなるという場合は、装置の種類を見直すという選択肢もあります。
矯正中だからと生活を縮めず、これまでどおりに過ごすことが結果として自然な状態を保ってくれます。
気になることは早めに相談する
口元の変化が気になったときは、抱え込まずに歯科医師へ伝えてみてください。
治療の経過を把握しているのは担当の歯科医師であり、いまどの工程にいるかも含めて答えられるためです。
治療前の資料と見比べながら、変化の有無を確かめてもらうこともできます。
計画を進めるうえで下げる量を調整できる余地があるかどうかも、その場で相談できます。
不安を抱えたまま数か月過ごすより、一度聞いてしまったほうが気持ちは軽くなります。
判断に迷うときは、別の医療機関で意見を聞くという方法も残されています。
歯列矯正とほうれい線に関するよくある質問
Q:歯列矯正でほうれい線はできますか?
A:矯正治療は歯を動かす治療であり、皮膚の状態に直接働きかけるものではありません。
ほうれい線が現れる主な要因は加齢による皮膚と組織の変化にあり、その点は矯正の有無にかかわらず進んでいきます。
ただし口元の位置が変わることで、もともとあった線が目立つように感じられる場合はあります。
Q:抜歯すると老けて見えますか?
A:前歯を大きく後退させれば口元の位置が変わり、頬との境目の見え方も以前と異なってきます。
もともと口元の突出が軽度な方の場合、引っ込みすぎた印象になる可能性も考えられます。
前歯を何mm下げる計画かを事前に聞き、シミュレーションで確かめておくと想定とのずれを防げます。
Q:一時的なものですか?
A:治療中の生活の変化による影響であれば、治療の終了とともに落ち着いていく可能性があります。
一方、前歯を後方へ動かしたことによる口元の位置の変化は、治療後も残ります。
装置を外して半年ほど経っても同じ状態が続くのであれば、後者による部分が大きいと考えられます。
Q:気になり始めたら治療をやめたほうがいいですか?
A:自己判断で中断すると歯が中途半端な位置で止まり、かみ合わせに影響が出る可能性があります。
まずは治療前の写真と見比べ、いまどの工程にいるのかを歯科医師に確認してみてください。
下げる量を調整できる余地があるかどうかも含めて、相談したうえで判断することをおすすめします。
まとめ
ほうれい線は頬と口元の境目にできる溝で、主な要因は加齢による皮膚と組織の変化にあります。
歯列矯正は歯を動かす治療であり、皮膚の状態に直接働きかけるものではありません。
矯正との関係が語られるのは、抜歯による口元の後退や、治療中の生活の変化、装置の厚みといった要素が重なるためです。
治療中の生活の変化による影響は落ち着いていく可能性がある一方、口元の位置が変わったことによる見え方の違いは残ります。
前歯を大きく後退させる計画や、もともと突出が軽度な場合には、変化を感じやすいと考えられます。
気になったときは治療前の写真と見比べ、いまどの工程にいるのかを確認すると事実に基づいて判断できます。
不安を抱えたまま過ごすより、シミュレーションと移動距離を確かめたうえで歯科医師に相談してみましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合の治療法の概要」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-06-002.html
免責事項
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
※治療の適否や方法については必ず歯科医師にご相談ください。
※治療にともなう見え方の変化には個人差がございます。
※歯科医師の判断により治療をお受けいただけない場合があります。