口内炎の原因と治し方|種類・早く治す方法を解説

口内炎ができて食事や会話のたびに痛み、早く治したいと悩んでいませんか?

口内炎は口の中の粘膜にできる炎症の総称で、ストレスや栄養不足、刺激などさまざまな原因で起こります

種類によって原因や対処法が異なり、多くは自然に治る一方、なかには受診したほうがよい場合もある点に注意が必要です。

この記事では、口内炎の原因や種類、早く治す方法、予防法、病院を受診すべきサインまでわかりやすく解説しますので、つらい症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

口内炎とは|口の中にできる炎症の総称

口内炎は、頬の内側や舌、唇の裏、歯ぐきといった口の中の粘膜に起こる炎症をまとめた呼び名です。

赤く腫れたり白い潰瘍ができたりして、食事や会話のときにしみる痛みを伴うことが多く、日常生活に影響することもあります[1]。

原因や症状によっていくつかの種類に分かれ、多くは自然に治りますが、なかには長引くものもあるでしょう。

ここでは、口内炎の主な症状やできやすい場所、できる仕組みについて順番に見ていきましょう。

口内炎の主な症状

口内炎の代表的な症状は、口の中の粘膜にできる痛みを伴う赤みや腫れ、白っぽい潰瘍です

多くの場合、患部が赤く縁取られ、中央が白や黄色っぽくなり、触れたり食べ物がしみたりすると強い痛みを感じます。

種類によっては、水ぶくれ(水疱)ができたり、複数の潰瘍が群がってできたりすることもあるでしょう。

痛みのために食事や歯みがきがしづらくなり、しみる刺激を避けようとして食欲が落ちてしまう方も少なくありません。

会話のときに患部が動いて痛むため、話すのがおっくうになり、日常のちょっとした動作がつらく感じられることもあります

こうした症状の多くは一時的なものですが、強い痛みや長引く症状がある場合は、早めに対処することが大切でしょう。

口内炎ができやすい場所

口内炎は口の中のさまざまな場所にできますが、特に頬の内側や舌、唇の裏、歯ぐきにできやすいのが特徴です

頬の内側は食事の際に誤って噛んでしまいやすく、その傷がきっかけで口内炎ができることが少なくありません。

舌の側面や裏側は、歯のとがった部分や食べ物の刺激を受けやすく、痛みを感じやすい場所として知られています。

唇の内側や歯ぐきも粘膜がやわらかく刺激を受けやすいため、口内炎の好発部位のひとつに数えられます。

上あご(口蓋)にできることもあり、熱い飲食物でやけどをした部分などに炎症が起こるケースも見られるでしょう

どこにできやすいかは口内炎の種類によっても違うため、できた場所も含めて症状を観察しておくと役立ちます。

口内炎ができる仕組み

口内炎は、口の中の粘膜が傷ついたり、体の免疫のはたらきが乱れたりすることで炎症が起こる症状です

健康な粘膜はバリアのように体を守っていますが、ストレスや栄養不足で免疫力が低下すると、このバリアが弱まりやすくなります。

弱った粘膜に細菌や刺激が加わると炎症が起こり、その部分が腫れたりただれたりして口内炎ができると考えられています。

頬を噛んだ傷や合わない被せ物の刺激などがきっかけになることもあり、物理的なダメージが引き金になる場合もあるでしょう。

口の中が乾燥して唾液による洗浄や抗菌のはたらきが弱まると、細菌が増えて炎症が起こりやすい状態になります

仕組みを理解しておくと、なぜ口内炎ができるのかが分かり、原因に合った対策を立てやすくなるでしょう。

口内炎ができる主な原因

口内炎ができる原因はひとつではなく、生活習慣の乱れから物理的な刺激、感染まで幅広くあります。

なかでもストレスや栄養不足による免疫力の低下は、最も多いアフタ性口内炎の引き金になりやすいと考えられています。

ここでは、口内炎を招く主な原因を、生活習慣・栄養・刺激・感染などに分けて順番に見ていきましょう。

ストレス・疲労・睡眠不足

口内炎の代表的な原因のひとつが、ストレスや疲労、睡眠不足による体の免疫力の低下です

仕事や人間関係などで強いストレスがかかると、自律神経が乱れて体の防御力が落ち、粘膜が炎症を起こしやすくなります。

睡眠が足りないと体の回復が追いつかず、傷ついた粘膜が修復されにくくなり、口内炎ができやすい状態を招きがちです。

疲れがたまっているときに口内炎が増えると感じる方は多く、体調のバロメーターのようにとらえている人も少なくありません。

免疫力が下がっているサインとして口内炎が出ることもあるため、無理が続いているときは休養を意識することが大切です

ストレスや睡眠不足を見直して心と体を休めることが、口内炎を遠ざける土台になるといえるでしょう。

栄養バランスの乱れ(ビタミン不足)

栄養バランスの乱れ、とくにビタミンB群の不足は、口内炎ができる大きな原因として知られています

ビタミンB2やB6は皮膚や粘膜の健康を保つはたらきがあり、不足すると粘膜が荒れて口内炎ができやすくなります。

外食やインスタント食品中心の食生活が続くと、こうしたビタミンが不足しがちで、口内炎を繰り返す一因になるでしょう。

ビタミンB群は水に溶けやすく体内にためておきにくいため、毎日の食事でこまめに補うことが望ましいといえます。

レバーや赤身の魚、卵、納豆、緑黄色野菜などは、粘膜の健康を支える栄養を補いやすい食材です

食事だけで不足しがちなときは、ビタミン剤やサプリメントで補う方法もあり、栄養面から口内炎を予防しやすくなるでしょう。

物理的な刺激や口の乾燥

頬を噛んだ傷や合わない入れ歯などの物理的な刺激、そして口の乾燥も、口内炎の引き金になります

食事中に誤って頬の内側や舌を噛んでしまうと、その傷から炎症が起こり、カタル性の口内炎につながることが少なくありません。

合わない入れ歯や被せ物、矯正装置が粘膜にあたり続けると、こすれた部分が傷ついて口内炎ができることもあるでしょう。

熱い飲食物によるやけどや、歯ブラシで強くこすりすぎることも、粘膜を傷つけて炎症を招く原因になります。

口の中が乾燥すると、唾液による洗浄や抗菌のはたらきが弱まり、細菌が増えて口内炎ができやすい状態になりがちです

刺激や乾燥は身近で気づきにくい原因のため、思い当たる習慣があれば見直すことが、口内炎を防ぐ近道になるでしょう。

細菌・ウイルス感染やアレルギー

口内炎のなかには、細菌やウイルスの感染、アレルギーが原因で起こるものもあります

ヘルペスなどのウイルスに感染すると、水ぶくれを伴う口内炎ができ、発熱や強い痛みを伴うことも少なくありません。

口の中に常にいるカンジダ菌は、免疫力が落ちたときに増えて、白い苔のような口内炎を引き起こすことがあります。

食べ物や歯科で使われる金属などにアレルギーがあると、その刺激で粘膜が反応し、口内炎ができる場合もあるでしょう。

薬の副作用として口内炎が起こることもあり、新しい薬を飲み始めてから症状が出た場合は注意が必要です

感染やアレルギーが疑われる口内炎は自己判断が難しいため、長引くときや症状が強いときは医療機関に相談すると安心でしょう。

口内炎の種類と見分け方

口内炎にはいくつかの種類があり、原因や見た目、できやすい人がそれぞれ違うのが特徴です。

最も多いのはアフタ性口内炎で、ほかにカタル性やウイルス性、カンジダ性、アレルギー性などに分けられます

ここでは、代表的な口内炎の種類と見分け方のポイントを順番に見ていきましょう。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎は、口内炎のなかで最も多く、多くの人が一度は経験する代表的な種類になります

白や黄色の膜で覆われた円形の潰瘍ができ、その周りが赤く縁取られるのが特徴で、大きさは2〜10mm程度です。

はっきりした原因は分かっていませんが、ストレスや疲労、睡眠不足、栄養不足による免疫力の低下が関わると考えられています。

頬の内側や舌、唇の裏、歯ぐきなどにでき、触れると強く痛み、通常は10日〜2週間ほどで跡を残さず自然に治ります。

20〜30代の若い世代に多くみられ、小さなものが2〜3個まとまってできることもあるでしょう。

ただし、10mm以上の大きなものや、2週間以上治らない・繰り返す場合は別の病気が隠れていることもあるため、注意が必要です

カタル性(外傷性)口内炎

カタル性口内炎は、頬を噛んだ傷や合わない入れ歯などの物理的な刺激でできる、外傷性の口内炎です

アフタ性のようにくっきりした潰瘍ではなく、粘膜が赤く腫れたり、表面がただれたりするのが特徴になります。

頬の内側を噛んでしまった場合や、合わない被せ物・入れ歯・矯正装置が粘膜にあたり続けた場合に起こりやすいタイプです。

熱い飲食物によるやけどや、薬品の刺激などがきっかけになることもあり、子どもや高齢者にみられやすいといわれます。

原因となる刺激を取り除けば自然に治ることが多く、合わない入れ歯などが原因の場合は調整や作り直しが有効です

刺激が続く限り治りにくいため、思い当たる原因があれば早めに歯科で相談することが、改善への近道になるでしょう。

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎は、ヘルペスウイルスなどの感染によって起こる、水ぶくれを伴う口内炎です

小さな水疱がいくつもでき、それがつぶれてただれると強い痛みを伴い、発熱や全身のだるさを感じることもあります。

特に単純ヘルペスウイルスによるものは、初めて感染したときに症状が強く出やすく、口の中に広がることも少なくありません。

ウイルス性の口内炎は人にうつる可能性があるため、タオルや食器の共用を避けるなど、周囲への配慮も必要になります。

アフタ性口内炎と違い、市販の口内炎薬では十分に対処できないことが多く、抗ウイルス薬による治療が必要な場合もあるでしょう

水疱や発熱を伴う口内炎が疑われるときは、自己判断せず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

カンジダ性・アレルギー性口内炎

カンジダ性口内炎とアレルギー性口内炎は、それぞれ菌の増殖やアレルギー反応によって起こるタイプです

カンジダ性口内炎は、口の中にいる常在菌のカンジダが免疫力の低下時に増えることで発症し、白い苔のような膜ができます。

唾液には抗菌のはたらきがあるため、口が乾燥して唾液が減ると、カンジダが繁殖しやすくなる点に注意が必要でしょう。

アレルギー性口内炎は、特定の食べ物や歯科で使われる金属などにアレルギーがある人に起こり、粘膜が赤く腫れたりただれたりします。

原因となる物質を特定して避けることが対処の基本ですが、何が原因かを自分で見極めるのは難しいことも多いでしょう

これらの口内炎が疑われるときは、原因に合った治療が必要になるため、医療機関で相談することがすすめられます。

口内炎を早く治す方法

口内炎を早く治すには、口の中を清潔に保ち、免疫を整えながら刺激を避けることが基本になります。

多くの口内炎は自然に治りますが、日々のちょっとした工夫で治りを早め、痛みをやわらげることにつながるでしょう

ここでは、口内炎を少しでも早く治すための具体的な方法を順番に見ていきましょう。

口の中を清潔に保つ

口内炎を早く治すうえで欠かせないのが、口の中を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えることです

口の中が汚れていると細菌が増えて炎症が悪化しやすいため、食後の歯みがきやうがいで清潔を保つことが回復を助けます。

歯みがきの際は患部を強くこすらないようにやさしく磨き、刺激の少ないうがい薬を使うのも、痛みを抑えながら清潔を保つ有効な方法です。

歯と歯のすき間の汚れはデンタルフロスや歯間ブラシでていねいに取り除くと、口の中全体を清潔に保ちやすくなるでしょう[2]。

ただし、ゴシゴシ磨きすぎるとかえって粘膜を傷つけてしまうため、力を入れすぎないことも大切なポイントです

口の中を清潔に整えることが、口内炎の悪化を防ぎ、自然な回復を後押しする土台になります。

栄養と休養で免疫を整える

口内炎を早く治すには、栄養をしっかりとり、十分な休養で免疫のはたらきを整えることが大切です

粘膜の修復を助けるビタミンB群やビタミンCを意識してとると、傷ついた粘膜の回復を内側から支えやすくなります。

レバーや卵、納豆、緑黄色野菜などをバランスよく食べると、粘膜の健康に必要な栄養を補いやすくなるでしょう。

睡眠をしっかりとって体を休めることも重要で、免疫力が回復すると炎症が治まりやすく、治りも早まる傾向があります。

疲れやストレスをためこんだままだと回復が遅れがちになるため、無理をせず体を休める時間を意識することが欠かせません

栄養と休養で体の回復力を高めることが、口内炎を早く治すうえで力強い味方になってくれます。

刺激を避けて市販薬を活用する

口内炎の痛みをやわらげて早く治すには、患部への刺激を避けながら、市販薬を上手に活用する方法があります

辛いものや熱いもの、酸っぱいものは患部を刺激して痛みを強めるため、症状があるあいだは控えめにすると安心です。

市販の口内炎薬には軟膏やパッチ、スプレーなどがあり、患部を保護したり炎症を抑えたりして回復を助けてくれます。

パッチタイプは患部を覆って刺激から守り、軟膏は塗って炎症を抑えるなど、症状や部位に合わせて選ぶとよいでしょう。

市販薬を使う際は添付文書をよく読み、用法用量を守って正しく使うことが、安心して活用するための基本になります

刺激を避けて市販薬を適切に取り入れることが、つらい痛みを抑えながら口内炎の回復を後押ししてくれるでしょう。

口内炎を予防するための習慣

口内炎を防ぐには、栄養・睡眠・口腔ケアを整え、できにくい体と口の環境をつくることが大切です。

一度できると治るまで時間がかかるため、ふだんからの予防を習慣にしておくと、つらい思いをしにくくなります

ここでは、口内炎を予防するために意識したい毎日の習慣を順番に見ていきましょう。

バランスのよい食事とビタミン

口内炎を予防する基本は、バランスのよい食事で粘膜の健康を支える栄養をしっかりとることです

特にビタミンB2やB6は粘膜を健やかに保つはたらきがあり、不足すると口内炎ができやすくなるため意識して補いたい栄養素になります。

レバーや赤身の魚、卵、納豆、緑黄色野菜などは、粘膜を支える栄養をバランスよく補える身近な食材です。

外食やインスタント食品が続くとビタミンが不足しやすいため、主食・主菜・副菜をそろえる意識を持つと予防に役立つでしょう。

食事だけで補いきれないときは、ビタミン剤やサプリメントを取り入れる方法もあり、不足を防ぐ助けになります

毎日の食事で必要な栄養を整えることが、口内炎ができにくい体づくりの土台になってくれるでしょう。

十分な睡眠とストレス対策

口内炎を防ぐには、十分な睡眠をとり、ストレスをためこまないように心がけることが欠かせません

睡眠不足が続くと免疫力が下がり、粘膜の修復も追いつかなくなるため、口内炎ができやすい状態に傾いてしまいます。

毎日できるだけ決まった時間に休み、質のよい睡眠を確保することが、体の回復力と防御力を保つうえで効果的です。

ストレスも自律神経を乱して免疫力を下げる一因になるため、適度な運動や趣味の時間で気分転換をはかるとよいでしょう。

がんばりすぎている時期ほど口内炎が増えると感じる方は、休む時間を意識して確保することが予防の鍵になります

睡眠とストレス対策で心身のコンディションを整えることが、口内炎を遠ざける確かな習慣につながるでしょう。

口腔ケアと乾燥対策

口内炎を予防するには、毎日の口腔ケアで口の中を清潔に保ち、乾燥を防ぐことが大切です

歯みがきやうがいで口の中を清潔に保つと、細菌の繁殖を抑えられ、炎症が起こりにくい環境を整えやすくなります。

口の乾燥は唾液の抗菌や洗浄のはたらきを弱めてしまうため、こまめな水分補給で口の中をうるおすことも予防に役立つ習慣です。

よく噛んで食べると唾液の分泌が促され、口の中が自然に清潔に保たれやすくなるため、ゆっくり噛む習慣も効果的でしょう[3]。

合わない入れ歯や被せ物が刺激になっている場合は、早めに歯科で調整してもらうことも、口内炎の予防につながります

毎日の口腔ケアと乾燥対策をこつこつ続けることが、口内炎ができにくい口の環境を保つ近道になるでしょう。

口内炎で気をつけたいNG行動

口内炎を早く治したいときほど、知らずにやってしまいがちなNG行動には注意が必要です。

よかれと思ってした行動が、かえって治りを遅らせたり症状を悪化させたりすることも少なくありません

ここでは、口内炎ができたときに避けたいNG行動を順番に見ていきましょう。

刺激物や熱い飲食物を避ける

口内炎があるときは、辛いものや熱いもの、酸っぱいものなど、患部を刺激する飲食物を避けることが大切です

刺激の強い食べ物は患部にしみて痛みを強めるだけでなく、炎症を悪化させて治りを遅らせてしまうことがあります。

香辛料のきいた料理や熱いスープ、レモンや柑橘類などの酸味は、口内炎にとって特に刺激になりやすい代表例でしょう。

アルコールやたばこも粘膜を刺激して回復を妨げるため、症状があるあいだは控えめにすることがすすめられます。

食事はやわらかく薄味のものを選び、人肌くらいに冷ましてから口にすると、患部への刺激をぐっと減らせるでしょう

刺激物を避けて患部をいたわることが、痛みをやわらげながら口内炎の回復を早める一歩になります。

患部を触ったり刺激したりしない

口内炎ができると気になってしまいますが、舌や指で患部を触ったり刺激したりしないことが大切です

繰り返し触れると患部に細菌が入りやすくなり、炎症が悪化したり治りが遅れたりする原因になってしまいます。

気になるからといって舌で何度も触れたり、つぶそうとしたりすると、傷が深くなって痛みが増すこともあるでしょう。

歯みがきのときも患部を強くこすると粘膜を傷つけてしまうため、やさしく磨いて刺激を最小限に抑えることが肝心です。

無意識のうちに頬の内側を噛むくせがある方は、その刺激が口内炎を繰り返す原因になっていることも少なくありません

患部をそっとしておき、よけいな刺激を与えないことが、口内炎を自然に治すうえで欠かせない心がけになります。

自己判断で長く放置しない

口内炎の多くは自然に治りますが、長く続く症状を自己判断で放置しないことも重要な心がけです

たいていの口内炎は2週間ほどで治るため、それ以上長引く場合は、別の原因が隠れている可能性も考えられます。

「いつものこと」と思って様子を見続けるうちに、受診のタイミングを逃してしまうケースも少なくありません。

市販薬を使っても改善しない、痛みが強い、範囲が広がるといった場合は、漫然と使い続けず医療機関に相談すると安心です。

特に何度も繰り返したり、なかなか治らなかったりする口内炎は、体からのサインととらえて向き合うことが望ましいでしょう

自然に治るものと受診が必要なものを見極め、必要なときに早めに相談することが、安心につながる大切な姿勢になります。

病院を受診すべき口内炎のサイン

口内炎の多くは自然に治りますが、なかには医療機関を受診したほうがよいサインもあります。

長引く症状や繰り返す口内炎の背景に、別の病気が隠れている場合もあるため、見極めが重要です

ここでは、受診を考えたい口内炎のサインと、何科を受診すればよいかを順番に見ていきましょう。

2週間以上治らない場合

口内炎が2週間以上たっても治らない場合は、一度医療機関を受診して相談することがすすめられます

一般的なアフタ性口内炎は10日〜2週間ほどで自然に治るため、それを大きく超えて続くときは注意が必要でしょう。

なかなか治らない潰瘍や、だんだん大きくなる・硬くなるといった変化がある場合は、別の病気が隠れていることもあります。

長引く口内炎のなかには、まれに口の中の別の病気が関係しているケースもあるため、自己判断で放置しないことが大切です。

特に痛みが強い、出血を伴う、形がいびつといった気になる症状があるときは、早めに相談すると安心につながります

長引く口内炎は体からのサインととらえ、迷ったときは医療機関で診てもらうことが、安心への近道になるでしょう。

何度も繰り返す・範囲が広い場合

短い間隔で口内炎を何度も繰り返したり、範囲が広く複数できたりする場合も、受診を考えたいサインです

繰り返す口内炎や広い範囲の症状の背景には、栄養状態の偏りや全身の病気が関係していることもあります。

ベーチェット病や炎症性腸疾患など、口内炎を繰り返す症状を伴う病気が知られており、気になるときは確認が必要でしょう。

10mmを超える大きな口内炎や、強い痛みで食事や水分がとりにくいほどの症状も、早めに相談したいケースになります。

口内炎以外に、皮膚や目、おなかの調子など全身に気になる症状がある場合は、その情報も受診時に伝えると診断の助けになるでしょう

繰り返す・広がる口内炎は体からの大切なサインのため、放置せず医療機関で相談することをおすすめします。

何科を受診すればよいか

口内炎で受診するときは、まず歯科や口腔外科を受診するのが基本の選び方になります

口の中の粘膜や歯・入れ歯が関係する口内炎は、口の中を専門的に診られる歯科・口腔外科が適しているためです。

ウイルス感染や全身の病気が疑われる場合は、内科や皮膚科、耳鼻咽喉科が適していることもあるでしょう。

どこを受診すべきか迷うときは、かかりつけの歯科や内科に相談すると、必要に応じて適した診療科を案内してもらえます。

受診の際は、いつからできているか、何度も繰り返しているか、ほかに気になる症状はないかを伝えると、診察がスムーズに進むでしょう

症状や原因によって適した診療科は変わるため、迷ったら一人で抱え込まず、まず身近な医療機関に相談してみてください。

口内炎に関するよくある質問

Q1:口内炎が早く治る食べ物はありますか?

粘膜の健康を支えるビタミンB群やビタミンCを多く含む食べ物は、口内炎の回復を内側から助けてくれます。

レバーや赤身の魚、卵、納豆、緑黄色野菜などはビタミンB群が豊富で、粘膜の修復をサポートしやすい食材です。

ただし、特定の食べ物だけで急に治るわけではないため、刺激の少ないものをバランスよくとることが大切でしょう。

Q2:口内炎は人にうつりますか?

多くの口内炎はうつりませんが、ウイルスが原因の口内炎は人にうつる可能性があります。

最も多いアフタ性口内炎やカタル性口内炎は感染しませんが、ヘルペスウイルスなどによるウイルス性口内炎は注意が必要です。

水疱や発熱を伴う口内炎が疑われるときは、タオルや食器の共用を避け、早めに医療機関へ相談すると安心でしょう。

Q3:口内炎に効くビタミンは何ですか?

口内炎の予防や回復に関わる代表的なビタミンは、粘膜の健康を保つビタミンB2やB6です。

これらが不足すると粘膜が荒れて口内炎ができやすくなるため、レバーや卵、納豆などで意識して補うとよいでしょう。

ビタミンB群は体にためておきにくく不足しがちなため、毎日の食事やビタミン剤でこまめに補うことがすすめられます。

Q4:口内炎が治らないときは何科を受診すべきですか?

口内炎が治らないときは、まず口の中を専門的に診られる歯科や口腔外科を受診するのが基本です。

ウイルス感染や全身の病気が疑われる場合は、内科や皮膚科、耳鼻咽喉科が適していることもあります。

2週間以上治らない、何度も繰り返すといったときは、自己判断で放置せず早めに相談すると安心でしょう。

まとめ

口内炎は、頬の内側や舌、唇の裏、歯ぐきなどの粘膜にできる炎症の総称で、痛みやしみる症状を伴います。

主な原因は、ストレスや疲労による免疫力の低下、ビタミン不足、物理的な刺激、感染、アレルギーなど多岐にわたるのが特徴です。

種類にはアフタ性・カタル性・ウイルス性・カンジダ性・アレルギー性などがあり、原因や見た目、対処法がそれぞれ異なります。

早く治すには、口の中を清潔に保ち、栄養と休養で免疫を整え、刺激を避けながら市販薬を上手に使うことが効果的です。

予防には、バランスのよい食事とビタミン、十分な睡眠とストレス対策、毎日の口腔ケアと乾燥対策が欠かせません

多くの口内炎は自然に治りますが、2週間以上治らない・繰り返す・範囲が広い場合は、医療機関を受診すると安心でしょう。

つらい症状をやわらげながら、自然に治るものと受診が必要なものを見極め、迷ったときは早めに歯科や医療機関に相談してみてください。

参考文献

[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(最終閲覧日:2026年5月23日)

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth

[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯間部清掃用器具(デンタルフロス・歯間ブラシ)の種類と使い方」(最終閲覧日:2026年5月23日)

https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-03-008.html

[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「速食いと肥満の関係:よく噛んで食べることの効果」(最終閲覧日:2026年5月23日)

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-002.html

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。症状が長引く場合や不安がある場合は、必ず医師・歯科医師にご相談ください。

※症状の現れ方や治り方には個人差があります。

※自己判断で市販薬を使い続けず、改善しない場合は医療機関にご相談ください。