銀歯かセラミックの選択を迫られた。何を考慮する?

渋谷道玄坂の歯医者、アンデルト歯科・矯正歯科 渋谷 道玄坂通 院長の山本千博です。

虫歯になってしまった!そんな時は歯科治療の選択肢として、銀歯(金属製の詰め物や被せ物)とセラミック治療が広く利用されています。最近ですとセラミックとプラスチックを混ぜたハイブリット素材や、保険適応のプラスチック素材など選択肢も増えております。それぞれの材料は、特有のメリットとデメリットを持ち合わせており、患者さんのニーズや治療の要件に応じて選択されます。今回は特に多く使われる銀歯とセラミック治療のメリットとデメリットについて解説します。歯医者さんで選択を迫られて悩んでいるという方はぜひ参考にしてください!

銀歯(金属製の詰め物・被せ物)のメリット

耐久性:銀歯は非常に強度が高く、噛む力が強い奥歯に使用される場合でも長期間持つことが多いです。耐久性の高さは、長期にわたるコストパフォーマンスの面で大きなメリットとなります。

コスト:セラミック治療に比べて、銀歯は比較的低コストです。保険適用されるケースも多く、経済的な負担が少ないのがメリットといえるでしょう。

治療時間:銀歯は製作と装着が比較的簡単で、治療期間が短い場合が多いです。忙しい方や、短期間で治療を完了させたい方にとっては大きなメリットとなります。1回の治療時間は10~20分程度で終わることが多いです。

銀歯のデメリット

①経年劣化:保険治療最大のデメリットと感じるのがこの経年劣化です。取り扱う材料、セメントの2つとも劣化しやすい素材のことが多く、数年で劣化がスタートします。そこから少しずつ進行して再治療で再び削るの繰り返し治療によって歯にダメージを蓄積させていきます。

②審美性:銀歯の大きなデメリットの1つとしてその見た目にあります。自然な歯と比べると金属色が目立ち、笑ったときなどに見えると自己意識を感じることがあります。

金属アレルギーのリスク:金属に対してアレルギー反応を示す人もいます。その場合、銀歯が原因で歯肉に炎症を起こすことがあります。腐食した成分が体内に取り込めれることで金属アレルギーを誘発することもあります。

温度伝導性:金属は温度伝導率が高いため、冷たいものや熱いものを食べたときに歯が敏感になることが多くあります。

セラミック治療のメリット

①劣化が少ない:セラミック治療最大のメリットが長持ちというところです。経年劣化が少なく、接着しているセメントも上丈夫なため長く使える確率が高いです。治療回数が少なくなれば歯を一生使える確率も高くなります。保険外治療のため高額にはなりますが、ひどくなってから治療するよりは結果的にコストパフォーマンスの良い治療といえます。

審美性:セラミック治療の大きなメリットとして、自然な歯とほぼ変わらない見た目を実現できることです。色や形を自然な歯に合わせて調整でき、審美的に優れています。

金属アレルギーがない:セラミックは生体親和性が高く、金属アレルギーの心配がないため、アレルギー体質の方でも安心して使用できます。

温度伝導性が低い:セラミックは金属に比べて温度伝導率が低いため、冷たいものや熱いものを食べたときの違和感が少ないです。ですが虫歯が深かった際や神経まで近接している場合は変わらずしみることが多いです。

セラミック治療のデメリット

①費用:セラミック治療は銀歯に比べて高額です。特に、保険適用外の治療ではかなりの費用がかかることがあります。

②治療期間:セラミックの詰め物や被せ物は、製作に時間がかかります。また、精密な作業が必要なため、治療完了までに複数回の歯科来院が必要になる場合があります。

③耐久性についての考慮:セラミックは非常に硬い材料ですが、強い衝撃には弱い場合があります。特に、噛みしめる力が強い人や歯ぎしりをする人は、破損するリスクを考慮する必要があります。

結論

銀歯とセラミック治療は、それぞれにメリットとデメリットがあります。選択する際には、コスト、治療期間、審美性、耐久性、そして個人の健康状態やライフスタイルを総合的に考慮することが重要です。歯科医師と十分に相談し、自分にとって最適な治療法を選ぶことが、満足のいく結果を得られるように話し合いましょう。

渋谷の歯科医院であるアンデルト歯科・矯正歯科 渋谷 道玄坂通では、渋谷駅から徒歩5分以内と好立地であり、最新機器と経験豊富な専門家が患者さんの生活習慣リスクにあった治療のご提案を時間をかけて行います。ぜひご自身でベストだと思われる治療を選択してください。もちろん保険治療のお取り扱いもございます。