歯ぎしり用マウスピースの市販品の選び方は?歯科製との違いも解説

「歯ぎしり用のマウスピース、市販品でも大丈夫なの?」と迷っていませんか。
市販のマウスピースは手軽に入手できる一方、歯型に合わせて作られたものではないため、適合の精度に差が出ます。
歯科で作る装置は保険が使えることも多く、費用の差は思うほど大きくないという点も知っておきたいところです。
この記事では、市販品の選び方や注意点、歯科で作る場合との違いまで、やさしく整理します。
市販の歯ぎしり用マウスピースとは
歯ぎしりを何とかしたいと思ったとき、まず手に取りやすいのが市販のマウスピースですよね。
ドラッグストアの棚に並ぶ製品には共通する仕組みがあり、それを知っておくと選ぶ目が持てます。
どんなものなのかを押さえてから、自分に合うかを判断していきましょう。
ここでは、市販品の基本を整理していきます。
どこで買える・価格の目安
市販の歯ぎしり用マウスピースは、ドラッグストアや通販で手に入ります。
マツモトキヨシやツルハといった大手のドラッグストアでは衛生用品の売り場に置かれていることが多く、通販サイトでも幅広く扱われているためです。
価格はおおむね800円から3,000円程度で、1,000円前後の製品が中心となっています。
思い立ったその日に用意できる手軽さが市販品の強みとなるため、まず試したい方には取り入れやすい選択肢といえます。
お湯で軟らかくして形を合わせる仕組み
市販品の多くは、自分の歯の形に合わせて成形するタイプです。
あらかじめ決まった形の製品では口に合わないため、熱湯で素材を軟らかくしてから噛んで型をつけ、冷やして固める方式が採用されているためです。
東京企画販売の「トプラン 歯ぎしりマウスガード フィット」のように、この方式を採る製品がドラッグストアでは一般的に見られます。
自宅で歯型を合わせられる仕組みと理解しておくと、購入後の流れもイメージしやすくなるでしょう。
何を守ってくれるのか
市販のマウスピースは、歯どうしが直接こすれ合うのを防ぐことを目的としています。
上下の歯のあいだに素材が入ることで、歯ぎしりの際に歯の表面が直接ぶつかり合う状況を避けられるためです。
各製品のパッケージには、歯と歯の摩擦を防ぐ、歯ぎしりの音を抑えるといった特徴が表示されています。
歯ぎしりそのものを止める道具ではないと知っておくと、期待とのずれを防げます。
医療機器の表示を確認する
購入の際に見ておきたいのが、その製品の位置づけです。
市販されているマウスピースには医療機器として扱われているものと、日用品や雑貨として販売されているものがあり、位置づけによって求められる基準が異なるためです。
パッケージや商品説明に医療機器の表示があるか、素材が何かといった点は、確認しておくと判断材料になります。
表示を見る習慣をつけておくと選ぶときの安心につながるため、手に取ったときに裏面まで目を通してみてください。
市販品と歯科で作るものの違い
市販品で十分なのか、歯科で作ったほうがよいのか、判断に迷うところですよね。
両者にははっきりとした違いがあり、それを知ることで自分に合うほうを選べます。
費用の差が思うほど大きくない点も、知っておきたいポイントです。
ここでは、両者の違いを整理していきます。
適合の精度
もっとも大きな違いは、歯にどれだけぴったり合うかという点です。
歯科では歯型を採って一人ひとりの歯並びに合わせて作るのに対し、市販品は決まった形の素材を自分で噛んで成形するため、細かな部分まで合わせることが難しいためです。
奥歯の部分だけ浮いてしまう、装着中にずれてくるといった状態になることがあります。
合い具合が効果と安全性の両方に関わるため、この差は押さえておきたいところです。
素材と厚み、調整のしやすさ
素材の性質や作ったあとの対応にも、違いがあります。
歯科では歯ぎしりの強さや症状に応じて硬さの異なる素材を選べるうえ、装着後に合わない部分を削って調整できる一方、市販品は素材が決まっており細かな調整ができないためです。
強い歯ぎしりには硬めの素材が向くこともあり、市販の軟らかい素材では早く傷んでしまうことがあります。
自分の状態に合わせて選び直せるかどうかは、長く使ううえで差になってくるといえます。
費用の比較
費用の差は、意外なほど大きくありません。
市販品が800円から3,000円程度である一方、歯科で作る装置は歯ぎしりによる症状が認められれば保険診療の対象となり、3割負担でおおむね3,000円から5,000円程度で作れるためです。
これに診察や型取りの費用が加わりますが、市販品を何度か買い替えることを考えると差は縮まっていきます。
費用を理由に市販品を選ぶ必要は必ずしもないため、歯科という選択肢も並べて考えてみるとよいでしょう。
手元に届くまでの時間
すぐ手に入るかどうかは、市販品の明確な利点です。
ドラッグストアで買えばその日から使える一方、歯科では型を採ってから技工所で製作するため、完成までに2週間ほどかかることが多いためです。
通院も型取りと受け取りで2回以上必要になり、その間は装置なしで過ごすことになります。
今夜から何とかしたいという場面では市販品が現実的な選択となるため、状況に応じて使い分ける考え方もあります。
タイプ別に見る市販の歯ぎしり用マウスピース
実際に売り場に立つと、似たような製品が並んでいて迷ってしまいますよね。
市販品にはいくつかのタイプがあり、特徴を知っておくと選びやすくなります。
自分の使い方に近いものから探してみましょう。
ここでは、代表的なタイプを整理していきます。
上の歯に装着するスタンダードなタイプ
市販品でもっとも広く流通しているのが、上の歯にかぶせて使うタイプです。
上の歯を覆う形にすることで装着が安定しやすく、成形もしやすいため、初めて使う方でも扱いやすい構造になっているためです。
東京企画販売の「トプラン 歯ぎしりマウスガード フィット」はこのタイプで、EVA樹脂を熱湯で軟らかくして歯型を合わせる方式を採り、収納ケースが付いて1,000円前後で販売されています。
浅井商事の「歯ぎしりマウスピース」も男女兼用のフリーサイズとしてドラッグストアで扱われており、まず試したい方が選びやすい価格帯です。
形状記憶素材のタイプ
素材に工夫を凝らした製品も市販されています。
温めることで軟らかくなり冷めると形を保つ素材を使うと、成形しやすく作り直しにも対応できるため、フィット感を調整しやすくなるためです。
コジットの「デンタルマウスピース」はこうした形状記憶の素材を採用しており、噛み合わせ用として1,000円台から2,000円台で販売されています。
一度で納得のいく形にならなくてもやり直せる点は、初めて使う方にとって心強い特徴といえるでしょう。
素材の硬さで選ぶ場合
同じ市販品でも、素材の硬さによって使い心地が変わります。
軟らかい素材は装着時の違和感が少ない一方で傷みやすく、硬めの素材は耐久性がある反面、慣れるまで違和感を覚えやすいためです。
歯ぎしりの音が大きい、朝あごが疲れているという方には奥歯の負担軽減をうたう「歯ぎしりピタリ ストロング」のような厚みのあるタイプが選ばれることもあります。
どちらが合うかは使ってみないと分からない面もあるため、まず一つ試してから見直すという進め方も現実的です。
洗浄剤もあわせて用意する
マウスピース本体だけでなく、手入れの道具も必要になります。
口の中に入れて一晩使う装置には唾液や汚れが付着し、そのままにしておくと細菌が増えてにおいの原因になってしまうためです。
小林製薬の「ピースクリン」、Haleonの「ポリデント デンタルラボ マウスピース・矯正用リテーナー用洗浄剤」、井藤漢方製薬の「デントウォッシュ デンタルマウスピース洗浄剤」などが、500円から1,000円台で販売されています。
清潔に保つことが長く使ううえでの前提となるため、本体と一緒に用意しておくとよいでしょう。
購入できる場所と価格の目安
どこで買えるかを知っておくと、探す手間を省けます。
マツモトキヨシやツルハといった大手ドラッグストアの衛生用品売り場や、通販サイトで幅広く取り扱われているためです。
価格帯はおおむね800円から3,000円程度で、洗浄剤を含めても2,000円ほどからそろえられます。
店舗によって品ぞろえが異なるため、目当ての製品がある場合は在庫を確かめてから足を運ぶと確実です。
市販品を選ぶときのポイント
似た製品が並んでいると、何を基準に決めればよいのか迷ってしまいますよね。
いくつかの見るべき点を知っておくと、自分に合いそうなものを絞り込めます。
売り場でも確かめられる内容なので、購入前の参考にしてみてください。
ここでは、選ぶときのポイントを整理していきます。
歯ぎしり用として作られたものか確認する
まず確かめておきたいのが、その製品の用途です。
市販のマウスピースにはいびき対策用やスポーツ用、歯並びに関わるものなど目的の異なる製品があり、それぞれ形も素材も違うためです。
いびき対策用は下あごを前方に保つ形状になっており、歯ぎしり用として使うと想定と違う力がかかってしまうことがあります。
パッケージに歯ぎしり用と明記されているかを確かめると間違いを防げるため、手に取ったときに用途表示を見てみてください。
素材の硬さで選ぶ
装着したときの感じ方は、素材によって大きく変わります。
軟らかい素材は違和感が少なく眠りやすい一方で傷みやすく、硬めの素材は耐久性がある反面、慣れるまで気になることがあるためです。
歯ぎしりの力が強い方では軟らかい素材があっという間に傷んでしまうこともあり、逆に敏感な方では硬い素材で眠れないこともあります。
自分に合う硬さは使ってみて分かることも多いため、まず一つ試して次の判断材料にするのが現実的でしょう。
サイズを調整できるか
自分の歯に合わせられるかどうかも、大切な確認点です。
決まった形のまま使う製品では口に合わないことがあり、熱湯で軟らかくして歯型を合わせる方式であれば、ある程度は自分に近づけられるためです。
成形をやり直せる素材であれば、一度で納得いかなくても作り直せます。
合わない装置を我慢して使うと負担につながるため、調整の余地があるかどうかを確かめておくと安心です。
上下どちらに装着するタイプか
装着する位置にも、いくつかの種類があります。
上の歯を覆うタイプが市販品では一般的である一方、下の歯に装着するものや上下一体になったものもあり、それぞれ装着感が異なるためです。
上下一体のタイプはあごの位置が固定されるため、慣れないうちは息苦しく感じる方もいます。
初めて使う場合は上の歯に装着するタイプが扱いやすいとされるため、迷ったときの目安にしてみてください。
手入れのしやすさ
毎日使うものだけに、洗いやすさも見ておきたい点です。
複雑な形状や細かい溝のある製品は汚れが残りやすく、清潔に保つ手間が増えてしまうためです。
収納ケースが付属しているか、洗浄剤に対応した素材かといった点も確かめておくと、日々の負担を減らせます。
手入れが続けられるかどうかが長く使えるかを左右するため、生活に無理なく組み込めるものを選んでみてください。
市販品のデメリット・注意点
手軽に使える一方で、市販品には知っておきたい注意点もあります。
あらかじめ把握しておくことで、思わぬトラブルを避けられます。
自分の状態と照らし合わせながら読んでみてください。
ここでは、市販品の注意点を整理していきます。
噛み合わせが変わることがある
もっとも注意したいのが、噛み合わせへの影響です。
自分で成形した装置は歯の一部だけが強く当たる状態になりやすく、その状態で毎晩使い続けると、歯が少しずつ動いて噛み合わせが変わってしまうことがあるためです。
装置を外したあとに歯の当たり方が違う気がする、以前と噛んだ感じが変わったと感じる場合は、この影響が起きている可能性があります。
噛み合わせの変化は自分では気づきにくいため、違和感があれば使用を中止して歯科で確かめてもらうと安心です。
あごに負担がかかることがある
装置の厚みや形が合わないと、あごに影響が及ぶことがあります。
厚みのある装置を装着すると口が開いた状態で固定されることになり、あごを動かす筋肉や関節に無理な力が加わってしまうためです[1]。
朝起きたときにあごがだるい、口を開けにくいといった症状が装置を使い始めてから出てきた場合は、合っていない可能性があります。
顎関節に不調がある方はとくに慎重な判断が必要となるため、使う前に歯科で相談しておくとよいでしょう。
耐久性と衛生面
長く使い続けるうえでは、傷みと汚れの問題も出てきます。
市販品に使われる素材は歯ぎしりの強い力を想定して作られているとは限らず、使ううちに穴があいたり変形したりすることがあるためです。
傷んだ装置をそのまま使うと歯を守る役割を果たせなくなり、細かなひび割れに汚れがたまって不衛生にもなります。
定期的に状態を確かめて交換することが前提となるため、買い替えも見込んで考えておくとよいでしょう。
症状が隠れたまま進むことがある
市販品で対処していると、別の問題を見落としてしまうことがあります。
装置によって音が減ると解決したように感じられる一方、歯のすり減りや噛み合わせの変化、あごの状態は自分では確かめられないためです[2]。
歯が削れていることに気づかないまま進んでしまい、後から大きな治療が必要になったというケースも考えられます。
市販品を使う場合も定期的に歯科で診てもらうと安心につながるため、健診の機会に相談してみてください。
市販品でよい場合・歯科をすすめる場合
自分はどちらを選ぶべきなのか、判断の目安があると迷わずに済みますよね。
状況によって適した選択は変わり、市販品が合理的な場面もあれば歯科をすすめたい場面もあります。
自分の状態と照らし合わせて考えてみてください。
ここでは、判断の目安を整理していきます。
まず試してみたいとき
市販品が向いているのは、まず様子を見たいという場面です。
歯ぎしりを指摘されたばかりで自分でも実感がない段階では、1,000円ほどで試せる手軽さが判断の材料になるためです。
装置を口に入れて眠れるのか、朝の感じ方が変わるのかを確かめてから、次を考えるという進め方もあります。
いきなり歯科へ行くのは気が重いという方には現実的な入口となるため、まず一つ手に取ってみるのもよいでしょう。
すでに歯が削れているとき
一方で、歯に変化が出ている場合は歯科での対応がすすめられます。
削れた歯は自然には元に戻らず、どの程度進んでいるかは自分では確かめられないため、状態を把握したうえで守り方を決める必要があるためです[2]。
奥歯の噛む面が平らになってきた、前歯の先が短くなった、詰め物がよく取れるといった変化があれば、この段階に当たります。
進行を止めながら削れた部分の治療も検討できるため、市販品で対処する前に一度診てもらうと安心です。
あごに症状があるとき
あごの不調をともなう場合も、自己判断は避けたいところです。
顎関節に問題があるときに合わない装置を使うと、かえって負担が増して症状が強まってしまうことがあるためです[1]。
口を開けると音が鳴る、大きく開けにくい、朝あごが痛いといった症状がある方が該当します。
状態に合った装置を選んでもらう必要があるため、あごに心当たりがあるなら歯科での相談を優先してみてください。
長く使うことを考えているとき
これから続けて使う前提であれば、歯科で作るほうが結果的に無理がありません。
市販品は傷みやすく買い替えが必要になるうえ、合わない状態で使い続けると噛み合わせに影響することもあるためです。
保険が使えれば3,000円から5,000円程度で作れることを考えると、費用の差もそれほど大きくありません。
長く歯を守りたいなら自分の歯に合ったものを選ぶ価値があるため、継続を考えるなら歯科を検討してみるとよいでしょう。
市販品を使うときに気をつけたいこと
市販品を選んだ場合も、使い方しだいで安全性は変わってきます。
いくつかの点に気を配っておくと、トラブルを防ぎながら使い続けられます。
難しいことではないので、日々の習慣に取り入れてみてください。
ここでは、使用時の注意点を整理していきます。
使い始めの確認
最初に確かめておきたいのが、装着したときの状態です。
成形がうまくいっていないと一部の歯だけが強く当たり、その状態で使い続けると歯や歯ぐきに負担がかかってしまうためです。
装着して軽く噛んだときに全体が均等に触れているか、特定の歯だけ強く当たっていないかを確かめてみましょう。
浮きやぐらつきがある場合は成形をやり直せることも多いため、使い始める前に確認しておくと安心です。
違和感が続くときは中止する
使っていて気になる症状が出たときは、無理に続けないことが大切です。
合わない装置を使い続けると、噛み合わせの変化やあごへの負担といった影響が積み重なってしまうためです。
朝起きたときにあごが痛む、歯が浮いた感じがする、装置を外したあとの噛み合わせが違うと感じるといった変化が目安になります。
我慢して使い続けるより一度やめて相談するほうが確実なため、気になる変化があれば中止して歯科へ相談してみてください。
毎日の手入れの方法
清潔に保つことは、長く使ううえで欠かせません。
口の中で一晩使う装置には唾液や汚れが付着し、そのままにしておくと細菌が増えてにおいや不衛生の原因になるためです[3]。
使用後は流水で洗い、専用の洗浄剤に浸けておくと汚れを落としやすくなります。
熱湯で洗うと変形することがあるため、水かぬるま湯を使い、しっかり乾かしてからケースに保管しておくとよいでしょう。
交換のタイミング
市販品は消耗品と考えて、定期的に見直すことが必要です。
歯ぎしりの力を受け続けるうちに素材がすり減ったり穴があいたりして、歯を守る役割を果たせなくなっていくためです。
薄くなった部分がある、穴があいている、変形して合わなくなった、においが取れないといった状態は、交換の目安になります。
傷んだまま使い続けても意味が薄れてしまうため、月に一度は状態を確かめる習慣をつけてみてください。
歯科で作る場合の流れと費用
市販品と比べるうえで、歯科ではどう進むのかも知っておきたいところですよね。
流れと費用が具体的に分かると、検討の判断もしやすくなります。
思うほど手間や負担が大きくないことに気づく方も多いところです。
ここでは、歯科で作る場合について整理していきます。
受診から完成までの流れ
歯科で装置を作る場合、いくつかの段階を経て進んでいきます。
一人ひとりの歯型に合わせて作るため、状態の確認から型取り、技工所での製作という工程が必要になるためです。
初回に歯の状態や噛み合わせを診てもらって型を採り、2週間ほどで完成した装置を受け取って調整する、という流れが一般的です。
通院は2回ほどで済むことが多いため、想像するほど負担は大きくないといえるでしょう。
保険が使える条件
費用を左右するのが、保険が適用されるかどうかです。
歯ぎしりによって歯のすり減りやあごの症状が認められる場合には、必要な治療として保険診療の対象になることが多いためです。
歯が削れている、朝あごがだるい、詰め物がよく取れるといった状態があれば、対象として判断されることがあります。
診察を受けてはじめて分かる部分となるため、まず相談してみると見通しが立てやすくなります。
費用の目安
保険が使える場合、費用は市販品と大きく変わりません。
保険診療では処置ごとの費用が全国一律に定められており、患者さんが支払うのは原則としてその一部で済むためです。
3割負担でおおむね3,000円から5,000円程度が目安となり、これに診察や型取りの費用が加わります。
市販品を何度か買い替えることを考えると差は縮まるため、費用だけで判断せず内容も含めて比べてみてください。
作り直しの扱い
長く使ううえで知っておきたいのが、作り直しのルールです。
保険で作った装置には作り直しに関する取り決めがあり、一定の期間内に再度作る場合は保険が使えないことがあるためです。
穴があいた、割れてしまったといった場合も、時期によっては自費での対応となります。
丁寧に扱うことが結果的に負担を減らすことにつながるため、日々の手入れとあわせて大切に使っていきましょう。
市販の歯ぎしり用マウスピースに関するよくある質問
Q:市販のマウスピースでも効果はありますか?
A:上下の歯が直接こすれ合うのを防ぐ働きは期待でき、歯ぎしりの音が抑えられることもあります。
ただし歯型に合わせて作られたものではないため、適合の精度には差が出ます。
合わない状態で使い続けると噛み合わせに影響することもあるため、装着感を確かめながら使いましょう。
Q:どこで買えますか?価格はいくらですか?
A:マツモトキヨシやツルハなどのドラッグストアの衛生用品売り場や、通販サイトで購入できます。
価格はおおむね800円から3,000円程度で、1,000円前後の製品が中心です。
洗浄剤は500円から1,000円台のため、あわせて2,000円ほどからそろえられます。
Q:市販品を使わないほうがよいのはどんな場合ですか?
A:すでに歯が削れている場合や、口を開けると音が鳴るなどあごに症状がある場合は、歯科での相談が先です。
顎関節に問題があるときに合わない装置を使うと、症状が強まってしまうことがあります。
使い始めてから違和感が続くときも、中止して歯科で確かめてもらいましょう。
Q:歯科で作る場合との費用の差はどのくらいですか?
A:市販品が800円から3,000円程度、歯科では保険が使えれば3,000円から5,000円程度が目安です。
差はそれほど大きくなく、市販品の買い替えを重ねると縮まっていきます。
長く使うことを考えているなら、自分の歯に合ったものを作る選択も検討してみてください。
まとめ
市販の歯ぎしり用マウスピースは、ドラッグストアや通販で800円から3,000円程度で購入できます。
多くは熱湯で軟らかくして歯型を合わせる方式で、上の歯に装着するタイプが一般的です。
歯科で作る装置は歯型に合わせて作られ、症状があれば保険で3,000円から5,000円程度が目安になります。
選ぶ際は歯ぎしり用かどうか、素材の硬さ、調整のしやすさ、手入れのしやすさを確かめておきましょう。
合わない装置を使い続けると、噛み合わせが変わったりあごに負担がかかったりすることがあります。
すでに歯が削れている場合やあごに症状がある場合は、市販品より歯科での相談が向いています。
まず試したいなら市販品から始め、続けるなら歯科という形で、状況に合わせて選んでみてください。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「顎関節症」(最終閲覧日:2026年7月24日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-05-001.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯ぎしり」(最終閲覧日:2026年7月24日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/teeth/yh-028.html
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(最終閲覧日:2026年7月24日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth.html
免責事項
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。症状が気になる場合は必ず歯科医師にご相談ください。
※記載の製品名・価格・仕様は執筆時点の情報です。最新の内容は各販売店・メーカーでご確認ください。
※製品の使用感や合い具合には個人差があります。使用中に違和感が続く場合は中止し、歯科医師にご相談ください。