舌の側面が痛い原因と対処法|病気と受診目安を解説

舌の側面(横)がヒリヒリ痛んだり、何かが当たって痛んだりして、原因が気になっていませんか?
舌の側面は歯に接触しやすく、とがった歯や合わない被せ物の刺激、口内炎などで痛みが出やすい部位です。
多くは数日から2週間ほどで自然に治りますが、なかには注意したい病気が隠れていることもあります。
この記事では、舌の側面が痛くなる原因や注意したい病気、セルフケア、受診すべきサインや何科を受診すればよいかまでやさしく解説しますので、痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
舌の側面が痛いとは|よくある症状と特徴
舌の側面が痛いとひとことで言っても、何かが当たって痛むものやヒリヒリするものなど、感じ方はさまざまです。
舌の側面は歯に接触しやすく、口内炎や歯の刺激による痛みが出やすい部位として知られています[1]。
多くは数日から2週間ほどで自然に治りますが、なかには長引いたり受診がすすめられたりするものもあるでしょう。
ここでは、舌の側面に出やすい痛みの種類や、痛くなりやすい理由について順番に見ていきましょう。
舌の側面に出やすい痛みの種類
舌の側面に出る痛みには、できものによる痛みや、何かが当たって生じる痛み、ヒリヒリした痛みなど複数のタイプがあります。
舌の側面に口内炎ができると、白っぽい潰瘍の周りが赤くなり、食べ物がしみたり触れたりすると強く痛むのが特徴です。
とがった歯や合わない被せ物が当たって生じる痛みは、同じ場所が繰り返しこすれて傷つくことで起こりやすいでしょう。
口の乾燥やストレスが関わる場合は、見た目に大きな変化がないのにヒリヒリ・ピリピリとした痛みを感じることもあります。
食事や会話のたびに舌の側面が動いて痛むため、痛みを意識しやすく、つらく感じる方も少なくありません。
痛みの種類や出方を観察しておくと、原因を見極めたり受診の際に症状を伝えたりするときの手がかりになるでしょう。
なぜ舌の側面は痛くなりやすいのか
舌の側面が痛くなりやすいのは、歯に最も接触しやすく、刺激を受けやすい場所だからです。
舌の側面はちょうど歯が並ぶ位置にあり、食事や会話のたびに歯と触れ合うため、こすれて傷つきやすい部位になります。
とがった歯や欠けた歯、合わない被せ物や入れ歯があると、舌の側面が繰り返し刺激され、痛みや口内炎につながりやすいでしょう。
食事中に誤って舌の縁を噛んでしまうことも多く、その傷から炎症が起きて痛みが出ることも少なくありません。
歯ぎしりや食いしばりのくせがあると、舌の側面に歯の跡がついたり刺激が加わったりして、痛みやすくなることもあります。
舌の側面が痛くなりやすい理由を知っておくと、原因となる刺激に気づき、対策を立てやすくなるでしょう。
見た目に異常がある痛みとない痛み
舌の側面の痛みは、見た目に異常があるかないかで、考えられる原因が分かれるのが特徴です。
口内炎や傷、白い斑点、しこりなど見た目に変化がある場合は、その部分の炎症や病気が痛みの原因と考えられます。
一方、舌の側面を見ても潰瘍や赤みなどの異常がないのにヒリヒリ痛むときは、舌痛症や口の乾燥が関わることもあるでしょう。
見た目に異常があるときは、原因となっている傷や炎症、当たっている歯などを歯科で診てもらうと対処しやすくなります。
見た目に異常がないのに痛みが続くときは、原因を一つずつ確認する必要があり、複数の診療科が関わることも少なくありません。
自分の舌の側面に見た目の変化があるかを確かめておくと、受診の際に症状を伝えやすく、適切な対応につながるでしょう。
舌の側面が痛くなる主な原因
舌の側面が痛くなる原因は、歯による刺激や口内炎、口の乾燥、栄養不足などさまざまです。
なかでも、歯やかぶせ物が当たる物理的な刺激は、舌の側面ならではの代表的な原因といえます。
ここでは、舌の側面が痛くなる主な原因を、刺激から体調面まで順番に見ていきましょう。
歯やかぶせ物・入れ歯による刺激
舌の側面の痛みで特に多いのが、歯やかぶせ物、入れ歯が当たって生じる物理的な刺激による痛みです。
とがった歯や欠けた歯、合わない被せ物や入れ歯が舌の側面に当たり続けると、その部分がこすれて傷つき、痛みが出ます。
舌の側面は歯と接する位置にあるため、こうした刺激を受けやすく、同じ場所が繰り返し痛むことも少なくありません。
矯正装置のワイヤーや金具が舌に当たって傷をつくることもあり、装置を調整すると痛みが落ち着くケースが多いでしょう。
原因となる刺激が続く限り痛みも治りにくいため、思い当たる歯や装置があれば早めに歯科で相談することが大切です。
歯やかぶせ物の刺激による痛みは、原因を取り除けば改善しやすく、まずは当たっている部分を確認するとよいでしょう。
口内炎や舌を噛んだ傷
舌の側面によくできる口内炎や、舌を噛んだ傷も、痛みの代表的な原因のひとつです。
舌の側面にできるアフタ性口内炎は、白っぽい潰瘍の周りが赤くなり、しみたり触れたりすると強い痛みを伴います。
食事中に誤って舌の縁を噛んでしまった傷は、そこから炎症が起きて、外傷性の口内炎につながることも多いでしょう。
ストレスや疲れ、睡眠不足、栄養不足で免疫力が落ちると、舌の側面に口内炎ができやすくなる傾向が知られています。
こうした口内炎や傷による痛みの多くは、刺激を避けて口の中を清潔に保つうちに、自然に治まっていきます。
ただし、2週間以上治らない口内炎や、同じ場所に繰り返しできるものは、念のため歯科で確認すると安心でしょう。
口の乾燥や舌痛症
口の乾燥や舌痛症も、舌の側面がヒリヒリと痛む原因のひとつです。
唾液が減って口の中が乾くと、舌の粘膜が刺激を受けやすくなり、側面を含めた舌全体がヒリヒリしやすくなります。
口呼吸や加齢、ストレス、薬の影響などで唾液が減ると、舌が乾いて不快な痛みを感じることもあるでしょう。
見た目に異常がないのにヒリヒリした痛みが続く場合は、舌痛症と呼ばれる状態が関わっていることもあります。
舌痛症は中高年の女性に多く、ストレスや神経のはたらきが関わると考えられており、舌の縁に痛みを感じる方もいるでしょう。
口の乾燥や舌痛症が疑われるときは、こまめな水分補給で口をうるおしつつ、つらい場合は医療機関に相談すると安心です。
栄養不足や感染(カンジダなど)
栄養不足や、カンジダなどの感染も、舌の側面の痛みに関わる原因として知られています。
ビタミンB群や鉄、亜鉛が不足すると、舌の粘膜が荒れて炎症が起こり、側面を含めて痛みが出やすくなります。
偏った食事や体調不良が続くと、こうした栄養が不足しがちで、舌の痛みや口内炎の治りにくさにつながるでしょう。
口の中に常にいるカンジダ菌が免疫力の低下時に増えると、白い苔のような付着と痛みを伴う口腔カンジダ症が起こります。
手足口病やヘルパンギーナなどのウイルス感染で、舌や口の中に水ぶくれや潰瘍ができ、痛みが出ることもあるでしょう。
栄養不足や感染が疑われるときは、食事を見直しつつ、症状が強い・長引く場合は医療機関で相談することがすすめられます。
舌の側面の痛みで注意したい病気
舌の側面の痛みの多くは口内炎や歯の刺激によるものですが、なかには注意したい病気が関わることもあるでしょう。
舌の側面は白板症や舌がんができやすい部位でもあるため、見分け方を知っておくと冷静に対応しやすくなります。
ここでは、舌の側面で注意したい病気と、口内炎との見分け方を順番に見ていきましょう。
白板症
白板症は、舌や口の中の粘膜が白くなり、こすっても取れない状態が続く病気です。
舌の側面などに白い斑点や板状の白い部分ができ、痛みを伴わないことも多いため気づきにくいのが特徴になります。
白板症はこすっても取れず、口内炎のように数日で消えることがなく、長く残り続けるのが見分けるポイントでしょう。
すべてががん化するわけではありませんが、「前がん病変」と呼ばれ、まれにがんに変化する可能性も指摘されています。
そのため、こすっても取れない白い部分が続く場合は、定期的な経過観察が大切で、自己判断で放置しないことがすすめられます。
白板症が疑われる白い変化に気づいたときは、自分で判断せず、歯科や口腔外科で診てもらうことが安心への近道になるでしょう。
舌がん
舌がんは、舌にできるがんで、舌の両側面(縁)や裏側にできることが多いと知られています。
初期は口内炎と似た小さな腫れやただれとして現れ、赤や白に変色したり、しこりや突起ができたりすることがあります。
進行すると腫瘍が大きくなり、硬いしこりや出血、強い痛みを伴うようになりますが、初期は痛みが少ないこともあるでしょう。
舌がんは女性より男性に多く、50〜70代に発症しやすいといわれ、飲酒や喫煙、歯の慢性的な刺激などがリスクとされています。
過度に心配する必要はありませんが、舌の側面にできたしこりやただれが2週間以上治らないときは注意が必要です。
気になる変化が長引くときは、自己判断せず歯科や口腔外科で早めに診てもらうことが、安心につながる大切な一歩になります。
口内炎と舌がんの見分け方(2週間ルール)
口内炎と舌がんを見分けるうえで大切なのが、「2週間ルール」と「硬さ」のチェックです。
一般的な口内炎は境界がはっきりした円形で、表面が白や黄色の膜に覆われ、2週間以内に自然に治るのが特徴になります。
これに対して舌がんは、縁がギザギザで境界が曖昧なことが多く、触れると硬いしこりがあり、2週間以上たっても治りません。
口内炎は触れるとやわらかく、時間とともに小さくなっていく一方、舌がんは硬く、だんだん大きくなる傾向があるでしょう。
同じ場所に繰り返し口内炎ができる、出血しやすい、こすっても取れない白い部分があるといった場合も、注意したいサインです。
見分けに迷うときは自己判断せず、2週間を目安に治らない症状は歯科や口腔外科で確認してもらうと安心でしょう。
舌の側面が痛いときのセルフケア・対処法
舌の側面が痛いときは、原因となる刺激を取り除き、口の中を清潔に保って体を整えることが大切です。
歯の刺激や口内炎による痛みの多くは、ちょっとした工夫で楽になったり、回復が早まったりします。
ここでは、舌の側面が痛いときに自分でできるセルフケア・対処法を順番に見ていきましょう。
原因となる刺激を取り除く
舌の側面の痛みをやわらげるには、まず原因となっている刺激を取り除くことが大切です。
とがった歯や合わない被せ物・入れ歯が当たっている場合は、歯科で調整してもらうと、こすれる刺激がなくなり痛みが落ち着きます。
矯正装置が当たって痛むときは、装置にカバーをつけてもらうなどの対応で、舌への刺激をやわらげられるでしょう。
舌を噛むくせや、無意識の歯ぎしり・食いしばりが関わっている場合は、その習慣を見直すことも刺激を減らす助けになります。
刺激が続く限り痛みは治りにくいため、思い当たる原因があれば早めに歯科で相談し、取り除くことがおすすめです。
原因となる刺激をなくすことが、舌の側面の痛みを根本からやわらげる、いちばん確実な対処法になるでしょう。
刺激物やお酒・たばこを避ける
舌の側面が痛いときは、患部を刺激する辛いものや熱いもの、お酒やたばこを控えることが大切です。
香辛料のきいた料理や熱い飲み物、酸味の強い食べ物は、舌の粘膜を刺激して痛みを強めてしまうことがあります。
アルコールやたばこは粘膜を刺激し、回復のはたらきを妨げるため、症状があるあいだは控えめにすると安心でしょう。
食事はやわらかく薄味のものを選び、熱いものは少し冷ましてから口にすると、舌への刺激をぐっと減らせます。
刺激の少ない食事に切り替えるだけでも痛みがやわらぐことが多く、回復を後押しする手軽なセルフケアといえるでしょう。
舌の側面をいたわる食生活を意識することが、痛みをやわらげながら自然な回復を支える土台になります。
口の中を清潔に保ち栄養を整える
舌の側面の痛みをやわらげるには、口の中を清潔に保ち、栄養と休養で体を整えることが欠かせません。
口の中が汚れていると細菌が増えて炎症が悪化しやすいため、食後の歯みがきやうがいで清潔を保つことが回復を助けます。
歯と歯のすき間の汚れはデンタルフロスや歯間ブラシで取り除くと、口の中全体を清潔に保ちやすくなるでしょう[2]。
舌の粘膜の健康を支えるビタミンB群や鉄、亜鉛を意識してとると、荒れた粘膜の回復を内側から助けやすくなります。
睡眠不足や疲れがたまると回復力が落ちて痛みが長引きやすいため、しっかり体を休めることも大切なポイントです。
口の中を清潔に整え、栄養と休養で体を支えることが、舌の側面の痛みをやわらげる頼もしい味方になります。
舌の側面が痛いときに気をつけたいこと
舌の側面が痛いときは、よかれと思った行動がかえって症状を長引かせることもあるため、注意が必要です。
特に、自己判断での放置や、患部への刺激には気をつけたいポイントがあります。
ここでは、舌の側面が痛いときに気をつけたい行動を順番に見ていきましょう。
自己判断で放置しない
舌の側面の痛みの多くは自然に治まりますが、長引く症状を自己判断で放置しないことも重要な心がけです。
たいていの口内炎や軽い傷は2週間ほどで治るため、それ以上長引くときは別の原因が隠れている可能性も考えられます。
「いつものこと」と思って様子を見続けるうちに、受診のタイミングを逃してしまうケースも少なくありません。
しこりがある、だんだん大きくなる、出血を伴うといった変化があるときは、漫然と様子を見ずに医療機関へ相談すると安心です。
特に舌の側面は注意したい病気ができやすい部位のため、長引く症状を見逃さない意識を持つことが望ましいでしょう。
自然に治るものと受診が必要なものを見極め、迷ったときは早めに相談することが、安心につながる大切な姿勢になります。
患部を触ったり噛んだりしない
舌の側面が痛いと気になってしまいますが、舌や指で患部を触ったり、繰り返し噛んだりしないことが大切です。
繰り返し触れると患部に細菌が入りやすくなり、炎症が悪化したり、治りが遅れたりする原因になってしまいます。
痛む部分を舌や歯で確かめようとするくせがあると、同じ場所が繰り返し刺激され、傷が深くなることもあるでしょう。
舌の側面は無意識に噛んでしまいやすい部位のため、噛みぐせがある方は意識して避けることが回復を助けます。
歯みがきのときも痛む部分を強くこすらず、やさしく磨いて刺激を最小限に抑えることが、悪化を防ぐ大切なポイントです。
患部をそっとしておき、よけいな刺激を与えないことが、舌の側面の痛みを早く落ち着かせる近道になるでしょう。
同じ場所に繰り返す痛みに注意する
舌の側面の同じ場所に痛みや口内炎が繰り返しできるときは、注意して観察することが大切です。
同じ場所に繰り返し症状が出る背景には、とがった歯や合わない被せ物など、決まった刺激が隠れていることがあります。
刺激の原因を取り除かないまま放置すると、同じ場所が傷つき続け、なかなか治らない状態が続いてしまうでしょう。
また、同じ場所にできる治りにくい症状は、まれに白板症や舌がんなど注意したい病気のサインのこともあります。
過度に心配する必要はありませんが、繰り返す・治らない症状は体からのサインととらえ、確認しておくと安心です。
同じ場所の痛みが気になるときは、原因となる刺激がないかを確かめ、長引く場合は歯科で診てもらうとよいでしょう。
舌の側面の痛みを予防する習慣
舌の側面の痛みを防ぐには、お口の状態を整え、口の乾燥を防ぎ、体調を保つことが大切です。
特に舌の側面は歯の刺激を受けやすいため、歯やお口の環境を整えておくと痛みを防ぎやすくなります。
ここでは、舌の側面の痛みを予防するために意識したい習慣を順番に見ていきましょう。
歯やお口の状態を整える
舌の側面の痛みを防ぐには、刺激の原因になりやすい歯やお口の状態を整えておくことが大切です。
とがった歯や欠けた歯、合わない被せ物や入れ歯があると舌の側面が刺激されやすいため、早めに歯科で整えておくと役立ちます。
定期的に歯科健診を受けると、舌に当たる歯や補綴物の不具合を早めに見つけて、痛みの原因を未然に防ぎやすくなるでしょう。
歯ぎしりや食いしばりのくせがある場合は、マウスピースなどで歯や舌への負担を軽くする方法も検討できます。
お口の中を健康に保つことは、舌の側面への刺激を減らすだけでなく、口内炎や口臭の予防にもつながるでしょう。
歯やお口の状態を整えておくことが、舌の側面の痛みを繰り返さないための土台になってくれます。
口の乾燥を防ぐ
舌の側面の痛みを防ぐには、口の乾燥を防いで唾液のはたらきを保つことも大切です。
唾液には口の中をうるおして洗浄し、粘膜を守るはたらきがあり、乾燥すると舌が刺激を受けやすくなります。
よく噛んで食べると唾液の分泌が促され、口の中がうるおって舌の粘膜が守られやすくなるため、ゆっくり噛む習慣が効果的です[3]。
こまめな水分補給や、室内が乾燥する時期の加湿を心がけると、口の中のうるおいを保ちやすくなるでしょう。
口呼吸のくせがあると口の中が乾きやすいため、日中は口を閉じて鼻で呼吸することを意識すると予防につながります。
口のうるおいを保つ習慣を続けることが、舌の側面の乾燥による痛みを遠ざける支えになるでしょう。
栄養と休養・禁煙を心がける
舌の側面の痛みを防ぐには、栄養バランスを整え、休養をとり、できれば禁煙を心がけることが大切です。
舌の粘膜の健康を支えるビタミンB群や鉄、亜鉛を意識してとると、粘膜が丈夫になり痛みや口内炎を防ぎやすくなります。
レバーや赤身の肉・魚、卵、納豆、緑黄色野菜などをバランスよく食べると、舌の健康に必要な栄養を補いやすいでしょう。
睡眠不足やストレスがたまると免疫力が落ちて口内炎ができやすくなるため、しっかり体を休めることも欠かせません。
喫煙は舌や粘膜への刺激になり、舌がんのリスク要因にもなるとされるため、できるだけ禁煙に取り組むことがすすめられます。
栄養と休養を整え、お口に負担をかけない生活を心がけることが、舌の側面の痛みを防ぐ確かな習慣になるでしょう。
病院を受診すべき舌の側面の痛みのサイン
舌の側面の痛みの多くは自然に治まりますが、なかには医療機関を受診したほうがよいサインもあります。
2週間以上治らない、しこりがある、出血を伴うといった場合は、別の原因が隠れていることもあるため注意が大切です。
ここでは、受診を考えたい舌の側面の痛みのサインと、何科を受診すればよいかを順番に見ていきましょう。
2週間以上治らない・しこりがある場合
舌の側面の痛みやできものが2週間以上治らない場合や、硬いしこりがある場合は、一度受診すると安心です。
口内炎や軽い傷の多くは2週間ほどで自然に治るため、それを超えて続くときは別の原因が考えられます。
触れると硬いしこりが続いたり、だんだん大きくなったりする場合は、念のため専門的な検査を受けておくとよいでしょう。
舌の側面は注意したい病気ができやすい部位のため、治らないしこりやただれは自己判断で放置しないことが大切です。
過度に心配する必要はありませんが、長引く症状を確認しておくことは、安心して過ごすための確かな備えになります。
2週間以上治らない痛みやしこりが気になるときは、歯科や口腔外科で診てもらうことが、安心への近道になるでしょう。
出血や取れない白い斑点がある場合
舌の側面から出血しやすい場合や、こすっても取れない白い斑点がある場合も、受診を考えたいサインです。
触れると繰り返し血がにじむ、ふだんから出血しやすいといった症状は、放置せず相談したいケースになります。
こすっても取れない白い斑点が続くときは、前がん病変とされる白板症の可能性もあり、確認しておくと安心でしょう。
赤や白に変色した部分が長く続いたり、ギザギザした境界の不明瞭なできものがあったりする場合も、早めの相談がすすめられます。
これらは必ずしも重い病気とは限りませんが、自己判断が難しいため、専門家に診てもらうことが確実です。
気になる出血や白い斑点があるときは、自己判断せず歯科や口腔外科で確認することが、安心への近道になるでしょう。
何科を受診すればよいか
舌の側面の痛みで受診するときは、まず歯科や口腔外科を受診するのが基本の選び方になります。
歯並びや詰め物・被せ物の不具合、とがった歯など歯が原因と考えられる場合は、歯科の受診が適しているでしょう。
口内炎が広範囲に及ぶ場合や、しこり・出血・白い斑点など気になる症状を伴う場合は、口腔外科での診察が向いています。
舌がんなどお口の病気が疑われるときは、口腔外科や耳鼻咽喉科で、より専門的な検査を受けられます。
栄養不足や貧血など全身の不調が疑われるときは、内科で血液検査などを受けると原因を確かめやすくなるでしょう。
どこを受診すべきか迷うときは、まずかかりつけの歯科に相談すると、必要に応じて適した診療科を案内してもらえます。
舌の側面の痛みに関するよくある質問
Q1:舌の側面が痛いのはなぜですか?
舌の側面は歯に接触しやすいため、とがった歯や合わない被せ物の刺激、噛んだ傷で痛みが出やすい部位です。
口内炎や口の乾燥、舌痛症、栄養不足なども、舌の側面が痛くなる原因になります。
2週間以上治らない、硬いしこりがあるといった場合は別の原因も考えられるため、歯科で相談すると安心でしょう。
Q2:舌の横が痛いとき何科を受診すべきですか?
舌の横(側面)が痛いときは、まず歯科や口腔外科を受診するのが基本です。
とがった歯や合わない被せ物など歯が原因と考えられる場合は歯科、しこりや出血など気になる症状を伴う場合は口腔外科や耳鼻咽喉科が向いています。
栄養不足や貧血が疑われるときは内科で相談すると、原因を確かめやすくなるでしょう。
Q3:舌の側面の口内炎が治らないのはなぜですか?
舌の側面の口内炎が治らないのは、とがった歯や合わない被せ物による刺激が続いていることが多いです。
ストレスや睡眠不足、ビタミンB群・亜鉛などの栄養不足も、治りを遅らせる要因になります。
2週間以上治らない、同じ場所に繰り返すといった場合は、自己判断せず歯科で確認すると安心でしょう。
Q4:口内炎と舌がんはどう見分けますか?
見分けるポイントは「2週間ルール」と「硬さ」で、口内炎は2週間以内にやわらかいまま治るのが一般的です。
舌がんは縁がギザギザで境界が曖昧、硬いしこりがあり、2週間以上たっても治らないことが多いとされています。
同じ場所に繰り返す・出血する・こすっても取れない白い部分があるといった場合は、歯科や口腔外科で確認すると安心でしょう。
まとめ
舌の側面は歯に接触しやすく、とがった歯や合わない被せ物の刺激、口内炎などで痛みが出やすい部位です。
主な原因は、歯やかぶせ物・入れ歯による刺激、口内炎や噛んだ傷、口の乾燥や舌痛症、栄養不足や感染など多岐にわたります。
舌の側面は白板症や舌がんができやすい部位でもあり、2週間以上治らない・硬いしこりがあるなどの場合は注意が必要でしょう。
口内炎と舌がんは「2週間ルール」と「硬さ」で見分けやすく、迷うときは自己判断せず確認することが大切です。
セルフケアとしては、原因となる刺激を取り除き、刺激物やお酒・たばこを避け、口の中を清潔に保ち栄養と休養を整えることが役立ちます。
予防には、歯やお口の状態を整え、口の乾燥を防ぎ、栄養・休養・禁煙を心がけることが効果的です。
2週間以上治らない・しこりや出血・取れない白い斑点があるときは、自己判断で放置せず、歯科や口腔外科に相談してみてください。
参考文献
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯・口腔の健康」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯間部清掃用器具(デンタルフロス・歯間ブラシ)の種類と使い方」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-03-008.html
[3] 厚生労働省 e-ヘルスネット「速食いと肥満の関係:よく噛んで食べることの効果」(最終閲覧日:2026年5月23日)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-002.html
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。症状が長引く場合や不安がある場合は、必ず歯科医師・医師にご相談ください。
※症状の現れ方や感じ方には個人差があります。
※自己判断で市販薬を使い続けず、改善しない場合は医療機関にご相談ください。